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第拾玖話(終)
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お待たせしてすみません。
前話から半年後のお話です。
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「それにしてもすごいわねぇ」
騒動のあった祭りから半年後、恭佳は知里の元を訪れていた。部屋に通されるなり挨拶もそこそこに部屋の一角を占めている物に視線が向けられる。
「そうなのよ。もう十分だからと言っても聞いてくれなくて……」
迎えた知里もため息交じりでその一角に目を向ける。そこにはベビーベッドを筆頭に子供用のおもちゃや衣類等が山のように積まれていた。
あの祭の夜で無事懐妊した知里は現在妊娠6ヶ月。ゆったりとしたマタニティドレスの上からでもわずかにお腹が膨らんでいて、ソファーに座っている彼女は困惑の表情を浮かべながらも時折幸せそうにお腹に手を当てている。
懐妊を機に2人は実篤の実家へ引っ越していた。以前住んでいたマンションとは比べられないほど広い部屋を用意してもらっているのだが、夫だけでなく義父母もあれこれと競うように買ってくるので既に収納する場所がない。知里はどうにか止めさせようとしているのだが、芳しい成果が上がっていないのが現状だった。
「待たせた」
そこへ仕事で出迎えに間に合わなかった実篤が部屋に入ってくる。慌てて知里が立ち上がろうとするのを制し、彼は上着を脱いで背もたれにかけるとその隣に座った。
「随分と張り切っているみたいね」
恭佳が茶化すような視線を向けると、実篤は澄ました表情で応える。
「2人分だからな」
「え?」
「双子なの」
驚く恭佳に知里が恥ずかし気に告白する。実篤はそんな彼女の腰に手をまわして抱き寄せた。相変わらずの光景なのだが、2人の間に漂う空気は半年前に比べると糖度が増している気がする。恭佳はその甘さをお茶で無理やり流した。
「あー、でもほどほどにしておきなさいよ」
「それは親父とお袋に言ってくれ。親父は家を私に任せると言い出すし、お袋はお宮参りどころか七五三の着物まで選んでいる。ここのもほとんどがあの2人が買ってきたものだ」
部屋にあふれたベビー用品をよく見ると、室内用の滑り台とか三輪車など、使うのはまだまだ先の玩具が大半を占めている。2人がどれだけ喜んでいるかがうかがい知れる。そんな会話を交わしている間にも実篤は抱き寄せてその額に口づけている。
「左様ですか……」
一緒に居るだけで胸やけを起こしそう。限界を感じた恭佳はさっさと本題に移すことに決め、持参した風呂敷包みを取り出した。
「御影から預かりものよ」
風呂敷包みを開けて恭佳が実篤に手渡したのは、御影らしい豪快な字で御守り珠と表書きされた桐の箱だった。促されて蓋を開けると、綺麗に大きさの揃った水晶の珠が五つ連なった守り珠が入っていた。御影が厳選しただけあっていずれも透明度が高く、上質な水晶なのが一目で分かる。更には恭佳の力も込められているので、その効力も折り紙付きだ。
「綺麗……」
「知里、かけてくれないか?」
手にした守り珠を覗き込んでいた知里に頼むと、彼女は一瞬驚いた様子だったが、夫の頼みを快く引き受けた。守り珠を受け取ると体を屈めた夫の首にかける。スーツを着ることの多い実篤の為に革紐の長さが調節されており、これなら普段身に付けていても邪魔にならないだろう。
「あと、これは知里ちゃんにだって」
「私に?」
恭佳はもう1つ小さな箱を取り出すと知里に手渡す。見るからにアクセサリが入っていそうな箱を開けてみると、中にはペンダントが入っていた。精緻な彫金が施された台座の上に小粒の水晶がはめ込まれている。
「もしかしてこれも守り珠?」
「そうよ。お祝いだって」
彼女自身は邪気を感じることはないが、お腹の子供は少なからず影響は受けているらしい。実篤以上にその影響を心配した義父母の勧めで、強固な結界が施されている権堂家に引っ越すことになったのだ。更に念を入れるため、実篤が半年前に予備でもらった守り珠を一つだけ外して知里が身に付けている。
「良かったな」
「ええ」
普段の実篤であれば、他の男からの贈り物は決していい顔などしないのだが、御影からの守り珠は特別なのだろう。手に取って検分が済むと、妻の首にそっとかけた。
「お礼を言わなきゃ」
「それがねぇ……」
知里は今すぐにでも連絡を取ろうとするが、恭佳はため息交じりにそれを制する。
「一区切りついたから、ちょっと出かけてくると言ってどこに行ったか分からないの。連絡もつかないし……」
「いつもの事だ。自分の納得できる品が出来ると、気分転換と称して目的も決めずに旅に出る。いつ帰ってくるかわからないが、戻ってきたら礼を言おう」
彼は独立したばかりなのだが、普段から仕入れや制作に没頭して店の方は一族から派遣されたスタッフに任せきりになっている。それで大丈夫なのかと思うのだが、彼が店にいるとお客の方が敬遠するのでその方がちょうどいいらしい。
「そうね……」
実際に接していたのはあの祭の時だけなのだが、実篤と恭佳の話を聞けば妙に納得できてしまう。いつ連絡が取れるかは2人にもわからないらしいが、それでも戻ってきたらきちんと会ってお礼が言いたい。もしかしたらお腹の子供達が生まれてからになるかもしれない。
「この子達も紹介できると良いのだけど……」
「そうだな」
知里の呟きに同意すると、実篤は彼女を自分の膝の上に座らせる。彼女のお腹に手をあてて互いに見つめあう姿は幸せそのものだ。辺りに再び甘い空気が漂い、恭佳は居た堪れなくなって席を立つ。
「じゃあ、私はこれで」
「なんだ、もっとゆっくりしていけばいいだろう?」
「あんた達の邪魔をするほど野暮じゃないわよ。じゃ、生まれたら知らせてね」
不思議そうな2人の姿に胸やけ気味の恭佳は肩をすくめる。
「そうか。外まで送る」
「あんたは知里ちゃんについてあげなさい。小父様と小母様に挨拶して帰るわ」
恭佳は知里を膝から降ろして腰を浮かしかけた実篤を制するとそそくさと荷物をまとめて席を立つ。そして2人が止める間もなく部屋を出て行ってしまう。
「気を付けて」
扉が閉まる前に知里はかろうじて声をかけたが果たして聞こえていたかどうか……。
「行っちゃった……」
「まぁ、いいだろう」
実篤は肩をすくめると、ソファーに座り直して知里を再び膝に乗せる。そしていつものようにお腹に手を当てると、ちょうど中の子がグニョーンと動く。
「あっ」
「動いた」
2人は同時に声を上げる。また動かないかと実篤は手を当てるが、それきり動く気配はない。あきらめきれない彼は彼女の腹を撫でまわす。
「さぁ君……」
普段は冷静沈着な彼がムキになっている姿に知里は思わず笑みがこぼれる。自分しか知らないと思うと嬉しさがこみ上げてくる。その頭をそっと抱き込むと額に口づけた。
「知里……」
「私、幸せよ」
「うん」
実篤は体を起こす。そして2人は見つめあうと、幸せを確かめるように唇を重ねた。
11月中旬、知里は元気な双子の男の子を出産。実篤や彼の両親は当然として、同居どころか結婚を今でも渋っていた知里の母親もこの慶事を喜んだ。これを機に徐々に知里への口出しは減っていったらしい。
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本編はこれ似て終了です。
思い付きで始めたお話でしたが、思っていた以上の方に読んでいただけて喜んでおります。
近日中におまけの設定集を更新して完結済みといたします。
最後までお付き合いありがとうございました。
前話から半年後のお話です。
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「それにしてもすごいわねぇ」
騒動のあった祭りから半年後、恭佳は知里の元を訪れていた。部屋に通されるなり挨拶もそこそこに部屋の一角を占めている物に視線が向けられる。
「そうなのよ。もう十分だからと言っても聞いてくれなくて……」
迎えた知里もため息交じりでその一角に目を向ける。そこにはベビーベッドを筆頭に子供用のおもちゃや衣類等が山のように積まれていた。
あの祭の夜で無事懐妊した知里は現在妊娠6ヶ月。ゆったりとしたマタニティドレスの上からでもわずかにお腹が膨らんでいて、ソファーに座っている彼女は困惑の表情を浮かべながらも時折幸せそうにお腹に手を当てている。
懐妊を機に2人は実篤の実家へ引っ越していた。以前住んでいたマンションとは比べられないほど広い部屋を用意してもらっているのだが、夫だけでなく義父母もあれこれと競うように買ってくるので既に収納する場所がない。知里はどうにか止めさせようとしているのだが、芳しい成果が上がっていないのが現状だった。
「待たせた」
そこへ仕事で出迎えに間に合わなかった実篤が部屋に入ってくる。慌てて知里が立ち上がろうとするのを制し、彼は上着を脱いで背もたれにかけるとその隣に座った。
「随分と張り切っているみたいね」
恭佳が茶化すような視線を向けると、実篤は澄ました表情で応える。
「2人分だからな」
「え?」
「双子なの」
驚く恭佳に知里が恥ずかし気に告白する。実篤はそんな彼女の腰に手をまわして抱き寄せた。相変わらずの光景なのだが、2人の間に漂う空気は半年前に比べると糖度が増している気がする。恭佳はその甘さをお茶で無理やり流した。
「あー、でもほどほどにしておきなさいよ」
「それは親父とお袋に言ってくれ。親父は家を私に任せると言い出すし、お袋はお宮参りどころか七五三の着物まで選んでいる。ここのもほとんどがあの2人が買ってきたものだ」
部屋にあふれたベビー用品をよく見ると、室内用の滑り台とか三輪車など、使うのはまだまだ先の玩具が大半を占めている。2人がどれだけ喜んでいるかがうかがい知れる。そんな会話を交わしている間にも実篤は抱き寄せてその額に口づけている。
「左様ですか……」
一緒に居るだけで胸やけを起こしそう。限界を感じた恭佳はさっさと本題に移すことに決め、持参した風呂敷包みを取り出した。
「御影から預かりものよ」
風呂敷包みを開けて恭佳が実篤に手渡したのは、御影らしい豪快な字で御守り珠と表書きされた桐の箱だった。促されて蓋を開けると、綺麗に大きさの揃った水晶の珠が五つ連なった守り珠が入っていた。御影が厳選しただけあっていずれも透明度が高く、上質な水晶なのが一目で分かる。更には恭佳の力も込められているので、その効力も折り紙付きだ。
「綺麗……」
「知里、かけてくれないか?」
手にした守り珠を覗き込んでいた知里に頼むと、彼女は一瞬驚いた様子だったが、夫の頼みを快く引き受けた。守り珠を受け取ると体を屈めた夫の首にかける。スーツを着ることの多い実篤の為に革紐の長さが調節されており、これなら普段身に付けていても邪魔にならないだろう。
「あと、これは知里ちゃんにだって」
「私に?」
恭佳はもう1つ小さな箱を取り出すと知里に手渡す。見るからにアクセサリが入っていそうな箱を開けてみると、中にはペンダントが入っていた。精緻な彫金が施された台座の上に小粒の水晶がはめ込まれている。
「もしかしてこれも守り珠?」
「そうよ。お祝いだって」
彼女自身は邪気を感じることはないが、お腹の子供は少なからず影響は受けているらしい。実篤以上にその影響を心配した義父母の勧めで、強固な結界が施されている権堂家に引っ越すことになったのだ。更に念を入れるため、実篤が半年前に予備でもらった守り珠を一つだけ外して知里が身に付けている。
「良かったな」
「ええ」
普段の実篤であれば、他の男からの贈り物は決していい顔などしないのだが、御影からの守り珠は特別なのだろう。手に取って検分が済むと、妻の首にそっとかけた。
「お礼を言わなきゃ」
「それがねぇ……」
知里は今すぐにでも連絡を取ろうとするが、恭佳はため息交じりにそれを制する。
「一区切りついたから、ちょっと出かけてくると言ってどこに行ったか分からないの。連絡もつかないし……」
「いつもの事だ。自分の納得できる品が出来ると、気分転換と称して目的も決めずに旅に出る。いつ帰ってくるかわからないが、戻ってきたら礼を言おう」
彼は独立したばかりなのだが、普段から仕入れや制作に没頭して店の方は一族から派遣されたスタッフに任せきりになっている。それで大丈夫なのかと思うのだが、彼が店にいるとお客の方が敬遠するのでその方がちょうどいいらしい。
「そうね……」
実際に接していたのはあの祭の時だけなのだが、実篤と恭佳の話を聞けば妙に納得できてしまう。いつ連絡が取れるかは2人にもわからないらしいが、それでも戻ってきたらきちんと会ってお礼が言いたい。もしかしたらお腹の子供達が生まれてからになるかもしれない。
「この子達も紹介できると良いのだけど……」
「そうだな」
知里の呟きに同意すると、実篤は彼女を自分の膝の上に座らせる。彼女のお腹に手をあてて互いに見つめあう姿は幸せそのものだ。辺りに再び甘い空気が漂い、恭佳は居た堪れなくなって席を立つ。
「じゃあ、私はこれで」
「なんだ、もっとゆっくりしていけばいいだろう?」
「あんた達の邪魔をするほど野暮じゃないわよ。じゃ、生まれたら知らせてね」
不思議そうな2人の姿に胸やけ気味の恭佳は肩をすくめる。
「そうか。外まで送る」
「あんたは知里ちゃんについてあげなさい。小父様と小母様に挨拶して帰るわ」
恭佳は知里を膝から降ろして腰を浮かしかけた実篤を制するとそそくさと荷物をまとめて席を立つ。そして2人が止める間もなく部屋を出て行ってしまう。
「気を付けて」
扉が閉まる前に知里はかろうじて声をかけたが果たして聞こえていたかどうか……。
「行っちゃった……」
「まぁ、いいだろう」
実篤は肩をすくめると、ソファーに座り直して知里を再び膝に乗せる。そしていつものようにお腹に手を当てると、ちょうど中の子がグニョーンと動く。
「あっ」
「動いた」
2人は同時に声を上げる。また動かないかと実篤は手を当てるが、それきり動く気配はない。あきらめきれない彼は彼女の腹を撫でまわす。
「さぁ君……」
普段は冷静沈着な彼がムキになっている姿に知里は思わず笑みがこぼれる。自分しか知らないと思うと嬉しさがこみ上げてくる。その頭をそっと抱き込むと額に口づけた。
「知里……」
「私、幸せよ」
「うん」
実篤は体を起こす。そして2人は見つめあうと、幸せを確かめるように唇を重ねた。
11月中旬、知里は元気な双子の男の子を出産。実篤や彼の両親は当然として、同居どころか結婚を今でも渋っていた知里の母親もこの慶事を喜んだ。これを機に徐々に知里への口出しは減っていったらしい。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
本編はこれ似て終了です。
思い付きで始めたお話でしたが、思っていた以上の方に読んでいただけて喜んでおります。
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最後までお付き合いありがとうございました。
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