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05 修行 in 地獄
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「よし!これから修行をするぞい!」
「えぇ!?」
突然仙人みたいなお爺さんにそんなことを言われた。
展開が急すぎるよ!
どうしてそうなるの?!
「もう傷は癒えたし、体力も回復しているはずじゃ。なんせエリクサーの粉末を飲んだのじゃからな!そして、修行をする理由・・・この地獄の底は、弱肉強食の世界。強ければ生き、弱ければ死ぬのだ!そして、お前は弱い!この地獄で生き残るためには修行して強くなるほか道はないぞ!」
「うぅぅぅ・・・僕なんかが強くなれる訳ないよ・・・」
「生きるか死ぬかという状況で、そんなことを言っている暇はない!生きたいなら強くなれ!儂が必ずお前を強くしてやる!自分のことが信じられないなら信じなくてよい!だが儂はお前を信じている!この地獄に落ちてきた人間達の中で、唯一生き残ったお前ならば、必ず強くなれる!」
お爺さんが熱く語っている。すごい熱量だ。
「死にたければ死ぬがいい!だがな、そんなことでいいのか?お前は自分をこんな状況に追い込んだ奴を見返したいと思っておるじゃろう!寝言で何度も口にしておったぞ!強くなれば、ここから出られる日も訪れるかもしれん。過酷じゃろうし、死ぬ方が楽かもしれん。じゃが、必ずお前を高みに導くことを儂が約束しよう!儂を信じろ!お前を信じる儂を信じろ!」
僕は・・・・お爺さんの言葉に感動した。この人は、本当に僕のことを思ってくれているんだな、と感じた。だから僕は、お爺さんを信じることにしたんだ!
「・・・わかりました!僕やります!お爺さん、よろしくお願いします!」
「うむ、良い返事じゃ!そうしたら、今後儂のことは師匠と呼ぶように!わかったか!・・・えーっとお前の名は・・・」
「ミートです!師匠!」
「うむ!ミート!早速修行じゃぁ!!!!」
「はい!師匠!!!」
そして、僕の長く険しい修行の日々が始まった。
最初は僕の肉団子のような贅肉だるだるの身体を、筋肉の塊に変えるための基礎練習から始めた。
筋トレと有酸素運動だ。
言葉にすると簡単だけど、この地獄で生き抜くための特訓だから、並みではない。
最初の30分で僕は息も切れ切れの状態になった。
だが、そんなどうしようもない僕を師匠は励ましてくれた。
「良いか!ミート!強さとは力じゃ!そして力とはパワーじゃ!復唱しろ!力こそパワー!」
「はい師匠!力こそパワー!」
「力こそパワー!」
「力こそパワー!」
「「 力 こ そ パ ワ ー ! ! ! 」」
「毎日はエブリデイ!」
「毎日はエブリデイ!」
「トゥギャザーしようぜ!」
「トゥギャザーしようぜ!」
「ファイト―!」
「いっぱーつ!」
・・・
そして、僕は・・・いや、俺はどんどん変わっていった。
肉団子のような体形は、半年も経つ頃には全て筋肉に変わっていた。
特訓の成果だろうか、俺は急激に身長も伸びていった。
当初は俺の3つ分は高かった師匠にも、特訓開始から50年が経つ頃には追いついていた。
あ、いい忘れていたが、師匠によると、この地獄での時間の進み方は遅く、通常の10分の1なのだとか。
だからここでの50年は、通常の5年分にあたる訳だ。
よし!もっともっと鍛えて、俺は必ず強くなって見せるぞ!
見ていてください!師匠!
力こそパワー!!!
「えぇ!?」
突然仙人みたいなお爺さんにそんなことを言われた。
展開が急すぎるよ!
どうしてそうなるの?!
「もう傷は癒えたし、体力も回復しているはずじゃ。なんせエリクサーの粉末を飲んだのじゃからな!そして、修行をする理由・・・この地獄の底は、弱肉強食の世界。強ければ生き、弱ければ死ぬのだ!そして、お前は弱い!この地獄で生き残るためには修行して強くなるほか道はないぞ!」
「うぅぅぅ・・・僕なんかが強くなれる訳ないよ・・・」
「生きるか死ぬかという状況で、そんなことを言っている暇はない!生きたいなら強くなれ!儂が必ずお前を強くしてやる!自分のことが信じられないなら信じなくてよい!だが儂はお前を信じている!この地獄に落ちてきた人間達の中で、唯一生き残ったお前ならば、必ず強くなれる!」
お爺さんが熱く語っている。すごい熱量だ。
「死にたければ死ぬがいい!だがな、そんなことでいいのか?お前は自分をこんな状況に追い込んだ奴を見返したいと思っておるじゃろう!寝言で何度も口にしておったぞ!強くなれば、ここから出られる日も訪れるかもしれん。過酷じゃろうし、死ぬ方が楽かもしれん。じゃが、必ずお前を高みに導くことを儂が約束しよう!儂を信じろ!お前を信じる儂を信じろ!」
僕は・・・・お爺さんの言葉に感動した。この人は、本当に僕のことを思ってくれているんだな、と感じた。だから僕は、お爺さんを信じることにしたんだ!
「・・・わかりました!僕やります!お爺さん、よろしくお願いします!」
「うむ、良い返事じゃ!そうしたら、今後儂のことは師匠と呼ぶように!わかったか!・・・えーっとお前の名は・・・」
「ミートです!師匠!」
「うむ!ミート!早速修行じゃぁ!!!!」
「はい!師匠!!!」
そして、僕の長く険しい修行の日々が始まった。
最初は僕の肉団子のような贅肉だるだるの身体を、筋肉の塊に変えるための基礎練習から始めた。
筋トレと有酸素運動だ。
言葉にすると簡単だけど、この地獄で生き抜くための特訓だから、並みではない。
最初の30分で僕は息も切れ切れの状態になった。
だが、そんなどうしようもない僕を師匠は励ましてくれた。
「良いか!ミート!強さとは力じゃ!そして力とはパワーじゃ!復唱しろ!力こそパワー!」
「はい師匠!力こそパワー!」
「力こそパワー!」
「力こそパワー!」
「「 力 こ そ パ ワ ー ! ! ! 」」
「毎日はエブリデイ!」
「毎日はエブリデイ!」
「トゥギャザーしようぜ!」
「トゥギャザーしようぜ!」
「ファイト―!」
「いっぱーつ!」
・・・
そして、僕は・・・いや、俺はどんどん変わっていった。
肉団子のような体形は、半年も経つ頃には全て筋肉に変わっていた。
特訓の成果だろうか、俺は急激に身長も伸びていった。
当初は俺の3つ分は高かった師匠にも、特訓開始から50年が経つ頃には追いついていた。
あ、いい忘れていたが、師匠によると、この地獄での時間の進み方は遅く、通常の10分の1なのだとか。
だからここでの50年は、通常の5年分にあたる訳だ。
よし!もっともっと鍛えて、俺は必ず強くなって見せるぞ!
見ていてください!師匠!
力こそパワー!!!
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