地味教師とヤンキーくんのチグハグな2人の逢瀬

もちもちもちお

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撫で撫でしてあげる

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予定していた夕飯時間内に何とか食事を終える事が出来たのだった。
その後、部屋に戻る時に先生方や僕の話に耳を傾けていたらしいB組の皆は思う所があったのか、普段よりも静かであった。
………変な空気にさせてしまったな。
この話をする事においてもう少し周りに配慮をするべきだった。せめて教員達だけを集めて彼等だけに話せば良かったと激しく後悔をした。生徒達には関係のない話なのだから。楽しい修学旅行なのに、生徒達に要らない思い出を作らせてしまった。本当に僕はあの時と変わらずに周りを見ることが出来ていないな。



丁度夕食の時間も終わりの頃合いで、部屋に一旦戻ることが出来た。先程までの緊張感のある空気感から漸く抜け出す事ができた気がした。最初に入室した時と同様に、ベッドに身体を投げ出したのだった。
ぼんやりとこれからの流れを頭の中に思い起こす。
各部屋に風呂が付いているので、それを使用して本日の疲れを癒し、そして予定では二十時頃に班長会議を行うためにホールに向かう。その後二十一時半には消灯。
多少見回りをして、自分達教員も部屋に戻り就寝という流れだ。
まだまだやる事はあるのだ。
過去のどうしょうもない思い出に今の時間を蝕まれる隙間なんてないし、作る必要も無いのだ。もう、あの時のことなんてどうだっていいと自分の中でケリをつけたじゃないか。今更どうしてここまでくよくよする必要があるんだ。

「……今は今だろう、優志。」

昔のことなんて、今更だろう。



そう考えていたらいつの間にか眠り落ちてしまっていたらしい。時計はもう既に十九時五十分頃になってしまっていた。
慌てて飛び起き、そのままその階にある小さなホールに集まり班長会議をし、部屋に戻ったのだった。何も知らない生徒達からは寝癖やばーい!みたいにからかわれてしまって。そのやり取りが…何故だかほっとしてしまったのだ。
あの時の冷えた学校とは違う、暖かな場所に今自分はいるのだと自覚させられた気がして。

部屋に戻ると、眠気覚ましに風呂に入り、明日の準備をしていたらいつの間にか消灯時間になっていたのであった。

持参してきていたジャージに身を包み、他の先生方と集まってから各自見回りを行っていく。姫路先生達が僕の事を案じて僕はやらなくて良いと言ってくださったのだが、これも教員の役目だ。半ば無理矢理業務をさせてもらう様に進言したのである。彼等の優しさは理解しているのだが…それに甘え続けるのも罪悪感を感じてしまい、僕の気が収まらなかったのだ。



僕の持ち回りは当然二年B組。姫路先生とは二手に分かれて部屋を確認していく。
扉をノックし、マスターキーで部屋の扉を開けてちゃんと布団で生徒達が寝ているか確認をする。凡そは寝たフリをしているだけなのだろうが、それはそれで良い。大きな問題を起こさなければ良いんだ。
みんなも教員陣もそれを理解しているからか、特に何かしらの連絡は来なかった。

そしてラスト。
絢斗くんの部屋だ。
扉を開けようとしたら……。

「………遅い。」
「……ご、ごめんね?というか、寝ないの?」

部屋の出入口の扉を開けたら、扉のすぐ側に愛する彼が佇んでいたのである。思わず心臓が跳ねたが、彼のムスッとしたお顔を見た途端に肩の力が抜けてしまったのである。

「……………ゆぅしと、寝るの。」
「……………………なるほど。」
「行っていーい?」
「………………………うん。」

僕も……………思ったよりも彼を求めていたのだと思う。いつの間にか自分の口からOKという言葉を発していた。
恐らく、他の教員もこの部屋の生徒達も分かっていたのだろう。
彼が次の日の着替えを持ち部屋を出た事も、廊下で二人でぽてぽて歩いていても。
誰も何も言ってこなかったのであった。



彼に手を引かれるまま、そそくさと部屋に戻り二人してベッドの上に向き合って座り込んだのだった。彼はいつもの通り僕の脚の上で、ぷるぷるの唇を突き出している。食堂の時に泣いてしまったからか、まだ僅かに目元が赤らんでいる。ほんと、優しい子だと再認識してしまった。そんな事を思いながらその箇所に触れるだけの口付けを贈ったのである。

「……声、我慢できる?いつもみたいにしたらバレちゃうからね。」
「…んっ、我慢………がんばるっ。」
「んへへ…、頑張ろ。」
「…その、ゆぅし…。」
「ん?」

話しながら彼が身にまとっていた服を脱がしていく。確かにいつもと変わらずに彼のえっちぃお身体に確かに興奮はするのだが…なんでだろうか。全力で気持ちが乗っているか、といえばそうではない気がしたのだ。
…だからなのかな。きっと目の前のそんな僕を目の当たりにしていた彼に、多分バレてしまったのだろう。
はだけた服を身体に引っ掛けながら、両腕を自分の方に伸ばしてくれたのだった。

「……ぎゅーしてあげる。来いよ。」
「…えっ、あ、う、うん…?」

首元に腕を回されて、ぐっと引き寄せられた。ぱふぱふな絢斗くんの胸元に顔を埋める形になったのである。普段とは違う香りがする。僕と浅見家では使用していないタイプのフローラルな香りだ。このホテルが設置しているボディソープのものなのだろう。この香りもまた彼に似合う。

瞳のすぐ目の前にはピンッ♡と勃った状態の乳首が鎮座していた。気は乗っていない癖に、それだけにはむしゃぶりつきたい欲求が湧いてくる。
思わず、自分の指先でツンツン♡と突ついてしまった。今日もコリコリとしていてかぁいいな…♡

「ひぁっ!♡んんっぁっ…♡ら、らめっ…!」
「ごめん♡」
「んもぉぉ…。よ、よしよしするんだから…、ゆぅしは大人しくするんだっ!」
「よしよし?」
「そー。今まで……頑張ってたゆぅしの事を今日は俺がよしよし撫で撫ですんの。それくらいしか………俺には出来ないから、」
「…………。」

いつの間にか頭に彼の手のひらが移動していたらしく、僕のくるくる天然パーマを優しく撫で付けてくれたのだった。

「……んへっ、いーこ。ゆぅし、いーこだね。」
「………っ。」
「いっぱい、がんばった。えらいえらいだぞ。」
「け、けけ絢斗、くん。」

わしゃわしゃ、撫で撫でと髪の毛や背中をポンポンと撫でてくれた。耳元で普段よりも甘く、全てを肯定し褒める文言を温かな声色で呟いてくれる。
……何だこの気持ちは。

自慢じゃないが僕は身長が平均よりも高い。だからか、自分よりも低い人に比べると頭を撫でられる機会というのが少なかったりするのである。そして、あの学校にいたからか、社会人になってからか褒められる回数なんて殆どなくて。

「……っ、けん、とくん…。」
「ん。なぁに?」
「…………………もっと。」
「もちろん。ゆぅしが満足するまでよしよししてやるからな。」
「おっぱいもちもちしてもいーい?」
「ぁぅっ…♡んっ、ぃ、いーよ♡」

ギュッと彼の腰に回した片腕に力を込めた。もう片方の腕はたゆんっ、とした彼の乳房を下から持ち上げて揉みあげる。指の間からはみ出てしまう。大きくなったものだ。

あの時の事件を掻き消すなんて絶対に出来ないことではあるが。
あの時の自分へ、よく頑張ったなと思える程に僕の気持ちは今、徐々に晴れていっている気がしたのだった。
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