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それ
しおりを挟むそれは、まだ卵である。だが確かに生命として誕生した。それはまだ知らない。自分が如何に大きい存在であるかを...
私は平凡な学生。普通に学校に行って、今日もまた気だるいねって友達と話して一日を終える、はずだった。
ピーポーピーポー
遠くで救急車のサイレンが聞こえる。ドップラー効果。ドップラー効果。あれ?音が変わらない。
ああ、そうか運ばれるのは私なんだ...。
それは私が登校中の事故。甲高い音が聞こえて体に衝撃が走った。そう、もう、終わり。涙は出ず、ただあるのは空虚。そしてやっと気づいた。私こんな平凡な毎日を失いたくないと思ってることに。
私が最後に感じたのは暗転。
私が最後に願ったのは生。
告<世界はそれを承諾しました。>
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