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如月との出会いと決断
出会いと決断の果て
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也真登視点
※この回だけで相当長くなっています
也真登「…………」
刃「ボス そろそろお時間です」
その日 也真登の組織「深紅」は5日間の宴会が開かれる為也真登は準備の完了と刃の言葉を待っていた
也真登「招待客は来たか?」
刃「1名程遅れていますがこちらに向かっており会場が解禁される頃には着くかと」
也真登「……神修は」
刃「既に到着しお待ちになっています」
刃の言葉にずっと足を組みながら椅子に座って外を見ていた也真登は立ち上がり刃と並ぶ
也真登「会場を明け先に到着している方々を会場入りさせろ それ以外は予定されていた時間に」
刃「畏まりました」
也真登「最後の1人が到着次第会場を閉め誰も逃がすな 少々今回は逃げられると後がない者がいる」
刃「はっ」
刃にそう伝えた也真登は先に部屋を出て一旦自室で肩にかける羽織を持っていつもの場所へ
澪斗『神修、白鴎家、黒翁家、ラミ・ノイル、飛鳥 会場入りしました』
ふと会場の間近で立っていた澪斗から招待客が会場入りしたとの連絡が
也真登「こちらも確認した 他は?」
也真登が座っているのは会場が一望できる場所で招待客の会場入りを確認
澪斗『ボスの招待客が8名程……警察官ですがどうやって知り合ったんですか?』
也真登「刃が職質とかされた時についでに渡しておいた 警察官と言えど破壊衝動のある者は多いからな」
澪斗『成程……アルタイルが会場入りしました』
也真登「了解 そろそろ会場を一時閉めて時間になるまで監視だ」
澪斗『はっ』
也真登 にしてもまぁ我ながらすごい人達と知り合いだよなぁ……
上から見るにしてもよく分かる組織によって違う制服でどこの組織なのか簡単に見分けがつく
ガルガード「真應は上にいるのか」
レオン「そりゃあここのトップですし監視しなきゃいけないんじゃないですか?」
ガルガード「ガードはくそ固いけどな」
レオン「当たり前でしょ」
そんな感じでガルガードとレオンがそんな話をしていたのを也真登は知らない
~2時間後~
麗雅『全招待客会場入りしました』
也真登「了解 こちらも確認した」
2時間後 全ての招待客が会場入りし也真登も席から立ち会場へ降りていく
刃「今宵集まって頂き感謝致します パーティを開始するにあたって深紅の頭領である也真登様からお言葉があります」
パーティをする前に一応開会式をするので也真登から一言を言う
也真登「今宵集まって頂き感謝致します 当パーティは5日間夜間通しで行います故ごゆるりとお楽しみ下さい」
と也真登が言って刃にマイクを渡すとパーティがスタート
也真登「やっぱり来てくれたんだ」
そして最初に也真登が向かったのは1番最後に到着した也真登の兄 火牙刀の所
火牙刀「いつからボスになった」
也真登「16の時だよ その時にボスになって死ぬ事の無い身体を手に入れた」
火牙刀「俺や姉さんに黙っていたのはそれの為か?」
也真登「違うよ 危害が及ぶから………覚えてる?父さんが刺されて入院した時の事」
也真登が深紅で衣食住をするようになったのは今から1年程前……父が女に刺された次の日から……
火牙刀「………あの女は後の取り調べで也真登の名前を出していた……理由は不明だったが……」
也真登「あの人と直接の関わりはないけど俺が殺した人の身内だろうね」
火牙刀「16で人を殺してたのか」
也真登「じゃなきゃ逆に殺られる」
火牙刀の言葉に一言で返した也真登
也真登「忠告しておくけどこの場所で発砲したら強制的にも深紅の隊員になってもらうよ 有無は言わせない」
火牙刀「…………」
也真登「人の話聞いてる?」
火牙刀は也真登に銃口を向けておりその目は本気
也真登「悪く思わないでよ 兄さんが人の忠告を聞かなかったのが悪い」
とそう言って也真登は兄の拳銃を足蹴で弾き手で口を抑えつつ火牙刀の至近距離の真横にナイフを突き刺す
火牙刀「!!」
也真登「刃 連れていけ 「丁重にな」」
そして音に気が付きやってきた刃にそう命令
刃「火牙刀様 抵抗をなさらずこちらに来てください」
ナイフをしまい火牙刀を起き上がらせた刃は優しくそう言うと火牙刀もため息をついて刃について行く
真白「今のお兄さんじゃないのか?」
ふと背後から声をかけられて見てみるとそこには真白の姿が
也真登「忠告をしたのに無視したからですよ 発砲したらしたで俺が一発入れちゃいそうでしたし」
真白「也真登なりの優しさか……」
などと言いながらまたどこかへ行ってしまい也真登は暇をしていた如月の所へ
如月「何かあったのか」
也真登「少々ありまして お待たせして申し訳ありません」
如月「酒を呑んでいたから良いが報酬はどうした?」
也真登「今払います こちらへ」
と言いながら也真登は如月を連れて自室へ
也真登「俺はシャツとズボンは良いですが 如月様は?」
如月「也真登と同じでシャツとズボンは良い」
也真登「でしたらそれ以外はハンガーにかけてクローゼットに入れてください 汚れるとマズイので」
如月「了解した」
也真登の言葉でシャツとズボン以外はハンガーにかけてクローゼットに入れた如月は、既にベッドの所にいた也真登を押し倒してキスをする
也真登「んっ……んんぅ……」
如月「そういえば最後にお前とヤったのはいつだ?」
也真登「はっ……はぁ……確か半年前です」
如月「他の男と寝たりしてないよな?」
也真登 それ普通聞くか?
也真登「組織のボスに手を出す部下なんていませんよ どんな神経してるんですか」
如月「刃とか言うお前の側近がいるだろ」
也真登「刃に手を出された日には即座にそちらに引き渡しますよ」
如月「信用しているな」
と也真登の服を脱がしながら如月は言う
也真登「もう4年の仲ですから」
如月「それを考えたら私も3年の仲だな」
也真登 そう言えば如月さんと出会ったのって今考えたらかなり普通じゃないよな……
そう……也真登と如月の関係は普通では考えられない出会いだった……
~回想~
也真登「……澪斗 お前………」
澪斗「悪い……」
その日 澪斗の誤算で也真登でさえ手を出したくない相手に喧嘩を売ってしまい也真登も澪斗も困惑
也真登「………澪斗 お前ら帰れ」
澪斗「え?」
也真登「早く」
突然也真登が澪斗に「帰れ」と言って1人でどこかへ歩いていき也真登は恐怖と戦いながらある場所へ
ヤンキー「お前が澪斗か?」
也真登が着いた場所には澪斗が喧嘩を売ったヤンキー
也真登「悪いが俺は澪斗ではなく也真登 澪斗達の代わりに俺がその喧嘩受け入れる」
ヤンキー「結構な面構えだな」
と言われて喧嘩が開始したのだが……
也真登「っ……ぅ……」
圧倒的に相手の方が強く首を絞められた状態で也真登は上に上げられており失神寸前
也真登「!!」
せめて一撃でも与えようと也真登は相手に思い切り頭突きをしたのだが……
ヤンキー「ってぇな!!」
也真登「ぐっ……」
それが逆効果となり也真登は思い切り投げつけられ痛みで苦しげな声を出した也真登に、相手は容赦なく蹴り続け也真登の露骨が2本折れる
也真登「…………」
ヤンキー「ちっ 気絶したのか」
余りの痛みに耐えきれず也真登は失神しヤンキーは別の場所へ
也真登「…………」
何時間経ったのか也真登の意識が戻り肋骨の痛み耐えつつも周りを見ると……
也真登「……釿(ぎん)!!」
少し遠い場所には両目に包帯を巻いた刃の仲間の1人を発見し駆け寄る
也真登「何があった!?」
釿「その声は也真登………?ヤンキーに目を……」
也真登「釿がこの状態って事は……刃は!?」
釿「今別の場所に……」
釿の言葉を聞いて也真登は猛ダッシュで刃のいる場所へ向かう
也真登「もう止めてくれ!!!!!!」
刃のいる場所には也真登が相手したヤンキーも居り取り巻きたちも刃の仲間を傷つけていて、耐えきれなくなった也真登が意識を失いかけている刃を庇うようにして立ち「止めてくれ」と叫ぶ
也真登「俺が代わりになる!!!!だからもう他のやつを傷つけないでくれ!!!!!!!!」
刃「真應………よせ…………」
ヤンキー「お前が代わりになるのか?そいつらの?」
也真登「俺が代わりになる だからもう止めてくれ」
恐怖を感じながらも也真登は刃を庇う
ヤンキー「そこまで言うんならお前が代わりになれ」
也真登「その前に他の連中の怪我を回復させてくれ」
と言って先に刃の傷を癒し遅れてやってきた刃の仲間達の怪我も癒す
也真登「ゲボっゲホゲホ」
力の使いすぎで血を吐いたが今回は少量だった為すぐ治り刃達を家に返してからヤンキーの相手をする
也真登「ぐっ……ゔ……」
ヤンキー相手に腕を縛られ足も負傷しろくに動かなくなった也真登は、ヤンキーに好き放題傷つけられ意識を失おうと水をかけられて意識を浮上させられ也真登は延々と傷つく
也真登 腕は両方脱臼……足も動かせられず肋骨も3本骨折……至る所に傷跡……
意識を失いかけている中でも也真登は酷く冷静
也真登 刃や刃の仲間達……澪斗達は怪我なく家に帰れただろうか………
ヤンキー「おい」
ふとヤンキーが暴行を止め也真登の髪を掴む
也真登「…………あ?」
ヤンキー「ヤケに余裕だな それなら………」
也真登「!?」
ヤンキー「慰み者にしてやるよ」
そう言ってヤンキーは也真登の口に自分のモノを突っ込み「奉仕しろ」と言ってきた……ヤンキーは余裕を見せていた也真登に精神的苦痛を与えようとその手段を選んだのだ……
也真登「んぐっ……ゔ……ゔあ゙っ」
ヤンキー「おらもっと舌使え!!」
涙目でヤンキーのモノを咥えさせられている也真登は本当の意味で精神的にダメージが……
也真登「ゔゔ……」
ヤンキー「やれば出来んじゃん」
言われた事や一度出来るようになった事を也真登は1回で覚えるのですぐ出来る
ヤンキー「おら!!口の中に出すぞ!!」
也真登「!!!???」
ヤンキー「っ……はぁ」
也真登「ぐっ……んんん!!」
ヤンキーの精液を口の中に出された也真登は口を離させてもらえず飲むしかなかったのだが……必死に飲まんとしヤンキーが自身の性器を出し也真登はそのまま口を開けた状態で失神し横に倒れる
ヤンキー「まぁこんなもんじゃねぇ?」
とヤンキーは言ってそのまま仲間達と歩いていき也真登をその場で放置
???「…………」
ヤンキー達が去って少しするとまた別のヤンキーとは格が違う人が意識を失っている也真登を見下ろす
???「終夜 車を回せ」
ふとその人が持っていたタオルで也真登の口を拭き腕の拘束を取って横抱きにする
終夜「目的地は如何しますか 如月様」
如月「城でいい 介抱する」
終夜「畏まりました」
終夜の運転する車に乗り込み後部座席に也真登を寝かせた如月は助手席に座って、少し癖の強い煙草を吸いながら也真登を何度もチラ見
終夜「珍しいですね」
運転の最中終夜がそう言う
如月「何がだ」
終夜「貴方自ら助けて介抱する為に城へ連れていくなんて 一目惚れでもしましたか」
如月「お前にはお見通しか」
終夜「伊達に従兄弟も側近もしていませんから」
終夜の言葉に如月は「そうだな」と返答
終夜「暫く部屋に籠る 何か用があればイヤホンにかけろ」
構成員「はっ」
組織の城に到着し如月は未だ意識の戻らない也真登を横抱きに抱えて自室へ
~数日後~
也真登「……ぅ……」
如月「目が覚めたか?」
也真登「ここ……は……」
如月「過激派組織「神修」の俺の自室」
数日後 漸く目が覚めた也真登は身体の痛みが軽減され尚且つ治療を施されていて、目の前にいる人がやってくれたのだと也真登も察知
也真登「治療……してくれたんです………か………?」
如月「見てるだけで相当怪我をしていたからな 傷の治りは人より速いようで良かった」
也真登「ありがとうございます」
如月「礼儀正しいようで何より」
也真登 助けてくれたのか……
也真登「…………」
如月「…………」
そして話す内容の無くなった2人は無言
也真登「あの………名前を聞いてもいいですか」
如月「如月……お前は?」
也真登「也真登です」
と軽い自己紹介を終えてまた沈黙し少し話をしてまた沈黙の繰り返し
~更に数日後~
也真登「遅い!!」
構成員「くっ」
数日後 完全に傷も回復した也真登は武器を持って戦うと負け無しである事を知り、素手での戦闘も完全にコンプリートした也真登は神修の構成員も退けられるレベルまで成長
如月「数日で強くなったものだな」
也真登「此処の武器が良いからですよ あと教え方も上手い」
訓練が終わり如月にそう言われた也真登はそう返答しつつ如月の所へ
如月「良かったな終夜 教え方上手いってよ」
終夜「それは良かった かなり難しい説明をしてたんだけどよく分かったね」
如月「頭がいいからな 前東大の問題を渡したら5分で全部解いたから」
終夜「頭良すぎません?」
その当時の也真登は如月が神修のボスである事を知らず終夜が側近である事を知らなかった
~その日の夜~
也真登「…………」
如月の料理を食べ終え風呂に入った後 何故か身体が熱く疼く
如月「どうした?」
也真登「…………」
身体の熱さにどうしようもなくなって如月に抱きついた也真登
也真登「……身体が……熱い………」
如月「その熱 冷ましてやる」
と言って如月は也真登をベッドに押し倒し来ていたシャツを上げまだ幼い也真登を襲う
也真登「んん……」
如月「感度がいいな」
也真登「!?」
自分の身で何が起きているのかが分かっていない也真登を他所に如月は也真登のズボンを下ろし、既に勃ち上がっていたモノを咥えて愛撫
也真登「ふぁ……あぁ!」
如月「早いな」
如月が愛撫を始めて少しして也真登が達してしまい年齢の若さを実感
如月 30と16じゃ性欲も違うか……
などと思いながら如月は也真登の足を開かせローションを手に塗ってから、也真登の使った事の無い秘孔に人差し指を入れていき也真登が身構える
如月「痛みは?」
也真登「無い……」
如月「少しずつ慣れていくから力を抜け」
そこを使うのが初めてで痛みがあるかと思った如月だが食事に混ぜた媚薬が効果を発揮しているのか、どんどん高まる熱に呑まれていく也真登は如月に身を委ねていく
如月「そろそろ3本目行くぞ」
いつの間にか指が増えていき3本まで入った
也真登「ひっ!?」
如月「ここか」
ふと如月の指が前立腺に当たったのか也真登の腰が跳ね如月がそこを執拗に弄る
也真登「うぅ……あぅ……あっ……あ!」
如月「またイキそうだな」
如月の攻めに也真登のモノはまた勃ち上がり今にもイキそうな状態
如月「そろそろ俺も限界だわ」
そう言って如月は也真登の胎内(なか)に入れていた指を抜き代わりに自身のモノを埋めていく
也真登「いっ……たぃ……」
なんとか全部入れる事は出来たが也真登は痛みが強かったのか涙目
如月「すぐ慣れる」
也真登「んん……ん」
流石に初めての身体に挿れてすぐ動かすのは酷だと思った如月も動きを停止
如月「そろそろ動くぞ」
也真登「んぁ……はぁ……はっ……ああ!!」
漸く動くようになった如月は先程見つけた場所を的確に攻めながら自身も高まっていく
也真登「あっ……~~~~!!!!」
如月が動き始めて数分後……薬の効果なのか感度が良かったのか初めてなのに後ろだけで也真登はイってしまい、それと同時に如月も達した……そしてそれが傷ついた也真登を介抱した如月との出会いであり、後の組織ぐるみで会うようになる2人の関係の始まりだった……
~回想終了~
如月「也真登」
也真登「何ですか?」
如月「この状態で何を考えている?」
也真登が出会った時の事を思い出していると如月が不機嫌気味にそう言ってきて也真登は軽く笑う
也真登「如月さんと出会った日の事ですよ あの出会いは衝撃的でしたし」
如月「俺と出会った日の事か……」
也真登の言葉に満足したのか如月は途中までやっていた愛撫を開始して也真登も身を委ねようとしたのだが
♪♪♪
如月「携帯鳴ってるぞ」
也真登「そのまま続けて下さい このまま電話とるので」
如月「任せろ(絶対泣かす)」
わざと如月を煽った也真登はそのまま携帯を取り耳に当てる
也真登「もしもし」
刃『ボスですか?』
電話の相手は刃
也真登「この電話番号は俺しかいないだろ」
刃『それもそうですね ボスのお兄さんである火牙刀様が失神してしまったのですがどうしたらいいですか?』
也真登「失神させたのか?取り敢えず意識が戻るまで監視して……っ……ぅ」
刃『ボス?』
電話をしている最中に如月がいつの間にかパンツ事ズボンを下ろしていて秘孔に指を入れてきて、いきなりの事に対応出来なかった也真登は少し声が漏れて赤面
也真登「何でもない 意識が戻るまで監視して意識が戻ったら強制的にも契約書を書かせてくれ……四肢欠損と五感のどこかを失っていなければやり方は任せる」
刃『仰せのままに』
如月「終わったか?」
刃が通話を切った音が聞こえたのか如月がそう聞くが也真登は快楽を必死に耐えていたのか何も言わない
如月「やれやれ」
也真登「!?まっ……まだ……ひぃ!?」
如月「今の無言は了承と見た」
まだ慣らしきれていなかった也真登の秘孔に如月は半ば無理矢理自分のモノを入れていったが切れてはいない
也真登「はぁ……はっ……はぁ……」
如月「お前の身体は俺の形を覚えたみたいだな 安心しろ切れてない」
也真登「痛い……」
如月「すぐ慣れるだろ」
とそう言って如月は容赦なく動き出したので也真登は痛みと快楽が合わさって訳が分からない
也真登「んぁうあ!!!!」
如月「久々だから早いな」
久々の如月とのsexでひと突きで達してしまった也真登はトコロテン状態
如月「…………」
初めてのトコロテンで顔まで蕩けてしまった也真登の表情に如月が「ゾクゾク」と何かを感じる
如月「久々のsexだ 可愛がってやる」
とそう言って如月は也真登を何度もイカせて次の日の昼に腰を擦りながら動いているのを目撃された……
~次の日の昼~
也真登「…………」
レオン「腰でも痛めたか?」
如月に報酬を払った次の日の昼 也真登は昼食として紅茶シフォンを食べていたレオンの前の席に座って腰を摩る
也真登「じゃなかったら摩ってませんって……」
レオン「分かるよその気持ち 俺も激しい時は2日ぐらい腰の痛みが癒えなくて仕事にならなかったから」
也真登「レオンさんは毎日やってるような人でしょ 俺の場合は次まで間が長引くんですよ」
仲が良すぎる也真登とレオンはそう言う事情も詳しい
レオン「まぁ否定はしないけどね 日数が開くとどうしても強く求めてしまうのが人間だからねぇ……現にこの前長い事ガルガードが戻ってこなくて大変な事になったからさ」
ガルガード「/////」
レオン「あの……照れる位ならやらないで貰えます?」
たまたま近くにいたガルガードは照れておりレオンは呆れ顔
刃「ボス」
ふと也真登も昼食をとっていると刃に声をかけられた
也真登「刃か あの後どうなった?」
刃「快く契約書を書いていただけましたよ」
也真登「って事は今はメッシュを入れているのか?」
刃「一部分だけ赤になっていますよ そろそろ来る頃だと思いますが」
と刃が言っていると後ろから見慣れないスーツ姿の人が来てそれが兄であると察知
火牙刀「…………」
也真登「何か言いたげだね 少し待って」
流石に食べ残しは嫌なので也真登は食事をいつもの倍速にして終えてから片して火牙刀と2人きりに
火牙刀「……刃から聞いた お前が家から出ていってからどれだけ苦しい思いをしたのか」
ふと2人きりになって沈黙が続いていた中 火牙刀がそう切り出す
火牙刀「何度も何度も耐えきれない寂しさにぶち当たって苦しんでいる事も」
也真登「俺が家にいれば身内に危険が及ぶ」
也真登 そう思ったから家を出て行ったんだ……理由も話さずに……
火牙刀「だからお前は1人出て行った」
也真登「人肌恋しいのは無いけどさ……やっぱり家族が恋しくなる時がある……本当はもっと一緒にいたいし話をしたり笑い合ったりしたい……だけど俺は過激派組織「深紅」の頭領……一般人に混じっていようと俺を殺さんとする者は多いし世間に俺の顔は割れてる……それじゃあ一般人と同じ生活なんてできない……家族団らん一緒にいるなんてもってのほか……だから自分から離れた……」
悲しげに也真登は言う……家から出て言った理由を……
火牙刀「その代わりに家族の恋しさをお前は背負った」
也真登「家族が大切だからもうこれ以上傷ついてほしくなくて出て行った……一般人であろうとなかろうと俺は人と違い過ぎる……生まれ持つこの力も神からの授かりものだけれど……何度もこの力を恨んだ……だけど恨んだってどうしようもないしこの力のお陰で今がある……仲間が傷ついてもこの力があれば癒せるし治せる……辛い記憶を塗り替えてしまう事だってできる」
しかし他人には使えても自分には使えない……
火牙刀「だがその力は自分自身には使えない」
也真登「だから自分で何とかするしかない」
火牙刀「…………」
也真登が親元を離れてからもう1年が経った……まだ17歳だった頃はまだ「深紅」自体は途中経過としては存在していたが実物はなく……その名が世間に出回るようになったのは也真登が18になって直後の事……つまり「深紅」の名が世間に出回るようになるまでの1年間……也真登はずっと苦しんで苦しんで苦しみ続けて今がある……寂しさにぶち当たって苦しんでいても表ではそれを見せない……それが也真登の強さであり弱さでもあった……
火牙刀「……也真登」
突然火牙刀が也真登の腕を引き倒れるように引かれた也真登を火牙刀が優しく包み込む
也真登「えっ……」
火牙刀「今までずっと気が付かなくてごめんな」
とそう言って火牙刀は也真登を抱きしめた……火牙刀の方が少しだけ身長も高く1年振りの家族の温もりに触れて也真登は涙目
火牙刀「辛かったよな……寂しかったよな……気が付かなくてごめん……だけどこれからは俺がいるから……寂しい時は俺の所に来い……こうして包み込んでやるから」
也真登「………うん」
火牙刀にとって也真登は上司であり大切な弟……全てを背負い込み苦しみながらも前を向こうとする可愛い可愛い弟なのだ……
火牙刀「俺がいるから」
也真登「うん」
これこそが兄弟愛……家族として……兄として火牙刀は寂しさを背負う也真登を癒す
その後 パーティは予定通り進められ新人として9人の也真登の招待客が正式に「深紅」に入った……
也真登「疲れた」
刃「パーティに歓迎会となればそりゃねぇ」
也真登「兄さんの事説得してくれたんだってな 刃」
刃「もしかしてその話したの?」
パーティも歓迎会も終わって疲れ果てた也真登は軽装でベッドの中でそう言う
也真登「少しだけね ……刃……いつもの子守唄」
刃「ホント好きだね俺の歌 ……~♪♪」
也真登 やっぱり落ち着く……
也真登は刃の子守唄が好きだった……何故かと言う理由は分からないが……酷く安心できてよく眠れるのだ
也真登「…………」
そして子守唄が終わる頃には也真登は夢の中で刃は也真登の頭を撫でながら電気を消して退室
~次の日~
刃「也真登 今日出かけるの?」
朝になりいつもより早い時間に起きてきた也真登に刃がそう問いかける
也真登「少し用事で」
刃「車いる?」
也真登「いや 歩いていくよ」
刃「護衛をつけないって事は少し複雑な所行くんだね わかった気をつけてね」
刃は普段は「護衛を付けろ」と言うがその日だけはそうは言わず「気をつけてね」と送り、也真登は携帯で道を調べながら指定されている場所へ
如月「あれ?」
也真登「また会いましたね 如月さん」
如月「入り用か 気をつけろよ」
たまたまプライベートの如月と会ったがフードを深く被っている也真登を見て「気をつけろよ」とだけ言う
也真登「…………」
如月と別れてからどれ位かかったのか辿り着いたのは従兄弟の家
也真登「…………」
取り敢えずインターホンを押すと「バタバタバタ!!」と言う音が聞こえ家の扉が開く
父親「…………」
也真登「………元気そうだね 父さん」
扉から出てきたのは也真登の父親
火牙刀「まぁ入れよ 皆お前を待ってた」
先に来ていた火牙刀が父親の後に来てそう言うので少し気まずくなりながらも也真登は従兄弟の家の中へ
母親「也真登……?」
家の中は相変わらず広く2階へ行けば家族は勿論従兄弟も勢揃い
也真登「……1年振りだね 母さん」
そう言ってフードを外すとそこには確かに1年前まで見ていた顔が……
也真登 叩かれるなこれは……
近寄ってきた母親にそう思った也真登だったが……
也真登「…………」
叩かれるのではなく抱きしめられ呆然
也真登「大事な話をしに来たんだ それを話したら俺は帰る」
母親に抱きしめられた後 也真登は皆を座らせてそう言う
父親「何故……」
也真登「駄目なんだよ……ここに居たら」
姉「也真登……」
也真登「……ごめん」
悲しげに也真登は「ごめん」と言う……そしてゆっくりと語り出す……何故親元を離れたのかを……
也真登「去年の夏……家近くの公園で祭りがあっただろ?」
火牙刀「ああ」
火牙刀は大まかな事情は知っているが細かいことは知らない
也真登「その日俺は「警備」として祭りに参加しテリトリー内で何かをやらかさないかを監視していた……」
叔母「「警備」?」
也真登「今の俺は過激派組織「深紅」の頭領……去年まではまだ「頭領」とは呼ばれていなかったけれど……それなりに力があり人を殺める仕事も多くあった……」
姉「えっ……」
也真登は身内の動揺をよそにそのまま語り続ける
也真登「警備中知り合いの若手がテリトリー内で何かをやっていてそれをその頭領に問いただした……しかしその頭領は「命令は下していない 祭りに来ただけだ」と言っていた……だが明らか若手の手にはライフルがあって……その後に発覚した事だがやはりあの時若手は何かをやろうとしていたが失敗し粛清された……そして警備も終わった頃に家に帰ろうと……ベランダを見ると父が知らない女と取っ組み合いになっているのが見えた……一瞬にして血の気が引き大急ぎで救急車と警察を呼んだ……家に帰れば父は腹部を刺されていて母は号泣……父の腹から流れる血を見て頭が真っ白になった……勿論止血こそしたけど……俺は酷い罪悪感に見舞われた……俺は名こそ知られて無いとはいえマフィアであり人を殺し恨みを買ってる……それなのに家の場所を知らせるような行動をしていて……自己嫌悪に陥った……俺の行動は軽率すぎたんだ……敵は間近にいると分かっておりながら……その後何日も考えて俺は家を出ていく事を決めた……家族の誰にもそんな事は言えなかった……取り調べで女は俺の名前を出しているしマスコミが来るのも時間の問題……だから俺は荷物の入るバッグに自分の荷物を込めて何も言わずに出ていった……それしか家族を護る方法は無かったんだ……まだ名を知られていないだけで人を殺している人間はいては行けないと……そう思っていたのもある……本当は2度と会わないと思ってたんだ……もう会えないと……だけど家族から連絡が来る度に寂しさにぶち当たって苦しんで……それでも前を向こうとしてまた寂しさにぶち当たって……もう1度だけでいいから会いたいと……心がそう叫んだ……俺はもう組織の頭領で……部下を率いり敵組織を壊滅させ人を殺している人間が親に会う資格など……無いと思っていても……会いたかった……もう1度……俺の名を呼んでくれる人は沢山いるけど……家族は違う……特別なんだ……だから今日会いに来た……最後にもう1度元気な姿を見たくてここに来たんだ……俺は人を殺しているしその命を枷として明日を見ている悪人……この手を血の赤で染める事だって少なくない……全身血だらけになっている時だってある……それでも「家族」だと……「身内」だと言ってくれるのなら俺はまた会いに来る……何度だって……それこそ希望があればそれも最低限叶えたいと思う……だが俺も組織の頭領である以上外に普通にで回れないし簡単には会えない……それでもいいならまた俺の名前を呼んで……その時は答える」
也真登はそう伝えて席から立ち2階のリビングから玄関へと歩きフードを深く被って靴を履く
全員「………也真登!!」
そして也真登が玄関の扉を開けようとした瞬間……降りてきていた身内全員が也真登の名を呼ぶ
祖母「也真登君 これ持っていきな」
祖母が大袋で渡してくれたのは也真登が大好きな大量のゆでとうもろこし
也真登「有難う………また……連絡して できる限り会いに行くから」
そう言って也真登は祖母から渡された大袋を片手に玄関から歩いていき帰路についた……
也真登「有難う」
一言そう言いながら……その瞳から涙を流して……
※この回だけで相当長くなっています
也真登「…………」
刃「ボス そろそろお時間です」
その日 也真登の組織「深紅」は5日間の宴会が開かれる為也真登は準備の完了と刃の言葉を待っていた
也真登「招待客は来たか?」
刃「1名程遅れていますがこちらに向かっており会場が解禁される頃には着くかと」
也真登「……神修は」
刃「既に到着しお待ちになっています」
刃の言葉にずっと足を組みながら椅子に座って外を見ていた也真登は立ち上がり刃と並ぶ
也真登「会場を明け先に到着している方々を会場入りさせろ それ以外は予定されていた時間に」
刃「畏まりました」
也真登「最後の1人が到着次第会場を閉め誰も逃がすな 少々今回は逃げられると後がない者がいる」
刃「はっ」
刃にそう伝えた也真登は先に部屋を出て一旦自室で肩にかける羽織を持っていつもの場所へ
澪斗『神修、白鴎家、黒翁家、ラミ・ノイル、飛鳥 会場入りしました』
ふと会場の間近で立っていた澪斗から招待客が会場入りしたとの連絡が
也真登「こちらも確認した 他は?」
也真登が座っているのは会場が一望できる場所で招待客の会場入りを確認
澪斗『ボスの招待客が8名程……警察官ですがどうやって知り合ったんですか?』
也真登「刃が職質とかされた時についでに渡しておいた 警察官と言えど破壊衝動のある者は多いからな」
澪斗『成程……アルタイルが会場入りしました』
也真登「了解 そろそろ会場を一時閉めて時間になるまで監視だ」
澪斗『はっ』
也真登 にしてもまぁ我ながらすごい人達と知り合いだよなぁ……
上から見るにしてもよく分かる組織によって違う制服でどこの組織なのか簡単に見分けがつく
ガルガード「真應は上にいるのか」
レオン「そりゃあここのトップですし監視しなきゃいけないんじゃないですか?」
ガルガード「ガードはくそ固いけどな」
レオン「当たり前でしょ」
そんな感じでガルガードとレオンがそんな話をしていたのを也真登は知らない
~2時間後~
麗雅『全招待客会場入りしました』
也真登「了解 こちらも確認した」
2時間後 全ての招待客が会場入りし也真登も席から立ち会場へ降りていく
刃「今宵集まって頂き感謝致します パーティを開始するにあたって深紅の頭領である也真登様からお言葉があります」
パーティをする前に一応開会式をするので也真登から一言を言う
也真登「今宵集まって頂き感謝致します 当パーティは5日間夜間通しで行います故ごゆるりとお楽しみ下さい」
と也真登が言って刃にマイクを渡すとパーティがスタート
也真登「やっぱり来てくれたんだ」
そして最初に也真登が向かったのは1番最後に到着した也真登の兄 火牙刀の所
火牙刀「いつからボスになった」
也真登「16の時だよ その時にボスになって死ぬ事の無い身体を手に入れた」
火牙刀「俺や姉さんに黙っていたのはそれの為か?」
也真登「違うよ 危害が及ぶから………覚えてる?父さんが刺されて入院した時の事」
也真登が深紅で衣食住をするようになったのは今から1年程前……父が女に刺された次の日から……
火牙刀「………あの女は後の取り調べで也真登の名前を出していた……理由は不明だったが……」
也真登「あの人と直接の関わりはないけど俺が殺した人の身内だろうね」
火牙刀「16で人を殺してたのか」
也真登「じゃなきゃ逆に殺られる」
火牙刀の言葉に一言で返した也真登
也真登「忠告しておくけどこの場所で発砲したら強制的にも深紅の隊員になってもらうよ 有無は言わせない」
火牙刀「…………」
也真登「人の話聞いてる?」
火牙刀は也真登に銃口を向けておりその目は本気
也真登「悪く思わないでよ 兄さんが人の忠告を聞かなかったのが悪い」
とそう言って也真登は兄の拳銃を足蹴で弾き手で口を抑えつつ火牙刀の至近距離の真横にナイフを突き刺す
火牙刀「!!」
也真登「刃 連れていけ 「丁重にな」」
そして音に気が付きやってきた刃にそう命令
刃「火牙刀様 抵抗をなさらずこちらに来てください」
ナイフをしまい火牙刀を起き上がらせた刃は優しくそう言うと火牙刀もため息をついて刃について行く
真白「今のお兄さんじゃないのか?」
ふと背後から声をかけられて見てみるとそこには真白の姿が
也真登「忠告をしたのに無視したからですよ 発砲したらしたで俺が一発入れちゃいそうでしたし」
真白「也真登なりの優しさか……」
などと言いながらまたどこかへ行ってしまい也真登は暇をしていた如月の所へ
如月「何かあったのか」
也真登「少々ありまして お待たせして申し訳ありません」
如月「酒を呑んでいたから良いが報酬はどうした?」
也真登「今払います こちらへ」
と言いながら也真登は如月を連れて自室へ
也真登「俺はシャツとズボンは良いですが 如月様は?」
如月「也真登と同じでシャツとズボンは良い」
也真登「でしたらそれ以外はハンガーにかけてクローゼットに入れてください 汚れるとマズイので」
如月「了解した」
也真登の言葉でシャツとズボン以外はハンガーにかけてクローゼットに入れた如月は、既にベッドの所にいた也真登を押し倒してキスをする
也真登「んっ……んんぅ……」
如月「そういえば最後にお前とヤったのはいつだ?」
也真登「はっ……はぁ……確か半年前です」
如月「他の男と寝たりしてないよな?」
也真登 それ普通聞くか?
也真登「組織のボスに手を出す部下なんていませんよ どんな神経してるんですか」
如月「刃とか言うお前の側近がいるだろ」
也真登「刃に手を出された日には即座にそちらに引き渡しますよ」
如月「信用しているな」
と也真登の服を脱がしながら如月は言う
也真登「もう4年の仲ですから」
如月「それを考えたら私も3年の仲だな」
也真登 そう言えば如月さんと出会ったのって今考えたらかなり普通じゃないよな……
そう……也真登と如月の関係は普通では考えられない出会いだった……
~回想~
也真登「……澪斗 お前………」
澪斗「悪い……」
その日 澪斗の誤算で也真登でさえ手を出したくない相手に喧嘩を売ってしまい也真登も澪斗も困惑
也真登「………澪斗 お前ら帰れ」
澪斗「え?」
也真登「早く」
突然也真登が澪斗に「帰れ」と言って1人でどこかへ歩いていき也真登は恐怖と戦いながらある場所へ
ヤンキー「お前が澪斗か?」
也真登が着いた場所には澪斗が喧嘩を売ったヤンキー
也真登「悪いが俺は澪斗ではなく也真登 澪斗達の代わりに俺がその喧嘩受け入れる」
ヤンキー「結構な面構えだな」
と言われて喧嘩が開始したのだが……
也真登「っ……ぅ……」
圧倒的に相手の方が強く首を絞められた状態で也真登は上に上げられており失神寸前
也真登「!!」
せめて一撃でも与えようと也真登は相手に思い切り頭突きをしたのだが……
ヤンキー「ってぇな!!」
也真登「ぐっ……」
それが逆効果となり也真登は思い切り投げつけられ痛みで苦しげな声を出した也真登に、相手は容赦なく蹴り続け也真登の露骨が2本折れる
也真登「…………」
ヤンキー「ちっ 気絶したのか」
余りの痛みに耐えきれず也真登は失神しヤンキーは別の場所へ
也真登「…………」
何時間経ったのか也真登の意識が戻り肋骨の痛み耐えつつも周りを見ると……
也真登「……釿(ぎん)!!」
少し遠い場所には両目に包帯を巻いた刃の仲間の1人を発見し駆け寄る
也真登「何があった!?」
釿「その声は也真登………?ヤンキーに目を……」
也真登「釿がこの状態って事は……刃は!?」
釿「今別の場所に……」
釿の言葉を聞いて也真登は猛ダッシュで刃のいる場所へ向かう
也真登「もう止めてくれ!!!!!!」
刃のいる場所には也真登が相手したヤンキーも居り取り巻きたちも刃の仲間を傷つけていて、耐えきれなくなった也真登が意識を失いかけている刃を庇うようにして立ち「止めてくれ」と叫ぶ
也真登「俺が代わりになる!!!!だからもう他のやつを傷つけないでくれ!!!!!!!!」
刃「真應………よせ…………」
ヤンキー「お前が代わりになるのか?そいつらの?」
也真登「俺が代わりになる だからもう止めてくれ」
恐怖を感じながらも也真登は刃を庇う
ヤンキー「そこまで言うんならお前が代わりになれ」
也真登「その前に他の連中の怪我を回復させてくれ」
と言って先に刃の傷を癒し遅れてやってきた刃の仲間達の怪我も癒す
也真登「ゲボっゲホゲホ」
力の使いすぎで血を吐いたが今回は少量だった為すぐ治り刃達を家に返してからヤンキーの相手をする
也真登「ぐっ……ゔ……」
ヤンキー相手に腕を縛られ足も負傷しろくに動かなくなった也真登は、ヤンキーに好き放題傷つけられ意識を失おうと水をかけられて意識を浮上させられ也真登は延々と傷つく
也真登 腕は両方脱臼……足も動かせられず肋骨も3本骨折……至る所に傷跡……
意識を失いかけている中でも也真登は酷く冷静
也真登 刃や刃の仲間達……澪斗達は怪我なく家に帰れただろうか………
ヤンキー「おい」
ふとヤンキーが暴行を止め也真登の髪を掴む
也真登「…………あ?」
ヤンキー「ヤケに余裕だな それなら………」
也真登「!?」
ヤンキー「慰み者にしてやるよ」
そう言ってヤンキーは也真登の口に自分のモノを突っ込み「奉仕しろ」と言ってきた……ヤンキーは余裕を見せていた也真登に精神的苦痛を与えようとその手段を選んだのだ……
也真登「んぐっ……ゔ……ゔあ゙っ」
ヤンキー「おらもっと舌使え!!」
涙目でヤンキーのモノを咥えさせられている也真登は本当の意味で精神的にダメージが……
也真登「ゔゔ……」
ヤンキー「やれば出来んじゃん」
言われた事や一度出来るようになった事を也真登は1回で覚えるのですぐ出来る
ヤンキー「おら!!口の中に出すぞ!!」
也真登「!!!???」
ヤンキー「っ……はぁ」
也真登「ぐっ……んんん!!」
ヤンキーの精液を口の中に出された也真登は口を離させてもらえず飲むしかなかったのだが……必死に飲まんとしヤンキーが自身の性器を出し也真登はそのまま口を開けた状態で失神し横に倒れる
ヤンキー「まぁこんなもんじゃねぇ?」
とヤンキーは言ってそのまま仲間達と歩いていき也真登をその場で放置
???「…………」
ヤンキー達が去って少しするとまた別のヤンキーとは格が違う人が意識を失っている也真登を見下ろす
???「終夜 車を回せ」
ふとその人が持っていたタオルで也真登の口を拭き腕の拘束を取って横抱きにする
終夜「目的地は如何しますか 如月様」
如月「城でいい 介抱する」
終夜「畏まりました」
終夜の運転する車に乗り込み後部座席に也真登を寝かせた如月は助手席に座って、少し癖の強い煙草を吸いながら也真登を何度もチラ見
終夜「珍しいですね」
運転の最中終夜がそう言う
如月「何がだ」
終夜「貴方自ら助けて介抱する為に城へ連れていくなんて 一目惚れでもしましたか」
如月「お前にはお見通しか」
終夜「伊達に従兄弟も側近もしていませんから」
終夜の言葉に如月は「そうだな」と返答
終夜「暫く部屋に籠る 何か用があればイヤホンにかけろ」
構成員「はっ」
組織の城に到着し如月は未だ意識の戻らない也真登を横抱きに抱えて自室へ
~数日後~
也真登「……ぅ……」
如月「目が覚めたか?」
也真登「ここ……は……」
如月「過激派組織「神修」の俺の自室」
数日後 漸く目が覚めた也真登は身体の痛みが軽減され尚且つ治療を施されていて、目の前にいる人がやってくれたのだと也真登も察知
也真登「治療……してくれたんです………か………?」
如月「見てるだけで相当怪我をしていたからな 傷の治りは人より速いようで良かった」
也真登「ありがとうございます」
如月「礼儀正しいようで何より」
也真登 助けてくれたのか……
也真登「…………」
如月「…………」
そして話す内容の無くなった2人は無言
也真登「あの………名前を聞いてもいいですか」
如月「如月……お前は?」
也真登「也真登です」
と軽い自己紹介を終えてまた沈黙し少し話をしてまた沈黙の繰り返し
~更に数日後~
也真登「遅い!!」
構成員「くっ」
数日後 完全に傷も回復した也真登は武器を持って戦うと負け無しである事を知り、素手での戦闘も完全にコンプリートした也真登は神修の構成員も退けられるレベルまで成長
如月「数日で強くなったものだな」
也真登「此処の武器が良いからですよ あと教え方も上手い」
訓練が終わり如月にそう言われた也真登はそう返答しつつ如月の所へ
如月「良かったな終夜 教え方上手いってよ」
終夜「それは良かった かなり難しい説明をしてたんだけどよく分かったね」
如月「頭がいいからな 前東大の問題を渡したら5分で全部解いたから」
終夜「頭良すぎません?」
その当時の也真登は如月が神修のボスである事を知らず終夜が側近である事を知らなかった
~その日の夜~
也真登「…………」
如月の料理を食べ終え風呂に入った後 何故か身体が熱く疼く
如月「どうした?」
也真登「…………」
身体の熱さにどうしようもなくなって如月に抱きついた也真登
也真登「……身体が……熱い………」
如月「その熱 冷ましてやる」
と言って如月は也真登をベッドに押し倒し来ていたシャツを上げまだ幼い也真登を襲う
也真登「んん……」
如月「感度がいいな」
也真登「!?」
自分の身で何が起きているのかが分かっていない也真登を他所に如月は也真登のズボンを下ろし、既に勃ち上がっていたモノを咥えて愛撫
也真登「ふぁ……あぁ!」
如月「早いな」
如月が愛撫を始めて少しして也真登が達してしまい年齢の若さを実感
如月 30と16じゃ性欲も違うか……
などと思いながら如月は也真登の足を開かせローションを手に塗ってから、也真登の使った事の無い秘孔に人差し指を入れていき也真登が身構える
如月「痛みは?」
也真登「無い……」
如月「少しずつ慣れていくから力を抜け」
そこを使うのが初めてで痛みがあるかと思った如月だが食事に混ぜた媚薬が効果を発揮しているのか、どんどん高まる熱に呑まれていく也真登は如月に身を委ねていく
如月「そろそろ3本目行くぞ」
いつの間にか指が増えていき3本まで入った
也真登「ひっ!?」
如月「ここか」
ふと如月の指が前立腺に当たったのか也真登の腰が跳ね如月がそこを執拗に弄る
也真登「うぅ……あぅ……あっ……あ!」
如月「またイキそうだな」
如月の攻めに也真登のモノはまた勃ち上がり今にもイキそうな状態
如月「そろそろ俺も限界だわ」
そう言って如月は也真登の胎内(なか)に入れていた指を抜き代わりに自身のモノを埋めていく
也真登「いっ……たぃ……」
なんとか全部入れる事は出来たが也真登は痛みが強かったのか涙目
如月「すぐ慣れる」
也真登「んん……ん」
流石に初めての身体に挿れてすぐ動かすのは酷だと思った如月も動きを停止
如月「そろそろ動くぞ」
也真登「んぁ……はぁ……はっ……ああ!!」
漸く動くようになった如月は先程見つけた場所を的確に攻めながら自身も高まっていく
也真登「あっ……~~~~!!!!」
如月が動き始めて数分後……薬の効果なのか感度が良かったのか初めてなのに後ろだけで也真登はイってしまい、それと同時に如月も達した……そしてそれが傷ついた也真登を介抱した如月との出会いであり、後の組織ぐるみで会うようになる2人の関係の始まりだった……
~回想終了~
如月「也真登」
也真登「何ですか?」
如月「この状態で何を考えている?」
也真登が出会った時の事を思い出していると如月が不機嫌気味にそう言ってきて也真登は軽く笑う
也真登「如月さんと出会った日の事ですよ あの出会いは衝撃的でしたし」
如月「俺と出会った日の事か……」
也真登の言葉に満足したのか如月は途中までやっていた愛撫を開始して也真登も身を委ねようとしたのだが
♪♪♪
如月「携帯鳴ってるぞ」
也真登「そのまま続けて下さい このまま電話とるので」
如月「任せろ(絶対泣かす)」
わざと如月を煽った也真登はそのまま携帯を取り耳に当てる
也真登「もしもし」
刃『ボスですか?』
電話の相手は刃
也真登「この電話番号は俺しかいないだろ」
刃『それもそうですね ボスのお兄さんである火牙刀様が失神してしまったのですがどうしたらいいですか?』
也真登「失神させたのか?取り敢えず意識が戻るまで監視して……っ……ぅ」
刃『ボス?』
電話をしている最中に如月がいつの間にかパンツ事ズボンを下ろしていて秘孔に指を入れてきて、いきなりの事に対応出来なかった也真登は少し声が漏れて赤面
也真登「何でもない 意識が戻るまで監視して意識が戻ったら強制的にも契約書を書かせてくれ……四肢欠損と五感のどこかを失っていなければやり方は任せる」
刃『仰せのままに』
如月「終わったか?」
刃が通話を切った音が聞こえたのか如月がそう聞くが也真登は快楽を必死に耐えていたのか何も言わない
如月「やれやれ」
也真登「!?まっ……まだ……ひぃ!?」
如月「今の無言は了承と見た」
まだ慣らしきれていなかった也真登の秘孔に如月は半ば無理矢理自分のモノを入れていったが切れてはいない
也真登「はぁ……はっ……はぁ……」
如月「お前の身体は俺の形を覚えたみたいだな 安心しろ切れてない」
也真登「痛い……」
如月「すぐ慣れるだろ」
とそう言って如月は容赦なく動き出したので也真登は痛みと快楽が合わさって訳が分からない
也真登「んぁうあ!!!!」
如月「久々だから早いな」
久々の如月とのsexでひと突きで達してしまった也真登はトコロテン状態
如月「…………」
初めてのトコロテンで顔まで蕩けてしまった也真登の表情に如月が「ゾクゾク」と何かを感じる
如月「久々のsexだ 可愛がってやる」
とそう言って如月は也真登を何度もイカせて次の日の昼に腰を擦りながら動いているのを目撃された……
~次の日の昼~
也真登「…………」
レオン「腰でも痛めたか?」
如月に報酬を払った次の日の昼 也真登は昼食として紅茶シフォンを食べていたレオンの前の席に座って腰を摩る
也真登「じゃなかったら摩ってませんって……」
レオン「分かるよその気持ち 俺も激しい時は2日ぐらい腰の痛みが癒えなくて仕事にならなかったから」
也真登「レオンさんは毎日やってるような人でしょ 俺の場合は次まで間が長引くんですよ」
仲が良すぎる也真登とレオンはそう言う事情も詳しい
レオン「まぁ否定はしないけどね 日数が開くとどうしても強く求めてしまうのが人間だからねぇ……現にこの前長い事ガルガードが戻ってこなくて大変な事になったからさ」
ガルガード「/////」
レオン「あの……照れる位ならやらないで貰えます?」
たまたま近くにいたガルガードは照れておりレオンは呆れ顔
刃「ボス」
ふと也真登も昼食をとっていると刃に声をかけられた
也真登「刃か あの後どうなった?」
刃「快く契約書を書いていただけましたよ」
也真登「って事は今はメッシュを入れているのか?」
刃「一部分だけ赤になっていますよ そろそろ来る頃だと思いますが」
と刃が言っていると後ろから見慣れないスーツ姿の人が来てそれが兄であると察知
火牙刀「…………」
也真登「何か言いたげだね 少し待って」
流石に食べ残しは嫌なので也真登は食事をいつもの倍速にして終えてから片して火牙刀と2人きりに
火牙刀「……刃から聞いた お前が家から出ていってからどれだけ苦しい思いをしたのか」
ふと2人きりになって沈黙が続いていた中 火牙刀がそう切り出す
火牙刀「何度も何度も耐えきれない寂しさにぶち当たって苦しんでいる事も」
也真登「俺が家にいれば身内に危険が及ぶ」
也真登 そう思ったから家を出て行ったんだ……理由も話さずに……
火牙刀「だからお前は1人出て行った」
也真登「人肌恋しいのは無いけどさ……やっぱり家族が恋しくなる時がある……本当はもっと一緒にいたいし話をしたり笑い合ったりしたい……だけど俺は過激派組織「深紅」の頭領……一般人に混じっていようと俺を殺さんとする者は多いし世間に俺の顔は割れてる……それじゃあ一般人と同じ生活なんてできない……家族団らん一緒にいるなんてもってのほか……だから自分から離れた……」
悲しげに也真登は言う……家から出て言った理由を……
火牙刀「その代わりに家族の恋しさをお前は背負った」
也真登「家族が大切だからもうこれ以上傷ついてほしくなくて出て行った……一般人であろうとなかろうと俺は人と違い過ぎる……生まれ持つこの力も神からの授かりものだけれど……何度もこの力を恨んだ……だけど恨んだってどうしようもないしこの力のお陰で今がある……仲間が傷ついてもこの力があれば癒せるし治せる……辛い記憶を塗り替えてしまう事だってできる」
しかし他人には使えても自分には使えない……
火牙刀「だがその力は自分自身には使えない」
也真登「だから自分で何とかするしかない」
火牙刀「…………」
也真登が親元を離れてからもう1年が経った……まだ17歳だった頃はまだ「深紅」自体は途中経過としては存在していたが実物はなく……その名が世間に出回るようになったのは也真登が18になって直後の事……つまり「深紅」の名が世間に出回るようになるまでの1年間……也真登はずっと苦しんで苦しんで苦しみ続けて今がある……寂しさにぶち当たって苦しんでいても表ではそれを見せない……それが也真登の強さであり弱さでもあった……
火牙刀「……也真登」
突然火牙刀が也真登の腕を引き倒れるように引かれた也真登を火牙刀が優しく包み込む
也真登「えっ……」
火牙刀「今までずっと気が付かなくてごめんな」
とそう言って火牙刀は也真登を抱きしめた……火牙刀の方が少しだけ身長も高く1年振りの家族の温もりに触れて也真登は涙目
火牙刀「辛かったよな……寂しかったよな……気が付かなくてごめん……だけどこれからは俺がいるから……寂しい時は俺の所に来い……こうして包み込んでやるから」
也真登「………うん」
火牙刀にとって也真登は上司であり大切な弟……全てを背負い込み苦しみながらも前を向こうとする可愛い可愛い弟なのだ……
火牙刀「俺がいるから」
也真登「うん」
これこそが兄弟愛……家族として……兄として火牙刀は寂しさを背負う也真登を癒す
その後 パーティは予定通り進められ新人として9人の也真登の招待客が正式に「深紅」に入った……
也真登「疲れた」
刃「パーティに歓迎会となればそりゃねぇ」
也真登「兄さんの事説得してくれたんだってな 刃」
刃「もしかしてその話したの?」
パーティも歓迎会も終わって疲れ果てた也真登は軽装でベッドの中でそう言う
也真登「少しだけね ……刃……いつもの子守唄」
刃「ホント好きだね俺の歌 ……~♪♪」
也真登 やっぱり落ち着く……
也真登は刃の子守唄が好きだった……何故かと言う理由は分からないが……酷く安心できてよく眠れるのだ
也真登「…………」
そして子守唄が終わる頃には也真登は夢の中で刃は也真登の頭を撫でながら電気を消して退室
~次の日~
刃「也真登 今日出かけるの?」
朝になりいつもより早い時間に起きてきた也真登に刃がそう問いかける
也真登「少し用事で」
刃「車いる?」
也真登「いや 歩いていくよ」
刃「護衛をつけないって事は少し複雑な所行くんだね わかった気をつけてね」
刃は普段は「護衛を付けろ」と言うがその日だけはそうは言わず「気をつけてね」と送り、也真登は携帯で道を調べながら指定されている場所へ
如月「あれ?」
也真登「また会いましたね 如月さん」
如月「入り用か 気をつけろよ」
たまたまプライベートの如月と会ったがフードを深く被っている也真登を見て「気をつけろよ」とだけ言う
也真登「…………」
如月と別れてからどれ位かかったのか辿り着いたのは従兄弟の家
也真登「…………」
取り敢えずインターホンを押すと「バタバタバタ!!」と言う音が聞こえ家の扉が開く
父親「…………」
也真登「………元気そうだね 父さん」
扉から出てきたのは也真登の父親
火牙刀「まぁ入れよ 皆お前を待ってた」
先に来ていた火牙刀が父親の後に来てそう言うので少し気まずくなりながらも也真登は従兄弟の家の中へ
母親「也真登……?」
家の中は相変わらず広く2階へ行けば家族は勿論従兄弟も勢揃い
也真登「……1年振りだね 母さん」
そう言ってフードを外すとそこには確かに1年前まで見ていた顔が……
也真登 叩かれるなこれは……
近寄ってきた母親にそう思った也真登だったが……
也真登「…………」
叩かれるのではなく抱きしめられ呆然
也真登「大事な話をしに来たんだ それを話したら俺は帰る」
母親に抱きしめられた後 也真登は皆を座らせてそう言う
父親「何故……」
也真登「駄目なんだよ……ここに居たら」
姉「也真登……」
也真登「……ごめん」
悲しげに也真登は「ごめん」と言う……そしてゆっくりと語り出す……何故親元を離れたのかを……
也真登「去年の夏……家近くの公園で祭りがあっただろ?」
火牙刀「ああ」
火牙刀は大まかな事情は知っているが細かいことは知らない
也真登「その日俺は「警備」として祭りに参加しテリトリー内で何かをやらかさないかを監視していた……」
叔母「「警備」?」
也真登「今の俺は過激派組織「深紅」の頭領……去年まではまだ「頭領」とは呼ばれていなかったけれど……それなりに力があり人を殺める仕事も多くあった……」
姉「えっ……」
也真登は身内の動揺をよそにそのまま語り続ける
也真登「警備中知り合いの若手がテリトリー内で何かをやっていてそれをその頭領に問いただした……しかしその頭領は「命令は下していない 祭りに来ただけだ」と言っていた……だが明らか若手の手にはライフルがあって……その後に発覚した事だがやはりあの時若手は何かをやろうとしていたが失敗し粛清された……そして警備も終わった頃に家に帰ろうと……ベランダを見ると父が知らない女と取っ組み合いになっているのが見えた……一瞬にして血の気が引き大急ぎで救急車と警察を呼んだ……家に帰れば父は腹部を刺されていて母は号泣……父の腹から流れる血を見て頭が真っ白になった……勿論止血こそしたけど……俺は酷い罪悪感に見舞われた……俺は名こそ知られて無いとはいえマフィアであり人を殺し恨みを買ってる……それなのに家の場所を知らせるような行動をしていて……自己嫌悪に陥った……俺の行動は軽率すぎたんだ……敵は間近にいると分かっておりながら……その後何日も考えて俺は家を出ていく事を決めた……家族の誰にもそんな事は言えなかった……取り調べで女は俺の名前を出しているしマスコミが来るのも時間の問題……だから俺は荷物の入るバッグに自分の荷物を込めて何も言わずに出ていった……それしか家族を護る方法は無かったんだ……まだ名を知られていないだけで人を殺している人間はいては行けないと……そう思っていたのもある……本当は2度と会わないと思ってたんだ……もう会えないと……だけど家族から連絡が来る度に寂しさにぶち当たって苦しんで……それでも前を向こうとしてまた寂しさにぶち当たって……もう1度だけでいいから会いたいと……心がそう叫んだ……俺はもう組織の頭領で……部下を率いり敵組織を壊滅させ人を殺している人間が親に会う資格など……無いと思っていても……会いたかった……もう1度……俺の名を呼んでくれる人は沢山いるけど……家族は違う……特別なんだ……だから今日会いに来た……最後にもう1度元気な姿を見たくてここに来たんだ……俺は人を殺しているしその命を枷として明日を見ている悪人……この手を血の赤で染める事だって少なくない……全身血だらけになっている時だってある……それでも「家族」だと……「身内」だと言ってくれるのなら俺はまた会いに来る……何度だって……それこそ希望があればそれも最低限叶えたいと思う……だが俺も組織の頭領である以上外に普通にで回れないし簡単には会えない……それでもいいならまた俺の名前を呼んで……その時は答える」
也真登はそう伝えて席から立ち2階のリビングから玄関へと歩きフードを深く被って靴を履く
全員「………也真登!!」
そして也真登が玄関の扉を開けようとした瞬間……降りてきていた身内全員が也真登の名を呼ぶ
祖母「也真登君 これ持っていきな」
祖母が大袋で渡してくれたのは也真登が大好きな大量のゆでとうもろこし
也真登「有難う………また……連絡して できる限り会いに行くから」
そう言って也真登は祖母から渡された大袋を片手に玄関から歩いていき帰路についた……
也真登「有難う」
一言そう言いながら……その瞳から涙を流して……
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