8 / 15
謎の男出現!?
しおりを挟む
「あっ、もうこんな時間。宙君、早く良くなって明日からまた学校に来てね。宇君なら、きっと家にいる頃だから。」
「今日は、お見舞いありがとう。宇のこと宜しくね。」
お見舞いで来た訳では、なかったのに。まあ、家を特定できただけの目的は果たせた。口が滑って、つい言いそうになってしまった。僕がこのゲームに参加した理由は、至って単純だ。都市の内情と、水星宙の秘密を知ること。それ以外の理由はない。
「ちょっと、そこの人間。流雫(りゅうな)総合校って知らない?」
「今、ちょうど向かう所です。宜しければ、ご同行しますよ。」
「ありがとう。」
この学校には、シリテスという校長がいると風の噂で聞いた。あの…、シリテスか。まさかな…。まあ、いい。用があるのは、あの書物だ。あれさえあれば、他はどうでもいい。こんな異世界を選べば、勘付かれずに済んだつもりか。どのみち、この世界の終末は確実に進んでいる。
「単刀直入に伺うが、シリテスという名の人間がこの世界にいるのか?」
いますと言ったら、シリテスの身に危険が迫るかもしれないし、ゲーム事態に支障をきたし兼ねない。ここは、嘘を付く必要がある。
「僕、そんな名前一度も聞いたことがありません。」
こいつ、嘘付いているな。あいつは、この世界に確かにいる。いや、正確にはいたというべきか。
「僕、流雫総合校の生徒なんです。謎多き学校という感じで気に入っていますが。」
「……そうか…。」
「今日は、お見舞いありがとう。宇のこと宜しくね。」
お見舞いで来た訳では、なかったのに。まあ、家を特定できただけの目的は果たせた。口が滑って、つい言いそうになってしまった。僕がこのゲームに参加した理由は、至って単純だ。都市の内情と、水星宙の秘密を知ること。それ以外の理由はない。
「ちょっと、そこの人間。流雫(りゅうな)総合校って知らない?」
「今、ちょうど向かう所です。宜しければ、ご同行しますよ。」
「ありがとう。」
この学校には、シリテスという校長がいると風の噂で聞いた。あの…、シリテスか。まさかな…。まあ、いい。用があるのは、あの書物だ。あれさえあれば、他はどうでもいい。こんな異世界を選べば、勘付かれずに済んだつもりか。どのみち、この世界の終末は確実に進んでいる。
「単刀直入に伺うが、シリテスという名の人間がこの世界にいるのか?」
いますと言ったら、シリテスの身に危険が迫るかもしれないし、ゲーム事態に支障をきたし兼ねない。ここは、嘘を付く必要がある。
「僕、そんな名前一度も聞いたことがありません。」
こいつ、嘘付いているな。あいつは、この世界に確かにいる。いや、正確にはいたというべきか。
「僕、流雫総合校の生徒なんです。謎多き学校という感じで気に入っていますが。」
「……そうか…。」
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
2
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる