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兄として
兄は兄
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火牙刀視点
火牙刀「…………」
也真登「…………」
也真登が従兄弟の家に行ってから早数日……火牙刀は自身の膝の上で爆睡している也真登を起こすか否かで酷く悩んでいた
火牙刀 起こすべきなのか……起こさずに寝かせておくべきなのか……
1年間も離れていた上に上司であるからなのか也真登へどう接せばいいのかがよくわからないらしい
刃「あれ!?さっきまで起きてたのに……」
火牙刀「歌を歌っていたら突然来てそのまま寝てしまって……」
刃「それで起こすか否かで悩んでるの?」
恐らく也真登に用があったであろう書類を持つ刃には火牙刀の考えがお見通し
火牙刀「…………」
刃「図星かぁ………今は正式な場じゃないから名前呼びで平気だよ?」
火牙刀 いや流石にそれは……
火牙刀「しかし……」
刃「そもそも兄の反応を面白がって狸寝入りしてる人いるしね」
火牙刀「え?」
也真登「やっぱり刃にはお見通しか」
刃の指摘通り狸寝入りをしていた也真登
火牙刀「………起きてたのか?」
也真登「刃が来るまでは完全に寝てたけどね」
火牙刀「ああ……そう……」
やはりどう接したら良いのかが分からない
刃「也真登 頼まれてた書類」
也真登「ん …………」
渡された書類を起き上がってじっと見ている也真登の横顔は真剣そのもの
也真登「問題なし このまま通してくれ」
書類に目を通し終えた也真登は刃に書類を返しつつそう言う
刃「了ー解♪也真登今日予定は?」
也真登「特にないなぁ」
刃「それなら火牙刀と出かけてきたら?久々に兄弟揃って出かけてきなよ」
也真登「それもいいかもね 少し出かける」
と言われて腕を引かれた火牙刀は強制的に私服に着替えさせられ組織の城の外へ
火牙刀「何処に行くんだ?」
也真登「んー……ゲームセンター」
火牙刀「この辺にあるのか?」
也真登「ここから歩くよ」
火牙刀 いくらフードを深くかぶっているとは言え声で分かるんじゃないか?
也真登「兄さん さっきなんの歌歌ってたの?」
ふと隣を歩いていると也真登が覗き込むかのように火牙刀に聞く
火牙刀「「Salvation」……訳せば「救世」」
也真登「英語の歌?」
火牙刀「アメリカにいた頃があってな 他にも「Light」、「Darkness」、「Saviour」が好きだ」
也真登「日本の曲ないの?」
火牙刀の好きな曲は全部英語で也真登がそう言う
火牙刀「日本の曲って言ったら「死あっての光」、「光より舞う華」、「一輪華」、「笑うべきは幸福」……かな」
也真登「結構独特な歌ばっかりだね」
火牙刀が好んで歌い聴く歌は全てが独特
火牙刀「裏に深い意味がある歌だからな 1曲着くまで歌おうか?」
也真登「良いの?なら……「一輪華」」
火牙刀の歌声が也真登は好きで一輪華をリクエスト
火牙刀「……暗~闇を~歩き~続け~て~幾千年~♪何~も~無い~その場所~に~咲く~のは~1輪の薔薇~♪何も無い~この~闇で~何故~花が~咲く~のか~♪全~ては~あの~日~から~♪この~場所~が~闇に~包まれ~全て~を拒絶~した~日から~♪そのや~み~を~ある~くのは~ただ1人~の青年~♪そして~薔薇~に~雫が落ち~る~♪せいね~んが下し~た決~断で~この~場所が~闇に~染まり~薔薇が咲く~♪落ちた~雫~は~命~の結晶~降るわ~涙の~雨~♪死を~司り~生を知ら~ず~ただ~ひた~すら~歩き続けるのが~運命~♪全て~を~捨てた~代~償~♪終わる~事の無~い~永遠~♪罪~を~償い~全てを~失~い~途方~に~暮れ~て~♪全て~を~破壊し~このや~み~が~生まれた~♪死ん~でも~死にき~れ~ず~♪死ねな~い~その身体~♪罪を~背負い~闇に~い~きる~♪愚~か~な~子羊~♪」
也真登 兄さんが歌うからマシになるかと思ったけどならないわこれ
自分の考えが甘かったのを自重しつつ也真登と火牙刀は目的地へ到着
也真登「一輪華って歌に意味があるの?」
火牙刀「歌自体が誰かの視点になっているらしいぞ つまりその歌が誰の視点なのかを知ってしまえばその人が何を抱えているのがわかる」
也真登「へー」
ゲームセンターに入ってそうそう音ゲーをしながら2人はそう話す
火牙刀「特に「一輪華」は歌い手もその視点になった人も大きな関わりがあって作られた曲らしい しかもかなり複雑な関係で」
也真登「やけに独特だなって思ったらそう言う事ね」
店員「あの2人超難易度の高いやつやってるのに普通に話しながらやってるよ……」
2人で息の合ったプレイをしながら也真登と火牙刀は音ゲーを楽しみその後はUFOキャッチャー
也真登「うう……」
火牙刀は良い物がないかを物色していていない時に也真登がずっと欲しかった物を取ろうと奮闘するが……也真登はUFOキャッチャーが下手で取れない
也真登「諦めよ……」
結局2000円をかけても取れなかったので也真登は別の台へ
火牙刀「頼めばいいのに……」
対して実はずっと也真登を見ていた火牙刀は也真登が諦めた物を500円でget
火牙刀「真琴(外での偽名)」
也真登「うわっ!?」
火牙刀「やる」
そして目当てのモノをゲットした後也真登が諦めた物を全てゲットした火牙刀は、也真登に大量に物が詰まっている袋を投げ渡して「煙草を吸ってくる」と言いながら喫煙所へ
火牙刀「ふーっ……」
火牙刀 そう言えば刃に聞かれたな……「何故学園の傭兵をやっていたのか」を……
あのパーティの時火牙刀は刃に説得をされ契約書を書いた後聞かれたのだ……その時火牙刀は何も答えられなかった……
火牙刀 答えられなかったんだ……
~遡る事1年前~
火牙刀「…………」
遡る事1年前 也真登が家を出て行き何かを失った感覚していた火牙刀は自分の元に入った情報……
火牙刀 也真登が「軍兵育成学園」に通っている……?「軍兵育成学園」は国からの殺戮を許可された学園……その中で候補者に也真登が選ばれ受かった……?つまり今学園側は傭兵を必要としていて……也真登の相手になる者を探している……
火牙刀「…………」
その情報が本当とわからないが火牙刀は学園側に傭兵として応募してその翌日に合格通知が……
姉「火牙刀 寮に入るの?」
火牙刀「寮制だからたまに帰ってくるぐらいになるかな 俺は傭兵だしもう戻ってこないかもしれないけど……」
火牙刀は23歳でアメリカでの徴兵を終え傭兵となっていた……実力も頭の良さもあるが也真登が家から出て言ってから戦意喪失してしまっている
火牙刀「仕送り送る」
とだけ言って火牙刀は荷物を持って学園の迎えの車に乗って学園の寮へ
火牙刀「…………」
寮は1人部屋で日当たりもよく荷物の少なかった火牙刀は日当たりのいいベランダを眺めていたのだが……
火牙刀「……也真登……」
火牙刀は也真登を見つけてしまった……学園の制服を着て眼鏡をかけている也真登の姿を……
火牙刀「…………」
一応受かったとは言え断る事も可能だったが火牙刀はそれをせずに学園長室へ行き書類を渡される
火牙刀「これは?」
学園長「君の所属になったチームのメンバーの個人情報と君が相手する事になる子の情報だ」
火牙刀「…………」
学園長に書類を渡された火牙刀はそのまま学園長室を退室し寮に戻ろうとしたのだが……
刄「あれ?」
火牙刀「あ……」
刄「火牙刀さん……」
寮に戻る途中で也真登のヤンキー仲間の刄と遭遇してしまう
刄「もしかして……傭兵として……?」
火牙刀「察しの通りだよ刄君 まさか君もこの学校か」
刄「也真登がここに行くと言うのでついてきました ……俺は親が軍人で……」
現時点で「深紅」に刄は入っていない……その理由は学園卒業後刄は軍人となり也真登との接点がないから……
刄「今からでも断る事も出来るのでは?」
ふと刄にそう言われたが火牙刀は首を横に振る
火牙刀「ここしか……ないんだ……也真登ともう1度会えるチャンスが……もう後がない」
そう……火牙刀は也真登が軍兵育成学園に居ることを知っている上で傭兵として生きていたのだ……そんな事を刃に言えるわけがない
~現在~
火牙刀「……また苦戦してんのか」
喫煙を終えて火牙刀が也真登の所に行くとまた苦戦していて代わりに火牙刀が取る
也真登「有難う」
火牙刀「他取って欲しいものは?」
也真登「これ」
火牙刀「任せろ」
と言って火牙刀は也真登の欲しがっている物を取って也真登は大喜び
火牙刀「そろそろ荷物だけ置きに帰るか?」
也真登「そうだね」
取り敢えずものが増えたので也真登と火牙刀は一旦「深紅」に帰り荷物を置いてからもう1度外へ
火牙刀「飯どうする?」
服装を変えた火牙刀は也真登の隣を歩きながらそう聞く
也真登「おすすめの場所がある」
火牙刀「OK 次どこ行く?」
也真登「こっちこっち」
火牙刀「うわっ ちょっ」
火牙刀 装備が外れる……
実は服の下に防具を装備してある火牙刀
也真登「うわ!?」
不意に也真登が何者化に襲われかけ火牙刀が腕でガード
火牙刀「年の為に防具を装備しておいて良かった」
也真登「兄さん準備いいね」
火牙刀「弟と言えど上司だからな まぁ任せろよこの程度なら余裕だから」
也真登「分かった」
敵は複数いるが火牙刀は元傭兵であり徴兵で軍にいた頃には多くの部下を持っていたほど強い
~5分後~
火牙刀「終わったぞ」
5分後 腕の部分が破れただけで済んだ火牙刀は敵を殲滅
也真登「洋服ごめんね 今度新しいの渡す」
火牙刀「切れただけだし縫えばなんとかなる」
也真登「俺の気が済まない」
也真登 やっぱり腐っても兄は兄だな……
火牙刀「………なら………頼むよ」
也真登「うん(*^^*)取り敢えず着替え直しに行こう」
そう言って也真登と火牙刀はもう1度城に戻ってからまた出かけたとな♪
火牙刀「…………」
也真登「…………」
也真登が従兄弟の家に行ってから早数日……火牙刀は自身の膝の上で爆睡している也真登を起こすか否かで酷く悩んでいた
火牙刀 起こすべきなのか……起こさずに寝かせておくべきなのか……
1年間も離れていた上に上司であるからなのか也真登へどう接せばいいのかがよくわからないらしい
刃「あれ!?さっきまで起きてたのに……」
火牙刀「歌を歌っていたら突然来てそのまま寝てしまって……」
刃「それで起こすか否かで悩んでるの?」
恐らく也真登に用があったであろう書類を持つ刃には火牙刀の考えがお見通し
火牙刀「…………」
刃「図星かぁ………今は正式な場じゃないから名前呼びで平気だよ?」
火牙刀 いや流石にそれは……
火牙刀「しかし……」
刃「そもそも兄の反応を面白がって狸寝入りしてる人いるしね」
火牙刀「え?」
也真登「やっぱり刃にはお見通しか」
刃の指摘通り狸寝入りをしていた也真登
火牙刀「………起きてたのか?」
也真登「刃が来るまでは完全に寝てたけどね」
火牙刀「ああ……そう……」
やはりどう接したら良いのかが分からない
刃「也真登 頼まれてた書類」
也真登「ん …………」
渡された書類を起き上がってじっと見ている也真登の横顔は真剣そのもの
也真登「問題なし このまま通してくれ」
書類に目を通し終えた也真登は刃に書類を返しつつそう言う
刃「了ー解♪也真登今日予定は?」
也真登「特にないなぁ」
刃「それなら火牙刀と出かけてきたら?久々に兄弟揃って出かけてきなよ」
也真登「それもいいかもね 少し出かける」
と言われて腕を引かれた火牙刀は強制的に私服に着替えさせられ組織の城の外へ
火牙刀「何処に行くんだ?」
也真登「んー……ゲームセンター」
火牙刀「この辺にあるのか?」
也真登「ここから歩くよ」
火牙刀 いくらフードを深くかぶっているとは言え声で分かるんじゃないか?
也真登「兄さん さっきなんの歌歌ってたの?」
ふと隣を歩いていると也真登が覗き込むかのように火牙刀に聞く
火牙刀「「Salvation」……訳せば「救世」」
也真登「英語の歌?」
火牙刀「アメリカにいた頃があってな 他にも「Light」、「Darkness」、「Saviour」が好きだ」
也真登「日本の曲ないの?」
火牙刀の好きな曲は全部英語で也真登がそう言う
火牙刀「日本の曲って言ったら「死あっての光」、「光より舞う華」、「一輪華」、「笑うべきは幸福」……かな」
也真登「結構独特な歌ばっかりだね」
火牙刀が好んで歌い聴く歌は全てが独特
火牙刀「裏に深い意味がある歌だからな 1曲着くまで歌おうか?」
也真登「良いの?なら……「一輪華」」
火牙刀の歌声が也真登は好きで一輪華をリクエスト
火牙刀「……暗~闇を~歩き~続け~て~幾千年~♪何~も~無い~その場所~に~咲く~のは~1輪の薔薇~♪何も無い~この~闇で~何故~花が~咲く~のか~♪全~ては~あの~日~から~♪この~場所~が~闇に~包まれ~全て~を拒絶~した~日から~♪そのや~み~を~ある~くのは~ただ1人~の青年~♪そして~薔薇~に~雫が落ち~る~♪せいね~んが下し~た決~断で~この~場所が~闇に~染まり~薔薇が咲く~♪落ちた~雫~は~命~の結晶~降るわ~涙の~雨~♪死を~司り~生を知ら~ず~ただ~ひた~すら~歩き続けるのが~運命~♪全て~を~捨てた~代~償~♪終わる~事の無~い~永遠~♪罪~を~償い~全てを~失~い~途方~に~暮れ~て~♪全て~を~破壊し~このや~み~が~生まれた~♪死ん~でも~死にき~れ~ず~♪死ねな~い~その身体~♪罪を~背負い~闇に~い~きる~♪愚~か~な~子羊~♪」
也真登 兄さんが歌うからマシになるかと思ったけどならないわこれ
自分の考えが甘かったのを自重しつつ也真登と火牙刀は目的地へ到着
也真登「一輪華って歌に意味があるの?」
火牙刀「歌自体が誰かの視点になっているらしいぞ つまりその歌が誰の視点なのかを知ってしまえばその人が何を抱えているのがわかる」
也真登「へー」
ゲームセンターに入ってそうそう音ゲーをしながら2人はそう話す
火牙刀「特に「一輪華」は歌い手もその視点になった人も大きな関わりがあって作られた曲らしい しかもかなり複雑な関係で」
也真登「やけに独特だなって思ったらそう言う事ね」
店員「あの2人超難易度の高いやつやってるのに普通に話しながらやってるよ……」
2人で息の合ったプレイをしながら也真登と火牙刀は音ゲーを楽しみその後はUFOキャッチャー
也真登「うう……」
火牙刀は良い物がないかを物色していていない時に也真登がずっと欲しかった物を取ろうと奮闘するが……也真登はUFOキャッチャーが下手で取れない
也真登「諦めよ……」
結局2000円をかけても取れなかったので也真登は別の台へ
火牙刀「頼めばいいのに……」
対して実はずっと也真登を見ていた火牙刀は也真登が諦めた物を500円でget
火牙刀「真琴(外での偽名)」
也真登「うわっ!?」
火牙刀「やる」
そして目当てのモノをゲットした後也真登が諦めた物を全てゲットした火牙刀は、也真登に大量に物が詰まっている袋を投げ渡して「煙草を吸ってくる」と言いながら喫煙所へ
火牙刀「ふーっ……」
火牙刀 そう言えば刃に聞かれたな……「何故学園の傭兵をやっていたのか」を……
あのパーティの時火牙刀は刃に説得をされ契約書を書いた後聞かれたのだ……その時火牙刀は何も答えられなかった……
火牙刀 答えられなかったんだ……
~遡る事1年前~
火牙刀「…………」
遡る事1年前 也真登が家を出て行き何かを失った感覚していた火牙刀は自分の元に入った情報……
火牙刀 也真登が「軍兵育成学園」に通っている……?「軍兵育成学園」は国からの殺戮を許可された学園……その中で候補者に也真登が選ばれ受かった……?つまり今学園側は傭兵を必要としていて……也真登の相手になる者を探している……
火牙刀「…………」
その情報が本当とわからないが火牙刀は学園側に傭兵として応募してその翌日に合格通知が……
姉「火牙刀 寮に入るの?」
火牙刀「寮制だからたまに帰ってくるぐらいになるかな 俺は傭兵だしもう戻ってこないかもしれないけど……」
火牙刀は23歳でアメリカでの徴兵を終え傭兵となっていた……実力も頭の良さもあるが也真登が家から出て言ってから戦意喪失してしまっている
火牙刀「仕送り送る」
とだけ言って火牙刀は荷物を持って学園の迎えの車に乗って学園の寮へ
火牙刀「…………」
寮は1人部屋で日当たりもよく荷物の少なかった火牙刀は日当たりのいいベランダを眺めていたのだが……
火牙刀「……也真登……」
火牙刀は也真登を見つけてしまった……学園の制服を着て眼鏡をかけている也真登の姿を……
火牙刀「…………」
一応受かったとは言え断る事も可能だったが火牙刀はそれをせずに学園長室へ行き書類を渡される
火牙刀「これは?」
学園長「君の所属になったチームのメンバーの個人情報と君が相手する事になる子の情報だ」
火牙刀「…………」
学園長に書類を渡された火牙刀はそのまま学園長室を退室し寮に戻ろうとしたのだが……
刄「あれ?」
火牙刀「あ……」
刄「火牙刀さん……」
寮に戻る途中で也真登のヤンキー仲間の刄と遭遇してしまう
刄「もしかして……傭兵として……?」
火牙刀「察しの通りだよ刄君 まさか君もこの学校か」
刄「也真登がここに行くと言うのでついてきました ……俺は親が軍人で……」
現時点で「深紅」に刄は入っていない……その理由は学園卒業後刄は軍人となり也真登との接点がないから……
刄「今からでも断る事も出来るのでは?」
ふと刄にそう言われたが火牙刀は首を横に振る
火牙刀「ここしか……ないんだ……也真登ともう1度会えるチャンスが……もう後がない」
そう……火牙刀は也真登が軍兵育成学園に居ることを知っている上で傭兵として生きていたのだ……そんな事を刃に言えるわけがない
~現在~
火牙刀「……また苦戦してんのか」
喫煙を終えて火牙刀が也真登の所に行くとまた苦戦していて代わりに火牙刀が取る
也真登「有難う」
火牙刀「他取って欲しいものは?」
也真登「これ」
火牙刀「任せろ」
と言って火牙刀は也真登の欲しがっている物を取って也真登は大喜び
火牙刀「そろそろ荷物だけ置きに帰るか?」
也真登「そうだね」
取り敢えずものが増えたので也真登と火牙刀は一旦「深紅」に帰り荷物を置いてからもう1度外へ
火牙刀「飯どうする?」
服装を変えた火牙刀は也真登の隣を歩きながらそう聞く
也真登「おすすめの場所がある」
火牙刀「OK 次どこ行く?」
也真登「こっちこっち」
火牙刀「うわっ ちょっ」
火牙刀 装備が外れる……
実は服の下に防具を装備してある火牙刀
也真登「うわ!?」
不意に也真登が何者化に襲われかけ火牙刀が腕でガード
火牙刀「年の為に防具を装備しておいて良かった」
也真登「兄さん準備いいね」
火牙刀「弟と言えど上司だからな まぁ任せろよこの程度なら余裕だから」
也真登「分かった」
敵は複数いるが火牙刀は元傭兵であり徴兵で軍にいた頃には多くの部下を持っていたほど強い
~5分後~
火牙刀「終わったぞ」
5分後 腕の部分が破れただけで済んだ火牙刀は敵を殲滅
也真登「洋服ごめんね 今度新しいの渡す」
火牙刀「切れただけだし縫えばなんとかなる」
也真登「俺の気が済まない」
也真登 やっぱり腐っても兄は兄だな……
火牙刀「………なら………頼むよ」
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