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プロローグ

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僕らは記憶を失った。

気が付いた時には、違う異世界(セカイ)に

不時着したことくらいしか、分からない。

僕らが何者なのか。どこにいたのか。

基地(トーチカ)は、現在(イマ)頃略奪されていることだろうな……。ううっ!なっ、なっ、何だ?

吸い込まれるこの感覚は!?銀白の少女が、笑いかけてこちらに手を差し伸べてきた。

「ゼノクロ……ワタクシは、アナタと共に在ること。ワタクシが、お側に必ずいますのよ。お忘れなく。」ゼッ……ゼッ、ゼッ、ゼノクロ!?って、誰だ!僕は……僕は……

「ここは、ドコなのでしょうか?ワタクシは、誰なのでしょうか?アナタは、誰ですか?そして、飛翔(ロケット)が故障しているのはナゼですか?」

どこかで見たような……う!?夢で見た、銀白の少女に似ている。とりあえず、何かしら言わなきゃな。

「あのですね、僕もどうしてここにいるのか分からなくて……。名前も、不時着したことも全て……。」

彼女もまた、僕と同じ境遇だ。まるで、運命(ヒカリ)に導かれたかのよう。秒速が狂って、時空が歪んでいることに、僕らはまだ気付かずにいた。


粉々になった飛翔(ロケット)機械部品(ギア)の一部と、機体(ボディー)の焦げ付いた匂いが、何かを物語っている。他の誰かもしくは僕らが墜落したのだろう。それくらいしか考えられない。だとするなら、痕跡が残っているはずだ。ガラス張りで、穴が空いているとするなら……。帰還(かえ)ることが出来る!?可能性は、有る方に賭けてみようと……思ったのも束の間。ガラス張りではなく、バリアが張り巡らされていた。もう、不可能だ。体当たりしても、蹴っても、跳ね返されてしまう。託されたのは、絶望なのか。彼女は、常に冷静だった。じっと、飛翔(ロケット)を見ていた。

「アナタは、ここから帰還(かえ)りたいのね……。ワタクシは、ここで呼吸(いき)絶えてもいい。だって、何も憶(おも)い出せないから。結局、孤独(ひとり)なのよ。それなら……もう……。」

命の灯火(ひ)を捨て去る想いが、ひしひしと伝わってきた。諦めざるおえない状況に、変わっていく。だけど……。

「僕は……生きる道……を選びます。出した応答(こたえ)が、例え、正解だとしても不正解だとしても。だから、諦めません。選択肢の針が、危険に廻りだしだとしても。」

「アキラメナイ……ですか……。アナタらしいお応答(こたえ)だこと。危険と化した更地で闘う?ということならば、剣銃(ぶき)が必要になります。だけど、ここからは脱け出せない。それを考えたら……。」

僕らの廻路(たび)が、開幕(はじ)まる合図がした。

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