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本編
11:南の魔法士 2
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*人死に、残酷描写があります。ご注意ください。
***********
コウ。それが目の前にいる、自分とうり二つの男の名前である。
誰がどう見ても一目瞭然だったろう――彼らは実の、双子の兄弟である。
ただ、ともに育てられていた期間はほとんどない。彼らがたった三つのときに父母は別れ、リュウは父の元へ、コウは母の元へ引き取られたからだ。
そしてリュウは父に連れられ、父の生まれ故郷であった北へ向かった。
コウは逆に母が好んだ西で育った。
だから互いに互いを兄弟だと思う感覚は無きに等しい。顔が似ている男がこの世界にもう一人いる、その程度のものだ。
顔立ち自体は本当にそっくりである。ただ、作る表情が違う。リュウが常に仏頂面なのに対し、コウは常に人をにらむようなはすに構えた表情で、口元を歪ませて笑う。
他人からしたらどちらもまともに育っているようには見えないだろう。ただしリュウはこれでも礼節をわきまえている。
問題なのはコウのほうだ。母を亡くしてから、その行動がどんどんひどくなっていると風の噂に聞く――
それがまさか南で治安を乱す行動をしているとは。
とにかくエリアレージュが自分を呼んだ理由が分かった。リュウはため息とともに尋ねる。
「なぜ南にいるんだ。コウ」
「けっ。南は母さんの故郷だ、帰ってくるぐらいいいだろうがよ」
そう言えばそうだったかとリュウははっとする。コウは西で育てられたはずだが、それは母の知り合いが西にいたからだった。西が母の故郷だったからではない。
コウは皮肉げに唇をつり上げ、
「どうせお前は母さんの故郷なんざ忘れちまってただろ。は、俺と母さんを捨てて出て行ったクソ親父にクソ兄貴が。母さんが今どうなっているかなんて、頭の片隅にもなかったくせして」
「……そんなことはない」
リュウはぽつりとつぶやく。
母と弟のことは常に気にしていた。母が死んだことを伝え聞いたとき、悲しさこそなかったが黙祷したい気分になった。
弟に至っては――耳に入るのは問題ごとばかり、たまに顔を合わせても常時この調子だったので、胃が痛いと思っていたのだが――
忘れていたわけでは決してない。
しかし。
今さら和解することなどできないのだと、リュウは思う。コウはもう芯からこういう人間に染まってしまっている。真人間に立ち返るには誰かの助けが必要だが、リュウの手など絶対に借りようとはするまい。否、誰の手も借りようとしないだろう。リュウにはそう思えて仕方ないのだ。
「リュウ」
エリアレージュが腰に手を当てたまま、のんびりと言った。
「やつが治安を乱している筆頭での……。お主の許可がいるかと思うたんじゃ。あやつ、吹っ飛ばしてよいか?」
「―――」
「けっ! そいつにそんな決断はできねえだろうよ!」
コウは猛々しく叫ぶ。愉快げに、肩を震わせて笑いながら。
「そいつにゃ人間の情はねえ! ねえくせに、それを真似て行動に制御をかけるのよ! 人は誰もが俺のほうが愚かだと言うが、本当の愚かはどっちなんだ、なあ!?」
「うるさいのう……それでどうする、リュウ? お主がやるなというのなら、もう少し別の方法を考えるが」
「……参考までに聞くが、他の方法とは?」
「生け捕りにして監禁かのう。どっちにせよあの男は悪さをしすぎた。強盗に殺人、なんでもござれじゃ。今私が留まっているのは、あやつが『西の魔法士の実の弟』だからに過ぎん」
エリアレージュの目がすっと細まる。美しい南の魔法士は、容赦を知らない女でもあった。敵をおびき出すために建物ひとつ簡単に破壊したこともその一端だ。彼女の手にかかれば戦場は血で染まる。
リュウは目を閉じる。
思い出すことさえできない母を思う。それから、リュウが七つのときに死んでしまった父も。
瞼を上げれば、哄笑する弟がいて――
「……いい。やってくれ」
リュウはきっぱりそう言った。
エリアレージュが満足そうな顔でうなずいた。
「そう言ってくれることを期待していたぞ」
我々が実の兄弟だと知りながらその言葉だ。本当に血も涙もないのは南の魔法士なのかもしれない。
エリアレージュは――
そこから次々と魔法を放ち、辺りの建物を破壊しながら、その場に集っていた『治安を乱していた連中』を叩きのめした。
一瞬で死んだ者もいた。虫の息の者もいる。だがエリアレージュは淡々と、とどめをさすなり追撃するなりと術を放っていく。
「くそがぁっ!」
コウが一撃を受けつつも、その尋常ならざる体力でエリアレージュに襲いかかる。偃月刀がきらりと光った。
そのコウの腹辺りにてのひらを向けて、エリアレージュは魔法を放つ。
「ぐっ」
どふ、と重い音がした。コウの腹を、何かが突き抜けた。
そのままどさりと地に落ちた弟の姿を、リュウは見下ろした。
「ちくしょう……ちくしょう……腐った魔法士どもめが……ちくしょう」
涙がその目から血のようにあふれる――
まだ生きている。エリアレージュは「そうじゃのう」と突然考えを変えたように言った。
「そう言えばこやつには詳しく聞かなきゃならんことがまだあったの。生かして捕らえるか」
「南の。あまり無茶をするな」
「それは拷問するなという意味かえ? すまんがそれは聞けんの。こやつが南でやったことは並大抵のことではないゆえ」
「いや――」
コウの行く先をわずかに不安に思ったのは事実だ。殺すならすぐに殺してやってくれと、一瞬脳裏をそんな考えがかすめた。
自分はこんな弟にでも、情を持っているのか――。
それはどちらにせよ、ひどく歪んだ情だったが。
エリアレージュは魔法で縄を編み出し、コウの体をがんじがらめに縛った。
他の人間は皆死んでしまったようだ。死屍累々とした場に、血のにおいが充満する。
わらわらとどこからか魔法士副官の服装をした者たちが現われ、縛られたコウの体に集結する。
「あとは副官に任せようかの。南の山の麓で行うとしよう」
「……山を血で汚すなよ」
「麓じゃと言ったろ? 心配性じゃのうリュウは」
けらけらと笑うエリアレージュ。そして彼女は急に話を変えた。
「そう言えば、すまんが南の宝珠もそろそろ力切れじゃ。宝珠の姫君に、伝えてはもらえんかの」
「……先日北の分を頼んだばかりだ。少し遅くなるが大丈夫か」
「大丈夫じゃ。魔物さえ出なければ二週間はもつ」
「分かった。なるべく急がせる」
エリアレージュはその目を半月の形ににんまりとさせる。
「愛しの姫をこきつかって悪いのう? だが姫に会う口実になってよいじゃろう?」
こいつは何の勘違いをしているのだ――
「愛しも何もない。ただの姫と魔法士だ。お前の思い違いだ」
「そうかの? 姫のことを話すときのお主はいつも感情豊かだとわらわは思っておるがの」
「感情豊か……?」
そんなはずはない。そもそもリラの話を外ですること自体が珍しいというのに。
リュウが思い切り眉をしかめると、エリアレージュはけらけらとまた笑って、
「自覚がないのじゃな。それもまたよい。そうやって徐々に距離が近づいてゆくのがよいのじゃ」
「何の話をしている?」
「ふふ。お主は分からぬままでよいのさ」
南の山の副官たちが、コウの体をかついで「エリアレージュ様!」と声をかけてくる。
「おっと。ではそろそろわらわも行くかのう」
付き合ってもらって悪かったの、とエリアレージュは一言残し、ふわりと空へ飛び上がる。
副官たちもみなよく修行しているようで、全員空を飛べるようだった。飛行術はかなり高度な術のため、できない副官も多くいるものだが……
エリアレージュは副官にも容赦がないのかもしれないな、とふと思う。
日々修行に明け暮れる副官たちの姿が、何となく思い浮かんだ。さぼるとエリアレージュの折檻が待っている。そのため上達は早いが……副官たちにとってよい環境なのか恐ろしい環境なのか。
数人の副官が、残って死体の始末をしていた。
「手伝おう」
リュウは自らそう言って、墓を作る作業を手伝うため、彼らのほうへと足を向けた。
……治安維持のためにあっさり殺された彼ら。それが正しい選択なのかどうか、リュウには分からない。
魔法士の仕事として適しているのかどうかも分からない。だが――
現実問題、一度荒れた人間が真人間に立ち返るのは非常に難しいことなのだと、リュウも知っている。
他ならぬ彼の弟がそうだったから――
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コウ。それが目の前にいる、自分とうり二つの男の名前である。
誰がどう見ても一目瞭然だったろう――彼らは実の、双子の兄弟である。
ただ、ともに育てられていた期間はほとんどない。彼らがたった三つのときに父母は別れ、リュウは父の元へ、コウは母の元へ引き取られたからだ。
そしてリュウは父に連れられ、父の生まれ故郷であった北へ向かった。
コウは逆に母が好んだ西で育った。
だから互いに互いを兄弟だと思う感覚は無きに等しい。顔が似ている男がこの世界にもう一人いる、その程度のものだ。
顔立ち自体は本当にそっくりである。ただ、作る表情が違う。リュウが常に仏頂面なのに対し、コウは常に人をにらむようなはすに構えた表情で、口元を歪ませて笑う。
他人からしたらどちらもまともに育っているようには見えないだろう。ただしリュウはこれでも礼節をわきまえている。
問題なのはコウのほうだ。母を亡くしてから、その行動がどんどんひどくなっていると風の噂に聞く――
それがまさか南で治安を乱す行動をしているとは。
とにかくエリアレージュが自分を呼んだ理由が分かった。リュウはため息とともに尋ねる。
「なぜ南にいるんだ。コウ」
「けっ。南は母さんの故郷だ、帰ってくるぐらいいいだろうがよ」
そう言えばそうだったかとリュウははっとする。コウは西で育てられたはずだが、それは母の知り合いが西にいたからだった。西が母の故郷だったからではない。
コウは皮肉げに唇をつり上げ、
「どうせお前は母さんの故郷なんざ忘れちまってただろ。は、俺と母さんを捨てて出て行ったクソ親父にクソ兄貴が。母さんが今どうなっているかなんて、頭の片隅にもなかったくせして」
「……そんなことはない」
リュウはぽつりとつぶやく。
母と弟のことは常に気にしていた。母が死んだことを伝え聞いたとき、悲しさこそなかったが黙祷したい気分になった。
弟に至っては――耳に入るのは問題ごとばかり、たまに顔を合わせても常時この調子だったので、胃が痛いと思っていたのだが――
忘れていたわけでは決してない。
しかし。
今さら和解することなどできないのだと、リュウは思う。コウはもう芯からこういう人間に染まってしまっている。真人間に立ち返るには誰かの助けが必要だが、リュウの手など絶対に借りようとはするまい。否、誰の手も借りようとしないだろう。リュウにはそう思えて仕方ないのだ。
「リュウ」
エリアレージュが腰に手を当てたまま、のんびりと言った。
「やつが治安を乱している筆頭での……。お主の許可がいるかと思うたんじゃ。あやつ、吹っ飛ばしてよいか?」
「―――」
「けっ! そいつにそんな決断はできねえだろうよ!」
コウは猛々しく叫ぶ。愉快げに、肩を震わせて笑いながら。
「そいつにゃ人間の情はねえ! ねえくせに、それを真似て行動に制御をかけるのよ! 人は誰もが俺のほうが愚かだと言うが、本当の愚かはどっちなんだ、なあ!?」
「うるさいのう……それでどうする、リュウ? お主がやるなというのなら、もう少し別の方法を考えるが」
「……参考までに聞くが、他の方法とは?」
「生け捕りにして監禁かのう。どっちにせよあの男は悪さをしすぎた。強盗に殺人、なんでもござれじゃ。今私が留まっているのは、あやつが『西の魔法士の実の弟』だからに過ぎん」
エリアレージュの目がすっと細まる。美しい南の魔法士は、容赦を知らない女でもあった。敵をおびき出すために建物ひとつ簡単に破壊したこともその一端だ。彼女の手にかかれば戦場は血で染まる。
リュウは目を閉じる。
思い出すことさえできない母を思う。それから、リュウが七つのときに死んでしまった父も。
瞼を上げれば、哄笑する弟がいて――
「……いい。やってくれ」
リュウはきっぱりそう言った。
エリアレージュが満足そうな顔でうなずいた。
「そう言ってくれることを期待していたぞ」
我々が実の兄弟だと知りながらその言葉だ。本当に血も涙もないのは南の魔法士なのかもしれない。
エリアレージュは――
そこから次々と魔法を放ち、辺りの建物を破壊しながら、その場に集っていた『治安を乱していた連中』を叩きのめした。
一瞬で死んだ者もいた。虫の息の者もいる。だがエリアレージュは淡々と、とどめをさすなり追撃するなりと術を放っていく。
「くそがぁっ!」
コウが一撃を受けつつも、その尋常ならざる体力でエリアレージュに襲いかかる。偃月刀がきらりと光った。
そのコウの腹辺りにてのひらを向けて、エリアレージュは魔法を放つ。
「ぐっ」
どふ、と重い音がした。コウの腹を、何かが突き抜けた。
そのままどさりと地に落ちた弟の姿を、リュウは見下ろした。
「ちくしょう……ちくしょう……腐った魔法士どもめが……ちくしょう」
涙がその目から血のようにあふれる――
まだ生きている。エリアレージュは「そうじゃのう」と突然考えを変えたように言った。
「そう言えばこやつには詳しく聞かなきゃならんことがまだあったの。生かして捕らえるか」
「南の。あまり無茶をするな」
「それは拷問するなという意味かえ? すまんがそれは聞けんの。こやつが南でやったことは並大抵のことではないゆえ」
「いや――」
コウの行く先をわずかに不安に思ったのは事実だ。殺すならすぐに殺してやってくれと、一瞬脳裏をそんな考えがかすめた。
自分はこんな弟にでも、情を持っているのか――。
それはどちらにせよ、ひどく歪んだ情だったが。
エリアレージュは魔法で縄を編み出し、コウの体をがんじがらめに縛った。
他の人間は皆死んでしまったようだ。死屍累々とした場に、血のにおいが充満する。
わらわらとどこからか魔法士副官の服装をした者たちが現われ、縛られたコウの体に集結する。
「あとは副官に任せようかの。南の山の麓で行うとしよう」
「……山を血で汚すなよ」
「麓じゃと言ったろ? 心配性じゃのうリュウは」
けらけらと笑うエリアレージュ。そして彼女は急に話を変えた。
「そう言えば、すまんが南の宝珠もそろそろ力切れじゃ。宝珠の姫君に、伝えてはもらえんかの」
「……先日北の分を頼んだばかりだ。少し遅くなるが大丈夫か」
「大丈夫じゃ。魔物さえ出なければ二週間はもつ」
「分かった。なるべく急がせる」
エリアレージュはその目を半月の形ににんまりとさせる。
「愛しの姫をこきつかって悪いのう? だが姫に会う口実になってよいじゃろう?」
こいつは何の勘違いをしているのだ――
「愛しも何もない。ただの姫と魔法士だ。お前の思い違いだ」
「そうかの? 姫のことを話すときのお主はいつも感情豊かだとわらわは思っておるがの」
「感情豊か……?」
そんなはずはない。そもそもリラの話を外ですること自体が珍しいというのに。
リュウが思い切り眉をしかめると、エリアレージュはけらけらとまた笑って、
「自覚がないのじゃな。それもまたよい。そうやって徐々に距離が近づいてゆくのがよいのじゃ」
「何の話をしている?」
「ふふ。お主は分からぬままでよいのさ」
南の山の副官たちが、コウの体をかついで「エリアレージュ様!」と声をかけてくる。
「おっと。ではそろそろわらわも行くかのう」
付き合ってもらって悪かったの、とエリアレージュは一言残し、ふわりと空へ飛び上がる。
副官たちもみなよく修行しているようで、全員空を飛べるようだった。飛行術はかなり高度な術のため、できない副官も多くいるものだが……
エリアレージュは副官にも容赦がないのかもしれないな、とふと思う。
日々修行に明け暮れる副官たちの姿が、何となく思い浮かんだ。さぼるとエリアレージュの折檻が待っている。そのため上達は早いが……副官たちにとってよい環境なのか恐ろしい環境なのか。
数人の副官が、残って死体の始末をしていた。
「手伝おう」
リュウは自らそう言って、墓を作る作業を手伝うため、彼らのほうへと足を向けた。
……治安維持のためにあっさり殺された彼ら。それが正しい選択なのかどうか、リュウには分からない。
魔法士の仕事として適しているのかどうかも分からない。だが――
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