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7 新展開 リリアナ
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自称ヒロインから聞いた話を終え、実際に入学前に知り得なかっただろう事実を突きつけて、やっとマリエッタ様とジェイド様はわかってくれた。
「確かに、マリエッタの婚約の裏側など関係者以外知り得ない事です。信頼出来るようですね。」
そう言って疑いから一転信頼してくれたようだ。
それから1ヶ月、ヒロインは相変わらず精力的に日々を過ごしていた。そのおかげか、サリントン殿下とお昼を食べるまでになった。
リリアナはホッとしていた。それまではアデリーナに一緒のお昼を強要させられ、サポートキャラなんだから好感度を教えろと言われていた。そんな事を言われてもわからないものはわからないのだ。毎回、わからないと答えては役立たずと理不尽に罵られていた。
ヒロインとのお昼を解放されてホッとしたのもつかの間、リリアナはジェイドとマリエッタに呼び出された。
ヒロインの動向を知りたいと空き教室でジェイドとマリエッタとお昼を一緒に食べる事になったのだ。マリエッタの今後に関わる事なので分かる範囲で教える。
本来なら断りたかったが、ジェイドとマリエッタは侯爵家であり、学年が上でもあるので断れなかった。
この日侯爵家で用意されていた豪華なお弁当は緊張して味がわからなかった。とても美味しそうだったのに残念だった。
しかし、残念がっていたがこれはないだろう。
翌日、目の前には麗しい美貌のジェイド様。前回いらしたマリエッタ様はおらずこの空き教室に2人っきりだ。
思わずマリエッタ様を探してキョロキョロしてしまった。それを見てジェイド様は何事もないように
「妹は来ないよ。なんでもランチタイムは侯爵令嬢としての交流が必要らしい。」
淑女として婚約者でもない男性と密室で2人っきりだなんて。とんだ醜聞だ。それをやんわりと伝える。小心者の私には侯爵子息のジェイド様にはっきりきっぱりと言えない。だからやんわりとなのだ。
それがダメだったのか
「気にしなくても大丈夫。誰にも見られていないから。そうだな、もし見られたらその時は婚約前提の付き合いとでも言えばいいだろう。」
はいっ?婚約前提のお付き合い?ないない。どこにでもいるようなパッとしない伯爵令嬢と侯爵家嫡男で結婚したい相手No. 1のジェイド様となんて…。誰も信じないだろう。きっと私が無理矢理ジェイド様に迫ったと非難されるだけだろう。
やはり見られていないようで見ている人はいるものだ。ジェイド様と2人っきりでいたのが噂になった。
苦しまみれに生徒会に誘われている。と言って難を逃れた。
侯爵家嫡男で美貌のジェイド様と伯爵家令嬢でそこそこの私とでは無理があると、皆様すんなりとわかってくださった。それはそれで複雑な気持ちだけれど。
苦し紛れで言っていた通り生徒会に入ったおかげでヒロインの情報交換もお昼ご飯と共に生徒会室でするようになり、あれから何か言われることもなくなった。
ヒロインの情報は教室で聞き出す。いえ、向こうから勝手に話し出すんですけどね。
「確かに、マリエッタの婚約の裏側など関係者以外知り得ない事です。信頼出来るようですね。」
そう言って疑いから一転信頼してくれたようだ。
それから1ヶ月、ヒロインは相変わらず精力的に日々を過ごしていた。そのおかげか、サリントン殿下とお昼を食べるまでになった。
リリアナはホッとしていた。それまではアデリーナに一緒のお昼を強要させられ、サポートキャラなんだから好感度を教えろと言われていた。そんな事を言われてもわからないものはわからないのだ。毎回、わからないと答えては役立たずと理不尽に罵られていた。
ヒロインとのお昼を解放されてホッとしたのもつかの間、リリアナはジェイドとマリエッタに呼び出された。
ヒロインの動向を知りたいと空き教室でジェイドとマリエッタとお昼を一緒に食べる事になったのだ。マリエッタの今後に関わる事なので分かる範囲で教える。
本来なら断りたかったが、ジェイドとマリエッタは侯爵家であり、学年が上でもあるので断れなかった。
この日侯爵家で用意されていた豪華なお弁当は緊張して味がわからなかった。とても美味しそうだったのに残念だった。
しかし、残念がっていたがこれはないだろう。
翌日、目の前には麗しい美貌のジェイド様。前回いらしたマリエッタ様はおらずこの空き教室に2人っきりだ。
思わずマリエッタ様を探してキョロキョロしてしまった。それを見てジェイド様は何事もないように
「妹は来ないよ。なんでもランチタイムは侯爵令嬢としての交流が必要らしい。」
淑女として婚約者でもない男性と密室で2人っきりだなんて。とんだ醜聞だ。それをやんわりと伝える。小心者の私には侯爵子息のジェイド様にはっきりきっぱりと言えない。だからやんわりとなのだ。
それがダメだったのか
「気にしなくても大丈夫。誰にも見られていないから。そうだな、もし見られたらその時は婚約前提の付き合いとでも言えばいいだろう。」
はいっ?婚約前提のお付き合い?ないない。どこにでもいるようなパッとしない伯爵令嬢と侯爵家嫡男で結婚したい相手No. 1のジェイド様となんて…。誰も信じないだろう。きっと私が無理矢理ジェイド様に迫ったと非難されるだけだろう。
やはり見られていないようで見ている人はいるものだ。ジェイド様と2人っきりでいたのが噂になった。
苦しまみれに生徒会に誘われている。と言って難を逃れた。
侯爵家嫡男で美貌のジェイド様と伯爵家令嬢でそこそこの私とでは無理があると、皆様すんなりとわかってくださった。それはそれで複雑な気持ちだけれど。
苦し紛れで言っていた通り生徒会に入ったおかげでヒロインの情報交換もお昼ご飯と共に生徒会室でするようになり、あれから何か言われることもなくなった。
ヒロインの情報は教室で聞き出す。いえ、向こうから勝手に話し出すんですけどね。
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