異世界に来たんだから自分の欲望に忠実に生きる!

修ですが

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10話 クララが立った!

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 定番チートスキルである鑑定。

 『鑑定眼』

 あらゆる物品と生物の情報を調べる事が出来る。物品の価値、性能、希少性。人物の能力、スキル、賞罰などの情報はスキルレベルに応じて解放されていく。

 レベル1(0/100)

 習得ポイント  100p


 流石はチートスキル、100pとは。
 何時かは手に入れたいものだと思った。
  
 ま、今は必要ないかな。手持ちのポイントも少ない事だし。興味はあるが。

 ちょっと早いけど眠る事にした。
 明日からは人型の生物達を監視しなが行動する事になる。躰に違和感は無いが突然の異世界で精神も肉体的にも疲弊している事だろうから。自覚はないが。
 ちょっとした油断が命を落とす事に成りかねない回復出来る時に回復するべきだ。

 「あ~喉乾いたな。」

 水と食料の確保が急務だな。

 「おやすみ」
 誰も居ない空間で一人、呟いた。


♢   ♢   ♢


 朝は空腹の為か早くに目が覚めた。

 寝起きだが躰の変化に直ぐに気がついた激しく自己主張したそれに目を見張る。

 「朝勃ちである。」

 「なっ!なんだこれ!?」

 自分の物なのに自分の物じゃないみたい。信じられなかった。
 ギャグ漫画などで登場するそれは所謂ネタ話だと思っていた。
 俺は元々其れほど性欲が強い訳ではない(興味はある)だからか日常生活で朝から勃起して目が覚めた事がない。
 ひょっとしたら性欲旺盛ならば普通の事なのかも知れないが俺はこの躰の変化に歓喜した。
 どの位驚き喜んだかと言うと。

 「立った!?」

 「立ったあ!」

 「お爺さん!」

 「クララが、クララが立った!」

 である。

 これは神様の奇跡かと、今初めて異世界に来たことの恩恵を感じている。
 ネタ話だと思っていた事が現実に起こるとは。
 きっと別の世界ではペーターやロッテンマリアさんも喜んでいるに違いない。
 涙無しでは語れない感動秘話が誕生した。


 愛しく自分のモノに触れてみた時に違和感を感じた。
 そう、デカいのだ。

 以前のモノとは別物。
 握り慣れ親しんだ俺のモノはもうない。
 40年以上の歳月を共に歩んで来たモノは消えていた。

 いや敢えて言おう進化したと!

 ポークビッツが粗挽きフランクに進化したとしても俺は驚いたと思う。
 しかしながら進化した先は粗挽きなどではなく『ビッグフランク』なのである。

 元の俺のモノは躰の割に小振りなサイズだった。日本人の平均は14㌢らしい。
 俺のは平均以下だった。
 
 俺は銭湯が好きだった。
 前は必ず隠していた、混浴ではない。

 好きだったが誰かに会うのが嫌だったので早朝に入浴しに行っていた。
 何故会うのが嫌だったのかは俺の体型のせいだ。小振りなのに他は立派だった。
 見比べられて相手に優越感を与えたくはない。俺は会う人会う人に敗北感に打ちのめされていた。勝ったのは子供だけ。
 老人達の勝ち誇った顔、もう使い道は排出機能しかないそれに俺は負けたのだ。

 
 だが、これからは違う!
 神様から頂いた特別なプレゼント。
 俺専用ギフト『ビッグフランク』

 もう過去の自分とはオサラバだ。
 此からは前を向いて生きていこう。
 隠す必要はもうない。
 寧ろ全面に押し出していこう。

 「どうよ!」と。
 
 自分に自信が付いた。
 異世界でもこれならやっていける。
 根拠のない自信だが。気分は高揚している。

 と、馬鹿な事を考えつつも、そろそろ行動するかとモノのポジショニンを変更しようとした時に事件が起きた。
 パンツからはみ出たモノがジーンズに触れたのだ。
 正確には頭の先の部分が少しかすっただけなのだが。
 出た、出た、大量に。
 こんなに出るの?って位に。
 スペルマ君が。

 発射物は5mは有りそうな天井に付着している。

 「飛んだなあ。」

 オリンピックでスペルマ飛ばしの競技があったらメダリストなんじゃなかろうか。
 垂直に5mなんだから斜め45度位の角度なら10mは飛ぶんじゃないのか。

 そんな競技はないけどさ。
 テレビに映せないし。 

 早すぎでしょ!
 3こすり半ならぬ1こすりとは敏感にも程がある。先ほどまでの高揚感が一気に霧散した。
 寝て居る間に散々擦っていた可能性もあるがガッカリ感が半端ない。

 本番までには時間があるはず。まだこの世界では誰とも出会って居ない。
 まだ大丈夫、まだ大丈夫!と自分に言い聞かせた朝の出来事だった。
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