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本編
3:愛のない行為 ★
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とぷとぷと奥からは絶え間なく蜜液が供給されている。彼女の白い内股をぬらし、いやらしく輝かせる。シーツまでぐっしょり濡らしてしまい、今宵も世話係の世話になることが決定してしまった。
本当に感じやすい女だ。半年前はこんなではなかったのに。
「この半年でずいぶんいやらしい女になったな、姫」
指の抽送をやめずにそう言ってやると、リラは内股を閉じ気味にしながら美しく眉根を寄せた。
「リュウ様がリラをそうしたのでございます。リュウ様が……」
「お前がいやらしいのは俺のせいではない。お前の素質だ」
「……ひどい方」
リラが顔をそらしたのをいいことに、リュウはリラの頬に口づける。
この女の頬の柔らかさは好きだった。ちゅ、と音を鳴らしてキスをすると、リラのすねた顔色が少し直ったように思えた。
リュウは指を割れ目から引き抜いた。
指は蜜でしとどに濡れていた。それを舐めて清め、彼はようやく自分も服を脱いだ。
そしてリラの下腹部に回り、改めてリラの膝を開かせる。
「ああ、リュウ様……」
何かを期待して、リラが声をもらす。
このあられもない期待の声こそが、リラを『いやらしく』見せる原因だと、リュウは思う。
――まるでリュウから愛情を注がれることを望んでいるかのようだ。
だからリュウは、冷たい声で宣言する。
「これから、儀式を行う」
リラの薄橙の目が寂しげに輝くのを、見ないふりして――
*
リラの能力にはひとつの欠点があった。宝珠に注ぐ力に限界があるということだ。
だが、力が空になる――ということは、それをまた補充すればよい。
歴代の『宝珠の姫』もそうして力を補填してきたという。
ではどうやって力を補填するのか――
それは、異様な方法だった。ある意味で簡単、ある意味で難しい。
――四山の魔法士の魔法力を、姫の体の中に注ぐ。体を――重ねることで。
*
毎度毎度、愛してもいない女のためによくぞこうも猛ることができるものだ。
リュウは己の雄を見下ろし、自嘲する。馬鹿馬鹿しい行為だと心の底から思う。それでも。
これしか方法がないと言われてしまえば――
歴代の宝珠の姫も、一人だけ魔法士を選んで日夜抱かれていたらしい。
中には、魔法士を一人に定めず抱かれていた姫もいたらしい。
リュウに関していえば――
彼はまれなるほど大量に魔法力を抱える青年だった。それゆえ、一度の行為だけでリラに相当な量の魔法力を譲ることができた。
だから週二回だけと、限ることができた。事情を知る者どもは念のためもっと回数を増やせと言うが、肝心のリラは反対しなかった。
だから――
こうして週に二度だけ、彼は神殿にやってくる。
神殿から出られぬ、まさに『宝珠のためだけに生きる』姫を、その腕に抱くために。
*
濡れそぼつ秘所に雄々しく反り返る己をこすりつける。
濡れた音がした。幹に、蜜がまぶしつけられた。
――別に、痛みを与えたいわけじゃない。さっきも考えたことをもう一度頭の中に叩き込み。
「リュウ様……」
リラの呼ぶ声を合図に、リュウは腰を突き入れた。
ずん……っ
奥まで難なく貫いて、リュウの雄はどくんどくんとリラの中で拍動をする。
「ああ……リュウ様」
リラの声に陶酔が混じる。彼女の中は、リュウのもの目一杯に広がっている。
リュウは律動を始めた。腰を使い、リラの中を抉る。この半年ですっかりとリュウの形となった。出すも抜くもスムーズこの上ない。
ぬちゃぬちゃと、蜜が音を立てる。
リラのいやらしさの象徴だ。リュウはそう思いながら、腰の動きを激しくしていく。
肉壁を、先端の引っかかりで擦り上げる。そうしながら腰を回し、ぐにゅりと彼女の中をかき回す。
じゅぷ、じゅぷ、と音がいっそうはしたなくなってきた。リラが「ああっ! ああっ!」と腰の動きに合わせてあえぎ声を上げる。
「リュウ様っ、リュウ様っ」
彼女はリュウの名を呼ぶのが好きだ。感じているときほど名を呼びたがる。
――何もわざわざ、リラをイいかせてやる必要などないのだ。
この行為は性行為だが性行為ではない。ましてや愛し合う行為などではない。
さっさと魔法力だけ受け渡せばいいのだ。ただそれだけなのに――
快楽に首をふるふると振るリラ。
それを見下ろしながら腰を使うリュウは、今すぐにでも魔法力を受け渡すことができるのに、どうしてもできなかった。
彼女が――満足するのを見届けなくては、どうしてもできなかった。
先端が熱くなってくる。魔法力が高まってきている証拠だ。
だがそれをこらえて腰を振る。リラの奥へと、先端を送り込む。がつがつと奥に当たるような気がする。そのたびにきゅうきゅうと、リラの中がリュウに吸い付き締め上げる。
「ああ……リラはおかしくなってしまいます……!」
激しく突かれて、リラはそんな言葉を放った。
――この女はどこまでおかしくなれるのか。
リュウはそう思うが、言葉にはしない。体位を変えて側位になり、足をからませながら小刻みに彼女の中を突く。リラの呼吸が乱れに乱れて、声にならない声を出す。
きゅう、きゅうと締め付けながら啼く彼女の中は、リュウのような健康的な若者にはたまらないものだった。魔法力の限界が近づいてきている。このままでは彼女の中に注いでしまう。
いや、注ぐのが本来の目的だが――
リュウはどうしても、リラの顔を見ながらそれを行うのが苦手なのだ。
初めてリラを抱いたとき。正常位のまま、リュウは達した。魔法力は若い力そのままにあふれて、リラの中に直接注がれた。
リラは初体験だけに、痛み以外感じていなかったはずだ。それなのに――
彼女は、微笑んだ。リュウに向かって、これ以上なく幸せそうに。
『リュウ様、ありがとうございます――』
そのとき彼女はそう言ったのだ。
意味が分からなかった。愛のないまま抱かれてこの女は喜んでいる? 幸せを感じている?
それは恐れにも似た感情。
ああ、この女が分からない。この女の何もかもが分からない――
リュウはリラを四つん這いにさせた。そして、獣の体位で後ろから突いた。
こんな恥ずかしい体勢をさせられても、リラは文句ひとつ言わない。ただ、甘やかな声を何度もこぼすだけ。
なまめかしく動くリラの腰を眺めながら、何度も何度も腰を送り込んでいるうちに、リラの嬌声にこらえきれない何かがあふれた。
「リュウ様、リラはもう――」
――イくのか。
終わるのか。
それはリュウにとって安心するような――一方で惜しいような――不可思議な瞬間。
魔法力はとっくに蓄え終わっている。あとは彼女の中に注ぐだけだ。
そうして注がれた魔法力を、リラは体内で己の力に変換する。宝珠へと注げる種類の力に変換する。
宝珠の姫とはつまり、そうすることのできる能力を持った女のことを言った。
「リュウ様、リュウ様、リュウ様っ」
彼の腰の動きに合わせて放たれる蜜のような声。リュウの耳を、媚薬のように犯していく。
――この女は自分の好きにしていいのだと、悪魔の囁きが聞こえる。
(だめだ、この女は『宝珠の姫』だ――)
決して好きにしていい女ではない。これは儀式なのだと自分に言い聞かせ。
激しく彼女の尻に腰を打ち付けた。最後の頂点を極めるために――
「ああっ! リュウ様!」
「――リラッ!」
奥に押し込んだまま精を放った。どくどくと脈動する自分を感じ、頭の中がゆだったように何も考えられなくなる。
同時に魔法力が注ぎ込まれた。リュウの魔法力の総量は、他の三山の魔法士三人の魔法力の総量をはるかに凌駕していた。それが今、リラの体内へと吸い込まれていく――
自分のものであった魔法力がリラの中で違う力へ変換される。
それを思うと、何とも複雑でもあった。自分の力を別の人間に利用されるようで。
ただ――それがこの大陸を守る結界の力へと変わる。そのことは誇らしい。
ぬるりと雄を抜き出す。若いせいかそれとも他の理由か、完全に萎え切っていないそれを、リュウは見ないふりをする。
リラがどさりと寝台に倒れ込んだ。
放出の余韻がだんだんと冷めていくのを感じながら、リュウはリラの横顔を見つめる。
――陶酔しきった顔をしていた。満足そうな顔に、見えた。
(この女はこの神殿に閉じ込められた女)
リュウは無理やり自分に納得させる。神殿から出られず、数人の女の世話係以外とは口を利くことはおろか会うこともままならない『姫』。
世話係には、一定の距離を置かれている。彼女はあくまで大陸の大切な『姫』だからだ。
だからきっと、こうして濃密に他人と関われるのが嬉しいのに違いないと。
リュウは彼女の想いを、そう解釈していた。そう解釈することで――己の中のわけのわからない不安を解消していた。
行為の直後はリラは完全に力が入らなくなる。だから寝台のそばにあるタオルでリラの体を拭ってやるのはいつもリュウだ。
寝台の横には着替えもある。それを着せてやると、リラは嬉しそうに薄橙の瞳を細める。
「リュウ様は、本当にお優しいですね」
――優しい? 俺のどこが?
リュウは無言で立ち上がった。「リュウ様?」と呼ぶ声を無視して。
――もうこれ以上、理解できない人間の相手をしている余裕など、彼にはなかった。
本当に感じやすい女だ。半年前はこんなではなかったのに。
「この半年でずいぶんいやらしい女になったな、姫」
指の抽送をやめずにそう言ってやると、リラは内股を閉じ気味にしながら美しく眉根を寄せた。
「リュウ様がリラをそうしたのでございます。リュウ様が……」
「お前がいやらしいのは俺のせいではない。お前の素質だ」
「……ひどい方」
リラが顔をそらしたのをいいことに、リュウはリラの頬に口づける。
この女の頬の柔らかさは好きだった。ちゅ、と音を鳴らしてキスをすると、リラのすねた顔色が少し直ったように思えた。
リュウは指を割れ目から引き抜いた。
指は蜜でしとどに濡れていた。それを舐めて清め、彼はようやく自分も服を脱いだ。
そしてリラの下腹部に回り、改めてリラの膝を開かせる。
「ああ、リュウ様……」
何かを期待して、リラが声をもらす。
このあられもない期待の声こそが、リラを『いやらしく』見せる原因だと、リュウは思う。
――まるでリュウから愛情を注がれることを望んでいるかのようだ。
だからリュウは、冷たい声で宣言する。
「これから、儀式を行う」
リラの薄橙の目が寂しげに輝くのを、見ないふりして――
*
リラの能力にはひとつの欠点があった。宝珠に注ぐ力に限界があるということだ。
だが、力が空になる――ということは、それをまた補充すればよい。
歴代の『宝珠の姫』もそうして力を補填してきたという。
ではどうやって力を補填するのか――
それは、異様な方法だった。ある意味で簡単、ある意味で難しい。
――四山の魔法士の魔法力を、姫の体の中に注ぐ。体を――重ねることで。
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毎度毎度、愛してもいない女のためによくぞこうも猛ることができるものだ。
リュウは己の雄を見下ろし、自嘲する。馬鹿馬鹿しい行為だと心の底から思う。それでも。
これしか方法がないと言われてしまえば――
歴代の宝珠の姫も、一人だけ魔法士を選んで日夜抱かれていたらしい。
中には、魔法士を一人に定めず抱かれていた姫もいたらしい。
リュウに関していえば――
彼はまれなるほど大量に魔法力を抱える青年だった。それゆえ、一度の行為だけでリラに相当な量の魔法力を譲ることができた。
だから週二回だけと、限ることができた。事情を知る者どもは念のためもっと回数を増やせと言うが、肝心のリラは反対しなかった。
だから――
こうして週に二度だけ、彼は神殿にやってくる。
神殿から出られぬ、まさに『宝珠のためだけに生きる』姫を、その腕に抱くために。
*
濡れそぼつ秘所に雄々しく反り返る己をこすりつける。
濡れた音がした。幹に、蜜がまぶしつけられた。
――別に、痛みを与えたいわけじゃない。さっきも考えたことをもう一度頭の中に叩き込み。
「リュウ様……」
リラの呼ぶ声を合図に、リュウは腰を突き入れた。
ずん……っ
奥まで難なく貫いて、リュウの雄はどくんどくんとリラの中で拍動をする。
「ああ……リュウ様」
リラの声に陶酔が混じる。彼女の中は、リュウのもの目一杯に広がっている。
リュウは律動を始めた。腰を使い、リラの中を抉る。この半年ですっかりとリュウの形となった。出すも抜くもスムーズこの上ない。
ぬちゃぬちゃと、蜜が音を立てる。
リラのいやらしさの象徴だ。リュウはそう思いながら、腰の動きを激しくしていく。
肉壁を、先端の引っかかりで擦り上げる。そうしながら腰を回し、ぐにゅりと彼女の中をかき回す。
じゅぷ、じゅぷ、と音がいっそうはしたなくなってきた。リラが「ああっ! ああっ!」と腰の動きに合わせてあえぎ声を上げる。
「リュウ様っ、リュウ様っ」
彼女はリュウの名を呼ぶのが好きだ。感じているときほど名を呼びたがる。
――何もわざわざ、リラをイいかせてやる必要などないのだ。
この行為は性行為だが性行為ではない。ましてや愛し合う行為などではない。
さっさと魔法力だけ受け渡せばいいのだ。ただそれだけなのに――
快楽に首をふるふると振るリラ。
それを見下ろしながら腰を使うリュウは、今すぐにでも魔法力を受け渡すことができるのに、どうしてもできなかった。
彼女が――満足するのを見届けなくては、どうしてもできなかった。
先端が熱くなってくる。魔法力が高まってきている証拠だ。
だがそれをこらえて腰を振る。リラの奥へと、先端を送り込む。がつがつと奥に当たるような気がする。そのたびにきゅうきゅうと、リラの中がリュウに吸い付き締め上げる。
「ああ……リラはおかしくなってしまいます……!」
激しく突かれて、リラはそんな言葉を放った。
――この女はどこまでおかしくなれるのか。
リュウはそう思うが、言葉にはしない。体位を変えて側位になり、足をからませながら小刻みに彼女の中を突く。リラの呼吸が乱れに乱れて、声にならない声を出す。
きゅう、きゅうと締め付けながら啼く彼女の中は、リュウのような健康的な若者にはたまらないものだった。魔法力の限界が近づいてきている。このままでは彼女の中に注いでしまう。
いや、注ぐのが本来の目的だが――
リュウはどうしても、リラの顔を見ながらそれを行うのが苦手なのだ。
初めてリラを抱いたとき。正常位のまま、リュウは達した。魔法力は若い力そのままにあふれて、リラの中に直接注がれた。
リラは初体験だけに、痛み以外感じていなかったはずだ。それなのに――
彼女は、微笑んだ。リュウに向かって、これ以上なく幸せそうに。
『リュウ様、ありがとうございます――』
そのとき彼女はそう言ったのだ。
意味が分からなかった。愛のないまま抱かれてこの女は喜んでいる? 幸せを感じている?
それは恐れにも似た感情。
ああ、この女が分からない。この女の何もかもが分からない――
リュウはリラを四つん這いにさせた。そして、獣の体位で後ろから突いた。
こんな恥ずかしい体勢をさせられても、リラは文句ひとつ言わない。ただ、甘やかな声を何度もこぼすだけ。
なまめかしく動くリラの腰を眺めながら、何度も何度も腰を送り込んでいるうちに、リラの嬌声にこらえきれない何かがあふれた。
「リュウ様、リラはもう――」
――イくのか。
終わるのか。
それはリュウにとって安心するような――一方で惜しいような――不可思議な瞬間。
魔法力はとっくに蓄え終わっている。あとは彼女の中に注ぐだけだ。
そうして注がれた魔法力を、リラは体内で己の力に変換する。宝珠へと注げる種類の力に変換する。
宝珠の姫とはつまり、そうすることのできる能力を持った女のことを言った。
「リュウ様、リュウ様、リュウ様っ」
彼の腰の動きに合わせて放たれる蜜のような声。リュウの耳を、媚薬のように犯していく。
――この女は自分の好きにしていいのだと、悪魔の囁きが聞こえる。
(だめだ、この女は『宝珠の姫』だ――)
決して好きにしていい女ではない。これは儀式なのだと自分に言い聞かせ。
激しく彼女の尻に腰を打ち付けた。最後の頂点を極めるために――
「ああっ! リュウ様!」
「――リラッ!」
奥に押し込んだまま精を放った。どくどくと脈動する自分を感じ、頭の中がゆだったように何も考えられなくなる。
同時に魔法力が注ぎ込まれた。リュウの魔法力の総量は、他の三山の魔法士三人の魔法力の総量をはるかに凌駕していた。それが今、リラの体内へと吸い込まれていく――
自分のものであった魔法力がリラの中で違う力へ変換される。
それを思うと、何とも複雑でもあった。自分の力を別の人間に利用されるようで。
ただ――それがこの大陸を守る結界の力へと変わる。そのことは誇らしい。
ぬるりと雄を抜き出す。若いせいかそれとも他の理由か、完全に萎え切っていないそれを、リュウは見ないふりをする。
リラがどさりと寝台に倒れ込んだ。
放出の余韻がだんだんと冷めていくのを感じながら、リュウはリラの横顔を見つめる。
――陶酔しきった顔をしていた。満足そうな顔に、見えた。
(この女はこの神殿に閉じ込められた女)
リュウは無理やり自分に納得させる。神殿から出られず、数人の女の世話係以外とは口を利くことはおろか会うこともままならない『姫』。
世話係には、一定の距離を置かれている。彼女はあくまで大陸の大切な『姫』だからだ。
だからきっと、こうして濃密に他人と関われるのが嬉しいのに違いないと。
リュウは彼女の想いを、そう解釈していた。そう解釈することで――己の中のわけのわからない不安を解消していた。
行為の直後はリラは完全に力が入らなくなる。だから寝台のそばにあるタオルでリラの体を拭ってやるのはいつもリュウだ。
寝台の横には着替えもある。それを着せてやると、リラは嬉しそうに薄橙の瞳を細める。
「リュウ様は、本当にお優しいですね」
――優しい? 俺のどこが?
リュウは無言で立ち上がった。「リュウ様?」と呼ぶ声を無視して。
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