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第3章~愛し、愛されず~
第3章~愛し、愛されず~
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彼は居た、いつものファーストフード店の前に。ポケットに手を入れ、空を見上げている。
そんなんじゃあ、彼女が来ても気付かないぞ。
僕は心でそう毒付き、歩を進める。
だが、まだ気付かない。カバンを脇腹に当てる。履き慣れている訳もないスカートの丈の寂しさに、思わず八つ当たりする。
「待たせたな」
「お、待ってないぜ」
「悪かったな」
ずいぶん待っていたということは、彼の瞳を見れば明らかだった。
彼の視線は僕の全身を何度も行ったり来たりしている、気のせいだと思うが、周りの視線も感じる。
自分でも違和感がある、スカートが…短い。
「可愛い。男だって、絶対分からないな」
無邪気に笑う彼に、僕はスカートの裾を気にしながら言った。
「それも嫌だな!」
「今日は1日、付き合ってもらうからな」
こうして始まった本格的シミュレーションは、意外に楽しく、あっという間に経った。
時刻は18時を過ぎた頃だった。
「もうこの季節は、暗いなぁ。もうそろそろお開きにするか?」
「そうだな、てか終わるなら手を離せ!」
そう言って僕は手を振り払う。それを寂しそうに見ている龍都。
「さ、帰るぞ!今度、何か奢れよ?」
僕の言葉に、龍都は笑みを返し、わざとらしく言う。
「あ、この後なんか用事あるか?今日は家に誰も居ないから何か作ってやるよ」
「用事は無いな、お前んち行って食いまくってやる!」
この時、意気込んでいたのは龍都の方だったのかもしれない。彼は、口の端に浮かべた笑みを隠すように、手を差し伸べ言った。
「だから、それまで…俺の彼女な?」
「家までだぞ、ほら早く歩け」
僕は、彼が差し伸べた手を握る。そこから伝わる体温は、全身に伝わり、やがて僕を温めてくれた。 歩のペースはあがることなく、着々と龍都の家に向かっていた。
「あれ、龍都クンかな?」
背後の少女に2人が気付くことは無かった。
「もしかして…浮気?私が告白しても乗り気じゃなかったのに付き合ってくれたのって…本命が居たから、なの…?」
彼女は、イケナイと頭で理解しつつ、後を付けた。これからどこに行こうと、何を見ようと信じられない。でも、受け止める覚悟は出来ていた。
付き合ったのに乗り気じゃない、あの感じが、今の状況を納得させていたからかも知れない。
龍都の家はオシャレな一軒家、と言ってもガレージに外車が突っ込んであるし、伊達に金持ちじゃないのかもしれない。
「お邪魔します」
玄関で龍都の靴まで揃える。これが、僕がいつもお邪魔する時に、やってしまう癖だ。
「何か食べたいもんあるか?特別に今日は俺が作ってやる」
誇らしげに言う彼に、自信があるんだなぁ、と感心する。
「1番自信がある料理を食べたい」
「1番かぁー、あれかな?」
などと1人事を言うと彼は、キッチンに入って行った。
スカートの裾を気にすることも、歩き方を気にすることも、無くやっと安心感に浸れる。何より周りの目が1番毒だ。
安堵からか、僕は思わずため息を付いた。
ふといい匂いと音が流れてきた。
あのスポーツ系龍都が、料理とは…。外見からも性格からも、ギャップが生まれた。
それから数分待って出てきたのは、沢山の種類の天ぷらだった。
「揚げ物か、珍しいな」
「嫌いか?」
彼の不安そうな表情を裏切るように、僕は微笑んだ。彼の眩しい笑顔にはほど遠いが。
「あ、あっい」
「ははっ、出来立てに被りつくからだ」
僕のドジさに、腹を抱えて笑う龍都。そんなに面白いだろうか?
「…でも、美味しい」
僕が、天ぷらとご飯を交互に食べている向かいで、彼はゆっくり味わう様に、もしくは考え事をする様に、箸を動かしていた。
「どうしたんだ?」
思わず聞いてしまう僕に、彼は笑みを浮べ誤魔化した。
「何でもない」
何でもないようには見えない僕は、問いただす。
「何かあるなら言ってくれ、協力もしたい。それとも今日も、僕は力不足だったのか?」
彼は箸を天ぷらに向け、食べ始める。漂う雰囲気が変わった気がした。だが、気にしたら負けだと思い、気が付かないフリをし、味噌汁を啜る。
「お前、本当に可愛いよな」
「ガハッ」
飲んでいた味噌汁を噴き出しそうになり、我慢すると、噎せた。
「どん臭いとこも、ツンデレなとこも、容姿も…」
彼は僕を男として見ているのだろうか?もしかして、弟とかそんな感覚なのだろうか?
「な、何が言いたい」
「可愛いな、って言いたい」
「ふざけんな、あれはフリだ」
気にしていることを弄られ、ムキになる。
「何怒ってんだよ、別に良いだろ。人間には、男性と女性の二つが備わってるんだから。どっちが強いかであって、そんな事どうだって良い」
「僕は男だ!お前だって…可愛いとか、可笑しいだろ!」
「可笑しいのか?」
「え?」
「それって、本当に、可笑しいのか?」
瞳が真っ直ぐと僕を捉えた。僕は、彼の散漫していた意識を全て向けられ、緊張した。
そのせいか可笑しいと、即答も出来なかった。
「じゃ、もし。俺が本当は女子が好きじゃなくて、男子が好きだったら?それって、やっぱり可笑しいのか…」
彼の表情がとても、もし、にはみえず僕は言う。
「問題を身近に感じ過ぎだ」
彼の反応を見るが、自覚しているのか笑った。
「それに、問題が入れ替わってる。今は男が可愛いのが可笑しいと言っているんだ」
畳み掛けるが、やはり彼は堂々とした様子で、全く指摘されている事柄を理解していないようだった。
「男子が好きだから、可愛いと思える。ってのだったら?問題の答えにさえなるんじゃないか?」
「好きって…もしかして、」
「あぁ、そのもしかしてだ」
僕の手から、箸が滑り落ちた。
「僕の事を…そんな目で、見ていたのか…」
龍都に答えを求めるが、僕が求めている答えは真実ではなく、否定だった。
だが、龍都は悪びれもなく笑っている。
「俺の中ではしっくり来ないが、そうなるな…」
彼は、僕の事を…弟どころか、男として目に映ってさえ居なかった。いや、男を恋愛対象に見ていた、が正しいか。
落ちた箸の存在が、目に入る。箸は…自分を箸だと思われている、と考え使われているのだろうか?そんな、答えのない事にさえ疑問を抱き、現実から逃げようとする。
「俺は…お前が」
とっさに、耳を塞ぎ目を力いっぱい瞑る。それがせめてもの抵抗だった。
『ははっ、お前はほんとに騙されやすいな』そんな言葉が脳内に再生された。
いつ言われたんだ?記憶を回想していると、思い出した。一週間前、僕の姉と付き合うことになった、という話題だ。これには心底驚いたと共に、龍都に失望した。何故なら、あんな何処がいいのか分からないうるさい奴が好みだとは思わなかったからだ。
だが、彼は真剣に聞いていた僕を30分間遊んだ。
あの感覚で、もう一度、言ってもらえないだろうか?僕のリアクションを見たいが為の出任せだと。
望みを実現させるべく、耳から手を離す。ゆっくりと視界を広げる。
「…冗談だ」
彼は言った、確かに冗談だと。だが、彼の正直過ぎる性格が裏目に出た。
頬が引きつっている。作り笑いだ。彼は人に話題を合わせる時に、必ずこの笑いをする。
この事は、冗談ではないと、彼自身が訴えていた。
「今回のは、結構ヘビーだったんじゃないか?俺の予想を超えるリアクションだ」
彼は、僕に嫌われまいと、これ以上拒絶される前に、冗談にする事にしたのだろう。
だが、僕には受け止められない。これが冗談だという事も、カレが僕に…恋愛観を持っていたことも。
「誤魔化さなくて良い、龍都…そんな奴だとは知らなかった」
僕は席を立つと、玄関へ行った。靴を履いてドアに手を掛ける。振り返るが、彼は居なかった。
引き留められるより、良いが、心にポッカリ穴が開いてしまった様に、虚しさが際立った。
僕達は、ここで終わってしまうんだな。
僕は一生ここには来ないだろうな、そう覚悟してドアを開けた。
冷たい風が吹きつける。目的が無くなった、僕の服装は哀れなだけだ。早く帰って寝よう。寝て、全てを解消してしまおう。
そう決意し、僕の歩みは速度を上げた。
そんなんじゃあ、彼女が来ても気付かないぞ。
僕は心でそう毒付き、歩を進める。
だが、まだ気付かない。カバンを脇腹に当てる。履き慣れている訳もないスカートの丈の寂しさに、思わず八つ当たりする。
「待たせたな」
「お、待ってないぜ」
「悪かったな」
ずいぶん待っていたということは、彼の瞳を見れば明らかだった。
彼の視線は僕の全身を何度も行ったり来たりしている、気のせいだと思うが、周りの視線も感じる。
自分でも違和感がある、スカートが…短い。
「可愛い。男だって、絶対分からないな」
無邪気に笑う彼に、僕はスカートの裾を気にしながら言った。
「それも嫌だな!」
「今日は1日、付き合ってもらうからな」
こうして始まった本格的シミュレーションは、意外に楽しく、あっという間に経った。
時刻は18時を過ぎた頃だった。
「もうこの季節は、暗いなぁ。もうそろそろお開きにするか?」
「そうだな、てか終わるなら手を離せ!」
そう言って僕は手を振り払う。それを寂しそうに見ている龍都。
「さ、帰るぞ!今度、何か奢れよ?」
僕の言葉に、龍都は笑みを返し、わざとらしく言う。
「あ、この後なんか用事あるか?今日は家に誰も居ないから何か作ってやるよ」
「用事は無いな、お前んち行って食いまくってやる!」
この時、意気込んでいたのは龍都の方だったのかもしれない。彼は、口の端に浮かべた笑みを隠すように、手を差し伸べ言った。
「だから、それまで…俺の彼女な?」
「家までだぞ、ほら早く歩け」
僕は、彼が差し伸べた手を握る。そこから伝わる体温は、全身に伝わり、やがて僕を温めてくれた。 歩のペースはあがることなく、着々と龍都の家に向かっていた。
「あれ、龍都クンかな?」
背後の少女に2人が気付くことは無かった。
「もしかして…浮気?私が告白しても乗り気じゃなかったのに付き合ってくれたのって…本命が居たから、なの…?」
彼女は、イケナイと頭で理解しつつ、後を付けた。これからどこに行こうと、何を見ようと信じられない。でも、受け止める覚悟は出来ていた。
付き合ったのに乗り気じゃない、あの感じが、今の状況を納得させていたからかも知れない。
龍都の家はオシャレな一軒家、と言ってもガレージに外車が突っ込んであるし、伊達に金持ちじゃないのかもしれない。
「お邪魔します」
玄関で龍都の靴まで揃える。これが、僕がいつもお邪魔する時に、やってしまう癖だ。
「何か食べたいもんあるか?特別に今日は俺が作ってやる」
誇らしげに言う彼に、自信があるんだなぁ、と感心する。
「1番自信がある料理を食べたい」
「1番かぁー、あれかな?」
などと1人事を言うと彼は、キッチンに入って行った。
スカートの裾を気にすることも、歩き方を気にすることも、無くやっと安心感に浸れる。何より周りの目が1番毒だ。
安堵からか、僕は思わずため息を付いた。
ふといい匂いと音が流れてきた。
あのスポーツ系龍都が、料理とは…。外見からも性格からも、ギャップが生まれた。
それから数分待って出てきたのは、沢山の種類の天ぷらだった。
「揚げ物か、珍しいな」
「嫌いか?」
彼の不安そうな表情を裏切るように、僕は微笑んだ。彼の眩しい笑顔にはほど遠いが。
「あ、あっい」
「ははっ、出来立てに被りつくからだ」
僕のドジさに、腹を抱えて笑う龍都。そんなに面白いだろうか?
「…でも、美味しい」
僕が、天ぷらとご飯を交互に食べている向かいで、彼はゆっくり味わう様に、もしくは考え事をする様に、箸を動かしていた。
「どうしたんだ?」
思わず聞いてしまう僕に、彼は笑みを浮べ誤魔化した。
「何でもない」
何でもないようには見えない僕は、問いただす。
「何かあるなら言ってくれ、協力もしたい。それとも今日も、僕は力不足だったのか?」
彼は箸を天ぷらに向け、食べ始める。漂う雰囲気が変わった気がした。だが、気にしたら負けだと思い、気が付かないフリをし、味噌汁を啜る。
「お前、本当に可愛いよな」
「ガハッ」
飲んでいた味噌汁を噴き出しそうになり、我慢すると、噎せた。
「どん臭いとこも、ツンデレなとこも、容姿も…」
彼は僕を男として見ているのだろうか?もしかして、弟とかそんな感覚なのだろうか?
「な、何が言いたい」
「可愛いな、って言いたい」
「ふざけんな、あれはフリだ」
気にしていることを弄られ、ムキになる。
「何怒ってんだよ、別に良いだろ。人間には、男性と女性の二つが備わってるんだから。どっちが強いかであって、そんな事どうだって良い」
「僕は男だ!お前だって…可愛いとか、可笑しいだろ!」
「可笑しいのか?」
「え?」
「それって、本当に、可笑しいのか?」
瞳が真っ直ぐと僕を捉えた。僕は、彼の散漫していた意識を全て向けられ、緊張した。
そのせいか可笑しいと、即答も出来なかった。
「じゃ、もし。俺が本当は女子が好きじゃなくて、男子が好きだったら?それって、やっぱり可笑しいのか…」
彼の表情がとても、もし、にはみえず僕は言う。
「問題を身近に感じ過ぎだ」
彼の反応を見るが、自覚しているのか笑った。
「それに、問題が入れ替わってる。今は男が可愛いのが可笑しいと言っているんだ」
畳み掛けるが、やはり彼は堂々とした様子で、全く指摘されている事柄を理解していないようだった。
「男子が好きだから、可愛いと思える。ってのだったら?問題の答えにさえなるんじゃないか?」
「好きって…もしかして、」
「あぁ、そのもしかしてだ」
僕の手から、箸が滑り落ちた。
「僕の事を…そんな目で、見ていたのか…」
龍都に答えを求めるが、僕が求めている答えは真実ではなく、否定だった。
だが、龍都は悪びれもなく笑っている。
「俺の中ではしっくり来ないが、そうなるな…」
彼は、僕の事を…弟どころか、男として目に映ってさえ居なかった。いや、男を恋愛対象に見ていた、が正しいか。
落ちた箸の存在が、目に入る。箸は…自分を箸だと思われている、と考え使われているのだろうか?そんな、答えのない事にさえ疑問を抱き、現実から逃げようとする。
「俺は…お前が」
とっさに、耳を塞ぎ目を力いっぱい瞑る。それがせめてもの抵抗だった。
『ははっ、お前はほんとに騙されやすいな』そんな言葉が脳内に再生された。
いつ言われたんだ?記憶を回想していると、思い出した。一週間前、僕の姉と付き合うことになった、という話題だ。これには心底驚いたと共に、龍都に失望した。何故なら、あんな何処がいいのか分からないうるさい奴が好みだとは思わなかったからだ。
だが、彼は真剣に聞いていた僕を30分間遊んだ。
あの感覚で、もう一度、言ってもらえないだろうか?僕のリアクションを見たいが為の出任せだと。
望みを実現させるべく、耳から手を離す。ゆっくりと視界を広げる。
「…冗談だ」
彼は言った、確かに冗談だと。だが、彼の正直過ぎる性格が裏目に出た。
頬が引きつっている。作り笑いだ。彼は人に話題を合わせる時に、必ずこの笑いをする。
この事は、冗談ではないと、彼自身が訴えていた。
「今回のは、結構ヘビーだったんじゃないか?俺の予想を超えるリアクションだ」
彼は、僕に嫌われまいと、これ以上拒絶される前に、冗談にする事にしたのだろう。
だが、僕には受け止められない。これが冗談だという事も、カレが僕に…恋愛観を持っていたことも。
「誤魔化さなくて良い、龍都…そんな奴だとは知らなかった」
僕は席を立つと、玄関へ行った。靴を履いてドアに手を掛ける。振り返るが、彼は居なかった。
引き留められるより、良いが、心にポッカリ穴が開いてしまった様に、虚しさが際立った。
僕達は、ここで終わってしまうんだな。
僕は一生ここには来ないだろうな、そう覚悟してドアを開けた。
冷たい風が吹きつける。目的が無くなった、僕の服装は哀れなだけだ。早く帰って寝よう。寝て、全てを解消してしまおう。
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