紅く美しく輝く華

ハーマ

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過保護過ぎる恋人

過保護

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翼視点

翼「…………」

駿岐「…………」

偶々仕事帰りに武器の製造や防具の製造が出来る部屋に来た駿岐は珍しく武器を作っている翼と居合わせて沈黙が続く

翼「……駿岐  そこで突っ立ってると他にも入ってくる奴の邪魔になるぞ」

駿岐「あ  はい
翼様が珍しくここに来ていたもので」

翼「……単純に彪雅が俺の知らないところで怪我をしないように性能の良い武器を作ろうと思ってな……」

駿岐「そう……ですか……」

過保護な翼は武器と防具を普通に造ったとしても高性能で扱いに困る

翼「……なんか人工知能が入っちまった」

駿岐「…………」

駿岐  何をどうやったら人工知能が入るのか……そもそもコンピューターを使っていないのに人工知能が入るものなのか?

コンピューター無しでしかも人工知能を刀に入れる事ができるのは恐らく翼のみ……

翼「……え?主は誰か?俺じゃない  記憶を辿って最近見た黒髪の短い奴で俺が「彪雅」って呼んでる男……そうそいつ」

駿岐「人工知能と話をしているんですか?」

翼「ああ  名前?……こだわりあるのね……Espoir Crimsonならどうだ?意味は「紅き希望」……いいんだな?……俺は翼」

翼  偶然紅く輝く希望のように美しく出来たからそう名付けたが喜んでくれた……

Espoir Crimson『翼  我は主である彪雅を護り其方(そなた)が知らない場所で彪雅が何をしているのかを伝えればいいのだな?』

翼「そう  新しい傷跡ができると見てて辛いんだ」

Espoir Crimson『相分かった』

翼「Espoir Crimson  1つ頼みがあるんだ
もし……彪雅が危険に晒されて俺がすぐその場に行けなかったら彪雅を護ってやってくれ
俺とて万能ではない必ずしもそこに行けるかどうかで審議したら行けないかもしれない事もあるから……」

翼は自身の体に何かしらの異変が起きていることに気がついていた……前よりも鼻や目が効くようになっており最近では耳も良くなってきている

Espoir Crimson『翼が助けに行けない時に我が彪雅を護ると言う事か?』

翼「ああ  俺とて万能じゃないからな」

Espoir Crimson『人工知能だけでは動けんぞ』

翼「身体を思い浮かんでみな」

翼  無意識に人工知能を作ると必ずしも体が作り出せる

Espoir Crimson『成程  これが我の姿か』

Espoir Crimsonの姿が高身長で黒を貴重とした服装に銀色のクロスのネックレス、男用のブーツと言った服装のEspoir Crimsonは翼の兄  煌琥(おうが)そのもの……

Espoir Crimson『どうした翼?何故……泣いている?』

翼「…………」

Espoir Crimsonの姿を見た翼は片手で目を抑えて声を出さずに泣いている

翼「兄……さん……」

駿岐「…………」

ずっと何も言わずにEspoir Crimsonと翼の話を聞いていた駿岐は無言で翼の背中を摩る

Espoir Crimson『我の姿は翼の兄に似ているのか?』

漸く落ち着いた翼にEspoir Crimsonは聞く「似ているのか?」と

翼「似てはいる  だけど兄さんはとうの昔に死んでいる だからここにいるわけがない
兄さんの写真は燃やされて1枚も残ってないから俺の記憶もうろ覚えだし
……悪いなEspoir Crimson突然泣き出して」

Espoir Crimson『構わん  人である以上何かに被り涙が出てくるという事もあろう  我を造った其方が人らしい感情の持ち主で我は嬉しい』

駿岐「……人工知能なんですよね……?」

Espoir Crimson『そうだが……』

人工知能とは思えない程にEspoir Crimsonが人間らしい事を言うので訳が分からなくなる

翼「……Espoir Crimsonそろそろ帰るから刀の姿に戻ってくれ」

Espoir Crimson『相分かった』

そう言ってEspoir Crimsonは刀の姿に戻り駿岐に「また会おう」と言い残して翼は彪雅の待つ家に帰る

彪雅「お帰り煌  その刀は?」

翼「俺の造った刀  Espoir Crimsonお前の護身用の刀だ
人工知能を持っていて人の姿にもなれる」

彪雅「成程……て  おい!!何をどうやったら刀に人工知能が宿る!?しかも人の姿にもなれるってどうやったらそうなるんだ!?」

彪雅のキレのあるノリツッコミに惚れ直しつつ翼は笑いながらEspoir Crimsonに声をかけ人の姿になってもらう

Espoir Crimson『其方が我の主「彪雅」か……』

彪雅  かなり個性的な人工知能を持つ刀だな……

今どき第一人称が「我」の人はなかなかいない

彪雅「煌!!」

不意に翼の中で「ドクン」と音が響き気がついた時には彪雅に体を支えられ漸く立っている状態

Espoir Crimson『……我を造る際に相当な体力を消耗したようだな
疲れきっているし酷く眠気に襲われているのではないか?』

なんとなく翼の変化に察したEspoir Crimsonが彪雅に遠回しで「休ませろ」と伝え自身は刀に戻り彪雅は翼を担いでEspoir Crimsonを能力で持ってから翼の部屋のベッドに翼を寝かせると翼は直ぐに寝息を立て始めそのまま眠りに落ちる

彪雅「獣人化……」

翼が眠り部屋で少しの間様子を見ていた彪雅の「獣人化」と言う言葉を聞いたのは恐らくEspoir Crimsonだけだろう……
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