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82話 人類の敵、魔族の手先
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焼けて見晴らしの良くなった森を歩く。
「こんなはずでは……」
こんな予定では無かった。
正直、全員は無理でも何人かは助けて恩を売る積もりでいた。
「これからどうしよ」
そう、これから如何するべきか。
① 王都を目指す
② 実力を上げる
③ 当てもなく彷徨う
①が無難に思えるが、俺は先日寄った街で騒ぎを起こしている、人質に取って立てこもったギルドから怪物が溢れて大きな被害が出た。
普通なら直接俺と怪物を関連付ける事はないだろうが、立て籠もった後に怪物が溢れて出た事を考えても無関係と思う者が居るだろうか?
それこそ、魔族の手先だと王都には事の顛末を知らされているだろう。
更に報告書を書いた者の主観次第では黒幕認定がされていてもおかしくない。
もう俺の人相書きや手配書が出回っている可能性すらある。
その可能性を考えれば王都や街に立ち寄るべきではない。
貴族達を誤って殺してしまった事が悔やまれてならない。
②は①に関係する。
もしも、予想通りの事になれば必ず追ってが掛かるはずだ。
人類の敵、魔族の手先を見逃すはずがない。
街に大きな被害が出た事は俺の責任ではなく貴族が兵士を出さなかった為に怪物達の討伐が遅れて被害が出たのだが、その事さえも俺の責任にする事が出来る。
あの魔族の手先が怪物を連れて来たと。
貴族は決して自分の非を認めないだろう。
魔族の手先という単語には説得力がある、あの怪物達はどこから現れたのか?魔族の手先が連れて来たと。
③は今までと同じ。目的もなくブラつくだけ。
結論は出た。
②をやりながら③のような行動。
当てもなく彷徨いながら魔物や獣を刈りレベルアップとスキル習得による実力向上を目指す。
今後俺を追ってくる者達が弱者とは限らない、間違いなく強者だ。
人類の敵認定の者を倒すのに弱者が選ばれる訳がない。
早急に強くなる必要が出てきた。
スキルポイントも有効に活用しなければ不覚を取りかねない。
その時、頭の中で例の音が響いた。
《レベルアップしました。》
レベル25⇨50
筋力が75上がりました。
体力が75上がりました。
精神が75上がりました。
敏捷が25上がりました。
器用が25上がりました。
魔力が50上がりました。
最大Hpが750上がりました。
最大Mpが500上がりました。
スキルポイントを125p獲得しました。
『コンボボーナスが発生。』
同一種族の生物を連続して倒す毎に与えられる。
下級魔族×80 800p
中級魔族×30 450p
上級魔族×10 500p
下級貴族×10 100p
中級貴族×3 60p
上級貴族×2 60p
獲得スキルポイント 1970p
残りスキルポイント 2095p
名前: 田村フジオ
年齢: 18歳(43歳)
LV : 25⇨50
種族: 人族(迷い人)(隠蔽)
称号: 殺人鬼 女の敵(隠蔽)
Hp : 1900/1900⇨2650
Mp : 980/980⇨1480
筋力: 616⇨691
体力: 606⇨681
精神: 605⇨680
敏捷: 209⇨234
器用: 218⇨243
魔力: 258⇨308
習得スキル
気配察知: レベル3(22/30)
遠見: レベル2(4/10)
忍び足: レベル4(5/30)
投擲: レベル5(MAX)
短剣術: レベル5(MAX)
捕縛: レベル1(0/5)
火の魔法: レベル5(MAX)
命中率プラス: +100%補正
速度プラス: +200%補正
ヒール: レベル2(18/30)
同族殺し: レベル5(MAX)(隠蔽)
凄いレベルアップだ、それだけ魔族達の実力が高いのだろう。
コンボボーナスも嬉しいが貴族達もポイントがついている。
有効に役立てる事が供養になると思う事にした。
「さて、どのスキルを取ろうかな」
大幅にレベルアップした為リストには空白が少なくなっており今まで見れなかったスキルが表示されていた。
そろそろ鑑定を取ろうと思っていたが攻撃系かパッシブスキルにする積もりだ。
これだけポイントが有れば強力なスキルを習得出来るはずで少しワクワクしていた。
「これは……」
凄いスキルを見つけた。
「こんなはずでは……」
こんな予定では無かった。
正直、全員は無理でも何人かは助けて恩を売る積もりでいた。
「これからどうしよ」
そう、これから如何するべきか。
① 王都を目指す
② 実力を上げる
③ 当てもなく彷徨う
①が無難に思えるが、俺は先日寄った街で騒ぎを起こしている、人質に取って立てこもったギルドから怪物が溢れて大きな被害が出た。
普通なら直接俺と怪物を関連付ける事はないだろうが、立て籠もった後に怪物が溢れて出た事を考えても無関係と思う者が居るだろうか?
それこそ、魔族の手先だと王都には事の顛末を知らされているだろう。
更に報告書を書いた者の主観次第では黒幕認定がされていてもおかしくない。
もう俺の人相書きや手配書が出回っている可能性すらある。
その可能性を考えれば王都や街に立ち寄るべきではない。
貴族達を誤って殺してしまった事が悔やまれてならない。
②は①に関係する。
もしも、予想通りの事になれば必ず追ってが掛かるはずだ。
人類の敵、魔族の手先を見逃すはずがない。
街に大きな被害が出た事は俺の責任ではなく貴族が兵士を出さなかった為に怪物達の討伐が遅れて被害が出たのだが、その事さえも俺の責任にする事が出来る。
あの魔族の手先が怪物を連れて来たと。
貴族は決して自分の非を認めないだろう。
魔族の手先という単語には説得力がある、あの怪物達はどこから現れたのか?魔族の手先が連れて来たと。
③は今までと同じ。目的もなくブラつくだけ。
結論は出た。
②をやりながら③のような行動。
当てもなく彷徨いながら魔物や獣を刈りレベルアップとスキル習得による実力向上を目指す。
今後俺を追ってくる者達が弱者とは限らない、間違いなく強者だ。
人類の敵認定の者を倒すのに弱者が選ばれる訳がない。
早急に強くなる必要が出てきた。
スキルポイントも有効に活用しなければ不覚を取りかねない。
その時、頭の中で例の音が響いた。
《レベルアップしました。》
レベル25⇨50
筋力が75上がりました。
体力が75上がりました。
精神が75上がりました。
敏捷が25上がりました。
器用が25上がりました。
魔力が50上がりました。
最大Hpが750上がりました。
最大Mpが500上がりました。
スキルポイントを125p獲得しました。
『コンボボーナスが発生。』
同一種族の生物を連続して倒す毎に与えられる。
下級魔族×80 800p
中級魔族×30 450p
上級魔族×10 500p
下級貴族×10 100p
中級貴族×3 60p
上級貴族×2 60p
獲得スキルポイント 1970p
残りスキルポイント 2095p
名前: 田村フジオ
年齢: 18歳(43歳)
LV : 25⇨50
種族: 人族(迷い人)(隠蔽)
称号: 殺人鬼 女の敵(隠蔽)
Hp : 1900/1900⇨2650
Mp : 980/980⇨1480
筋力: 616⇨691
体力: 606⇨681
精神: 605⇨680
敏捷: 209⇨234
器用: 218⇨243
魔力: 258⇨308
習得スキル
気配察知: レベル3(22/30)
遠見: レベル2(4/10)
忍び足: レベル4(5/30)
投擲: レベル5(MAX)
短剣術: レベル5(MAX)
捕縛: レベル1(0/5)
火の魔法: レベル5(MAX)
命中率プラス: +100%補正
速度プラス: +200%補正
ヒール: レベル2(18/30)
同族殺し: レベル5(MAX)(隠蔽)
凄いレベルアップだ、それだけ魔族達の実力が高いのだろう。
コンボボーナスも嬉しいが貴族達もポイントがついている。
有効に役立てる事が供養になると思う事にした。
「さて、どのスキルを取ろうかな」
大幅にレベルアップした為リストには空白が少なくなっており今まで見れなかったスキルが表示されていた。
そろそろ鑑定を取ろうと思っていたが攻撃系かパッシブスキルにする積もりだ。
これだけポイントが有れば強力なスキルを習得出来るはずで少しワクワクしていた。
「これは……」
凄いスキルを見つけた。
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