10 / 13
story 1
I want to crawl under the rug
しおりを挟む穴があったら入りたいとは今の気持ちの俺の事をいうのだろう。入学式の自分が冒した過ちに、今更、反省と羞恥心でいっぱいだった。
教室の自分の席に着席し、大人しくしていた。入学式も終わって、先生の話もちゃんと聞いたし、自己紹介も終わった。明日の予定もちゃんと聞いた。あとは帰るだけなのに、何故か我がクラスの生徒はなかなか出ていかない。何故なの…………っと俯きながら、拳をガンガンと机に叩きつけている様子を見ている周りは珍獣を見ているように痛々しい。そうか、俺がいるから話題を出しにくく、帰りずらいと言うことかと、ふと思う。
やめてくれ、俺が悪いから、思いっきり、迷惑だったし、パニクって噛んだし、最後に階段ずっこけたし、悪いと思ってますとも……!悪いと思ってるからそんな目で見ないでと机をまた叩き始めた、俺、将来ゴリラになりたいなっと思い始めた時だった。
ツンツンと肩をつつかれる。誰だと振り返ると、入学式の時、隣に座っていた男子生徒だった。あまりのことで、顔が強ばる。だって俺は、そういう耐性もなければ、言わば、男子恐怖症だったからだ。
「流石に机が可哀想だからやめときなよ」
ずっと背後で笑っていた声は聞こえていたが、ガン無視していた。隣に座っていた男子生徒はつまりは俺の後ろの席だった。
良く顔はみなかったけど、顔はいい方だと思うし、身長も標準よりは高い。少し大人びた顔に、少し安心する自分がいた。なんか、この男子は平気だ。強ばった顔が少し緩む。
「服部さんって背がちっさいけど、黒板見えそう?」
ああ、そうかと前をみると、俺より背が高い人が数名同じ列にいる。うーーんと見回すと、ま、いいかと思う自分がいた。
「大丈夫っ!俺、体柔らかいから避ければ何とかいける!!」
そう言って、左右に上半身を動かすと男子生徒は爆笑する。何処に爆笑する所があるのだろうかとまじまじ見つめると、男子生徒は耐えきれなかったようで、ぷいっとそっぽを向いた。
なんだこの男子、気さくに見えてシャイ…可愛いなっと、珍しく男子に関心を寄せた時だった。
「服部さんが特待生って話は本当?」
急に喋りかけてきた可愛い女子に俺の目が輝く。
「一応、特待生かな」
何でそんなことを聞くのか分からなくて、頭を傾げるとクラスの生徒が騒ぎ出した。
「マジで!?凄いんだけど!」
「ここの、特待生の枠ってかなり難関って聞いたんだけど……!」
「服部さん、凄すぎでしょ……。」
「相当頭いいんだね」
「どこの中学いたの?!なんで、私知らなかったんだろ……」
周りが騒ぎ立てるので、ちょっと戸惑いながら、帰りずらい雰囲気は結局自分のせいだったことに気づく。皆ただ、俺に興味心身だったのだ。特待生なだけの不細工な人間なのに。
知らなくて当然だよ。卒業したのは去年だし、俺よりも有名な子がいたから。見てないから、いたのは不確かだけど。きっと、岡品先輩のような女神なのだろう。
色々言われるがなかなか切り出せない、帰りたい今すぐに……。注目される人間でもないし、慣れていないから、戸惑う俺がいた。穴をくれ今すぐ、穴をっと思っているとある生徒が俺に駆け寄ってきた。
「服部さん一緒に帰ろう。バイトあるよね?」
そう言ってきた、彼と言ってはいいのか分からないが、中性的な男子生徒が手を伸ばしていた。
確かにバイトは今日あるし、入学式しかないから、いつもより早い時間に行かなきゃ行けない。でもなんで、この男子は知っているんだろうと目を丸くしていると、ほらほらと、机にかけてあるバッグを俺に渡す。これは、急かされている。
初めて見る相手なはずなのに、なんだか、慣れ親しんだ顔な気がする。何故だろうと思っている間に、その男子生徒に手を引かれてしまう俺がいた。
0
あなたにおすすめの小説
隣の家の幼馴染と転校生が可愛すぎるんだが
akua034
恋愛
隣に住む幼馴染・水瀬美羽。
毎朝、元気いっぱいに晴を起こしに来るのは、もう当たり前の光景だった。
そんな彼女と同じ高校に進学した――はずだったのに。
数ヶ月後、晴のクラスに転校してきたのは、まさかの“全国で人気の高校生アイドル”黒瀬紗耶。
平凡な高校生活を過ごしたいだけの晴の願いとは裏腹に、
幼馴染とアイドル、二人の存在が彼の日常をどんどんかき回していく。
笑って、悩んで、ちょっとドキドキ。
気づけば心を奪われる――
幼馴染 vs 転校生、青春ラブコメの火蓋がいま切られる!
俺にだけツンツンする学園一の美少女が、最近ちょっとデレてきた件。
甘酢ニノ
恋愛
彼女いない歴=年齢の高校生・相沢蓮。
平凡な日々を送る彼の前に立ちはだかるのは──
学園一の美少女・黒瀬葵。
なぜか彼女は、俺にだけやたらとツンツンしてくる。
冷たくて、意地っ張りで、でも時々見せるその“素”が、どうしようもなく気になる。
最初はただの勘違いだったはずの関係。
けれど、小さな出来事の積み重ねが、少しずつ2人の距離を変えていく。
ツンデレな彼女と、不器用な俺がすれ違いながら少しずつ近づく、
焦れったくて甘酸っぱい、青春ラブコメディ。
もう一度、やり直せるなら
青サバ
恋愛
告白に成功し、理想の彼女ができた。
これで全部、上手くいくはずだった。
けれど――
ずっと当たり前だった幼馴染の存在が、
恋をしたその日から、
少しずつ、確実に変わっていく。
気付いた時にはもう遅い。
これは、
「彼女ができた日」から始まる、
それぞれの後悔の物語。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
【続編】ダイヤの指輪─先生と私の歩む未来─
七転び八起き
恋愛
◇こちらの作品は以下の作品の続編です。
「ダイヤの首輪─先生の歪んだ愛に囚われて─」https://www.alphapolis.co.jp/novel/306629704/557024090
◇あらすじ
主人公の水島白乃(みずしましの)と、婚約者の夏雄先生のその後の物語です。
まだちゃんとした夫婦になってない二人はどうなるのか。
そして、先生の従弟の遼が出会った不思議な女の子、篠山あやめ。彼女は遼にどう影響を与えるのか。
それぞれの未来が動き出す。
◇前作のあらすじ◇
主人公の水島白乃(みずしましの)は、高校三年生の時の担任の夏雄先生に恋をした。
卒業して再会した夏雄は別人のようだった。
夏雄の歪んだ愛、執着に翻弄される中、白乃はさらに夏雄に惹かれいく。
様々な困難を乗り越え、二人は結ばれた。
大丈夫のその先は…
水姫
恋愛
実来はシングルマザーの母が再婚すると聞いた。母が嬉しそうにしているのを見るとこれまで苦労かけた分幸せになって欲しいと思う。
新しくできた父はよりにもよって医者だった。新しくできた兄たちも同様で…。
バレないように、バレないように。
「大丈夫だよ」
すいません。ゆっくりお待ち下さい。m(_ _)m
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる