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story 1
This is a very goddess
しおりを挟む「…すびばぜん」
鼻水をすすりながら、ただただ、申し訳なくなる自分に超絶美少女は励ましてくれた。
「私、別に怒ってないから。寧ろ、貴方が泥だらけになったことに怒ってるから」
優しい、女神……、そう心で呟く。
「しかも、ジャージまで貸していただいて…」
そうなのだ。この女神様は、泥だらけの俺を女子更衣室に連れてきてくれて、体操着まで貸してくれた。
女神が過ぎるというものだ。
今ここで、俺は時の運を恵まれたのであろう。
したたかな、女神はそんな事はないと、両手を左右に振る。
「いいのいいの。あのままじゃ、流石に歩けないでしょ」
その女神の言葉に、返す言葉はこれしかなかった。
「え、歩けますよ?」
そんな女神は、青ざめて、不思議そうに俺を見つめた。
変なこと言ったかなと、自分の発言を振り返ろうとしたが、何が可笑しかったのかが分からない。
別に、泥だらけなのを気にしたところで、服は服、不細工は不細工だ。
「あ、うん。今度から歩くのはやめよう」
女神はそう言ってぽんぽんと俺の肩を叩く。
そして、俺の方を見ながらこう語る。
「そういえば、一年生だよね?もしかして入学式??」
今までの出来事を回想する。
ヤバイ、何をしているんだ俺は、そうだ今日はっ…。
「そう!入学式!!」
そう気づいた俺は、自分の泥だらけになった制服を見ながら全身の血の気がなくなった気分だ。
頭を抱えて嘆くしかない。やってしまった……俺はまたやってしまった。
「あれほど、神田くんに考えて行動しろって言われたのにぃぃぃぃいっ!!!」
そう嘆いていたら、目の前に何かが現れた。
「よかったら使って!」
女神が何かを俺に突き出した。
「え、これって…」
その何かは、泥だらけでもない、綺麗な制服だった。
余りの事でぽかーんと口を開けるとズイズイと俺に押し付けてくる。
「サイズが合うかわからないけど…着てみてよ!リボンは職員室に行けば予備があったと思うから借りればいいし!」
言葉を発しようとしたが、言葉が出てこない。
そんな俺をみた女神は、笑顔でこちらを見てきた。
俺もそれに応えようと頑張って笑ってみせると、彼女との距離が何故か近くなった。
「じゃ、着替えようか」
そう、聞えた瞬間。やっと俺は我に返った。
その時にはもう遅く、自分はあっという間に下着状態にされていた。
「待って下さい。もう、自分で出来ますからっ…!」
今更、自分肌の部分を隠しながら訴えかけた。
だが女神はそんな事、聞いてはいないらしい。
目の色が怖い、怒らせたのかと、彼女を見ると、まじまじと俺の体を見ていた。
こんな、超絶美少女に見せられる大層な体ではない。
消えたい、今すぐこの体を消し去りたい。
そうだ透明人間になればいいのかと、来世は透明人間になろうと決意をした時だ。
「モテるでしょ?」
その言葉に、即答で答えた。
「モテませんよ…」
そう聞いた彼女は、嘘だと、俺に詰め寄った。
「こんなに、可愛くて、目もこんなに大きくて、見るからに理想の女子体系なのに…!!!?」
「いやいや、本当にモテませんよ。そもそもの性格がこの様な感じなので、変人扱いされますし、女子にみられません。というか……」
今から言おうと思った言葉に、ハッとなり言葉を止めた。
言いずらい、聞いたらなんて思うだろう。そう思うと言葉が出ない。
そうかそうかと、彼女は呟きながらハッと時計を見る。
「間に合わないかもっ!」
そう言って、俺に服を着せ始めた。
結局こうなってしまったと思いながら、この女神に感謝する。
満足気に、リボン以外を装着した俺に満面の笑顔を見せた。
「さあ、リボンを取りに行きましょう」
そう言って、彼女は俺の手を掴む。
俺と女神は職員室に向かうために、女子更衣室を飛び出した。
バタバタと駆け抜けている廊下には誰もいない。
まるで、二人ぼっちみたい。でも、この女神と一緒ならきっと、幸せなんだろうなと。
ふと思い、笑みがこぼれた。
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