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story 1
Beautiful boy?
しおりを挟む中性的な顔立ちをした、男子生徒に連れられて、教室を出ていくと教室の周りにも沢山人がいたらしく。俺をみると、あ、あの女子生徒と言葉を紡いでいる。目立ちたがり屋は、嬉しいだろうが、俺にとっては苦行だった。
「僕、戌野岡 友。これからよろしくね」
ニコッと笑いかけてきた、男子生徒の顔はよく言う美少年といった感じだった。珍しい、金髪とグリーンの瞳に目を奪われる。
「俺は、服部 茜です。戌野岡くん、さっきはありがとう。とっても助かりました!」
感謝の言葉を述べると彼はご満悦のようでよかったよかったとニコニコとほほ笑む。そんな、ことはよそに俺はまじまじと彼の顔を見つめる。
美少年?いや、待てと、なら何故、俺は平気なんだと彼が握っている俺の手元を見ると、彼ならぬ。戌野岡くんは、俺を見つめて、ああそうかと、口を開いた。
「僕、性別上は女だから」
「ほ?」
「だから、服部さん平気なんだと思うよ」
「なんですと??」
戌野岡くんならぬ、戌野岡さんは、つまりはそういう事なのだと、言うことを初対面であろう俺に言ってきた。正直な所、驚いてはいるが、実際は興味深々な俺がいた。
「女の子好き……?」
そんな事聞いた俺は馬鹿なのか、なんなのか、正直に馬鹿だったとは思うが、戌野岡さんはふふっと薄笑いをして、ニコリと微笑んだ。
「好きだよ」
その言葉に、俺の思考回路は変な方向に行ったらしい。次々と紡いだ言葉に、戌野岡さんは、ただただ、返答するばかりだった。あの女優さんが、可愛くてね。最近流行りの、アイドルの子とか……っと常々、自分の趣味を語り出した辺りから、色々黒歴史だとは思う。
「戌野岡さんは、どういう子がタイプ?」
そう俺が質問すると、戌野岡さんはむむっと顔をしかめた。俺とした事が、話題の振り方を間違えてしまったと反省せざるを得ない。
「んー、そんなことより」
戌野岡さんが、繋いでいない方の手を口にすり合わせながら、うーんっと唸っている。どうしたのだろと俺は戌野岡さんの顔を覗き込んだ。
「さん付けはちょっと……」
そう切り込んできた、戌野岡さんに、俺とした事がと、繋いでいない方の手で頭を抱えた。すまなかった。本当にすまないことをした。
「ごめんなさい。じゃ、戌野岡くんで大丈夫かな?」
くんづけなら問題ないかと聞いてはみるものの、不満気な様子だった。
ええいっと、最後の手段と思って俺は口を開いた。
「友くんで如何でしょうかっ!?」
それを聞いた、彼は驚いたのか唖然としているようで、数秒固まった。不安になった俺は今にも逃げ出したい気分だったが、それは気が早かったらしい。
「ありがとうっ!友くんか、嬉しいよ」
喜ぶ彼、いや、友くんを見ていると俺まで嬉しくなる。綺麗な笑顔だなと見惚れてしまう。
「僕は、なんて呼んだ方がいい?」
なんの事だか、分からず、瞼を開け閉めしていると、友くんは優しい声でもう一度、俺に語りかける。
「服部さんのこと、茜って呼びたいんだけど」
それを聞いた俺が、いいよと返すと友くんはとても嬉しいようで、茜、茜っと何度か俺の名前を呼んでくれた。流石に何度も呼ぶので恥ずかしくなった俺は、やめてと、声をかけると、友くんはごめんねと満面の笑みで俺に謝ってくる。
なんでも許してしまいそうになる、友くんの笑顔は、俺にはどうしても眩しく見えた。
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