竜に転生スライムの弟子!

火藍

文字の大きさ
上 下
2 / 2

誕生

しおりを挟む
ん、んん~...ん?
え?あれ、私生きてる?
でも視界は真っ暗。目を開けてるか閉じてるかも曖昧な完全なる闇。目が見えなくなっちゃったの?恐怖が肌を撫でる。
生きてるぞーって叫びたいのに声がでない。嘘でしょ。声帯もやられちゃったの?
あ、でも待てよ。なんか体がふにゃふにゃした何かで覆われている。少なくとも病院ではないみたい。
恐る恐る体を動かす。動いた!そのまま ぐううっ と体を覆ってる何かを押す。あ、いけるかも。ブツンという音がして光が射した。どうやら穴を開けられたみたい。もういっちょ!スーっと腕を横に動かすとそれが裂けた。よし、これで出れる!よっこいせとその袋の様な物からでる。

「え.......?」

思わず声が出た。そこは見渡す限りの草原。頬を撫でる風がコレが現実だと証明している。え、あれ?これってもしかしたら現世で良くあるヤツでは...?嫌な予感がよぎる。そーっと袋を破った自分の手に目を動かす。ギラギラと金属のように光る爪。頑丈そうな鱗。ああ、これは人間ではなさそうですな...さてさて、ちょっと今出てきた袋を見ましょうか?真っ白なボール状のそれは見るからに

「おうふ、卵だ...」

どうやら私はドラゴンに転生してしまったらしい。

「どうなってるのよ神様ー!もう、ドラゴンに転生って、おぎゃあああああああ!!!」

<告、スキル咆哮を手に入れました。>

え?なに!?突然頭に言葉が...これってもしかしてゲームみたいな世界なの!?

「ねえ!もう一回言ってよォ!!!」
「私にどーしろと言うのさあああ!!!!」

<告、スキル咆哮がLV2になりました。>

「そういうのじゃなくて会話してええええええええ!!!!!」
しおりを挟む

この作品の感想を投稿する


処理中です...