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出発!!
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ここ数日間曇り模様であったが、運が味方してくれたのか本日は雲一つないカラッとした快晴であった。まさに修学旅行日和である。
誰一人欠席者も居なく、トラブルも起きず。無事空港まで大型バス三台で向かい、そこからは沖縄まで飛行機で飛び立つ事が出来たのであった。久々のなんとも言えない浮遊感に些か驚きを隠せないが…これもまた飛行機旅行の醍醐味だろう。
機内では事前に座席決めがあったのでその通りに腰掛けていた。
飛行機だなんて高校の時以来だ。
こんな非日常的な環境にちょっと自分もワクワクしながら席に着いたのだが…。
「んへへっ…ゆぅしとお隣だ♡」
「………いいのかな…これって。」
「いーんだよ。席決めの時もみんなOKしてくれたじゃん。」
「まぁ、そうだけどさぁ。」
そう、僕はこの可愛らしい彼氏くんである絢斗くんと隣同士の席なのである。
教室内での席決めの際にたまたま窓際二席の所が空いてしまったのだ。
B組のみんなが「そこはカップルシートでしょ!」「絢斗と地味セン専用シートって事だな」みたいなノリになってしまい、僕達の意見は聞かずにいつの間にか決定となってしまったのである。…まぁ、僕としても思わぬ産物であったので、素直にお言葉に甘えさせて貰ったのだが。
しかもこの席後方であるからB組全体が見守れるし、なんて良い場所なのだろうか。
因みに姫路は先頭席でありある意味分担わけされている感じで丁度いい。
窓側の絢斗くんはずっとニコニコで、外の空の世界を眺めては興奮していた。中々見れない姿でありそんな彼に対して僕も思わず口角が上がってしまった。
ご両親が海外で働いているから、てっきり飛行機は乗り慣れたものなのかと思っていたが。案外そうではなかったようだ。
「何気に初めてかもな。記憶が無いだけで小さい頃にあったかもだけど。」
「そうなんだ?」
「そ。飛行機事故とか起きてもしもの事があったら辛くてたまらないって言ってたのは覚えてる。」
「な、なるほど…。」
確かに、何だかんだでとても大切にされているもんなぁ。僕が彼を裏切ったら社会的に抹殺すると言ってるくらいだし。思い出しただけで、若干背筋が冷えた気がした。今回の修学旅行で彼が悲しむような事が起きない様にしないとな。
「それじゃぁ、今回は初めての飛行機なんだね。」
「ん。んへへ、ゆぅしと隣で旅行できて嬉しい。」
「僕もだよ。」
そう言って天使のような微笑みをしながら手を握ってくれた。外の陽の光に彼の稲穂色の毛先がキラキラとしていて、本当に天界から送り込まれてきたかのようである。綺麗だなぁ。本当にお人形さんみたいだ。
……流石に、流石にちゅーはできない。
前後と反対側の席には生徒達と一般客の皆さんがいるからね。ぐっと堪えるしか無かった。
後で隙を狙ってまとめてしようと決心した僕である。
那覇空港に到着し、初日である本日はA組B組C組全クラス合同で観光名所、文化的遺産を巡ったのだった。大体のルートが自分が学生の時と同じであった為に、あぁこういうのもあったなぁとつい懐かしんでしまった。
生徒達は場所によってはワイワイしたり、感傷的になってしまったり…様々な様子であった。若さゆえか目の前に写し出される情景に素直に感情が動かされているみたいだ。この思い出もきっと彼等にとって良い物になるのだろうな。
僕も…昔はこんな感じだったのかな。そうだと良いな、そう思えてしまった。
そんな事を考えていたらいつの間にか隣に来て、僕の腕を絡めてきていた絢斗くんが居たのだった。
「ゆぅしも、沖縄だったんだっけ?」
「そう。僕も沖縄だったんだ。だけどね…結構昔なものだから記憶が殆ど忘れちゃってるんだよね。」
「あ、だから前山根に聞いてたのか。」
「学校の先生だから結構頻繁に行ってるだろうから、良い所知ってるかなって。」
「なるほどなぁ。」
以前テスト終了後に山根くんと沖縄旅行について話し合っていた時の事を思い出した。恐らく彼はその事について言ってきているのだろう。
彼に言った通り前回この場所に来たのは大分昔のことだ。…本当は良くないだろうが、正直な話短時間でも構わないから沖縄デートを絢斗くんとしたかったし。出来るならば良い思い出を二人で作りたかったのだ。だから行き慣れている山根くんに話を聞いていたのである。
…そう彼に伝えてみたら。
「………っ、ん。俺も、ゆぅしと……でー、としたいな。」
「………本当に君は天使だね。」
お顔を真っ赤にさせてそんな事を言ってきてくれたのだった。ほんとなんで、今この場でちゅーもぎゅーも出来ないんだ。信じられない。
その後ホテルに向かい、振り分けられた部屋に向かったのだった。
初日だけは沖縄中心街近くのちょっとお高めな洋式なホテルとなっている。窓の外には既に陽が傾き始めた空と海が何とも幻想的で…本当に日本なのかと思えてしまう程である。
生徒達はグループ毎に一部屋に収まっている。きっと夜通し彼等は話して過ごすのだろうな。それも修学旅行ならではの楽しみでもあるよね。それに対し教員達は一人一部屋ということになっていた。室内はよくあるビジネスホテルの一室と言った具合で、出入り口の扉を開けたら室内の真ん中にシングルベッドが置かれているタイプである。
正直…大変助かる。これならば周りを気にせずに疲弊しきった心身が充分に癒される事だろう。
ばふんっ!と音と共にそのベッドに身を投じたのだった。深く息を吐き出す。
「……っふぅ。いやぁ…ほぼ移動だけだったけど…結構疲れるものだなぁ。この後は…時間になったら夕飯食べて、お風呂に入って…班長会議か。」
やばい、うつらうつらしてきてしまっている。眠りそう…。楽しんでいたのは間違いないのだが、初修学旅行ということもあり想像以上に気を張っていたみたいだ。
トントントン
そんな時に扉がノックされた。
「……誰だろ。」
無視をする訳にもいかず、気怠い身体を無理矢理起こして扉へとぽてぽてと歩を向かわせた。なるべく、手短に要件を済ませて欲しいな…そんな事を思いながらドアノブを下ろしたのだった。
「…………よっ。」
「………………………絢斗くん?」
「ん。……お邪魔するぞ。」
「おっととと…!」
開けてみたら絢斗くんが立っていたのだった。そして左右顔をキョロキョロさせてから、僕の胴体に腕を回し押し入るように部屋の中に入ってきたのである。
部屋の中に無事入り込むことが出来た彼は、薄らと頬を染めながらふんふん!と言った具合に満足そうなお顔をしていたのであった。可愛い。
「…ふぅ。侵入成功だ。ふぅん…ゆぅしのお部屋はこんな感じなんだな。」
「一人部屋だからこぢんまりとしてて安心するよ。」
「確かにな。ね、ね………?」
「んー?」
なんて事ない一室だというのに彼がこの部屋に入室しただけで一気に雰囲気が変わった気がした。こう、恋人らしい感じに。
だからか、僕の指先をいじいじしている絢斗くんが上目遣いで…僕を見上げていたのだった。
「…………ちゅー、は?」
「…………………する。」
しないという選択肢は絶対にない。
僕だってしたくてしたくて仕方がなかったのだから。
家のよりもふかふかなベッドに腰掛けて、脚の間に彼を迎え入れた。既に瞳を潤ませた彼が、お家の時同様に熱い吐息を漏らしていた。期待している。応えてあげなきゃ。首筋、額にちゅっ、ちゅっと口付けをしていく。今は深い交わりは出来ないが、今できる可能な触れ合いをしたくてしょうがなかった。
「…んっ♡んっ♡んへへ♡田所達にな、今のうちに高城に会ってこいって送り出されたんだ。」
「…まじか。お世話になってしまったね。」
「ほんとにな。俺の顔がな、さみしそーって言われちゃった。そんなに分かりやすいか?」
そういうと絢斗くんは自分で自分の頬をみょーんと伸ばしていた。そういうこともちゃうんだね♡愛らしくてたまらない。
「んー…ふふっ、確かにね。そんな絢斗くんも好きだよ。」
「かわいー?」
「めちゃくちゃかわいーよ♡」
「えへへ♡ゆーしにそう言われるならいっか。ね、はやく、ちゅー、しよ?」
「うん。時間いっぱいしよ♡」
「するぅ…♡んむぅっ…、むぁっ♡…………っ、ふぁぅ……♡んーーーーっ♡ゆぅ、……ひぃ……♡」
「んはぁ…………っ♡……かぁぃぃ……♡」
ぢゅるっ♡ぢゅるっ♡とあっつい舌を吸い上げて、上顎を重点的に舐めていく。ここ、好きだよね。首元にまわされた腕に力が込められ、カクカクと腰が動いているのがわかった。いつもならばここで押し倒して彼の縦割れアナルをぐちゅぐちゅとしていくのだが…時間的に今は出来ない。
えっちしたい欲求を目の前の可愛らしいお口に集中させたのだった。
沖縄の夕陽に照らされる彼もまた、綺麗だなとそう思う。
誰一人欠席者も居なく、トラブルも起きず。無事空港まで大型バス三台で向かい、そこからは沖縄まで飛行機で飛び立つ事が出来たのであった。久々のなんとも言えない浮遊感に些か驚きを隠せないが…これもまた飛行機旅行の醍醐味だろう。
機内では事前に座席決めがあったのでその通りに腰掛けていた。
飛行機だなんて高校の時以来だ。
こんな非日常的な環境にちょっと自分もワクワクしながら席に着いたのだが…。
「んへへっ…ゆぅしとお隣だ♡」
「………いいのかな…これって。」
「いーんだよ。席決めの時もみんなOKしてくれたじゃん。」
「まぁ、そうだけどさぁ。」
そう、僕はこの可愛らしい彼氏くんである絢斗くんと隣同士の席なのである。
教室内での席決めの際にたまたま窓際二席の所が空いてしまったのだ。
B組のみんなが「そこはカップルシートでしょ!」「絢斗と地味セン専用シートって事だな」みたいなノリになってしまい、僕達の意見は聞かずにいつの間にか決定となってしまったのである。…まぁ、僕としても思わぬ産物であったので、素直にお言葉に甘えさせて貰ったのだが。
しかもこの席後方であるからB組全体が見守れるし、なんて良い場所なのだろうか。
因みに姫路は先頭席でありある意味分担わけされている感じで丁度いい。
窓側の絢斗くんはずっとニコニコで、外の空の世界を眺めては興奮していた。中々見れない姿でありそんな彼に対して僕も思わず口角が上がってしまった。
ご両親が海外で働いているから、てっきり飛行機は乗り慣れたものなのかと思っていたが。案外そうではなかったようだ。
「何気に初めてかもな。記憶が無いだけで小さい頃にあったかもだけど。」
「そうなんだ?」
「そ。飛行機事故とか起きてもしもの事があったら辛くてたまらないって言ってたのは覚えてる。」
「な、なるほど…。」
確かに、何だかんだでとても大切にされているもんなぁ。僕が彼を裏切ったら社会的に抹殺すると言ってるくらいだし。思い出しただけで、若干背筋が冷えた気がした。今回の修学旅行で彼が悲しむような事が起きない様にしないとな。
「それじゃぁ、今回は初めての飛行機なんだね。」
「ん。んへへ、ゆぅしと隣で旅行できて嬉しい。」
「僕もだよ。」
そう言って天使のような微笑みをしながら手を握ってくれた。外の陽の光に彼の稲穂色の毛先がキラキラとしていて、本当に天界から送り込まれてきたかのようである。綺麗だなぁ。本当にお人形さんみたいだ。
……流石に、流石にちゅーはできない。
前後と反対側の席には生徒達と一般客の皆さんがいるからね。ぐっと堪えるしか無かった。
後で隙を狙ってまとめてしようと決心した僕である。
那覇空港に到着し、初日である本日はA組B組C組全クラス合同で観光名所、文化的遺産を巡ったのだった。大体のルートが自分が学生の時と同じであった為に、あぁこういうのもあったなぁとつい懐かしんでしまった。
生徒達は場所によってはワイワイしたり、感傷的になってしまったり…様々な様子であった。若さゆえか目の前に写し出される情景に素直に感情が動かされているみたいだ。この思い出もきっと彼等にとって良い物になるのだろうな。
僕も…昔はこんな感じだったのかな。そうだと良いな、そう思えてしまった。
そんな事を考えていたらいつの間にか隣に来て、僕の腕を絡めてきていた絢斗くんが居たのだった。
「ゆぅしも、沖縄だったんだっけ?」
「そう。僕も沖縄だったんだ。だけどね…結構昔なものだから記憶が殆ど忘れちゃってるんだよね。」
「あ、だから前山根に聞いてたのか。」
「学校の先生だから結構頻繁に行ってるだろうから、良い所知ってるかなって。」
「なるほどなぁ。」
以前テスト終了後に山根くんと沖縄旅行について話し合っていた時の事を思い出した。恐らく彼はその事について言ってきているのだろう。
彼に言った通り前回この場所に来たのは大分昔のことだ。…本当は良くないだろうが、正直な話短時間でも構わないから沖縄デートを絢斗くんとしたかったし。出来るならば良い思い出を二人で作りたかったのだ。だから行き慣れている山根くんに話を聞いていたのである。
…そう彼に伝えてみたら。
「………っ、ん。俺も、ゆぅしと……でー、としたいな。」
「………本当に君は天使だね。」
お顔を真っ赤にさせてそんな事を言ってきてくれたのだった。ほんとなんで、今この場でちゅーもぎゅーも出来ないんだ。信じられない。
その後ホテルに向かい、振り分けられた部屋に向かったのだった。
初日だけは沖縄中心街近くのちょっとお高めな洋式なホテルとなっている。窓の外には既に陽が傾き始めた空と海が何とも幻想的で…本当に日本なのかと思えてしまう程である。
生徒達はグループ毎に一部屋に収まっている。きっと夜通し彼等は話して過ごすのだろうな。それも修学旅行ならではの楽しみでもあるよね。それに対し教員達は一人一部屋ということになっていた。室内はよくあるビジネスホテルの一室と言った具合で、出入り口の扉を開けたら室内の真ん中にシングルベッドが置かれているタイプである。
正直…大変助かる。これならば周りを気にせずに疲弊しきった心身が充分に癒される事だろう。
ばふんっ!と音と共にそのベッドに身を投じたのだった。深く息を吐き出す。
「……っふぅ。いやぁ…ほぼ移動だけだったけど…結構疲れるものだなぁ。この後は…時間になったら夕飯食べて、お風呂に入って…班長会議か。」
やばい、うつらうつらしてきてしまっている。眠りそう…。楽しんでいたのは間違いないのだが、初修学旅行ということもあり想像以上に気を張っていたみたいだ。
トントントン
そんな時に扉がノックされた。
「……誰だろ。」
無視をする訳にもいかず、気怠い身体を無理矢理起こして扉へとぽてぽてと歩を向かわせた。なるべく、手短に要件を済ませて欲しいな…そんな事を思いながらドアノブを下ろしたのだった。
「…………よっ。」
「………………………絢斗くん?」
「ん。……お邪魔するぞ。」
「おっととと…!」
開けてみたら絢斗くんが立っていたのだった。そして左右顔をキョロキョロさせてから、僕の胴体に腕を回し押し入るように部屋の中に入ってきたのである。
部屋の中に無事入り込むことが出来た彼は、薄らと頬を染めながらふんふん!と言った具合に満足そうなお顔をしていたのであった。可愛い。
「…ふぅ。侵入成功だ。ふぅん…ゆぅしのお部屋はこんな感じなんだな。」
「一人部屋だからこぢんまりとしてて安心するよ。」
「確かにな。ね、ね………?」
「んー?」
なんて事ない一室だというのに彼がこの部屋に入室しただけで一気に雰囲気が変わった気がした。こう、恋人らしい感じに。
だからか、僕の指先をいじいじしている絢斗くんが上目遣いで…僕を見上げていたのだった。
「…………ちゅー、は?」
「…………………する。」
しないという選択肢は絶対にない。
僕だってしたくてしたくて仕方がなかったのだから。
家のよりもふかふかなベッドに腰掛けて、脚の間に彼を迎え入れた。既に瞳を潤ませた彼が、お家の時同様に熱い吐息を漏らしていた。期待している。応えてあげなきゃ。首筋、額にちゅっ、ちゅっと口付けをしていく。今は深い交わりは出来ないが、今できる可能な触れ合いをしたくてしょうがなかった。
「…んっ♡んっ♡んへへ♡田所達にな、今のうちに高城に会ってこいって送り出されたんだ。」
「…まじか。お世話になってしまったね。」
「ほんとにな。俺の顔がな、さみしそーって言われちゃった。そんなに分かりやすいか?」
そういうと絢斗くんは自分で自分の頬をみょーんと伸ばしていた。そういうこともちゃうんだね♡愛らしくてたまらない。
「んー…ふふっ、確かにね。そんな絢斗くんも好きだよ。」
「かわいー?」
「めちゃくちゃかわいーよ♡」
「えへへ♡ゆーしにそう言われるならいっか。ね、はやく、ちゅー、しよ?」
「うん。時間いっぱいしよ♡」
「するぅ…♡んむぅっ…、むぁっ♡…………っ、ふぁぅ……♡んーーーーっ♡ゆぅ、……ひぃ……♡」
「んはぁ…………っ♡……かぁぃぃ……♡」
ぢゅるっ♡ぢゅるっ♡とあっつい舌を吸い上げて、上顎を重点的に舐めていく。ここ、好きだよね。首元にまわされた腕に力が込められ、カクカクと腰が動いているのがわかった。いつもならばここで押し倒して彼の縦割れアナルをぐちゅぐちゅとしていくのだが…時間的に今は出来ない。
えっちしたい欲求を目の前の可愛らしいお口に集中させたのだった。
沖縄の夕陽に照らされる彼もまた、綺麗だなとそう思う。
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