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第4章 地球滅亡を願う輩と救う者達 Vol-1-1。

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❤️フェアリピンクの不思議な冒険❤️
(アラン・レムールアーナ・アトラスシリーズ・フェアリピンク編)
MD2820年12月16日。~MD2820年12月23日。

第4章 地球滅亡を願う輩と救う者達 Vol-1-1。
(登場人物)
💚アラン・レムール・アトラス。
 レムールアーナ超銀河団連合帝国初代神聖大帝。

❣️ミロナテリア・レムール・リア。
 レムールアーナ超銀河団連合帝国初代神聖女王。

❣️サラ・レムール・アトラス。

❣️ミサ・レムール・アトラス。

❣️レミ・レムール・アトラス。

❣️レナ・レムール・アトラス。

❣️パトレシアナ・レムール・レムリア。

❣️ペルテリアス・アトラス・アトス。

❣️シモラルナ・ムル・パルサ。

MD2820年12月16日。
🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟
MD2820年12月23日。

第4章。地球滅亡を願う輩と救う者達 Vol-1-1。
(本文)

 帝国革命同盟軍の多数の工作員が、局所銀河群の全ての星系で爆弾テロを続けており、帝国内は不安と動揺と混乱が広がっている。局所銀河群防衛軍は、各星系の治安に全力を尽くしているが混乱は拡大する一方で有る。
 帝国内が混乱している状態の中、太陽系並びに地球が滅亡の危機にさらされている。地球は最強のスピットルバリアで守られているが、絶対に安全と言う保証は無い。
 テラ連邦共和国軍は太陽系内の戦闘で壊滅寸前で有るが、頻繁に移動を繰り返しゲリラ戦法で辛うじて持ち堪えている。
 御前様と呼ばれている過去の亡霊美濃部安太郎が、テラに向けて通信を送る。
「私は美濃部安太郎だ。近江正信へ告げる。最早テラ連邦共和国は終焉を迎えるだろう。永年恨みがようやく晴らせる。くたばれ近江正信❗️」
 コスモドーム内で聞いていた近江正信は「美濃部安太郎、過去の出来事に何時までも拘り怨んでいては未来は開け出来ないぞ。だから貴様は過去の亡霊と呼ばれいるのだ。
 良く聞け安太郎❗️テラ連邦共和国は如何なる試練にも屈する事は無い。第1、現況は不利で有るが一時的な事。何れは貴様等は一掃されるぞ。命が大事ならとっとと撤退せよ❗️」と、通信を送る。
 美濃部安太郎は高笑いをして「負け惜しみだな、正信。現況が解らないのか。テラ連邦共和国は滅亡寸前なのだぞ」と、罵声を吐く。
「安太郎、貴様はテラの底力を認識して無いな。此の程度の攻撃でテラは滅亡しないぞ」と、話し掛ける近江正信。
 南極大陸地下の、ムー帝国中央生体脳ミクロテシアは2人の対話を聞いており、太陽系の状況も把握していた。覚醒したムー帝国のミリアヌ・マリアナリア・ガロン女王は、中央生体脳ミクロテシアから詳細な報告を受けて素早く状況を把握してミクロテシアに敵船団の殲滅を命令する。
 命令を受けた中央生体脳ミクロテシアは、直径18000メートル。全高1800メートルの超弩級戦艦レムダン10台と、直径8000メートル。全高800メートルの戦艦レムラネ500台を緊急発進させる。
 緊急発進した510台は、地球のバリアを抜けて帝国革命同盟軍に向かって砲撃を開始する。此の小船団の突然の攻撃に怯んだ様に見えたが、圧倒的な船団が反撃を開始する。敵艦隊の攻撃は強力なスピットルバリアに阻まれびくともしないが、敵艦隊は強力なエネルギービームで次々と消滅して行く。
 圧倒的な戦力差で敵艦が減っている様には全く見えないが、新たな増援艦隊に些か動揺している様だ。かなり離れた宙域で待機している直径50億キロメートルの母船コスモドアン・ラレイラの統合司令センターの司令席に着席しているラレイラ・レムル・ムアは、太陽系の戦況を見守っていた。
 MD2820年12月16日。ラレイラは状況を判断して、円盤戦艦を殲滅する為にミサ等3姉妹を消滅させた3角錐型特殊戦艦バスラルン500台を発進させる。
 ムー帝国中央生体脳ミクロテシアは瞬時に状況を把握して、緊急救援要請シグナル並びに滅亡の危機のシグナルを送信する。
 MD2820年12月17日。太陽系に最も近付いていたムー銀河連合帝国7大氏族最大の氏族で王族の親族で有るダロン氏族のマラリル・マリアナリア・ダロン氏族長は、母国を救う為に緊急転移を命じる。
 他の6大氏族も緊急転移を実行する。太陽系外縁に次々と7大氏族が実体化して来る。
 最初に実体化したダロン氏族マラリル・マリアナリア・ダロン氏族長は、惑星ムー(地球)に通信を送る。「私はダロン氏族長のマラリル・マリアナリア・ダロンです。統轄女王陛下の要請で緊急帰郷して来ました。直に侵略者を殲滅します」
「姉ミリアナは不在です。私は次女のミリアヌ・マリアナリア・ガロンです。現在ムー帝国は私が統轄しています。緊急要請に応じて頂いて、マラリル氏族長並びに全て氏族に感謝します❗️」と、返信する。
 母船から次々と戦艦が射出され、数秒後には転移して惑星ムー(地球)の側に実体化して帝国革命同盟軍艦隊に襲い掛かる。
 数分単位で増え続ける円盤状戦艦の艦数が、帝国革命同盟軍船団依り上回り完全に形勢が逆転する。
 過去の亡霊美濃部安太郎は、悪態を吐きながら全船団に撤退命令を出す。
 コスモドームの統合司令センターから見ていた近江正信は、高笑いをして「安太郎❗️思い知ったか、此れがテラの真の力、底力で有る」と、通信を送る。
 美濃部安太郎等は逃げ場を失い太陽に向かって脱出して行くが、後方から砲撃を受けて数十台単位で消滅して行く。
 美濃部安太郎は太陽に突入する直前に転移し九死に一生を得る。
 7大氏族の大船団が地球と火星の中間宙域に滞空し、ミリアヌ・マリアナリア・ガロン女王からの指示を待つ。
「ミリアヌ・マリアナリア・ガロン依り、7大氏族並びに全ての氏族へ。テラ連邦共和国ミサ・レムールアーナ・アトラス統轄女王陛下が、現地球軌道上に新たに360個の地球を復元中です。完成後。惑星ムーとして1惑星。各氏族は人口に比例した惑星を振り分けるそうですので、其れまで待機していて下さい❗️」と、話し掛ける。

 母船コスモドアン・ラレイラに逃げ込んだ美濃部安太郎等は、ラレイラ・レムル・ムアと面会して作戦の失敗を報告する。
「美濃部安太郎、悔やむ事は無い。充分に目的は果たした。数ヵ月後に再び攻撃し、帝国全体を混乱させる」と、話し掛けるラレイラ・レムル・ムア。
「楽しみにしてます」と、答える美濃部安太郎。
 ラレイラ・レムル・ムアは、極秘のエリアに入り、帝国には無い通信システムで混沌の勢力の・バロン・グフ第1執行官とコンタクトを取る。
「ニロスレア第1執行官閣下、今後の予定或いは作戦は有りますか❗️」と、問い掛ける
「私が天の川銀河へ、レロニクス第2執行官はアンドロメダ銀河を混乱させる予定だ。詳細な作戦が決定したら私からコンタクトする。ラレイラ、我々の存在は知られていないだろうな」と、問い掛けるニロスレア第1執行官。
「勿論ですニロスレア第1執行官閣下。私の存在すら知られていませんので」と、答えるラレイラ・レムル・ムア。
「ではラレイラ、極秘星系に戻り連絡を待て」と、話し掛けてからコンタクトが切れる。
 ラレイラ・レムル・ムア摂政は、アンドロメダ銀河から3600万光年離れたコスモドリル銀河オウリエイト星系第3惑星オウルレムに戻った。
 宮殿に入り、オウリエイト帝国メイヤ・レムル・ムア女王に今回の作戦の詳細を報告する。
「ラレイラ摂政は我々の存在は知られていないであろうな」と、問い掛けるメイヤ女王。
「全く知られていません」と、答えるラレイラ摂政。
「次の作戦では、シャーミン統轄女王傘下のコスモドリアン銀河連合共和国をターゲットにする予定だ」と、話し掛けるメイヤ女王。
「楽しみにしております」と、答えて退室して行く。

 美濃部安太郎は、帝国革命同盟軍本拠地で有るアンドロメダ銀河から3600万光年離れたコスモドリル銀河テロニラ星系第3惑星テラルに戻る。
 惑星テラルに戻った美濃部安太郎は、影の支配者で有る美濃部作次郎に詳細を説明して、作戦の失敗を報告した。
「オウリエイト帝国ラレイラ・レムル・ムア摂政から詳細な報告を聞いた。今回の目標は地球を混乱させるのが目的だったので失敗では無く大成功だった」と、答える。
「有り難う御座いますナンバーワン」と、答えるナンバーツゥーの美濃部安太郎。


 ミロナテリア・レムール・リア神聖女王をリーダーとして、地下8000メートルで発見された未知地下都市の調査を続行している。推定年代記は凡そ8000万年前と断定される。
 地下都市は広大過ぎて、未だに極一部しか調査完了していない。
 ミロナテリア神聖女王は、プロメラ・レムールアーナ・アトラス総督に、地上迄の大型エレベーターの建設を命じる。
 ホィトニーナ・近江・バルデオスは能力者で、7つの学位を持つ超天才科学者で有る。其のホィトニーナが数学的計算で、最も重要な位置を割り出す。瞬間移動で重要エリアと想定した場所に移動する。
 此の地下都市は人工的に造られたとは考えられない程地上の自然と殆んど変わらない。
 都市の作り方、道路は碁盤の目様に設計されている。設計者の思考方式は我々と同じ、と言う事は最重要エリアは人工的造られた山脈の麓と山中に有るはずと、ホィトニーナは考えて此処に転移したので有る。
 ホィトニーナは万能アームリングを操作してエネルギー探知と金属センサーと空洞探知記を動作させる。
 念動力で自分の体を浮揚させ、最も反応が強い場所に移動する。場所を特定して地上に着地する。
 ホィトニーナは思念波で能力者で有るプロメラ・レムールアーナ・アトラス総督に詳細な報告をして調査団の派遣を依頼する。
 プロメラ総督はミロナテリア神聖女王に、地下都市西側の山脈の麓の地下に微弱なエネルギー反応を探知した事と、広大な地下空間の存在を確認したので調査団の派遣をお願いしたいとホィトニーナから要望を伝える。
「ホィトニーナ教授が最重要地点を探り当てたのね」と、ミロナテリア神聖女王。
「直ぐに調査団を派遣しなさい。転送機の設置も忘れないで」と、プロメラ総督に命令する。
 プロメラ総督は、思念波でマライル・バルダラ・ルダン科学評議会議長に、調査団の増援を依頼する。次に、統轄摂政に転送機の設置を要請した。

 近江ミルナ摂政は、MD2820年12月18日早朝。帝国革命同盟軍の本拠地で有る小マゼラン星雲の最外縁から10万8000光年離れた宙域のはぐれ星系ムアリアロ星系第3惑星アロンを制圧して政情が安定したので、近江ミルナは1個艦隊を常駐させてテラ連邦共和国等船団と共に天の川銀河太陽系へと向かって発進する。同日夕方、テラ連邦共和国に帰国した。小一時間後、近江ミルナはテラ連邦共和国近江ミレイ副統轄女王に報告する。
 報告を聞いた近江ミルナ副統轄女王は、藤原美優女王に作戦終了した事を伝え、ミロナテリア神聖女王に報告して欲しいと要望する。
 藤原美優女王は、思考波でミロナテリア神聖女王の居場所を特定して瞬間移動する。いきなり直ぐ側に実体化して来た藤原美優女王に驚きもしない。
「ミロナテリア神聖女王陛下❗️私はテラ連邦共和国女王の藤原美優です。近江ミレイ副統轄女王陛下の命令で神聖女王陛下に作戦の終了した事を報告する為に来ました」と、話し掛ける。
「で、美濃部安太郎等を拘束出来たのですか」と、問い掛けるミロナテリア神聖女王。
「残念ながら逮捕は出来ませんでした。只、本拠地星系を制圧しましたので、再起は難しいでしょう」と、答える藤原美優女王。
「其の通りでしょうね。御苦労様でした」と、話し掛けるミロナテリア神聖女王。
「私は能力者ですので、神聖女王陛下の元で調査に協力します。サラ様サラ様からも全面的に協力する様厳命されておりますから」と、話し掛ける藤原美優女王。
「有り難う美優。私の事はミロナテリアと呼んでね。私はサラとお友達だから」と、話し掛ける。
「解りましたミロナテリア様❗️」と、話してから「アッ、ミロナテリアでしたね」と、話し直す。

 コントロールパネルを操作しているホィトニーナに近付き声を掛けるサラ。
「ホィニー❗️どうにかなりそう」と、話し掛ける藤原美優女王。
「様。非常に難しいです。操作入力は間違っていないのですが稼働しません」と、答えるホィトニーナ。
「恐らくロックされているのね」と、話し掛けながらメインコントロールパネルの周りを見る。「話し掛けて見るわね」と、藤原美優女王。
 藤原美優女王は意識を集中して〈私は藤原美優です。貴女は誰❗️私の言葉が聞こえたら答えなさい〉と、思念波で話し掛ける。
 其の直後。生体脳が反応し全周囲に並ぶランプが一瞬点滅する。
〈私はマリア、生体脳マリアです。貴女は継承者の親族ですが、継承者では有りません〉
〈ではサラ・レムールアーナ・アトラスが継承者なのですか❗️〉と、問い掛ける藤原美優女王。
〈限定的にセキュリティロックを解除しました〉
 思念波での会話を終え、ミロナテリアに話し掛ける。
「此の生体脳の名前はマリアです。限定的にセキュリティロックを解除するとの事よ❗️」と、話し掛ける藤原美優女王。
「限定的とはどういう事」と、問い掛けるミロナテリア神聖女王。
「どうやらサラ様が継承者らしいです❗️」と、答える藤原美優女王。
「そう言う事ね。では、サラが戻って来るのを待たなければならないわね」と、ミロナテリア。
「サラ様が戻る迄、調査する事は多く有りますから」と、話し掛ける藤原美優女王。
「そうね」と、答えるミロナテリア。
「マリア❗️何故此処に移住したのですか」と、藤原美優女王。
「マリアレム宇宙連合帝国マリアレム種族最後の神聖女王で有るミレア・マリアレム・ヴァルは、5億8000万年前から続いている、宇宙の覇権を賭けた戦乱から逃れる為に、王族を中心とした一族と、万が一に備えて再興可能な人材と共に、8000万年にマリアナリアン超銀河団マナルダン銀河団マリルダ銀河マレム星系第3惑星アレムから宇宙の辺境地で有る母星アレスから惑星アレス(地球)に来ましたが、地上は恐竜の世界だったので、安定している地下8000メートルに地下都市を建設して未来に備えてミレア・マリアレム・ヴァル神聖女王等王族の一族一部と、優秀な科学者、医学者並びに優秀な青年男女各8000万人と選び抜かれた男女の遺伝子各8000万人分を保存されています。万が一母星が滅亡した時、再興出来る様にです。
 母星には大帝が残り戦い続けています」と、説明する生体脳マリア。
「一体此の地球は幾つの種族、帝国が関わっているのかしら」と、独り言の様に話し掛けるミロナテリア。
「確率的推測に依りますと、地球は宇宙のターニングポイントになっている様です❗️」と、答える生体脳マリア。
「マリア、5億8000万年前から更に過去の記録は保存されていますか」と、問い掛けるミロナテリア。
「此の宇宙には、我々マリアレム種族依り古い種族が多く存在してますが、私の記録では宇宙で最初に誕生した知性体は1つだけです。其の1つの種族が宇宙に広がったと記録しております。
 マリアレム宇宙連合結成以前は、数100万の種族、帝国が存在しており、至る所で戦争を繰り返していました」と、答える生体脳マリア。
「では、混乱、混沌の時代だったのですね」と、問い掛ける藤原美優女王。
「私の記録では数100万年続き、歴史では混沌の時代として記録されています」と、答える生体脳マリア。
「混沌の時代が終わるきっかけになったのはどの様な事が起こったのかしら」と、問い掛けるミロナテリア。
「マリアレム帝国初代大王が、近隣諸国を次々と制圧を開始したのが始まりとなりました」と、答える生体脳マリア。


 ミラクル宇宙船ミレアルナのシモルネレル生体脳ルシアナは、台風の気象現象からヒントを得て、4・025次元からの脱出する方法を考案する。
「ルシアナ❗️其のサイクロン原理で本当に現実世界に戻れるの」と、問い掛けるミサ。
「試して見ましょう」と、話し掛けるルシアナ・レムアナル・アレス第1具象。
「失敗しても生死に関わることは有りませんので」と、説明する生体脳ルシアナ。
「では試して見て下さい」と、話し掛けるサラ。
「では、実験開始します❗️」と、話し掛ける生体脳ルシアナ。
 展開しているスピットルバリアを左回りに回転させる。次第に回転が早くなり未知エネルギーの流れ依り早くなる。限り無く光速に近付き、光速度に達すると同時に4・025次元から消えて現実世界に復帰する。同時に周囲の星座を測定し現在地の特定する計算を計算する。
「記録されている星座は皆無。我々は宇宙の迷子になりました」と、話し掛ける生体脳ルシアナ。
「ルシアナ、現在地の星座を登録し、100万光年移動して星座を登録して比較して下さい❗️」と、指示するミサ。
「サラ様❗️了解しました。但し100万光年では無く1億光年の移動にします」と、答える生体脳ルシアナ。
「解りました。ルシアナの提案通りになさい」と、指示するミサ。
 数秒後。1億光年移動する。生体脳ルシアナは星座を調査しスクリーンに表示する。
「記録に無い宙域です。周囲の星座を記録して更に1億光年移動します」と、話し掛ける生体脳ルシアナ。
 10回移動して10億光年移動する。
「10億光年移動しましたが、記録に有る星座は有りません」と、報告する生体脳ルシアナ。
「10億光年単位で移動したらどうかしら」と、話し掛けるミロナティル。
「実行します」と、答え直に10億光年の移動を実行する。
 スクリーンの星座が変化する。10回移動して100億光年移動した直後、アランの思考波が飛び込んで来た。
〈アランなね❗️〉と、問い掛けるミサ。
〈ミサ・・・❗️〉と、答えるアラン。
〈パパ❗️〉ミサ等15人の集合思考波を送る。
〈えっ、今何処にいるのだい〉と、問い掛けるアラン。
〈私達宇宙の迷子になった見たい❗️パパは何処にいるの〉と、ミサが代表して話し掛ける。
〈ミリアナ・マリアナリア・ガロンと結婚して、新婚旅行を兼ねて天の川銀河から280億光年離れている出身地星系で有るマリアナリアン超銀河団アナリル銀河団ナリル銀河マリアナ星系第3惑星アリアに向かっている途中だよ〉と、答えるアラン。
 サラは、今までの出来事を思考波で瞬時伝える。
〈そう言う事だったのか。詳細は理解した。一旦合流して現在地並びに座標を伝達する。誘導シグナルを送るので、其れを目標に来てくれ〉と、話し掛けるアラン。
 数分後。ミラクル宇宙船ミレアルナが何の衝撃波も与えずにシモルネレル・リアナの直ぐ側に実体化する。
 アランは通信回線を開き「ミサ、始めて見る宇宙船の様だが何時製造したのだい」と、問い掛ける。
「月の内部に隠されていたミラクル宇宙船ミレアルナなの」と、答えるミサ。
「月の内部に、其れにしても月依り大きいでは無いか❗️」と、疑問を口に出す。
「ミレアルナはメタモルフォーゼをして覚醒したからよ。自己増殖が出来るからなの」
「一体何者が製造した宇宙船なのだ」と、問い掛けるアラン。
「パパ、此方に来て確認したら。ママは此処を詳しく御存知だから聞いて見て」と、話し掛けるミサ。
「アラン、ミサの話しは真実よ。私は月の内部に隠蔽されていたから」と、アランに話し掛けるミリアナ・マリアナリア・ガロン統轄女王。
 数秒後。アランとミリアナがミレアレム統合司令センターに実体化して来る。
「アラン、新婚旅行の邪魔をして御免なさいね」と、謝罪するサラ。
「全く気にしてないさ」と、答えるアラン。
「皆さん御一緒に私の母国、マリアナリアン超銀河団アナリル銀河団ナリル銀河マリアナ星系第3惑星アリアに行きませんか❗️」と、提案するミリアナ・マリアナリア・ガロン。
「有り難うミリアナ様。でも私は急いでテラに戻らないと。ミロナテリアが私の代わりに地下都市の調査をしているから」と、答えるミサ。
「残念だわ。で、ミサ達はどうしますか❗️」と、問い掛けるミリアナ。
 数秒間思考波で確認し合い「私達はパパとママに同行します❗️」と、ミサが代表して答える。
「マアッ、貴女達、新婚旅行の邪魔をしてはなりません」と、サラは厳しく話し掛ける。
「サラ様、私達は全く気にしないし、大勢の方が楽しいでしょう」と、答えるミリアナ。
「解りました。では、私はテラに帰ります。ルシアナ❗️テラに戻れる宇宙船を用意出来ますか」と、問い掛けるサラ。
「サラ様専用の、直径80メートル。
全髙8メートル搭載戦艦シモネルダ・サラを用意致しました。射出しましたら、安全の為に1回の転移でテラの側に実体化する様に設定しましたので御伝えしておきます」と、答える生体脳ルシアナ。
「有り難うルシアナ❗️では、、私はテラに戻るわね」と、話し掛けるサラ。
「サラ、ミロナテリア等に宜しく伝えて欲しい」と、話し掛けるアラン。
 数分後。搭載戦艦シモネルダ・サラが射出される。同時に加速して数秒後には転移して行く。

 ミラクル宇宙船ミレアルナは、シモルネレル・リアナを合体させ発進する。小一時間後。転移してMD2820年12月21日にマリアナリアン超銀河団アナリル銀河団外縁に復帰する。
 アナリル銀河団内を遠距離探知して生体脳ルシアナは「アナリル銀河団の数ヶ所で強烈なエネルギー反応わや探知。戦闘をしている様です」と、報告する生体脳ルシアナ。
「どういう事、内乱かしら❗️」と、問い掛けるミリアナ。
「推測は正しいかも」と、話し掛けるミサ。
「ルシアナ、ナリル銀河マリアナ星系外縁に移動して欲しい」と、要請するアラン。
「承知しました。直に移動します」と、答える生体脳ルシアナ。
 数分後。マリアナ星系外縁に現実復帰する。
「未知戦艦に進行を阻まれました」と、話し掛ける生体脳ルシアナ。スクリーンに大型円盤戦艦が映し出される。
「ミリアナ、敵艦なのか」と、問い掛けるアラン。
「母国の艦隊なのですが❗️」と、首を傾げるミリアナ。通信回線を開き「私はミリアナ・マリアナリア・ガロンです。何故進行を妨げるのですか。直に道を開けなさい❗️」と、話し掛ける。
 通信を聞いた司令官は些か狼狽えて、本国に問い合わせる。報告を受けたガリアン・マリアナリア・ガロン公爵は、直ぐに統轄女王で有ると認識する。外縁警備隊司令官に丁重に通過させる指示する。
 ミラクル宇宙船ミレアルナのスクリーンに見知ら白老男性が映し出される。
「ミリアナ・マリアナリア・ガロン統轄女王陛下❗️私はガリアン・マリアナリア・ガロン公爵です。帰国するのを御待ちしてました」と、話し掛ける。
「ガリアン公爵、一体どうなっているの❗️」と、問い掛けるミリアナ統轄女王。
「マリアナリアン超銀河団は、王族派、公爵派、伯爵派、中立派に分裂して戦争状態に有ります。正に混乱状態で私には収拾出来ません❗️」と、説明する公爵。
「此のような事態になっていたとは全く知りませんでした❗️」と、話し掛けるミリアナ・マリアナリア・ガロン。
「始めてお目に掛かります。私はミリアナの夫で有るアラン・レムールアーナ・アトラスです。私が力添え致しましょう」と、話し掛けるアラン。
「公爵、アランが力を貸してくれれば安心です。アランはレムールアーナ超銀河団連合帝国の神聖大帝ですので、膨大な権利と力を持っていますから安心なさい❗️」と、話し掛けるミリアナ統轄女王。
 アランは遠距離通信回線を開き、各親衛隊とコンタクトをして、詳細を説明。座標を伝達して出来る限り速やかにマリアナリアン超銀河団アナリル銀河団ナリル銀河マリアナ星系第3惑星アリアに来る様に指示する。
「公爵、私の親衛隊を呼び寄せた。恐らくは此の戦力だけで充分だと思う。足りなければ正規艦隊を呼び寄せる」と、話し掛けるアラン。
「神聖大帝陛下❗️早急な配慮に感謝します」と、深々と一礼するガリアン・マリアナリア・ガロン公爵。
「では、公爵、詳細な戦争状況を知りたいので当ミレアルナにて作戦会議を開きたい。此方から迎えのシャトルを出します」と、話し掛けるアラン。
「其の必要は有りません。準備出来次第此方から伺います」と、話し掛けるガリアン公爵。
「解りました。では御待ちしております❗️」と、話し掛けるアラン。



 MD2820年12月23日。ダンガル銀河帝国とホイトラン銀河帝国はお互いに小競り合いを繰り返しており、何時本格的な全面戦争に勃発するか解らない状態であった。其の様な状況の時、巨大輸送船団を侵略艦隊と勘違いした2大帝国が一時的に停戦して協力して未知帝国討伐に巨大船団が発進した。
 フェアリピンクB、C、Dチームは、ダルニア銀河団パラマダル銀河から3万光年離れたパラダル星系第3惑星マダルを改造しながら、銀河内の調査も進めている。
 其の直系200メートルの無人探査・通信艦サーチャ数台から未知巨大船団探知の報告が届いて来る。
 B、C、Dチーム全体のリーダーで有るパトレシアナ・レムール・レムリアは、危機感を感じ警報を発令する。
 Cチームリーダーで有るペルテリアス・アトラス・アトスは、10ヶ軍団をパラダル星系に配備する指示を出す。続けてラダルニア銀河団ダロルア銀河ラピルダ星系3惑星ラピルにも10ヶ軍団の配備を指示する。更に全ての連邦共和国にも2ヶ軍団を配備する指示を出す。他に、対未知船団に対抗する為に遊撃旅団として20ヶ軍団をパラマダル銀河外縁に配備する指示を出す。
 3人のリーダーが、マダル連邦共和国建国を宣言し、ナナミ・レムリアナ・ムアルを女王に任命する。
「では、私が迎撃の指揮を取りますので、ナナミ女王は防衛の指揮をお願いします」と、パトレシアナ・レムール・レムリア。
「では、私は母船に戻り専用のシモルネレルを引き取りに行きます」と、話し掛けるナナミ・レムリアナ・ムアルを女王。
 ナナミ女王が転送機で母船に移動してから、Cチームリーダーのペルテリアス・アトラス・アトスが「ダンガル銀河帝国と、ホイスラン銀河帝国は超高度知性体よ。勝てるかしら❗️」と、話し掛ける。
「シモルネレル・ゼロなら勝てるわ。其れにミサが届けてくれたシモルダ・フェアリが有るわよ❗️」と、パトレシアナ・レムール・レムリア。
「過信は良くないわ。敵船団は圧倒的な戦力なのよ。せめて、保険としてシモルネレル10万台を準備しましょう」と、話し掛けるDチームリーダーのシモラルナ・ムル・パルサ。
「私はシモラルナ様の提案を指示します。既に母船のシモルネレル生体脳モルネに要請しました」と、話し掛けるシモルネレル生体脳リロル。
「リロル、気遣いに感謝します❗️では、合流したら直に出発します」と、話し掛けるパトレシアナ・レムール・レムリア。
 3時間後。シモルネレル10万台が合流する。
「全船団発進❗️敵船団を迎撃します」と、号令を出すパトレシアナ・レムール・レムリア。
 号令と同時に転移し、パラマダル銀河外縁に実体化する。迎える敵船団は10倍の100万台で有る。
「シモルネレル1台が10台の敵艦を破壊すれば良いのよ。得に問題は無いわ❗️」と、話し掛けるシモラルナ・ムル・パルサ。
「そうね、シモルダ・フェアリも有るし、間違いなく私達は無敵よ❗️シモルダに乗り込んで出撃しましょう」と、全員に話し掛けるパトレシアナ・レムール・レムリア。
 小一時間後。シモルダ・フェアリ39体、敵船団の全面に立ちはだかる。
 敵連合船団の司令長官はシモルダ・フェアリを見て、最前衛部隊に目障りな機械人形を破壊せよと命令する。
 前衛部隊1000台が動き出し、数分後に一斉に攻撃する。
 シモルダ・フェアリのスピットルバリアが黄金色に輝き出し全てのエネルギーを吸収する。
 前衛部隊の司令が、連合船団の司令長官とコンタクトして、砲撃したエネルギーを吸収したと報告。
 連合船団の司令長官は、馬鹿者、エネルギーを吸収したとしても必ず限界が有る。吸収限界を越えたら爆発する。其まで攻撃を続ける様に命令する。
 シモルダ・フェアリ戦隊は、未だに反撃せず立ち往生している。
 パトレシアナ・レムール・レムリアが、全員に向けて「エネルギーは充分吸収出来た❗️」と、問い掛ける。
「無限に吸収出来るから精々0.1パーセント程度かしら」と、話し掛けるシモラルナ・ムル・パルサ。
「では、50パーセント程度になったら反撃を開始します❗️先ずは妖精の翼で時空震動を発生させ、船団を混乱させてからニードル・ポジトロン銃で狙い打ちにしましょう」と、指示するパトレシアナ・レムール・レムリア。
 数分後。蒙攻撃が続く。シモルダ・フェアリ体は、ほぼ吸収限界50パーセントに達する。
「皆さん、反撃開始します」と、全員に指示するパトレシアナ・レムール・レムリア。
 妖精の翼が羽ばたきを開始すると、時空震動が発生し、敵船団に襲い掛かる。其の震動に翻弄されて制御出来なくなる。
 シモルダ・フェアリ戦隊は、腰ベルトからニードル・ポジトロン銃を抜いて1台毎狙い打ちして破壊して行く。
 僅か数時間で、前衛部隊1000台が全滅する。其れを見ていた連合船団の司令長官は激昂して、全軍に突撃命令を出す。
 パトレシアナ・レムール・レムリアは「砲撃を受けたら時空震動を発生させ敵船団を翻弄させ、私達は瞬間移動しながら後方の敵船団をエネルギーソードで攻撃します❗️敵船団前衛はシモルネレル船団にまかせます」と、指示する。
 敵船団の司令長官は、一気に叩き潰そうといきり立っている。最後尾から少し離れて付いて行く。

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