5 / 6
分裂
約束
しおりを挟む
彪雅視点
彪雅「煌 まだ眠いなら寝といた方がいいんじゃないか?昨日も仕事だったんだろ?」
彪雅 昨夜いつ帰ってきたのかは分からないが朝起きてみると俺の隣で翼が寝落ちしていた
翼「彪雅の部屋……借りていいか?」
彪雅「落ち着くんだろ?お前だったらいつでもOKだ」
彪雅の言葉に安心したのか翼は金都銀の入り交じる長い髪を下ろして彪雅の部屋へ向かう
白蘭『翼は昨夜は仕事で随分と遅かったようだな……Espoir Crimson殿はこの家は慣れただろうか?』
Espoir Crimson『慣れるも何も主がここにを好いているのならば我も同じこと』
白蘭『成程……そう言う発想も有りか……』
彪雅「感心してないでさっさと飯を食え」
食器が全部出ないと洗う事が出来ないため半ば苛立ちながら白蘭を急かし食器を貰ってEspoir Crimsonを中庭に出して白蘭と中庭で談笑をしながら散歩の為中庭を歩き出す
白蘭達が中庭を散歩している間に彪雅は掃除や洗濯等をして午前中を過ごしてから昼の準備に取り掛かる
翼「本当に主夫だよな……」
昼の準備が大体終わった頃に起きてきた翼が半ば寝ぼけながらいつもの定位置に着く
彪雅「おはよう煌
もうすぐで昼の準備が終わるからちょっと待っててくれ」
翼「ん」
彪雅と翼は昼の準備が終わると決まって2人で何処かへ行く
その場所は2人しか知らない
彪雅 最近思うが何で煌は決まって朝食を食べ終えると日向に座るんだ?
春とはいえまだ少し寒いからか翼は置いてあった朝食を食べ終えると座る場所を日向に移る
彪雅 ?煌の体から何となく獣臭がするような気がする……
彪雅は生まれ付き現在翼の体に変化が現れている「獣人化」の力を持ち合わせており鼻が利く
翼「彪雅?」
彪雅「ん?……あ……悪い 準備終わったぞ」
臭いに釣られて彪雅は無意識に翼の近くに来ていた
翼「なら行こう彪雅 あいつらはまだ暫く帰ってこねぇし」
そう言って立ち上がった翼に腕を引かれ彪雅は翼と共に家の地下にいく
彪雅「やっぱり何かが足りないんだな……」
翼「何が足りないのかが分からないんだがな」
翼の家の地下室には長年実験し漸くちゃんとした姿になった「人」……
元の身体はもうこの世にはいないが同じDNAである越前家の亡きものにされた者の血を使い形成された彪雅と翼の知る「響」……
彪雅、翼「響さん……」
2人は記憶が戻っていた……響の事を……かつて自分らの為に命を落とした師匠の事を……
彪雅「Espoir Crimson お前は刀に戻ってくれ仕事が入った」
Espoir Crimson『相分かった』
地下室に行ってから少しして彪雅の仲間である「豹咲 月希(ひょうざき るい)」から仕事の依頼が入り上に上がりEspoir Crimsonに刀に戻ってもらいそのまま彪雅が夜分の飯まで作ったあたりで仕事服に着替えて外においてあるバイクに乗って仕事に向かう
彪雅「ここは……」
翼「知っているのか?」
彪雅「……俺が戦闘に身を投じる理由にもなった場所だ ここで多くの友人と仲間、義兄弟達が殺されて俺の中の能力が覚醒して……」
翼「悪い 聞いちゃいけなかった」
「過ぎた事だ」と言って彪雅は翼の頭を撫でる
だが微かに彪雅の体は震えている……トラウマなのだ……あの日の事は……
彪雅「くっそ……」
翼「彪雅お前……トラウマあるだろ」
彪雅「悪い」
身体の震えを諭された彪雅は情けなく思いながら仕事の内容を確認する
豹咲『彪雅!!』
彪雅「どうした」
不意にイヤホンから豹咲から叫ぶかのような声が聞こえ彪雅は最悪の事態を予想する
豹咲『してやられた!!罠だ!!
そっちに仲間を送ったからそいつに指示をして貰ってくれ』
彪雅「……分かった」
予期せぬ事が起き焦りと不安で翼を見ると翼は心配そうに彪雅に近寄る
翼「どうしたんだ?」
彪雅「豹咲がしてやられたらしい 「仲間を送ったからそいつに指示をして貰ってくれ」との事
取り敢えずここは戦闘をせずに豹?の仲間と合流してここを出るしかない」
翼「「豹咲」って結構有名な戦闘家系だよな?」
彪雅「ああ 俺の仲間の1人だ豹咲がしてやられるとなると豹咲より上手の人間だろう
越前家と比べたら足元にも及ばないが実力派の豹咲がしてやられるんじゃ2人しかいない俺らは袋のネズミだ」
彪雅 豹咲の仲間は確か主従関係にある「雪燕(しゅうえん)」の家系の者……
そんな事を考えながら敵に見つからないよう動きながら帰路を探していると雪燕家の家紋をコートの背中の刺繍されている者を見つけ声をかけると彪雅の知り合いだった
彪雅「劉夜……」
劉夜「ご無沙汰しています彪雅さん
この度主である月希様のパソコンがハッキングされお2方を危険な目に合わせてしまい主に変わって深くお詫び申し上げます」
劉夜はそう言って深々と頭を下げる 彪雅の家系もそうだが命令無しで頭を下げる事はそうそうない
つまり劉夜が心から詫びようとしていると言う事
彪雅「詫びは後で聞く 今はこの状況をどう打破するかだ
いくらなんでもここに来たのは劉夜だけじゃないだろ?」
劉夜「私以外にも部下が数名程……」
部下「劉夜様」
劉夜「来たか……
お前達はお2方をお守りしながらここを脱する協力しながらいく」
劉夜も雪燕家の当主である為当主らしい発言と心構えがある
翼「敵が多い……総員100万はいるぞ
その中でバレずに行けるか?」
劉夜「少々無理がありま……」
彪雅「翼避けろ!!」
突然の爆発音で天井が崩れ彪雅は咄嗟に翼と劉夜、それ以外の仲間を別の場所に避難させ間一髪で彪雅も翼達の元に戻る
翼「助かったよ彪雅 ……お前……足が……」
彪雅 煌達を避難させる際にやったか……
翼達を避難させる際に彪雅は足を深く切ったがギリギリ歩けるので止血はできなくとも翼に歩く事を促しまた別のルートで歩く
彪雅「ルートを完全に仕組まれているな……さっきから同じ場所を歩いている」
劉夜「しかも月希様と連絡も取れません」
翼「外には出れたのに帰れねぇんじゃ意味ねぇだろ……」
翼が言った通り一応は外に出れたが断崖絶壁で落ちたら能力者でも死ぬ可能性が限りなく高い高さ
彪雅「は……」
怪我の止血があまり出来ていない彪雅は血を流しすぎていて意識が朦朧(もうろう)としている
翼「彪雅!!」
再び大きな爆発音で彪雅が近くに寄りかかっていた場所が崩れ彪雅がそれに巻き込まれる
ギリギリの所で翼が彪雅の手を取るが血の流れている彪雅の腕には力が入らない
劉夜「!!」
翼「2回連続で……」
二回連続で同じ様に爆発音が聞こえ劉夜の部下の1人が崖から落ち劉夜は間一髪の所で落ちそうになったもう1人を掴むが間に合わずそのまま落ちていく
Espoir Crimson『これはなかなかやばいな……彪雅 我は落ち行く我が入れば其方まで落ちるだろう
また会おうぞ』
人工知能を持っているが故にEspoir Crimsonが自ら刀から人の姿に変わり崖から落ちる
翼「彪雅!!しっかりしろ!!」
彪雅「悪い……もう意識が持たない……血を流しすぎて力が入らないんだ
……絶対にお前の元に帰る だから家で待っていろ……大丈夫だ俺を信じろ 必ずお前の元に戻る」
そう言って彪雅は翼の手を離し深い崖からしたから落ちる
落ちていく際翼の声が聞こえたが意識を失っている彪雅には届かない
「どしゃ」と音がして体中に痛みが走るのを感じながら彪雅は目が覚めた
かなり遠くに翼のいる場所が見えるが深い崖下からでは翼は見えない
Espoir Crimson『彪雅 無事か』
彪雅「なんとか……Espoir Crimsonお前人の姿だと血も流れるんだな」
Espoir Crimson『当たり前だ 彪雅とあともう2人落ちたが片方はもう手遅……れ……』
Espoir Crimsonとて人の姿になれば血を流すし失神する
それ故に体が耐えきれなかったのかEspoir Crimsonは失神とともに倒れ彪雅も痛みで気絶する
???「人間が落ちてきたと思ったらお主か……久方振りに村の者が喜ぶ」
???「リーダー どうしますか?」
リーダー「理由はどうであれこの者には世話になりいくつかの貸しがある もう事切れている者も連れて行け埋葬してやらねばなるまい」
???「はい」
意識の無くなった彪雅やEspoir Crimsonを誰かが抱き抱えどこかへ連れていく
彪雅「…………」
???「目が覚めましたか?」
彪雅「……凪颯(なぎさ)……?」
凪颯「ご無沙汰しています」
彪雅 ここどこだ?何で凪颯が……
Espoir Crimson『彪雅 無事の様で何よりだ先に言っておくが身体は起こさない方が身の為だぞ
ほぼ全身の骨がバッキバキに折れている上に臓器が一部ぐちゃぐちゃになっている』
彪雅「……よくそれで俺今生きてんな……」
凪颯「Espoir Crimsonさんが蘇生措置を行ったんですそれで今生きている 実際は奇跡ですよ彪雅さん
人工知能とは思えない力が発揮されたので今普通に喋られるんです
もうじき痛みが来るかと」
Espoir Crimson『言わなくていいと言ったろうに……』
彪雅 なんやかんや言いながらもEspoir Crimson結構身体中包帯だらけだな……痛覚は念の為に前もって遮断しておいたから俺は大丈夫だけど……
???「彪雅さん目が覚めましたか……これで安心できる」
彪雅「……随分昔と比べて獣人化が進んだな礼斗(らいと)……」
礼斗……まだ彪雅が医者だった頃に難病に苦しみ彪雅によって救われた子供……生まれ付きの獣人化が進み今では殆ど昔の面影はない
礼斗は今では凪颯や彪雅に救われた子供などを養っている
礼斗「貴方に救われてから随分と経っていますからね……
もうすぐリーダーが来ます」
彪雅 「リーダー」……ねぇ……
なとなく「リーダー」と呼ばれる存在が誰なのかを察している彪雅ば無理矢理身体を起こすが痛みは無い
リーダー「おやおや……凪颯から重症と聞いていたのだが……」
彪雅「痛覚を前もって遮断してるから痛みを感じないんだよ
……久方振りだな稀麗(きり)」
稀麗「あの日主に救われ生きながらえたのは最早奇跡に等しい
そして今一度主と会えたことに感謝する」
彪雅「……今回かなり強引に引き合わされたんだが……、……ここは能力が使えないみたいだな」
能力が使えるのならすぐに治る傷も一切治らない為Espoir Crimsonも刀に戻れていないからか傷が治っていない
稀麗「外に出れば使えるようになろう
何なら今から外に出るか?」
彪雅「出来る事ならそうしたいんだが足が使えない」
Espoir Crimson『それなら問題ない我が担ぐ』
彪雅「え……ちょっ……Espoir Crimson!?」
彪雅 Espoir Crimsonも怪我してるよな!?
怪我をしているとは思えない程普通に歩き彪雅を抱き抱えて稀麗の後ろを歩き出す
彪雅「……綺麗だな……」
抱き抱えられ漸く出る事のできた彪雅は外の綺麗さに思わず息を呑む
稀麗「獣人化の進む人間にとって自然の大地はとても大事でな
能力が使えるようになっただろ?もう歩ける」
彪雅「Espoir Crimson下ろしてくれ」
Espoir Crimsonに言って下ろしてもらい目を閉じると優しい風が吹き抜ける
彪雅「…………」
不意に彪雅の閉じた瞳から涙が溢れ出て流れ出した……
彪雅が仲間を亡くし一人ぼっちになる前に幸せだった頃に感じた風……
彪雅「Ou l'??me des camarades d??c??d??s par ...... vous les gars ??tait aller au paradis maintenant?(今は亡き仲間達よ……お前らの魂は楽園に行けたか?)
Maintenant, je il est m??me tr??s heureux et le temps ??tait avec vous les gars ......(今俺はお前らと一緒にいた時間と同様とても幸せだ……)
Pas la mort de l'ami signifier que vous oubliez le d??c??s de son compagnon ...... ...... juste d'un regard sur l'avenir, qui ne pouvait pas ??tre consid??r?? dans YA'LL(友の死を……仲間の死を忘れた訳じゃない 唯お前らの見ることの出来なかった未来を見るから……)
...... Que ce soit par des camarades fin maintenant ...... paix et ......(今は亡き仲間達よ……どうか……安らかに……)」
風に言うかのような彪雅の言葉は凪颯や稀麗には理解ができない
だがEspoir Crimsonだけはその言葉が理解出来る 何故かフランス語が理解できるのだ
Espoir Crimson『我の主は人らしくて良い』
稀麗「其方は彪雅の言葉が理解ができるのだな」
Espoir Crimson『……少ししかわからんがな』
とEspoir Crimsonは言ったがフランス語は普通に理解ができる
彪雅「さっさと翼の元に帰らないと……色んな意味で翼が死ぬ」
Espoir Crimson『それもそうだな だがどうやって帰るのだ?ここは異世界だぞ』
稀麗「それに今上に上がらない方がいいと思うぞ 其方らが落ちてきたところから敵が至るところに降りていて必ず戦闘になるぞ」
彪雅「……なら暫く居座るしかないな……」
彪雅 煌……
まだ少し哀しく思いながらも最愛の人である煌を想いながら暫し稀麗の所に居座る事になった
彪雅「煌 まだ眠いなら寝といた方がいいんじゃないか?昨日も仕事だったんだろ?」
彪雅 昨夜いつ帰ってきたのかは分からないが朝起きてみると俺の隣で翼が寝落ちしていた
翼「彪雅の部屋……借りていいか?」
彪雅「落ち着くんだろ?お前だったらいつでもOKだ」
彪雅の言葉に安心したのか翼は金都銀の入り交じる長い髪を下ろして彪雅の部屋へ向かう
白蘭『翼は昨夜は仕事で随分と遅かったようだな……Espoir Crimson殿はこの家は慣れただろうか?』
Espoir Crimson『慣れるも何も主がここにを好いているのならば我も同じこと』
白蘭『成程……そう言う発想も有りか……』
彪雅「感心してないでさっさと飯を食え」
食器が全部出ないと洗う事が出来ないため半ば苛立ちながら白蘭を急かし食器を貰ってEspoir Crimsonを中庭に出して白蘭と中庭で談笑をしながら散歩の為中庭を歩き出す
白蘭達が中庭を散歩している間に彪雅は掃除や洗濯等をして午前中を過ごしてから昼の準備に取り掛かる
翼「本当に主夫だよな……」
昼の準備が大体終わった頃に起きてきた翼が半ば寝ぼけながらいつもの定位置に着く
彪雅「おはよう煌
もうすぐで昼の準備が終わるからちょっと待っててくれ」
翼「ん」
彪雅と翼は昼の準備が終わると決まって2人で何処かへ行く
その場所は2人しか知らない
彪雅 最近思うが何で煌は決まって朝食を食べ終えると日向に座るんだ?
春とはいえまだ少し寒いからか翼は置いてあった朝食を食べ終えると座る場所を日向に移る
彪雅 ?煌の体から何となく獣臭がするような気がする……
彪雅は生まれ付き現在翼の体に変化が現れている「獣人化」の力を持ち合わせており鼻が利く
翼「彪雅?」
彪雅「ん?……あ……悪い 準備終わったぞ」
臭いに釣られて彪雅は無意識に翼の近くに来ていた
翼「なら行こう彪雅 あいつらはまだ暫く帰ってこねぇし」
そう言って立ち上がった翼に腕を引かれ彪雅は翼と共に家の地下にいく
彪雅「やっぱり何かが足りないんだな……」
翼「何が足りないのかが分からないんだがな」
翼の家の地下室には長年実験し漸くちゃんとした姿になった「人」……
元の身体はもうこの世にはいないが同じDNAである越前家の亡きものにされた者の血を使い形成された彪雅と翼の知る「響」……
彪雅、翼「響さん……」
2人は記憶が戻っていた……響の事を……かつて自分らの為に命を落とした師匠の事を……
彪雅「Espoir Crimson お前は刀に戻ってくれ仕事が入った」
Espoir Crimson『相分かった』
地下室に行ってから少しして彪雅の仲間である「豹咲 月希(ひょうざき るい)」から仕事の依頼が入り上に上がりEspoir Crimsonに刀に戻ってもらいそのまま彪雅が夜分の飯まで作ったあたりで仕事服に着替えて外においてあるバイクに乗って仕事に向かう
彪雅「ここは……」
翼「知っているのか?」
彪雅「……俺が戦闘に身を投じる理由にもなった場所だ ここで多くの友人と仲間、義兄弟達が殺されて俺の中の能力が覚醒して……」
翼「悪い 聞いちゃいけなかった」
「過ぎた事だ」と言って彪雅は翼の頭を撫でる
だが微かに彪雅の体は震えている……トラウマなのだ……あの日の事は……
彪雅「くっそ……」
翼「彪雅お前……トラウマあるだろ」
彪雅「悪い」
身体の震えを諭された彪雅は情けなく思いながら仕事の内容を確認する
豹咲『彪雅!!』
彪雅「どうした」
不意にイヤホンから豹咲から叫ぶかのような声が聞こえ彪雅は最悪の事態を予想する
豹咲『してやられた!!罠だ!!
そっちに仲間を送ったからそいつに指示をして貰ってくれ』
彪雅「……分かった」
予期せぬ事が起き焦りと不安で翼を見ると翼は心配そうに彪雅に近寄る
翼「どうしたんだ?」
彪雅「豹咲がしてやられたらしい 「仲間を送ったからそいつに指示をして貰ってくれ」との事
取り敢えずここは戦闘をせずに豹?の仲間と合流してここを出るしかない」
翼「「豹咲」って結構有名な戦闘家系だよな?」
彪雅「ああ 俺の仲間の1人だ豹咲がしてやられるとなると豹咲より上手の人間だろう
越前家と比べたら足元にも及ばないが実力派の豹咲がしてやられるんじゃ2人しかいない俺らは袋のネズミだ」
彪雅 豹咲の仲間は確か主従関係にある「雪燕(しゅうえん)」の家系の者……
そんな事を考えながら敵に見つからないよう動きながら帰路を探していると雪燕家の家紋をコートの背中の刺繍されている者を見つけ声をかけると彪雅の知り合いだった
彪雅「劉夜……」
劉夜「ご無沙汰しています彪雅さん
この度主である月希様のパソコンがハッキングされお2方を危険な目に合わせてしまい主に変わって深くお詫び申し上げます」
劉夜はそう言って深々と頭を下げる 彪雅の家系もそうだが命令無しで頭を下げる事はそうそうない
つまり劉夜が心から詫びようとしていると言う事
彪雅「詫びは後で聞く 今はこの状況をどう打破するかだ
いくらなんでもここに来たのは劉夜だけじゃないだろ?」
劉夜「私以外にも部下が数名程……」
部下「劉夜様」
劉夜「来たか……
お前達はお2方をお守りしながらここを脱する協力しながらいく」
劉夜も雪燕家の当主である為当主らしい発言と心構えがある
翼「敵が多い……総員100万はいるぞ
その中でバレずに行けるか?」
劉夜「少々無理がありま……」
彪雅「翼避けろ!!」
突然の爆発音で天井が崩れ彪雅は咄嗟に翼と劉夜、それ以外の仲間を別の場所に避難させ間一髪で彪雅も翼達の元に戻る
翼「助かったよ彪雅 ……お前……足が……」
彪雅 煌達を避難させる際にやったか……
翼達を避難させる際に彪雅は足を深く切ったがギリギリ歩けるので止血はできなくとも翼に歩く事を促しまた別のルートで歩く
彪雅「ルートを完全に仕組まれているな……さっきから同じ場所を歩いている」
劉夜「しかも月希様と連絡も取れません」
翼「外には出れたのに帰れねぇんじゃ意味ねぇだろ……」
翼が言った通り一応は外に出れたが断崖絶壁で落ちたら能力者でも死ぬ可能性が限りなく高い高さ
彪雅「は……」
怪我の止血があまり出来ていない彪雅は血を流しすぎていて意識が朦朧(もうろう)としている
翼「彪雅!!」
再び大きな爆発音で彪雅が近くに寄りかかっていた場所が崩れ彪雅がそれに巻き込まれる
ギリギリの所で翼が彪雅の手を取るが血の流れている彪雅の腕には力が入らない
劉夜「!!」
翼「2回連続で……」
二回連続で同じ様に爆発音が聞こえ劉夜の部下の1人が崖から落ち劉夜は間一髪の所で落ちそうになったもう1人を掴むが間に合わずそのまま落ちていく
Espoir Crimson『これはなかなかやばいな……彪雅 我は落ち行く我が入れば其方まで落ちるだろう
また会おうぞ』
人工知能を持っているが故にEspoir Crimsonが自ら刀から人の姿に変わり崖から落ちる
翼「彪雅!!しっかりしろ!!」
彪雅「悪い……もう意識が持たない……血を流しすぎて力が入らないんだ
……絶対にお前の元に帰る だから家で待っていろ……大丈夫だ俺を信じろ 必ずお前の元に戻る」
そう言って彪雅は翼の手を離し深い崖からしたから落ちる
落ちていく際翼の声が聞こえたが意識を失っている彪雅には届かない
「どしゃ」と音がして体中に痛みが走るのを感じながら彪雅は目が覚めた
かなり遠くに翼のいる場所が見えるが深い崖下からでは翼は見えない
Espoir Crimson『彪雅 無事か』
彪雅「なんとか……Espoir Crimsonお前人の姿だと血も流れるんだな」
Espoir Crimson『当たり前だ 彪雅とあともう2人落ちたが片方はもう手遅……れ……』
Espoir Crimsonとて人の姿になれば血を流すし失神する
それ故に体が耐えきれなかったのかEspoir Crimsonは失神とともに倒れ彪雅も痛みで気絶する
???「人間が落ちてきたと思ったらお主か……久方振りに村の者が喜ぶ」
???「リーダー どうしますか?」
リーダー「理由はどうであれこの者には世話になりいくつかの貸しがある もう事切れている者も連れて行け埋葬してやらねばなるまい」
???「はい」
意識の無くなった彪雅やEspoir Crimsonを誰かが抱き抱えどこかへ連れていく
彪雅「…………」
???「目が覚めましたか?」
彪雅「……凪颯(なぎさ)……?」
凪颯「ご無沙汰しています」
彪雅 ここどこだ?何で凪颯が……
Espoir Crimson『彪雅 無事の様で何よりだ先に言っておくが身体は起こさない方が身の為だぞ
ほぼ全身の骨がバッキバキに折れている上に臓器が一部ぐちゃぐちゃになっている』
彪雅「……よくそれで俺今生きてんな……」
凪颯「Espoir Crimsonさんが蘇生措置を行ったんですそれで今生きている 実際は奇跡ですよ彪雅さん
人工知能とは思えない力が発揮されたので今普通に喋られるんです
もうじき痛みが来るかと」
Espoir Crimson『言わなくていいと言ったろうに……』
彪雅 なんやかんや言いながらもEspoir Crimson結構身体中包帯だらけだな……痛覚は念の為に前もって遮断しておいたから俺は大丈夫だけど……
???「彪雅さん目が覚めましたか……これで安心できる」
彪雅「……随分昔と比べて獣人化が進んだな礼斗(らいと)……」
礼斗……まだ彪雅が医者だった頃に難病に苦しみ彪雅によって救われた子供……生まれ付きの獣人化が進み今では殆ど昔の面影はない
礼斗は今では凪颯や彪雅に救われた子供などを養っている
礼斗「貴方に救われてから随分と経っていますからね……
もうすぐリーダーが来ます」
彪雅 「リーダー」……ねぇ……
なとなく「リーダー」と呼ばれる存在が誰なのかを察している彪雅ば無理矢理身体を起こすが痛みは無い
リーダー「おやおや……凪颯から重症と聞いていたのだが……」
彪雅「痛覚を前もって遮断してるから痛みを感じないんだよ
……久方振りだな稀麗(きり)」
稀麗「あの日主に救われ生きながらえたのは最早奇跡に等しい
そして今一度主と会えたことに感謝する」
彪雅「……今回かなり強引に引き合わされたんだが……、……ここは能力が使えないみたいだな」
能力が使えるのならすぐに治る傷も一切治らない為Espoir Crimsonも刀に戻れていないからか傷が治っていない
稀麗「外に出れば使えるようになろう
何なら今から外に出るか?」
彪雅「出来る事ならそうしたいんだが足が使えない」
Espoir Crimson『それなら問題ない我が担ぐ』
彪雅「え……ちょっ……Espoir Crimson!?」
彪雅 Espoir Crimsonも怪我してるよな!?
怪我をしているとは思えない程普通に歩き彪雅を抱き抱えて稀麗の後ろを歩き出す
彪雅「……綺麗だな……」
抱き抱えられ漸く出る事のできた彪雅は外の綺麗さに思わず息を呑む
稀麗「獣人化の進む人間にとって自然の大地はとても大事でな
能力が使えるようになっただろ?もう歩ける」
彪雅「Espoir Crimson下ろしてくれ」
Espoir Crimsonに言って下ろしてもらい目を閉じると優しい風が吹き抜ける
彪雅「…………」
不意に彪雅の閉じた瞳から涙が溢れ出て流れ出した……
彪雅が仲間を亡くし一人ぼっちになる前に幸せだった頃に感じた風……
彪雅「Ou l'??me des camarades d??c??d??s par ...... vous les gars ??tait aller au paradis maintenant?(今は亡き仲間達よ……お前らの魂は楽園に行けたか?)
Maintenant, je il est m??me tr??s heureux et le temps ??tait avec vous les gars ......(今俺はお前らと一緒にいた時間と同様とても幸せだ……)
Pas la mort de l'ami signifier que vous oubliez le d??c??s de son compagnon ...... ...... juste d'un regard sur l'avenir, qui ne pouvait pas ??tre consid??r?? dans YA'LL(友の死を……仲間の死を忘れた訳じゃない 唯お前らの見ることの出来なかった未来を見るから……)
...... Que ce soit par des camarades fin maintenant ...... paix et ......(今は亡き仲間達よ……どうか……安らかに……)」
風に言うかのような彪雅の言葉は凪颯や稀麗には理解ができない
だがEspoir Crimsonだけはその言葉が理解出来る 何故かフランス語が理解できるのだ
Espoir Crimson『我の主は人らしくて良い』
稀麗「其方は彪雅の言葉が理解ができるのだな」
Espoir Crimson『……少ししかわからんがな』
とEspoir Crimsonは言ったがフランス語は普通に理解ができる
彪雅「さっさと翼の元に帰らないと……色んな意味で翼が死ぬ」
Espoir Crimson『それもそうだな だがどうやって帰るのだ?ここは異世界だぞ』
稀麗「それに今上に上がらない方がいいと思うぞ 其方らが落ちてきたところから敵が至るところに降りていて必ず戦闘になるぞ」
彪雅「……なら暫く居座るしかないな……」
彪雅 煌……
まだ少し哀しく思いながらも最愛の人である煌を想いながら暫し稀麗の所に居座る事になった
0
あなたにおすすめの小説
番に見つからない街で、子供を育てている
はちも
BL
目を覚ますと、腕の中には赤ん坊がいた。
異世界の青年ロアンとして目覚めた「俺」は、希少な男性オメガであり、子を産んだ母親だった。
現世の記憶は失われているが、
この子を守らなければならない、という想いだけははっきりと残っている。
街の人々に助けられ、魔石への魔力注入で生計を立てながら、
ロアンと息子カイルは、番のいない街で慎ましく暮らしていく。
だが、行方不明の番を探す噂が、静かに近づいていた。
再会は望まない。
今はただ、この子との生活を守りたい。
これは、番から逃げたオメガが、
選び直すまでの物語。
*不定期連載です。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
人族は一人で生きられないらしい――獣人公爵に拾われ、溺愛されて家族になりました
よっちゃん
BL
人族がほとんど存在しない世界に、
前世の記憶を持ったまま転生した少年・レオン。
獣人が支配する貴族社会。
魔力こそが価値とされ、
「弱い人族」は守られるべき存在として扱われる世界で、
レオンは常識の違いに戸惑いながらも必死に生きようとする。
そんな彼を拾ったのは、
辺境を治める獣人公爵アルト。
寡黙で冷静、しかし一度守ると決めたものは決して手放さない男だった。
溺愛され、守られ、育てられる日々。
だが、レオンはただ守られるだけの存在で終わることを選ばない。
学院での出会い。
貴族社会に潜む差別と陰謀。
そして「番」という、深く重い絆。
レオンは学び、考え、
自分にしかできない魔法理論を武器に、
少しずつ“並び立つ覚悟”を身につけていく。
獣人と人族。
価値観も、立場も、すべてが違う二人が、
それでも選び合い、家族になるまでの物語。
溺愛×成長×異世界BL。
読後に残るのは、
「ここに居場所があっていい」と思える、あたたかな幸福。
青龍将軍の新婚生活
蒼井あざらし
BL
犬猿の仲だった青辰国と涼白国は長年の争いに終止符を打ち、友好を結ぶこととなった。その友好の証として、それぞれの国を代表する二人の将軍――青龍将軍と白虎将軍の婚姻話が持ち上がる。
武勇名高い二人の将軍の婚姻は政略結婚であることが火を見るより明らかで、国民の誰もが「国境沿いで睨み合いをしていた将軍同士の結婚など上手くいくはずがない」と心の中では思っていた。
そんな国民たちの心配と期待を背負い、青辰の青龍将軍・星燐は家族に高らかに宣言し母国を旅立った。
「私は……良き伴侶となり幸せな家庭を築いて参ります!」
幼少期から伴侶となる人に尽くしたいという願望を持っていた星燐の願いは叶うのか。
中華風政略結婚ラブコメ。
※他のサイトにも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる