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第一章 夕陽の瞳
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アンゼリスカがむっと顔を上げる。シャールが隊長の顔を見つめた。
「そうなのか?」
「……はい。昔、父について訪れたことがあります、母と妹もともに」
覚えていらっしゃらないのですね、とアンゼリスカは微苦笑した。
「――レイネンドランドで父を亡くし、帰れなくなっていた私たち家族をティエラへと呼び戻してくださったのは、姫ですよ」
「そうだったか?」
「そうです」
「ミスランとリーファンは今田舎へ帰っているんだったか」
シャールはぼんやりとつぶやく。
ミスランとはアンゼリスカの母親で、シャールの乳母の名だ。元はティエラのとても奥まった田舎の出で、王宮学士だった夫に見初められて城までやってきた。リーファンはシャールと同い年の、アンゼリスカの妹である。
「リーファンの手紙では、母は快復に向かっているそうです。姫」
話をそらそうとしているのか、アンゼリスカはそんなことを言うが、乳母と乳姉妹を思い出しても姫の表情は晴れない。
フレデリックがますます首をかしげる。
シャールは振り切るように、思い切り頭を振った。
「――いや! あんな話は履行されるはずがない。そうだろうアンゼ?」
「はい」
アンゼリスカは生真面目にうなずく。
「何の話ですか?」
フレデリックはなおも話についていこうとする。シャールは笑みを作った。
「気にするな。――昼食をとりにいこう。久しぶりに三人でどうだ?」
「あー、俺侍女のユキと約束が……」
「お前はいい加減にしろ!」
「ははっ! 約束は破ってはいかんな。フレッド、ユキを大切にしてやれ」
「言われるまでもなく」
フレデリックはうやうやしく礼をした。そんなふざけた態度が、却ってシャールを楽にした。
「行こうアンゼ。甘いものでも食べて、思い切り発散だ」
「……あの、姫。つい昨日太ったからしばらく甘いものは封印だと――」
「そんな昔のことは忘れた!」
黄金の髪を持つ姫は颯爽と歩き出した。
天高く昇った太陽の光が、回廊に差し込んで三人の影をにぎやかに廊下に落とした。
■■■■■
エディレイドの配下の兵士が子供たち及び誘拐犯捜索に入って以来三日。
犯人の目立った動き、なし。
城下町の自警団に手を入れ、正規の警邏隊員を確認し、彼らにも働いてもらいながら――朝、昼、夜問わず捜索は続いたが、以前は白昼堂々と行われていた行為だというのに、まったく痕跡がなくなった。
「父上、この間の失敗でおそらく犯人はしばらく様子見に入ったのだと」
エディレイドは首脳会議でそう報告した。
「現在近衛兵を出し、城下町の警備を強化させています。他の町村にも国の正規兵を向かわせました」
「うむ」
ブレンダル王は重々しくうなずく。
「目下の防御対策はそれでよかろう。問題はすでにいなくなった子供たちを捜すことだが」
「はい。我が親衛隊を動かすつもりです」
「お前の親衛隊か。ふむ……外国相手には強いかもしれんな」
四人の子供たちにはそれぞれ親衛隊がついている。いずれも主の影響を受けるものなのか、剣術に長けた長子アディルカの親衛隊は戦闘派であり、頭脳に長けるエディレイドの親衛隊は頭脳派が多い。外国語にも通じていた。ちなみに第三王子サディクは本人がぼんやりしているため、親衛隊の規律が乱れていることで有名だ。
そして第四子――シャールコーラルの親衛隊は、その忠誠心が、兄王子たちのそれをはるかに上回っている。
今、首脳会議には親衛隊はいない。王族と宰相シグマ、五人の長官のみだ。
ブレンダルは長官たちの顔を順ぐりに見る。
「国民が怖がって外に出ようとしないのです。産業に痛手が出る」
国農省長官が顔をしかめる。
「着工の予定でしたサーマリエート山脈の切り崩しは、中止致しましょう。男手が家を離れてしまう」
と言ったのは国土省長官。
王はうなずき、次いで財務省長官を見やる。
「我が省は今のところ問題はございませんが……今後の産業次第で変わるでしょうね」
「うむ……」
そこまで話を聞いて、王は深々とため息をついた。
残るは外交を司る外省と、学業を司る国府省――
「ではいったん、子供たちの話は打ち切ろう。シャール」
真ん中辺りの席でじっと話を聞いていたシャールは、きたかとばかりに緊張感をみなぎらせた。
「レイネンドランド王子との結婚のことだが、そろそろ納得したかな」
まるでシャールにはもう選択肢がないかのような言い方だ。
シャールは口を開きかけた。しかし先手を取って、エディレイドが言った。
「シャール。レイネンドランドは今運河を手がけていてね――」
眼鏡を押し上げながら、エディレイドは妹に穏やかな表情を向ける。
「場合によっては、その運河をティエラにまでつないでもいいと言っている」
「は……? 距離的に無理があるのではないか?」
とっさに海のことを考えたシャールはそう言った。海からティエラまではかなりの距離がある。
「いや、海じゃない。デヴァ河だよ。ラガス山脈から流れるあの河はレイネンドランドの中でもかなりの大きさを誇る。ティエラから見た距離も、それほど離れていない」
「―――」
シャールは言葉を封じられた。彼女も地理は叩き込まれている。デヴァ河のことなら学んだ――
外省長官が満足そうな顔で言った。
「レイネンドランドとの友好条約は強気で行けば何とかなると思って持ちかけたのですが、うまく行きましたぞ」
「レイネンドランドの目的はティエラ古代言語のようです」
唯一の女性でもある、若い国府省長官が伸びやかな声で言った。「ティエラは外国と通じるためその言葉が歴史上めまぐるしく変わっています。その言葉の歴史を追いたいと」
「………」
そんなことは、いちいち結婚条約を結んでまで行うことではない。単に学者を国に入れればいいことだ。
しかしシャールの言葉は、もはや誰にも受け入れてもらえそうになかった。
王女は奥歯を噛む。そうだった。自分の意見など、聞き入れてもらえないのだ。昔から。
紡石(ピエトラ)を生成できなくなってから――
エディレイドが嬉しそうに何度もうなずいた。
「レイサルはいいやつだ。僕が留学中にも世話になった。彼がお前の娶るなら、僕は歓迎する」
「そんなにいい男かエディ。シャールにはもったいないんじゃないのか?」
アディルカが茶化した。
シャールはテーブルの下、膝の上に置いた両手を拳に握る。
「……別にいいでしょ……シャールも、見てくれはいいんだし……じゃじゃ馬だけどね……」
サディク王子がつぶやいた。
シャールはうつむいた。さらさらと、彼女の指どおりのいい金糸の髪が流れて横顔を隠す。
「シャール?」
エディレイドに名を呼ばれ、
「……まだ、考えたい」
うつむいたまま、シャールはつぶやいた。
「残念ですがシャール様、もう結婚の日取りは決まっておりまして――まず婚約の儀が、ティエラの祝い日にのっとって二色後、黄の二十日に」
「………!」
シャールはばっと顔を上げて外省長官をにらみやる。
しかし外国と渡り合わなくてはならない外交担当の長官は、一筋縄ではいかない。平気な顔で、
「そして正式な結婚の儀が三色後、緑の二十日でございます。婚約の儀、結婚の儀、ともにレイネンドランドで行うことに決まっております」
唾を飲み込もうとして失敗した。自分の知らないところで話は進んでいく。
――好きな男と結婚したい、などと幻想を抱いているわけではない。国のためなら、利用されることだって覚悟していた。
それが、王族というもの。
けれどシャールには、どうしてもこの話が納得できないのだ。
――ただ、違和感がある、それだけのこと。
そして、それほどのこと。
シャールがだんまりを通したため会議はスムーズに進み、早々にお開きになった。
会議室を出ると、アンゼリスカが待っていた。
夜、晩餐前の会議。アンゼリスカは燭台を持っている。蝋燭の小さな光が、大理石を照らしてえもいわれぬ光の芸術となる。
「シャール様?」
シャールは乳兄妹の傍に歩み寄る。
そして、周りに他の人間がいなくなった後――囁いた。
「アンゼ」
「はい」
「――私の婚約の儀が二色後に迫っている。その前に、レイネンドランドへ行ってくれ」
アンゼリスカが息を呑んだ。彼の手元が揺れ、シャールの影が伸びたり縮んだりする。
「お前一人に預ける形になってすまない。だが時間がないんだ。頼む、私はこの結婚が納得できない――いや、レイネンドランドの言い分が納得できない。だから」
かの国を調査してきてくれ――と。
王女は、側近にそう命じた。
「そうなのか?」
「……はい。昔、父について訪れたことがあります、母と妹もともに」
覚えていらっしゃらないのですね、とアンゼリスカは微苦笑した。
「――レイネンドランドで父を亡くし、帰れなくなっていた私たち家族をティエラへと呼び戻してくださったのは、姫ですよ」
「そうだったか?」
「そうです」
「ミスランとリーファンは今田舎へ帰っているんだったか」
シャールはぼんやりとつぶやく。
ミスランとはアンゼリスカの母親で、シャールの乳母の名だ。元はティエラのとても奥まった田舎の出で、王宮学士だった夫に見初められて城までやってきた。リーファンはシャールと同い年の、アンゼリスカの妹である。
「リーファンの手紙では、母は快復に向かっているそうです。姫」
話をそらそうとしているのか、アンゼリスカはそんなことを言うが、乳母と乳姉妹を思い出しても姫の表情は晴れない。
フレデリックがますます首をかしげる。
シャールは振り切るように、思い切り頭を振った。
「――いや! あんな話は履行されるはずがない。そうだろうアンゼ?」
「はい」
アンゼリスカは生真面目にうなずく。
「何の話ですか?」
フレデリックはなおも話についていこうとする。シャールは笑みを作った。
「気にするな。――昼食をとりにいこう。久しぶりに三人でどうだ?」
「あー、俺侍女のユキと約束が……」
「お前はいい加減にしろ!」
「ははっ! 約束は破ってはいかんな。フレッド、ユキを大切にしてやれ」
「言われるまでもなく」
フレデリックはうやうやしく礼をした。そんなふざけた態度が、却ってシャールを楽にした。
「行こうアンゼ。甘いものでも食べて、思い切り発散だ」
「……あの、姫。つい昨日太ったからしばらく甘いものは封印だと――」
「そんな昔のことは忘れた!」
黄金の髪を持つ姫は颯爽と歩き出した。
天高く昇った太陽の光が、回廊に差し込んで三人の影をにぎやかに廊下に落とした。
■■■■■
エディレイドの配下の兵士が子供たち及び誘拐犯捜索に入って以来三日。
犯人の目立った動き、なし。
城下町の自警団に手を入れ、正規の警邏隊員を確認し、彼らにも働いてもらいながら――朝、昼、夜問わず捜索は続いたが、以前は白昼堂々と行われていた行為だというのに、まったく痕跡がなくなった。
「父上、この間の失敗でおそらく犯人はしばらく様子見に入ったのだと」
エディレイドは首脳会議でそう報告した。
「現在近衛兵を出し、城下町の警備を強化させています。他の町村にも国の正規兵を向かわせました」
「うむ」
ブレンダル王は重々しくうなずく。
「目下の防御対策はそれでよかろう。問題はすでにいなくなった子供たちを捜すことだが」
「はい。我が親衛隊を動かすつもりです」
「お前の親衛隊か。ふむ……外国相手には強いかもしれんな」
四人の子供たちにはそれぞれ親衛隊がついている。いずれも主の影響を受けるものなのか、剣術に長けた長子アディルカの親衛隊は戦闘派であり、頭脳に長けるエディレイドの親衛隊は頭脳派が多い。外国語にも通じていた。ちなみに第三王子サディクは本人がぼんやりしているため、親衛隊の規律が乱れていることで有名だ。
そして第四子――シャールコーラルの親衛隊は、その忠誠心が、兄王子たちのそれをはるかに上回っている。
今、首脳会議には親衛隊はいない。王族と宰相シグマ、五人の長官のみだ。
ブレンダルは長官たちの顔を順ぐりに見る。
「国民が怖がって外に出ようとしないのです。産業に痛手が出る」
国農省長官が顔をしかめる。
「着工の予定でしたサーマリエート山脈の切り崩しは、中止致しましょう。男手が家を離れてしまう」
と言ったのは国土省長官。
王はうなずき、次いで財務省長官を見やる。
「我が省は今のところ問題はございませんが……今後の産業次第で変わるでしょうね」
「うむ……」
そこまで話を聞いて、王は深々とため息をついた。
残るは外交を司る外省と、学業を司る国府省――
「ではいったん、子供たちの話は打ち切ろう。シャール」
真ん中辺りの席でじっと話を聞いていたシャールは、きたかとばかりに緊張感をみなぎらせた。
「レイネンドランド王子との結婚のことだが、そろそろ納得したかな」
まるでシャールにはもう選択肢がないかのような言い方だ。
シャールは口を開きかけた。しかし先手を取って、エディレイドが言った。
「シャール。レイネンドランドは今運河を手がけていてね――」
眼鏡を押し上げながら、エディレイドは妹に穏やかな表情を向ける。
「場合によっては、その運河をティエラにまでつないでもいいと言っている」
「は……? 距離的に無理があるのではないか?」
とっさに海のことを考えたシャールはそう言った。海からティエラまではかなりの距離がある。
「いや、海じゃない。デヴァ河だよ。ラガス山脈から流れるあの河はレイネンドランドの中でもかなりの大きさを誇る。ティエラから見た距離も、それほど離れていない」
「―――」
シャールは言葉を封じられた。彼女も地理は叩き込まれている。デヴァ河のことなら学んだ――
外省長官が満足そうな顔で言った。
「レイネンドランドとの友好条約は強気で行けば何とかなると思って持ちかけたのですが、うまく行きましたぞ」
「レイネンドランドの目的はティエラ古代言語のようです」
唯一の女性でもある、若い国府省長官が伸びやかな声で言った。「ティエラは外国と通じるためその言葉が歴史上めまぐるしく変わっています。その言葉の歴史を追いたいと」
「………」
そんなことは、いちいち結婚条約を結んでまで行うことではない。単に学者を国に入れればいいことだ。
しかしシャールの言葉は、もはや誰にも受け入れてもらえそうになかった。
王女は奥歯を噛む。そうだった。自分の意見など、聞き入れてもらえないのだ。昔から。
紡石(ピエトラ)を生成できなくなってから――
エディレイドが嬉しそうに何度もうなずいた。
「レイサルはいいやつだ。僕が留学中にも世話になった。彼がお前の娶るなら、僕は歓迎する」
「そんなにいい男かエディ。シャールにはもったいないんじゃないのか?」
アディルカが茶化した。
シャールはテーブルの下、膝の上に置いた両手を拳に握る。
「……別にいいでしょ……シャールも、見てくれはいいんだし……じゃじゃ馬だけどね……」
サディク王子がつぶやいた。
シャールはうつむいた。さらさらと、彼女の指どおりのいい金糸の髪が流れて横顔を隠す。
「シャール?」
エディレイドに名を呼ばれ、
「……まだ、考えたい」
うつむいたまま、シャールはつぶやいた。
「残念ですがシャール様、もう結婚の日取りは決まっておりまして――まず婚約の儀が、ティエラの祝い日にのっとって二色後、黄の二十日に」
「………!」
シャールはばっと顔を上げて外省長官をにらみやる。
しかし外国と渡り合わなくてはならない外交担当の長官は、一筋縄ではいかない。平気な顔で、
「そして正式な結婚の儀が三色後、緑の二十日でございます。婚約の儀、結婚の儀、ともにレイネンドランドで行うことに決まっております」
唾を飲み込もうとして失敗した。自分の知らないところで話は進んでいく。
――好きな男と結婚したい、などと幻想を抱いているわけではない。国のためなら、利用されることだって覚悟していた。
それが、王族というもの。
けれどシャールには、どうしてもこの話が納得できないのだ。
――ただ、違和感がある、それだけのこと。
そして、それほどのこと。
シャールがだんまりを通したため会議はスムーズに進み、早々にお開きになった。
会議室を出ると、アンゼリスカが待っていた。
夜、晩餐前の会議。アンゼリスカは燭台を持っている。蝋燭の小さな光が、大理石を照らしてえもいわれぬ光の芸術となる。
「シャール様?」
シャールは乳兄妹の傍に歩み寄る。
そして、周りに他の人間がいなくなった後――囁いた。
「アンゼ」
「はい」
「――私の婚約の儀が二色後に迫っている。その前に、レイネンドランドへ行ってくれ」
アンゼリスカが息を呑んだ。彼の手元が揺れ、シャールの影が伸びたり縮んだりする。
「お前一人に預ける形になってすまない。だが時間がないんだ。頼む、私はこの結婚が納得できない――いや、レイネンドランドの言い分が納得できない。だから」
かの国を調査してきてくれ――と。
王女は、側近にそう命じた。
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