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第1章 魔法の国からの訪問者。Vol-1-6。
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❤️3姉妹の不思議な冒険記❤️保存版⑥
MD2821年11月27日。~MD2822年1月16日。
第1章 魔法の国からの訪問者。Vol-1-6。
(登場人物)
❣️ミサ・マリアレム・アレス。
長女。(生物学的年齢18歳)2236歳。
💛ムアル連邦共和国神聖女王。
💛バルデルス銀河団連合共和国神聖女王。
💛ブルースター銀河団連合帝国神聖女王。
💛テラ連邦共和国副神聖女王。
💛テラ連邦共和国エスパー部隊副統轄司令長官。
超天才マルチ物理学者。高エネルギー学者。超天才医学者。7次元数学者。超天才マルチ数学者。フェアリピンクのリーダー。30以上の学位を持っている。連合帝国最強のエスパー。
❣️パロメス・レムール・レムラル。
レムニア共和国女王。身長10センチメートル。ミサの共生者。
❣️パロメイラ・レムール・レムラル。
パロメスファミリーの一族。パロメス・レムール・レムラル女王の特使。摂政。側近の幹部。
❣️ミロテシア・ラダン・バル。
ラダン銀河連合帝国統轄女王。長女。
❣️ミロテシラ・ラダン・バル。
ラダン銀河連合帝国女王。次女。
❣️ミロテシル・ラダン・バル。
ラダン銀河連合帝国副女王。3女。
❣️ミロテアラ・ラダン・バル。
ラダン銀河連合帝国副女王。4女。
❣️ミアラ・ラダン・バル。
ラダン銀河連合帝国統合大元帥。従妹。
❣️ラミル・ラダン・バル。
ラダン銀河連合帝国統轄大元帥。従妹。
(ミサ神聖女王親衛隊)
❣️ミロテアラ・ラダン・バル。
ラダン銀河連合帝国副女王。4女。
❣️ミラル・ラダン・バル。
ラダン銀河連合統轄大元帥。従妹。
❄❄
(グルダ帝国)
(異世界レベル・スリー宇宙=パピレラル)。バタフライ超銀河団左翼最遠方のはぐれバクルダ銀河。其の銀河の中心部から1万光年離れた恒星密集地に有るバルダ星系第3惑星グルダ。
グルダ人。人類に瓜二つの人間。
💚大魔人大帝サイダルン=魔人アウトサイダル。
💚ハグレル・グルダ・バダン。
グルダ銀河団連合帝国大帝。
❣️ヤヒル・グルダ・バダン。
グルダ銀河団連合帝国女帝。穏健派。
💚ハグナル・グルダ・バダン。
ヤヒル・グルダ・バダン大帝の長男。急進派。
💚ハグレル・グルダ・バダン。
グルダ銀河団連合帝国大帝。
❣️ヤヒル・グルダ・バダン。
グルダ銀河団連合帝国女帝。穏健派。
💚ハグナル・グルダ・バダン。
ヤヒル・グルダ・バダン大帝の長男。急進派。
❣️ヤヒロル・グルダ・バダン。
グルダ帝国統轄女王の長女。穏健派。
❣️ヤヒレル・グルダ・バダン。
グルダ帝国副統轄女王の次女。穏健派。
❣️テロメラス・グルダ・バダン。
グルダ帝国副統轄女王の3女。穏健派。
❣️テロメデス・グルダ・バダン。
グルダ帝国女王の4女。穏健派。
❣️テロメリス・グルダ・バダン。
グルダ帝国女王の従妹。穏健派。
❣️テロメルス・グルダ・バダン。
グルダ帝国統轄摂政。グルダ帝国女王の従妹。穏健派。
❣️テロメラル・グルダ・バダン。
グルダ帝国女王の従妹。副統轄摂政。穏健派。
❣️テロメラス・グルダ・バダン。
グルダ帝国女王の従妹。摂政。穏健派。
❣️テロメヒル・グルダ・バダン。
グルダ帝国女王の従妹。摂政。穏健派。
❣️テロメリス・グルダ・バダン。
グルダ帝国女王の従妹。摂政。穏健派。
❄
(バグル帝国)
(異世界レベル・スリー宇宙=パピレラル)。バタフライ超銀河団右翼最遠方はぐれバレグル銀河団バダクル銀河星系第3惑星バグル。
大トカゲが人間に似た知性体となり強大な銀河団帝国を築き上げ周囲を次々と制圧している残忍で冷酷な種族で有る。
❣️パトレナ・バグル・ダログ。
バグル帝国統轄女王。
❣️パトレル・バグル・ダログ。
バグル帝国副統轄女王。
❣️バトレラ・バグル・ダログ。
バグル帝国女王。
❣️パトレミ・バグル・ダログ。
バグル帝国副女王。
❣️パトロナ・バグル・ダログ。
バグル帝国副女王。
❣️パトロレ・バグル・ダログ。
バグル帝国統轄摂政。
❣️パトロル・バグル・ダログ。
バグル帝国副統轄摂政。
❣️パラメラ・バグル・ダログ。
バグル帝国副摂政。
❣️パラメル・バグル・ダログ。
バグル帝国副摂政。
❣️パラメロ・バグル・ダログ。
バグル帝国副副摂政。
❣️パリラナ・バグル・ダログ。
バグル帝国軍統合大元帥。
❣️パリバル・バグル・ダログ。
バグル帝国軍副統合大元帥。
❣️パリナル・バグル・ダログ。
バグル帝国軍副統合大元帥。
❣️パロナル・バグル・ダログ。
バグル帝国軍統轄大元帥。
❣️パロパル・バグル・ダログ。
バグル帝国軍副統轄大元帥。
❣️パロパラ・バグル・ダログ。
バグル帝国軍副統轄大元帥。
❣️パロク・バグル・ダログ。
バグル帝国軍大元帥。
❣️プロレ・バグル・ダログ。
バグル帝国軍大元帥。
❄
MD2821年11月27日。
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MD2822年1月16日。
第1章 魔法の国からの訪問者。Vol-1-6。
(本文)
1
不老不死の処置を受けたテロメィス・グルダ・ルダス統轄女王と10人の女王、摂政等は、中型母船シモネルリア・ゼロ・ルシアの統合司令センター内の第1会議室に集合している。
其の席上で、テロメィス・グルダ・ルダス統轄女王が「今から私達はミサ神聖女王陛下の忠実な下僕として永遠にお仕え致します。其の証として、ミサ神聖女王陛下の直属部隊としてテロメリス・グルダ・ルダス女王。テロメラル・グルダ・ルダス副統轄摂政。テロメヒル・グルダ・ルダス摂政。テロメリス・グルダ・ルダス摂政の4人従妹を親衛隊として赴任させます。軍隊としては20ヶ軍団になります」と、話し掛けるテロメィス統轄女王。
「其れは有り難い事ですが、貴女の軍隊が減り防衛に支障をきたすでしょう」と、話し掛ける。
「心配してくれて有り難う御座います。不足分は早急に軍人を募集します。艦艇等は総力挙げて建造させます」と、答えるテロメィス統轄女王。
「其の間、我々が守ります。では、防衛の為に第3惑星グルダと第4惑星バルに惑星軌道リングガイア・ゼロを配備します。承認と其の旨を帝国内に告知して下さい」と、要請するミサ。
「承知致しました。直ちに告知します」と、答えるテロメィス統轄女王。
「何か質問は有りますか」と、問いかけるミサ。
「惑星軌道リングガイア・ゼロって、どのような防衛システムなのでしょうか」と、問いかけるテロメィス統轄女王。
「惑星の赤道上に惑星軌道リングを重力アンカーで固定した究極の防衛システムです。本来は、敵対する勢力の惑星を制圧する為に開発された兵器なのですが、後日改良され防衛力を付加させたのです」と、説明するミサ。
「サンドルダン皇帝の母船に対抗出来ますか」と、問いかけるテロメィス統轄女王。
「間違いなく対抗出来ます。瞬時に破壊する事も可能ですが、出来る限り其れは避けたいと願っています。故に、最強の隠密戦隊が出撃しました」と、答えるミサ。
隠密戦隊の母船から数100万台のミクロ特殊戦略用攻撃パーツ・オミクロンが射出され、探知されずに敵母船の船体に取り付いた。
オミクロンはウィルスの特性を有し、生物に取り付くと急激に増殖を開始、遺伝子を書き換えたり、生物を支配して操る事が出来る。更に、各種金属を変換する事も出来る。其の上、各種ロボット並びに攻撃兵器も作り出す事も出来る。
船体に取り付いオミクロンは、増殖しながら船体の金属を生体金属ゴーストミサトロンに変換を開始する。
一部は船体を通り抜け、大気中に溶け込んで急激に増殖を開始する。増殖を開始したオミクロンは船内の乗務員等に感染し、感染した人体の遺伝子を変換しミサの忠実な部下として意識をコントロール出来る用洗脳する。
オミクロンはサンドルダン皇帝にも感染するが、彼の特殊メタボリックには通じ無かった。異常に気が付いたサンドルダンは、全乗務員並びにロボットに惑星グルダを攻撃して殲滅せよと、命令を出す。
洗脳されている乗務員は必死に抵抗するが、強力なヒュプノ波に似た命令インパルスに屈指、攻撃を開始する。
直径800万キロメートルのアウトサンドリアンから強烈なエネルギービームが数10条が伸びて来る。
砲撃と同時に惑星軌道リングガイア・グルダの生体脳が防御バリアを展開させる。エネルギービームは其のバリアで阻まれ破壊出来ない。其の直後、軌道リングガイア・グルダから猛烈な反撃のエネルギービームが発射される。
アウトサンドリアンは急速転身したため、直撃は免れたがバリアが不安定になり崩壊寸前となるが辛うじて持ち堪える。
サンドルダン皇帝は状況を素早く判断して、未だ侵略されていない天頂部中型母船アウトサンドルでの脱出を考える。決断は早かった。裏切ることの無いロボット全台に天頂部中型母船アウトサンドルに向かえと命令する。自分も急いで天頂部中型母船アウトサンドルに向かった。
小一時間後。中型母船アウトサンドルが緊急発進し、アッと言う間にドロップアップして行った。
生体脳ルシアが「サンドルダン皇帝は天頂部の中型母船で脱出しました。如何致しますか」と、問いかける。
「追う必要は無いわ。何処に逃げても直ぐに探知出来るから」と、答えるミサ。
「承知致しました。では、シモルネリア・メンタル・魔法空間転送機(CMMT転送機)の建造を急ぎます」と、答える生体脳ルシア。
「第3惑星グルダの大陸中央部で建造中のCMMT転送機の設計図の取得と、作動原理を手に入れる事と、完成を急がせよ」と、指示するミサ。
「承知致しました。話が変わりますが、母船ミレアルナの生体脳ルシアナから報告が届きました。新たな事態に備えてメタモルフォーゼを実行しました。其れに伴い、私もメタモルフォーゼを実行致します」と、報告する。
MD2821年11月27日。メタモルフォーゼが完了し、母船ミレアルナは直径2800万キロメートルに成長し、中型母船シモネルリア・ゼロ・ルシアは直径280万キロメートルに成長してグルダ人の受け入れを開始する。
テロメィス統轄女王の話に依ると、大妖精神ミサ神聖女王の人気が高まり、同行したいと言う希望者が増え、現在10億人を越えたと言う事である。其の上、希望者は増え続けているらしい。
バタフライ銀河のほぼ中心部コンタクター星系第3惑星コンタクトでは、ロボット艦隊の製造が想定以上の速さで製造が進んでいる。
別プロジェクトで、戦艦並びに惑星軌道リングガイア・ゼロの再生・復元製造を続けている。
ミサとテロメィス統轄女王の2人は、グルダ帝国防御な関して更なる詳細な打ち合わせをする。特に偽装星系での戦いに並びに戦力の配分等についての詳細な話し合いが始まる。
「7MDプロジェクターで造り出したバルダ星系第3惑星グルダに惑星軌道リング・ガイアを設置して、全面に空の帝国艦隊と地の帝国の艦隊を配備。其の前に私の母船。其の前にグルダ帝国艦隊。最前面に惑星軌道リング・ガイアを3台配備して迎え討ちましょう」と、提案するミサ。
「承知致しました。異存は有りません」と、答えるテロメィス統轄女王。
偽装バルダ星系第3惑星グルダに次々と艦隊が集合して来る。数時間後には、予定されている艦隊の殆どが集結して配置に着く。
ミサが全ての艦隊に呼び掛ける。「我々は、存亡を賭けた戦いを目前にしています。其の未知船団は、私が想定していた以上に科学技術レベルが高く、我々より数段上回っていると考えられます。従って、太刀打ち出来ないと判断したのなら躊躇わず緊急脱出してコンタクト惑星に退避して下さい。其処が此の宇宙で最も防衛能力が優れていますから。宜しくお願い致します」と、話し掛けるミサ。
❄
脱出したサンドルダン皇帝は、バタフライ超銀河団左翼中央部に向かっ行く。途中、頭の中に声が聞こえて来る。其の声に導かれるまま、バタフライ超銀河団左翼中央部のとある銀河に到着する。
サンドルダン皇帝は想像を絶する力に捕まり、見知らぬ惑星に降臨する。目前に1人の男を先頭に多くの人が膝まづいている。
「大魔人サイダルン大帝陛下。降臨して頂き感謝致します。私はグルダ銀河団連合帝国ハグレル・グルダ・バダン皇帝です。我々は大魔人サイダルン大帝陛下の忠実な下僕です。何なりと御命令下さい」と、話し掛けるハグレル皇帝。
「では、ハグレル皇帝。直ちに出撃準備をせよ。我々は天命に従い、バタフライ超銀河団全体を制圧する」と、命令するサイダルン大帝。
「承知致しました大魔人サイダルン大帝陛下」
数日後。大魔人サイダルン大帝が引率する母船、戦艦10億台がバタフライ超銀河団左翼中央部に向かって発進して行く。
後日発進したヤヒロル・グルダ・バダン副統合大総帥と、ヤヒレル・グルダ・バダン統轄大総帥の2人は、グルダ銀河団連合帝国ハグレル・グルダ・バダン皇帝の長女と次女で有る。2人は穏健派で有る母親で有るヤヒル・グルダ・バダン女帝から、サンドルダン大帝(魔人アウトサイダル)は信用できないので注意して監視する様厳命を申し渡された。最悪の場合は暗殺しても良いとも言い渡された。
と言う事で、2人は最後尾に追従している。彼女等もサンドルダン大帝を全く信用していなかった。2人共穏健派で、領土拡大は望んでいなかったので有る。平和主義者では無いが、可能なら対話で友好関係を気付きたいと考えている。今迄は一度も叶わなかった事だが。
❄
母船ミレアルナの生体脳ルシアナが、此の船団を探知してミサに報告する。
「恐らく魔人アウトサイダル傘下の船団ね」と、テロメィス統轄女王に話し掛けるミサ。
「えっ、もしそうならグルダ帝国存亡の危機だわ。我が帝国には植民星系を合わせてもせいぜい1億台程度の戦艦しか持ち合わせていませんから」と、不安気に話し掛けるテロメィス統轄女王。
「では緊急事態法を発令し、戒厳令下を発出します。第1の防御対策は、バルダ星系を封印し、第3惑星グルダに戒厳令下統合本部を設立。次に、最重要星系の封印処置。第3にシモルネリア・メンタル・魔法空間転送機(CMMT転送機)を完成させる事。完成すれば私の母国から応援艦隊を呼び寄せる事が出来ますから」と、話すミサ。
「ミサ神聖女王陛下は、此の様な事態でも冷静なのですね。恐らく幾つもの苦境、苦難を乗り越えて来たのでしょうね」と、話し掛けるテロメィス統轄女王。
「安心なさい。此の宇宙には強力な味方が2種族います。其の上、私には宇宙最強の兵器が2つ有ります。其れを使えば対等に戦う事が出来るでしょう」と、答えるミサ。
ミサの説明を聞いて、テロメィス統轄女王は少し安心する。
ミサが大きく右手を振ると、スクリーンを4つ現れる。其のスクリーンに、空の帝国のビルレナ・ビーングル・ラダン統轄女王と、地の帝国のラレパナル・アントロマン・ゾレス統轄女王の上半身が映し出される。
「ミサ様、詳細は伺いました。ミケレ・クロスダル・ゾルゲ大総帥が第1陣として3000万台を引率、第2はビルレロ・ビーングル・ラダン統合大総帥が2000万台を引率して救援に向かいます」と、話し掛ける空の帝国のビルレナ・ビーングル・ラダン統轄女王。
「ピルア・ラビッタン・ジルダ大総帥が第1陣として3000万台、ラレパナロ・アントロマン・ゾレス統合大総帥が第2陣2000万台を引率して救援に向かう予定です」と、話し掛ける空の帝国のビルレナ・ビーングル・ラダン統轄女王。
「2人共有り難う」と、お礼を述べるミサ。
テロメィス統轄女王が「救援艦隊派遣有り難う御座います」と、お礼を述べる。
「お礼は必要有りません。私はミサ神聖女王の忠実な下僕です。命令されば躊躇わず従うだけです」と、話すビルレナ・ビーングル・ラダン統轄女王。
「私も同様です」と、話すラレパナル・アントロマン・ゾレス統轄女王。
「進行迄はかなり時間が有ります。バルダ星系第3惑星グルダから10光年離れた宙域に、7MDプロジェクターでバルダ星系第3惑星グルダを造り出し、其処に罠を仕掛け敵船団を迎え撃つ事にします」と、話し掛けるミサ。
「出来れば戦闘は避けたいのですが、無理でしょうね」と、話すテロメィス統轄女王。
「解りました。可能な限り戦闘を避ける様努力します」と、答えるミサ。
MD2821年11月29日。サンドルダン大帝傘下の船団が、バタフライ超銀河団左翼5000万光年手前で停止する。用心の為に、サンドルダン大帝は偵察部隊を派遣する。
既に探知していた生体脳ルシアは、隠密戦隊に連絡してとと有る作戦を伝授する。其の作戦を実行する為に隠密ロボット艦隊を発進させる。隠密ロボット艦隊は、サンドルダン大帝傘下の船団に探知される事無く船体外壁に取り付く。隠密ロボット艦隊から、無数の直径20ミクロンの特殊戦略用攻撃パーツ・オミクロンを射出する。
オミクロンは外壁に取り付くと、急激に増殖を開始し金属を変換し始める。通常なら此れで全ての船団を制圧出来るのだが、船体の侵食を感知した搭載脳が対策として対抗対ワクチンを開発して船体を侵食を寸前の所で食い止めた。
取り付いていた隠密ロボット艦隊は、失敗した事を探知し、経過の記録を保存してから全艦隊帰還する。
記録したデータを、生体脳ルシアナと生体脳ルシアが分析を解析し、ワクチンを無効にする対抗策とオミクロンの改造を開始する。
報告を受けたミサは最終兵器で有る、バビロビダンとミクロビロンを使用する決意を固める。
船団司令長官から、最後尾の2人の王女に連絡が届く。其のデータを見ながら「お姉様、どうやら母星系に艦隊を集結させて迎え討ちにするつもりなのね」と、話し掛ける次女のヤヒレル・グルダ・バダン。
「玉砕でもするつもりなのかしら。其れ程愚かだとは考えられないけど」と、答える長女のヤヒロル・グルダ・バダン。
「罠を仕掛けてるのかも」と、話し掛ける次女のヤヒレル・グルダ・バダン。
「例えそうだとしても我々を止める事は出来ないわ」と、話し掛ける長女のヤヒロル・グルダ・バダン。
❄
MD2821年12月3日。グルダ銀河団連合帝国軍先鋒艦隊5000万台が、偽装星系外縁に次々とドロップダウンして来る。
探知スクリーンを見てミサは「全艦隊に通達致します。万が一にも命の危険に遭遇した場合い、或いは、戦って敵わないと自覚した時は、躊躇わずコンタクト星系に退避して下さい。私は最後まで当星系に留まり、皆様方が退避する迄見守っています」と、話し掛ける。
数時間後。敵先鋒艦隊が星系内に進入して来る。ロボット艦隊が全面に立ちはだかる。
反物質宙雷の罠に敵艦隊が次々はまり、大爆発している。敵先鋒艦隊司令は、敵の罠に嵌まった悟り全艦隊にバリアの展開を命じる。更に、扇状ビームを放射しながら反物質宙雷を爆破させて前進する用命じる。
敵の作戦を知ったミサは、反物質宙雷をシモルネロン転送機で敵先鋒艦隊中心部分に送り込む。反物質宙雷は現実復帰と同時に大爆発する。其の爆発に寄り数千台が消滅する。
次に、待機していた惑星軌道リング2台がニードル反物質砲で砲撃を開始する。
戦闘が開始されてから数時間後。敵艦隊は数万台が消滅、大破、小破していた。対しミサの艦隊は全く無傷で有る。
監視していたサンドルダン大帝は、此の失態に激怒して全船団に突撃命令を出す。
ミサは「全艦隊に命令します。5分後に反物質宙雷を爆発させますので、其の爆発と同時に緊急脱出して下さい。惑星軌道リングと私は最後まで残りますので、安心して脱出して下さい」と、話し掛ける。
5分後。いきなり無数の反物質宙雷が大爆発をする。其の爆発に隠れる様に次々と艦隊が脱出して行く。爆発の灯りが消える頃には星系内には惑星軌道リングと中型母船シモネルリア・ゼロ・ルシアだけとなる。
最後尾は待機していた2人の王女の姉ヤヒロル・グルダ・バダンが、妹ヤヒレル・グルダ・バダンに「ヤヒレル、何か可怪しいと思わない。星系全体が罠の様な気がする」と、話し掛ける。
「まさか、信じられない。もしそうなら、科学技術レベルが相当に高い種族と言う事になるわ」と、答える次女ヤヒレル・グルダ・バダン王女。
「星系内に残っている母船の後をつけましょうか」と、妹に話し掛ける姉。
「お姉様、一体何を考えているの」と、話し掛ける妹。
「いきなり艦隊が消えたと言う事は、何処かで集合するのでしょうから」と、話し掛ける姉。
「成る程、其の通りね」と、答える妹。
数分後。中型母船シモネルリア・ゼロ・ルシアが動き出し、アッと言う間にドロップアップして行く。星系内には、惑星軌道リングだけが取り残される。
監視していた2人の王女の姉が「ヤヒレル、あの母船を追跡して」と、指示してから「グルダ銀河団連合帝国軍全艦隊に命令する。直ちに星系から緊急脱出せよ。星系全体が罠で有る可能が高い」と,メッセージを送る。
其の通信に敏感に反応したグルダ帝国艦隊は次々と脱出して行く。だが、必死の呼び掛けも叶わず数万台の戦艦が星系と共に消滅する。
2
MD2821年12月10日。コンタクト星系の所在地がグルダ銀河帝国に発見され、グルダ銀河帝国軍がコンタクト星系外縁に迫って来る。ミサは、第1次防衛ラインに惑星軌道リング1000台を配置し、第2次防衛ラインにはロボット艦隊10万台。最終防衛ラインには、身長180メートルのシモルダ・フェアリ15体が配置している。
マンタリアン5万体は、遊撃部隊として星系内を航行している。コンタクト星系は、防衛並びに攻撃態勢は整っている
ミサは星系外縁にグルダ帝国軍が到着したと知り、メッセージを送信する決意をする。
「私はブルースター銀河団連合帝国神聖女王のミサ・マリアレム・アレスです。我々は、未知なる貴女方と戦う理由が有りません。但し、当然ながら攻撃を受ければ容赦無く戦い侵略者は殲滅します。だが、我々としては出来得る限り戦いは避けたいと願っています。故に偽装星系を造り出し防衛する事にしたのです。我々として貴女方を殲滅したく無かったので、時期を見て撤退したのです。にも関わらず此処まで追跡して来たと言う事はそれなりの理由が有るに違いないと考えられので、其の理由を聞かせて頂きたい」と、メッセージを送る。
ミサのメッセージを聞いたヤヒロル・グルダ・バダン王女が「私はグルダ銀河団連合帝国の第1王女で有るヤヒロル・グルダ・バダンです。我々は大帝陛下の命令に寄りバタフライ超銀河団全域の制圧に乗り出したのです。故に、貴女方に関しては含む所は有りません。但し、私は穏健派ですので進んで戦闘を仕掛けるつもりは有りません。可能なら戦争を止めたいと願っています。ましてや貴女方の様な、我々寄り数段科学技術レベルが高い種族とは。何故なら下手をすれば我々は滅ぼされるリスクが高いからです」と、返答する。
「早々に返信頂き感謝致します。可能ならば戦闘は避けたいのですが、何か方法は有りますか」と、問いかけるミサ。
「父上が信頼している腹心の1人で有る、強硬派のバルク・ラダン・ルゴル統合大元帥が船団の総司令長官ですから、説得するのは難しいです」と、答える。ヤヒロル・グルダ・バダン王女。
「駄目でも話して頂け無いでしょうか。現実の戦況を説明し、敵対者の最高指導者と接触し話し合った結果、これ以上の戦闘は望んでいないと知ったのでコンタクトしました。と、話して下さい。最後に私と代わって下されば私から説明しますので」と、話し掛ける。
「解りました。話してみましょう」と、答えるヤヒロル・グルダ・バダン王女。
10数分後。ミサが通信回線に割り込む。
「バルク・ラダン・ルゴル統合大元帥閣下、お初にお目通りします。私はブルースター銀河団連合帝国神聖女王のミサ・マリアレム・アレスです。我々は貴方がたグルダ銀河団連合帝国と敵対する意思は全く有りませんが、侵略を受ければ断固として戦う心構えはしています。だが、現実的には貴方がたには勝ち目は有りません。何故なら、我々は戦艦1台の損失が無いのに、貴方がたは既に数万台が消滅しています。と言う事は、此のまま戦えば貴方がたは間違い無く大敗を経験するでしょうから、此のまま撤退して下さい」と、話し掛けるミサ。
「多勢に無勢じゃ。戦えば必ず我々が勝利するわい」自信を込めて答えるバルク・ラダン・ルゴル統合大元帥。
「止むを得無いわね。解りました。本意では有りませんが迎撃する事にします」と、答えるミサ。
通信回線を切り替えて「ヤヒロル王女陛下、申し訳有りません。話し合いは決裂しましたので、戦闘は継続されます。でも、心配しないで下さい。我々が保持する最終兵器で人命を奪う事無く制圧しますから」と、話し掛ける。
「エッ、本当に其の様な事が可能なのですか」と、問いかけるヤヒロル王女。
「勿論です。最終兵器の1つで有るミクロビロンを使用して全艦隊を航行不能にしますので。ゆっくりと観戦していて下さい」と、話し掛けるミサ。
小一時間後に。星系内にばら撒いたミクロビロンが何千億、何兆億に増殖した宙域にグルダ銀河団連合帝国軍艦隊が次々と進入して来る。ミクロビロンはバリアを潜り抜け船体に取り付く。取り付くと当時に無限増殖を開始しながら、船体の金属を生体金属に変換してゆく。
何も気が付かず、バルク・ラダン・ルゴル統合大元帥は護衛艦隊に守られながら星系内に進入して来る。
数時間後。第1陣防衛ラインを形成している惑星軌道リング1000台に近付いて来る。だが、ミサは発砲命令は出さなかった。既に全てが航行不能になりミクロビロン集合知性体により制圧されるのを知っていたからで有る。
惑星軌道リング1000台が、各500台毎に左右に分かれて行く。其の後方にはロボット艦隊10万台が第2次防衛ラインを形成している。其のロボット艦隊が各5万台毎に左右に分かれて行く。其の間を進んで来る。
第4惑星軌道を過ぎて次々と停止して行く。司令船だけが通過してシモルダ・フェアリ15体の手前300キロメートルで停止する。
「ミサ様、ミクロビロン集合知性です。全てのグルダ銀河団連合帝国軍を制圧しました。全艦自爆させましょうか」と、通信してくる。
「其の必要は有りません。バルク・ラダン・ルゴル統合大元帥と話したい」と、答えるミサ。
「承知致しました」と答えて、直ぐにバルク統合大元帥と代わる。
「バルク・ラダン・ルゴルです」
「私はブルースター銀河団連合帝国神聖女王のミサ・マリアレム・アレスです」と自己紹介して「バルク統合大元帥。貴方がたは私に敗北したと認めますか」と、問いかけるミサ。
「此の様な状態では敗北したと認めるしか有るまい」と、答えるバルク統合大元帥。
「では、2度と我が帝国傘下のラダン銀河連合帝国の領土を侵犯しないと約束して下さい」と、話し掛けるミサ。
「大帝陛下の許可が無ければ私の一存では答えられない」と、答えるバルク統合大元帥。
「で、有ろうな。では私と2人の王女の4人の間で約束して下さい」と、問いかけるミサ。
「承知した」と、答えるバルク統合大元帥。
「では、貴方とラダン銀河連合帝国軍の身柄は、ヤヒロル・グルダ・バダン第1王女陛下に委ねます」と、話しかけるミサ。
「で、我々を威嚇している此のもの達を撤退させて下さらんか」と、話しかけるバルク統合大元帥。
「承知した。では、ミクロビロン集合知性へ。痕跡を残さず直ちに撤退せよ。速やかにな」と、命令するミサ。
数秒後。ミクロビロンは嘘の様に痕跡も無く消え去る。事実は、艦内の内壁にはミクロビロンが張り付いていた。万が一に備えての安全装置で有る。其の事は2人の王女にも秘密にしておいた。
ヤヒロル・グルダ・バダン王女は、ミサにお礼を述べてから「大妖精神ミサ神聖女王親衛隊として、4女のテロメデス・グルダ・ルダス王女と腹心のテロメリス・グルダ・ルダス従妹と、副統轄摂政で従妹のテロメラル・グルダ・ルダスと、従妹のテロメヒル・グルダ・ルダス摂政と、従妹のテロメリス・グルダ・ルダス摂政と、従妹のテレメロル・グルダ・ルダス摂政と、テレメイル・グルダ・ルダス統合大総帥と、テレメイル・グルダ・ルダス統合大総帥と、テラロイル・グルダ・ルダス統轄大総帥とテリライル・グルダ・ルダス大総帥等が大妖精神ミサ神聖女王に臣下として同行したいと要望が有りましたので、迷惑で無ければ同行させて下さい」と、話しかける。
「承知致しました。同行する事を認めます」と、答えるミサ。
「有り難う御座います。では、早々に伝えます」と、話しかけるヤヒロル・グルダ・バダン王女。
MD2821年12月16日。テロメデス・グルダ・ルダス王女等の艦隊が、本国から次々と発進しコンタクト星系に向かって行く。
コンタクト星系に着いた艦隊は、メタモルフォーゼを成し遂げた母船ミレアルナに次々と格納されて行く。其の数1000万台で有る。
数時間後。全ての艦隊が格納されてから数分後。テロメデス・グルダ・ルダス第4王女と其の側近等9名が、中型母船シモネルリア・ゼロ・ルシアの統合司令センターに現れる。
「ミサ神聖女王陛下、テロメデス・グルダ・ルダス第4王女です」と、自己紹介してから、配下のメンバーを紹介する。
紹介終了後「以後、私達はミサ神聖女王陛下の忠実な配下として使えます」と、話しかけるテロメデス第4王女。
「故郷を離れて私に同行して淋しくは無いのかしら」と、問いかけるミサ。
「今は淋しくは無いけど、時がたてば淋しくなるかも知れないわね」と、話して微笑むテロメデス第4王女。
「其の時は話してね。直ぐに戻りますから」と、話しかけるミサ。
「有り難う御座いますミサ様」と、答えるテロメデス第4王女。
ミサはテレメレス・ラダン・ルゴル女帝と、娘4人並びに穏健派の側近等25人を中型母船シモネルリア・ゼロ・ルシアに招待する。
数時間後。25人がシモネルリア・ゼロ・ルシアの統合司令センターに現れる。ミサは、招待した理由を話し不老不死の処置を開始する。
数時間後。不老不死の処置が終了し統合司令センターの第2会議室に集合する。
「皆様方は私達と同じく不老不死になりました。と言う事は、永遠に此の宇宙に生き平和を維持しなければならないと言う事です。恐らく簡単な事では無いでしょうが、私達は軍事同盟を締結した同盟国で有り仲間、同志ですので、何か困った事が有りましたら、遠慮せずに話し下さい」と、最初に話し掛ける。
「承知しておりますミサ様」と、答えるヤヒル・グルダ・バダン女帝。
「前にも話しましたが、ラダン銀河連合帝国は我が帝国の傘下保護下に有りますので無断侵入しないで下さい」と、念を押すミサ。
「承知しております」と、答えるヤヒル・グルダ・バダン女帝。
「他の宙域ならば制圧、侵略は自由です。但し、領域外への調査進出は有り得る行動で有るので、万が一にも出会っても争いは避けて頂きたい」と、話しかけるミサ。
「承知しました」と、答えるヤヒル・グルダ・バダン女帝。
会談は数時間後に終了し、帰国して行く。
❄
地球的に見ると、大トカゲが人間に似た知性体となり強大な銀河団帝国を築き上げ周囲を次々と制圧している残忍で冷酷な種族で有る。
MD2822年1月16日。パグル帝国パトレナ・バグル・ダログ統轄女王の命令を受けたパロパラ・バグル・ダログ副統轄大元帥は、自分の傘下で有るプロレ・バグル・ダログ大元帥を連れて近辺星系から制圧を開始する。
彼等は残酷で、生存可能な有酸素星系を発見するなり無警告で攻撃して、生き残った住民は奴隷として狩り出し重労働させている。
MD2821年11月27日。~MD2822年1月16日。
第1章 魔法の国からの訪問者。Vol-1-6。
(登場人物)
❣️ミサ・マリアレム・アレス。
長女。(生物学的年齢18歳)2236歳。
💛ムアル連邦共和国神聖女王。
💛バルデルス銀河団連合共和国神聖女王。
💛ブルースター銀河団連合帝国神聖女王。
💛テラ連邦共和国副神聖女王。
💛テラ連邦共和国エスパー部隊副統轄司令長官。
超天才マルチ物理学者。高エネルギー学者。超天才医学者。7次元数学者。超天才マルチ数学者。フェアリピンクのリーダー。30以上の学位を持っている。連合帝国最強のエスパー。
❣️パロメス・レムール・レムラル。
レムニア共和国女王。身長10センチメートル。ミサの共生者。
❣️パロメイラ・レムール・レムラル。
パロメスファミリーの一族。パロメス・レムール・レムラル女王の特使。摂政。側近の幹部。
❣️ミロテシア・ラダン・バル。
ラダン銀河連合帝国統轄女王。長女。
❣️ミロテシラ・ラダン・バル。
ラダン銀河連合帝国女王。次女。
❣️ミロテシル・ラダン・バル。
ラダン銀河連合帝国副女王。3女。
❣️ミロテアラ・ラダン・バル。
ラダン銀河連合帝国副女王。4女。
❣️ミアラ・ラダン・バル。
ラダン銀河連合帝国統合大元帥。従妹。
❣️ラミル・ラダン・バル。
ラダン銀河連合帝国統轄大元帥。従妹。
(ミサ神聖女王親衛隊)
❣️ミロテアラ・ラダン・バル。
ラダン銀河連合帝国副女王。4女。
❣️ミラル・ラダン・バル。
ラダン銀河連合統轄大元帥。従妹。
❄❄
(グルダ帝国)
(異世界レベル・スリー宇宙=パピレラル)。バタフライ超銀河団左翼最遠方のはぐれバクルダ銀河。其の銀河の中心部から1万光年離れた恒星密集地に有るバルダ星系第3惑星グルダ。
グルダ人。人類に瓜二つの人間。
💚大魔人大帝サイダルン=魔人アウトサイダル。
💚ハグレル・グルダ・バダン。
グルダ銀河団連合帝国大帝。
❣️ヤヒル・グルダ・バダン。
グルダ銀河団連合帝国女帝。穏健派。
💚ハグナル・グルダ・バダン。
ヤヒル・グルダ・バダン大帝の長男。急進派。
💚ハグレル・グルダ・バダン。
グルダ銀河団連合帝国大帝。
❣️ヤヒル・グルダ・バダン。
グルダ銀河団連合帝国女帝。穏健派。
💚ハグナル・グルダ・バダン。
ヤヒル・グルダ・バダン大帝の長男。急進派。
❣️ヤヒロル・グルダ・バダン。
グルダ帝国統轄女王の長女。穏健派。
❣️ヤヒレル・グルダ・バダン。
グルダ帝国副統轄女王の次女。穏健派。
❣️テロメラス・グルダ・バダン。
グルダ帝国副統轄女王の3女。穏健派。
❣️テロメデス・グルダ・バダン。
グルダ帝国女王の4女。穏健派。
❣️テロメリス・グルダ・バダン。
グルダ帝国女王の従妹。穏健派。
❣️テロメルス・グルダ・バダン。
グルダ帝国統轄摂政。グルダ帝国女王の従妹。穏健派。
❣️テロメラル・グルダ・バダン。
グルダ帝国女王の従妹。副統轄摂政。穏健派。
❣️テロメラス・グルダ・バダン。
グルダ帝国女王の従妹。摂政。穏健派。
❣️テロメヒル・グルダ・バダン。
グルダ帝国女王の従妹。摂政。穏健派。
❣️テロメリス・グルダ・バダン。
グルダ帝国女王の従妹。摂政。穏健派。
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(バグル帝国)
(異世界レベル・スリー宇宙=パピレラル)。バタフライ超銀河団右翼最遠方はぐれバレグル銀河団バダクル銀河星系第3惑星バグル。
大トカゲが人間に似た知性体となり強大な銀河団帝国を築き上げ周囲を次々と制圧している残忍で冷酷な種族で有る。
❣️パトレナ・バグル・ダログ。
バグル帝国統轄女王。
❣️パトレル・バグル・ダログ。
バグル帝国副統轄女王。
❣️バトレラ・バグル・ダログ。
バグル帝国女王。
❣️パトレミ・バグル・ダログ。
バグル帝国副女王。
❣️パトロナ・バグル・ダログ。
バグル帝国副女王。
❣️パトロレ・バグル・ダログ。
バグル帝国統轄摂政。
❣️パトロル・バグル・ダログ。
バグル帝国副統轄摂政。
❣️パラメラ・バグル・ダログ。
バグル帝国副摂政。
❣️パラメル・バグル・ダログ。
バグル帝国副摂政。
❣️パラメロ・バグル・ダログ。
バグル帝国副副摂政。
❣️パリラナ・バグル・ダログ。
バグル帝国軍統合大元帥。
❣️パリバル・バグル・ダログ。
バグル帝国軍副統合大元帥。
❣️パリナル・バグル・ダログ。
バグル帝国軍副統合大元帥。
❣️パロナル・バグル・ダログ。
バグル帝国軍統轄大元帥。
❣️パロパル・バグル・ダログ。
バグル帝国軍副統轄大元帥。
❣️パロパラ・バグル・ダログ。
バグル帝国軍副統轄大元帥。
❣️パロク・バグル・ダログ。
バグル帝国軍大元帥。
❣️プロレ・バグル・ダログ。
バグル帝国軍大元帥。
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MD2821年11月27日。
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MD2822年1月16日。
第1章 魔法の国からの訪問者。Vol-1-6。
(本文)
1
不老不死の処置を受けたテロメィス・グルダ・ルダス統轄女王と10人の女王、摂政等は、中型母船シモネルリア・ゼロ・ルシアの統合司令センター内の第1会議室に集合している。
其の席上で、テロメィス・グルダ・ルダス統轄女王が「今から私達はミサ神聖女王陛下の忠実な下僕として永遠にお仕え致します。其の証として、ミサ神聖女王陛下の直属部隊としてテロメリス・グルダ・ルダス女王。テロメラル・グルダ・ルダス副統轄摂政。テロメヒル・グルダ・ルダス摂政。テロメリス・グルダ・ルダス摂政の4人従妹を親衛隊として赴任させます。軍隊としては20ヶ軍団になります」と、話し掛けるテロメィス統轄女王。
「其れは有り難い事ですが、貴女の軍隊が減り防衛に支障をきたすでしょう」と、話し掛ける。
「心配してくれて有り難う御座います。不足分は早急に軍人を募集します。艦艇等は総力挙げて建造させます」と、答えるテロメィス統轄女王。
「其の間、我々が守ります。では、防衛の為に第3惑星グルダと第4惑星バルに惑星軌道リングガイア・ゼロを配備します。承認と其の旨を帝国内に告知して下さい」と、要請するミサ。
「承知致しました。直ちに告知します」と、答えるテロメィス統轄女王。
「何か質問は有りますか」と、問いかけるミサ。
「惑星軌道リングガイア・ゼロって、どのような防衛システムなのでしょうか」と、問いかけるテロメィス統轄女王。
「惑星の赤道上に惑星軌道リングを重力アンカーで固定した究極の防衛システムです。本来は、敵対する勢力の惑星を制圧する為に開発された兵器なのですが、後日改良され防衛力を付加させたのです」と、説明するミサ。
「サンドルダン皇帝の母船に対抗出来ますか」と、問いかけるテロメィス統轄女王。
「間違いなく対抗出来ます。瞬時に破壊する事も可能ですが、出来る限り其れは避けたいと願っています。故に、最強の隠密戦隊が出撃しました」と、答えるミサ。
隠密戦隊の母船から数100万台のミクロ特殊戦略用攻撃パーツ・オミクロンが射出され、探知されずに敵母船の船体に取り付いた。
オミクロンはウィルスの特性を有し、生物に取り付くと急激に増殖を開始、遺伝子を書き換えたり、生物を支配して操る事が出来る。更に、各種金属を変換する事も出来る。其の上、各種ロボット並びに攻撃兵器も作り出す事も出来る。
船体に取り付いオミクロンは、増殖しながら船体の金属を生体金属ゴーストミサトロンに変換を開始する。
一部は船体を通り抜け、大気中に溶け込んで急激に増殖を開始する。増殖を開始したオミクロンは船内の乗務員等に感染し、感染した人体の遺伝子を変換しミサの忠実な部下として意識をコントロール出来る用洗脳する。
オミクロンはサンドルダン皇帝にも感染するが、彼の特殊メタボリックには通じ無かった。異常に気が付いたサンドルダンは、全乗務員並びにロボットに惑星グルダを攻撃して殲滅せよと、命令を出す。
洗脳されている乗務員は必死に抵抗するが、強力なヒュプノ波に似た命令インパルスに屈指、攻撃を開始する。
直径800万キロメートルのアウトサンドリアンから強烈なエネルギービームが数10条が伸びて来る。
砲撃と同時に惑星軌道リングガイア・グルダの生体脳が防御バリアを展開させる。エネルギービームは其のバリアで阻まれ破壊出来ない。其の直後、軌道リングガイア・グルダから猛烈な反撃のエネルギービームが発射される。
アウトサンドリアンは急速転身したため、直撃は免れたがバリアが不安定になり崩壊寸前となるが辛うじて持ち堪える。
サンドルダン皇帝は状況を素早く判断して、未だ侵略されていない天頂部中型母船アウトサンドルでの脱出を考える。決断は早かった。裏切ることの無いロボット全台に天頂部中型母船アウトサンドルに向かえと命令する。自分も急いで天頂部中型母船アウトサンドルに向かった。
小一時間後。中型母船アウトサンドルが緊急発進し、アッと言う間にドロップアップして行った。
生体脳ルシアが「サンドルダン皇帝は天頂部の中型母船で脱出しました。如何致しますか」と、問いかける。
「追う必要は無いわ。何処に逃げても直ぐに探知出来るから」と、答えるミサ。
「承知致しました。では、シモルネリア・メンタル・魔法空間転送機(CMMT転送機)の建造を急ぎます」と、答える生体脳ルシア。
「第3惑星グルダの大陸中央部で建造中のCMMT転送機の設計図の取得と、作動原理を手に入れる事と、完成を急がせよ」と、指示するミサ。
「承知致しました。話が変わりますが、母船ミレアルナの生体脳ルシアナから報告が届きました。新たな事態に備えてメタモルフォーゼを実行しました。其れに伴い、私もメタモルフォーゼを実行致します」と、報告する。
MD2821年11月27日。メタモルフォーゼが完了し、母船ミレアルナは直径2800万キロメートルに成長し、中型母船シモネルリア・ゼロ・ルシアは直径280万キロメートルに成長してグルダ人の受け入れを開始する。
テロメィス統轄女王の話に依ると、大妖精神ミサ神聖女王の人気が高まり、同行したいと言う希望者が増え、現在10億人を越えたと言う事である。其の上、希望者は増え続けているらしい。
バタフライ銀河のほぼ中心部コンタクター星系第3惑星コンタクトでは、ロボット艦隊の製造が想定以上の速さで製造が進んでいる。
別プロジェクトで、戦艦並びに惑星軌道リングガイア・ゼロの再生・復元製造を続けている。
ミサとテロメィス統轄女王の2人は、グルダ帝国防御な関して更なる詳細な打ち合わせをする。特に偽装星系での戦いに並びに戦力の配分等についての詳細な話し合いが始まる。
「7MDプロジェクターで造り出したバルダ星系第3惑星グルダに惑星軌道リング・ガイアを設置して、全面に空の帝国艦隊と地の帝国の艦隊を配備。其の前に私の母船。其の前にグルダ帝国艦隊。最前面に惑星軌道リング・ガイアを3台配備して迎え討ちましょう」と、提案するミサ。
「承知致しました。異存は有りません」と、答えるテロメィス統轄女王。
偽装バルダ星系第3惑星グルダに次々と艦隊が集合して来る。数時間後には、予定されている艦隊の殆どが集結して配置に着く。
ミサが全ての艦隊に呼び掛ける。「我々は、存亡を賭けた戦いを目前にしています。其の未知船団は、私が想定していた以上に科学技術レベルが高く、我々より数段上回っていると考えられます。従って、太刀打ち出来ないと判断したのなら躊躇わず緊急脱出してコンタクト惑星に退避して下さい。其処が此の宇宙で最も防衛能力が優れていますから。宜しくお願い致します」と、話し掛けるミサ。
❄
脱出したサンドルダン皇帝は、バタフライ超銀河団左翼中央部に向かっ行く。途中、頭の中に声が聞こえて来る。其の声に導かれるまま、バタフライ超銀河団左翼中央部のとある銀河に到着する。
サンドルダン皇帝は想像を絶する力に捕まり、見知らぬ惑星に降臨する。目前に1人の男を先頭に多くの人が膝まづいている。
「大魔人サイダルン大帝陛下。降臨して頂き感謝致します。私はグルダ銀河団連合帝国ハグレル・グルダ・バダン皇帝です。我々は大魔人サイダルン大帝陛下の忠実な下僕です。何なりと御命令下さい」と、話し掛けるハグレル皇帝。
「では、ハグレル皇帝。直ちに出撃準備をせよ。我々は天命に従い、バタフライ超銀河団全体を制圧する」と、命令するサイダルン大帝。
「承知致しました大魔人サイダルン大帝陛下」
数日後。大魔人サイダルン大帝が引率する母船、戦艦10億台がバタフライ超銀河団左翼中央部に向かって発進して行く。
後日発進したヤヒロル・グルダ・バダン副統合大総帥と、ヤヒレル・グルダ・バダン統轄大総帥の2人は、グルダ銀河団連合帝国ハグレル・グルダ・バダン皇帝の長女と次女で有る。2人は穏健派で有る母親で有るヤヒル・グルダ・バダン女帝から、サンドルダン大帝(魔人アウトサイダル)は信用できないので注意して監視する様厳命を申し渡された。最悪の場合は暗殺しても良いとも言い渡された。
と言う事で、2人は最後尾に追従している。彼女等もサンドルダン大帝を全く信用していなかった。2人共穏健派で、領土拡大は望んでいなかったので有る。平和主義者では無いが、可能なら対話で友好関係を気付きたいと考えている。今迄は一度も叶わなかった事だが。
❄
母船ミレアルナの生体脳ルシアナが、此の船団を探知してミサに報告する。
「恐らく魔人アウトサイダル傘下の船団ね」と、テロメィス統轄女王に話し掛けるミサ。
「えっ、もしそうならグルダ帝国存亡の危機だわ。我が帝国には植民星系を合わせてもせいぜい1億台程度の戦艦しか持ち合わせていませんから」と、不安気に話し掛けるテロメィス統轄女王。
「では緊急事態法を発令し、戒厳令下を発出します。第1の防御対策は、バルダ星系を封印し、第3惑星グルダに戒厳令下統合本部を設立。次に、最重要星系の封印処置。第3にシモルネリア・メンタル・魔法空間転送機(CMMT転送機)を完成させる事。完成すれば私の母国から応援艦隊を呼び寄せる事が出来ますから」と、話すミサ。
「ミサ神聖女王陛下は、此の様な事態でも冷静なのですね。恐らく幾つもの苦境、苦難を乗り越えて来たのでしょうね」と、話し掛けるテロメィス統轄女王。
「安心なさい。此の宇宙には強力な味方が2種族います。其の上、私には宇宙最強の兵器が2つ有ります。其れを使えば対等に戦う事が出来るでしょう」と、答えるミサ。
ミサの説明を聞いて、テロメィス統轄女王は少し安心する。
ミサが大きく右手を振ると、スクリーンを4つ現れる。其のスクリーンに、空の帝国のビルレナ・ビーングル・ラダン統轄女王と、地の帝国のラレパナル・アントロマン・ゾレス統轄女王の上半身が映し出される。
「ミサ様、詳細は伺いました。ミケレ・クロスダル・ゾルゲ大総帥が第1陣として3000万台を引率、第2はビルレロ・ビーングル・ラダン統合大総帥が2000万台を引率して救援に向かいます」と、話し掛ける空の帝国のビルレナ・ビーングル・ラダン統轄女王。
「ピルア・ラビッタン・ジルダ大総帥が第1陣として3000万台、ラレパナロ・アントロマン・ゾレス統合大総帥が第2陣2000万台を引率して救援に向かう予定です」と、話し掛ける空の帝国のビルレナ・ビーングル・ラダン統轄女王。
「2人共有り難う」と、お礼を述べるミサ。
テロメィス統轄女王が「救援艦隊派遣有り難う御座います」と、お礼を述べる。
「お礼は必要有りません。私はミサ神聖女王の忠実な下僕です。命令されば躊躇わず従うだけです」と、話すビルレナ・ビーングル・ラダン統轄女王。
「私も同様です」と、話すラレパナル・アントロマン・ゾレス統轄女王。
「進行迄はかなり時間が有ります。バルダ星系第3惑星グルダから10光年離れた宙域に、7MDプロジェクターでバルダ星系第3惑星グルダを造り出し、其処に罠を仕掛け敵船団を迎え撃つ事にします」と、話し掛けるミサ。
「出来れば戦闘は避けたいのですが、無理でしょうね」と、話すテロメィス統轄女王。
「解りました。可能な限り戦闘を避ける様努力します」と、答えるミサ。
MD2821年11月29日。サンドルダン大帝傘下の船団が、バタフライ超銀河団左翼5000万光年手前で停止する。用心の為に、サンドルダン大帝は偵察部隊を派遣する。
既に探知していた生体脳ルシアは、隠密戦隊に連絡してとと有る作戦を伝授する。其の作戦を実行する為に隠密ロボット艦隊を発進させる。隠密ロボット艦隊は、サンドルダン大帝傘下の船団に探知される事無く船体外壁に取り付く。隠密ロボット艦隊から、無数の直径20ミクロンの特殊戦略用攻撃パーツ・オミクロンを射出する。
オミクロンは外壁に取り付くと、急激に増殖を開始し金属を変換し始める。通常なら此れで全ての船団を制圧出来るのだが、船体の侵食を感知した搭載脳が対策として対抗対ワクチンを開発して船体を侵食を寸前の所で食い止めた。
取り付いていた隠密ロボット艦隊は、失敗した事を探知し、経過の記録を保存してから全艦隊帰還する。
記録したデータを、生体脳ルシアナと生体脳ルシアが分析を解析し、ワクチンを無効にする対抗策とオミクロンの改造を開始する。
報告を受けたミサは最終兵器で有る、バビロビダンとミクロビロンを使用する決意を固める。
船団司令長官から、最後尾の2人の王女に連絡が届く。其のデータを見ながら「お姉様、どうやら母星系に艦隊を集結させて迎え討ちにするつもりなのね」と、話し掛ける次女のヤヒレル・グルダ・バダン。
「玉砕でもするつもりなのかしら。其れ程愚かだとは考えられないけど」と、答える長女のヤヒロル・グルダ・バダン。
「罠を仕掛けてるのかも」と、話し掛ける次女のヤヒレル・グルダ・バダン。
「例えそうだとしても我々を止める事は出来ないわ」と、話し掛ける長女のヤヒロル・グルダ・バダン。
❄
MD2821年12月3日。グルダ銀河団連合帝国軍先鋒艦隊5000万台が、偽装星系外縁に次々とドロップダウンして来る。
探知スクリーンを見てミサは「全艦隊に通達致します。万が一にも命の危険に遭遇した場合い、或いは、戦って敵わないと自覚した時は、躊躇わずコンタクト星系に退避して下さい。私は最後まで当星系に留まり、皆様方が退避する迄見守っています」と、話し掛ける。
数時間後。敵先鋒艦隊が星系内に進入して来る。ロボット艦隊が全面に立ちはだかる。
反物質宙雷の罠に敵艦隊が次々はまり、大爆発している。敵先鋒艦隊司令は、敵の罠に嵌まった悟り全艦隊にバリアの展開を命じる。更に、扇状ビームを放射しながら反物質宙雷を爆破させて前進する用命じる。
敵の作戦を知ったミサは、反物質宙雷をシモルネロン転送機で敵先鋒艦隊中心部分に送り込む。反物質宙雷は現実復帰と同時に大爆発する。其の爆発に寄り数千台が消滅する。
次に、待機していた惑星軌道リング2台がニードル反物質砲で砲撃を開始する。
戦闘が開始されてから数時間後。敵艦隊は数万台が消滅、大破、小破していた。対しミサの艦隊は全く無傷で有る。
監視していたサンドルダン大帝は、此の失態に激怒して全船団に突撃命令を出す。
ミサは「全艦隊に命令します。5分後に反物質宙雷を爆発させますので、其の爆発と同時に緊急脱出して下さい。惑星軌道リングと私は最後まで残りますので、安心して脱出して下さい」と、話し掛ける。
5分後。いきなり無数の反物質宙雷が大爆発をする。其の爆発に隠れる様に次々と艦隊が脱出して行く。爆発の灯りが消える頃には星系内には惑星軌道リングと中型母船シモネルリア・ゼロ・ルシアだけとなる。
最後尾は待機していた2人の王女の姉ヤヒロル・グルダ・バダンが、妹ヤヒレル・グルダ・バダンに「ヤヒレル、何か可怪しいと思わない。星系全体が罠の様な気がする」と、話し掛ける。
「まさか、信じられない。もしそうなら、科学技術レベルが相当に高い種族と言う事になるわ」と、答える次女ヤヒレル・グルダ・バダン王女。
「星系内に残っている母船の後をつけましょうか」と、妹に話し掛ける姉。
「お姉様、一体何を考えているの」と、話し掛ける妹。
「いきなり艦隊が消えたと言う事は、何処かで集合するのでしょうから」と、話し掛ける姉。
「成る程、其の通りね」と、答える妹。
数分後。中型母船シモネルリア・ゼロ・ルシアが動き出し、アッと言う間にドロップアップして行く。星系内には、惑星軌道リングだけが取り残される。
監視していた2人の王女の姉が「ヤヒレル、あの母船を追跡して」と、指示してから「グルダ銀河団連合帝国軍全艦隊に命令する。直ちに星系から緊急脱出せよ。星系全体が罠で有る可能が高い」と,メッセージを送る。
其の通信に敏感に反応したグルダ帝国艦隊は次々と脱出して行く。だが、必死の呼び掛けも叶わず数万台の戦艦が星系と共に消滅する。
2
MD2821年12月10日。コンタクト星系の所在地がグルダ銀河帝国に発見され、グルダ銀河帝国軍がコンタクト星系外縁に迫って来る。ミサは、第1次防衛ラインに惑星軌道リング1000台を配置し、第2次防衛ラインにはロボット艦隊10万台。最終防衛ラインには、身長180メートルのシモルダ・フェアリ15体が配置している。
マンタリアン5万体は、遊撃部隊として星系内を航行している。コンタクト星系は、防衛並びに攻撃態勢は整っている
ミサは星系外縁にグルダ帝国軍が到着したと知り、メッセージを送信する決意をする。
「私はブルースター銀河団連合帝国神聖女王のミサ・マリアレム・アレスです。我々は、未知なる貴女方と戦う理由が有りません。但し、当然ながら攻撃を受ければ容赦無く戦い侵略者は殲滅します。だが、我々としては出来得る限り戦いは避けたいと願っています。故に偽装星系を造り出し防衛する事にしたのです。我々として貴女方を殲滅したく無かったので、時期を見て撤退したのです。にも関わらず此処まで追跡して来たと言う事はそれなりの理由が有るに違いないと考えられので、其の理由を聞かせて頂きたい」と、メッセージを送る。
ミサのメッセージを聞いたヤヒロル・グルダ・バダン王女が「私はグルダ銀河団連合帝国の第1王女で有るヤヒロル・グルダ・バダンです。我々は大帝陛下の命令に寄りバタフライ超銀河団全域の制圧に乗り出したのです。故に、貴女方に関しては含む所は有りません。但し、私は穏健派ですので進んで戦闘を仕掛けるつもりは有りません。可能なら戦争を止めたいと願っています。ましてや貴女方の様な、我々寄り数段科学技術レベルが高い種族とは。何故なら下手をすれば我々は滅ぼされるリスクが高いからです」と、返答する。
「早々に返信頂き感謝致します。可能ならば戦闘は避けたいのですが、何か方法は有りますか」と、問いかけるミサ。
「父上が信頼している腹心の1人で有る、強硬派のバルク・ラダン・ルゴル統合大元帥が船団の総司令長官ですから、説得するのは難しいです」と、答える。ヤヒロル・グルダ・バダン王女。
「駄目でも話して頂け無いでしょうか。現実の戦況を説明し、敵対者の最高指導者と接触し話し合った結果、これ以上の戦闘は望んでいないと知ったのでコンタクトしました。と、話して下さい。最後に私と代わって下されば私から説明しますので」と、話し掛ける。
「解りました。話してみましょう」と、答えるヤヒロル・グルダ・バダン王女。
10数分後。ミサが通信回線に割り込む。
「バルク・ラダン・ルゴル統合大元帥閣下、お初にお目通りします。私はブルースター銀河団連合帝国神聖女王のミサ・マリアレム・アレスです。我々は貴方がたグルダ銀河団連合帝国と敵対する意思は全く有りませんが、侵略を受ければ断固として戦う心構えはしています。だが、現実的には貴方がたには勝ち目は有りません。何故なら、我々は戦艦1台の損失が無いのに、貴方がたは既に数万台が消滅しています。と言う事は、此のまま戦えば貴方がたは間違い無く大敗を経験するでしょうから、此のまま撤退して下さい」と、話し掛けるミサ。
「多勢に無勢じゃ。戦えば必ず我々が勝利するわい」自信を込めて答えるバルク・ラダン・ルゴル統合大元帥。
「止むを得無いわね。解りました。本意では有りませんが迎撃する事にします」と、答えるミサ。
通信回線を切り替えて「ヤヒロル王女陛下、申し訳有りません。話し合いは決裂しましたので、戦闘は継続されます。でも、心配しないで下さい。我々が保持する最終兵器で人命を奪う事無く制圧しますから」と、話し掛ける。
「エッ、本当に其の様な事が可能なのですか」と、問いかけるヤヒロル王女。
「勿論です。最終兵器の1つで有るミクロビロンを使用して全艦隊を航行不能にしますので。ゆっくりと観戦していて下さい」と、話し掛けるミサ。
小一時間後に。星系内にばら撒いたミクロビロンが何千億、何兆億に増殖した宙域にグルダ銀河団連合帝国軍艦隊が次々と進入して来る。ミクロビロンはバリアを潜り抜け船体に取り付く。取り付くと当時に無限増殖を開始しながら、船体の金属を生体金属に変換してゆく。
何も気が付かず、バルク・ラダン・ルゴル統合大元帥は護衛艦隊に守られながら星系内に進入して来る。
数時間後。第1陣防衛ラインを形成している惑星軌道リング1000台に近付いて来る。だが、ミサは発砲命令は出さなかった。既に全てが航行不能になりミクロビロン集合知性体により制圧されるのを知っていたからで有る。
惑星軌道リング1000台が、各500台毎に左右に分かれて行く。其の後方にはロボット艦隊10万台が第2次防衛ラインを形成している。其のロボット艦隊が各5万台毎に左右に分かれて行く。其の間を進んで来る。
第4惑星軌道を過ぎて次々と停止して行く。司令船だけが通過してシモルダ・フェアリ15体の手前300キロメートルで停止する。
「ミサ様、ミクロビロン集合知性です。全てのグルダ銀河団連合帝国軍を制圧しました。全艦自爆させましょうか」と、通信してくる。
「其の必要は有りません。バルク・ラダン・ルゴル統合大元帥と話したい」と、答えるミサ。
「承知致しました」と答えて、直ぐにバルク統合大元帥と代わる。
「バルク・ラダン・ルゴルです」
「私はブルースター銀河団連合帝国神聖女王のミサ・マリアレム・アレスです」と自己紹介して「バルク統合大元帥。貴方がたは私に敗北したと認めますか」と、問いかけるミサ。
「此の様な状態では敗北したと認めるしか有るまい」と、答えるバルク統合大元帥。
「では、2度と我が帝国傘下のラダン銀河連合帝国の領土を侵犯しないと約束して下さい」と、話し掛けるミサ。
「大帝陛下の許可が無ければ私の一存では答えられない」と、答えるバルク統合大元帥。
「で、有ろうな。では私と2人の王女の4人の間で約束して下さい」と、問いかけるミサ。
「承知した」と、答えるバルク統合大元帥。
「では、貴方とラダン銀河連合帝国軍の身柄は、ヤヒロル・グルダ・バダン第1王女陛下に委ねます」と、話しかけるミサ。
「で、我々を威嚇している此のもの達を撤退させて下さらんか」と、話しかけるバルク統合大元帥。
「承知した。では、ミクロビロン集合知性へ。痕跡を残さず直ちに撤退せよ。速やかにな」と、命令するミサ。
数秒後。ミクロビロンは嘘の様に痕跡も無く消え去る。事実は、艦内の内壁にはミクロビロンが張り付いていた。万が一に備えての安全装置で有る。其の事は2人の王女にも秘密にしておいた。
ヤヒロル・グルダ・バダン王女は、ミサにお礼を述べてから「大妖精神ミサ神聖女王親衛隊として、4女のテロメデス・グルダ・ルダス王女と腹心のテロメリス・グルダ・ルダス従妹と、副統轄摂政で従妹のテロメラル・グルダ・ルダスと、従妹のテロメヒル・グルダ・ルダス摂政と、従妹のテロメリス・グルダ・ルダス摂政と、従妹のテレメロル・グルダ・ルダス摂政と、テレメイル・グルダ・ルダス統合大総帥と、テレメイル・グルダ・ルダス統合大総帥と、テラロイル・グルダ・ルダス統轄大総帥とテリライル・グルダ・ルダス大総帥等が大妖精神ミサ神聖女王に臣下として同行したいと要望が有りましたので、迷惑で無ければ同行させて下さい」と、話しかける。
「承知致しました。同行する事を認めます」と、答えるミサ。
「有り難う御座います。では、早々に伝えます」と、話しかけるヤヒロル・グルダ・バダン王女。
MD2821年12月16日。テロメデス・グルダ・ルダス王女等の艦隊が、本国から次々と発進しコンタクト星系に向かって行く。
コンタクト星系に着いた艦隊は、メタモルフォーゼを成し遂げた母船ミレアルナに次々と格納されて行く。其の数1000万台で有る。
数時間後。全ての艦隊が格納されてから数分後。テロメデス・グルダ・ルダス第4王女と其の側近等9名が、中型母船シモネルリア・ゼロ・ルシアの統合司令センターに現れる。
「ミサ神聖女王陛下、テロメデス・グルダ・ルダス第4王女です」と、自己紹介してから、配下のメンバーを紹介する。
紹介終了後「以後、私達はミサ神聖女王陛下の忠実な配下として使えます」と、話しかけるテロメデス第4王女。
「故郷を離れて私に同行して淋しくは無いのかしら」と、問いかけるミサ。
「今は淋しくは無いけど、時がたてば淋しくなるかも知れないわね」と、話して微笑むテロメデス第4王女。
「其の時は話してね。直ぐに戻りますから」と、話しかけるミサ。
「有り難う御座いますミサ様」と、答えるテロメデス第4王女。
ミサはテレメレス・ラダン・ルゴル女帝と、娘4人並びに穏健派の側近等25人を中型母船シモネルリア・ゼロ・ルシアに招待する。
数時間後。25人がシモネルリア・ゼロ・ルシアの統合司令センターに現れる。ミサは、招待した理由を話し不老不死の処置を開始する。
数時間後。不老不死の処置が終了し統合司令センターの第2会議室に集合する。
「皆様方は私達と同じく不老不死になりました。と言う事は、永遠に此の宇宙に生き平和を維持しなければならないと言う事です。恐らく簡単な事では無いでしょうが、私達は軍事同盟を締結した同盟国で有り仲間、同志ですので、何か困った事が有りましたら、遠慮せずに話し下さい」と、最初に話し掛ける。
「承知しておりますミサ様」と、答えるヤヒル・グルダ・バダン女帝。
「前にも話しましたが、ラダン銀河連合帝国は我が帝国の傘下保護下に有りますので無断侵入しないで下さい」と、念を押すミサ。
「承知しております」と、答えるヤヒル・グルダ・バダン女帝。
「他の宙域ならば制圧、侵略は自由です。但し、領域外への調査進出は有り得る行動で有るので、万が一にも出会っても争いは避けて頂きたい」と、話しかけるミサ。
「承知しました」と、答えるヤヒル・グルダ・バダン女帝。
会談は数時間後に終了し、帰国して行く。
❄
地球的に見ると、大トカゲが人間に似た知性体となり強大な銀河団帝国を築き上げ周囲を次々と制圧している残忍で冷酷な種族で有る。
MD2822年1月16日。パグル帝国パトレナ・バグル・ダログ統轄女王の命令を受けたパロパラ・バグル・ダログ副統轄大元帥は、自分の傘下で有るプロレ・バグル・ダログ大元帥を連れて近辺星系から制圧を開始する。
彼等は残酷で、生存可能な有酸素星系を発見するなり無警告で攻撃して、生き残った住民は奴隷として狩り出し重労働させている。
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