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第2章 創造者《クリエイター》の冒険者ギルド
第25話 創造者《クリエイター》のギルド受付嬢
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セリナは光る手をコアにかざし、そのままあらゆる面を探った。
セリナの手の光に反応するように石についたコアがわずかに輝き出す。
真剣なセリナを固唾を飲んで見守っていると、やがてセリナはフゥ、と一息ついた。
「鑑定終了です。スライムのコアですね。こちらが引き取るとしたら八十ヴァルと言ったところでしょうか」
「うーん、買い取ってもらうには金額がイマイチね」
鑑定結果にアンジェは腕を組んで考え込む。
「はちじゅうばる?」
ぽかんとしていたら、アンジェがこんな感じでコアは鑑定ができ、そのままギルドに売ることができるのだと説明してくれた。
『ヴァル』というのはこの世界での通貨のことらしく、勿論強い魔物や珍しい魔物のコアのほうが高く売れる。言うまでもなく、スライムは最低値のほうだ。八十ヴァルなんてりんご一袋買えればいいほうだと言う。
ひとまずこれでコアが金になる理由はわかった。
次は「武器」だ――と言いたいところだが、セリナが提案してきたのは別物だった。
「あと……このコアだと小手なら作れそうです」
「小手?」
思わず素っ頓狂な声をあげる。その隣では「いいじゃない」とアンジェが目を輝かせた。
「今のムギちゃんは防具がないからちょうどいいと思うわ。どう? ムギちゃん」
「お、おう……じゃ、それで」
まだ話が読めていないが、アンジェが同意を求めてきたのでとりあえず頷く。
すると、セリナもセリナで「ちょっと待っててください」とその場でしゃがんで机の下の棚を開けた。
そこから古い木箱を取り出し、机の上に置き直す。
箱を開けると年季の入った短剣や具足が入っていた。セリナはその箱の中身を探り、奥から何かを引っ張り上げた。出てきたのは、それまた年季の入った鈍色の小手だった。
「これらは昔、冒険者の方々から寄付されたものなんです。自由に使って問題ないものなので、こちら差し上げますね」
「あら、いいのー? 太っ腹ね」
「ムギトさんのギルド登録祝いです。これくらいならすぐにできるので、もう少々お待ちください」
そう言ってセリナが小手をスライムのコアの横に置く。
「行きます!」
気合いの入った掛け声と共に、セリナは自分の手を叩いたあと、勢いよく机に両手を置いた。
「創造魔法!」
声を強めて呪文を唱える。
すると、コアと小手の下が輝き出し、瞬く合間に魔法陣が現れた。
魔法陣に反応してその二つがオレンジ色に光り出す。光に包まれたコアと小手は魔法陣の上でふわりと浮き、小さな光の球体になった。
そのタイミングでセリナはそっと手をかざし、二つの球体を融合させる。球体は合体した途端、互いを吸収したように大きくなり、カッと強く瞬いた。
神々しい光に目が眩む。だが、それもわずかな時間だけで、その後は徐々に輝きをなくし、ゆっくりと机の上に下降していった。
机に着陸すると同時に魔法陣も消える。そこに現れたものに、俺は目を疑った。
まず、コアが跡形もなく消えた。残ったのはあの古びた小手のはずだが、置かれているのは新品同様に真新しい小手だ。しかも、表面には青いジェルのような緩衝材がついている。
「はい、完成です」
セリナに渡され、恐る恐る小手を受け取る。
くっついた青い緩衝材は触ると弾力があった。まるで、スライムを固めたような弾力だ。
――スライム?
その感想を抱いた時、俺は息を止めていた。
「そう、これが創造――彼女たち【創造者】の能力よ」
「【創造者】……だと?」
アンジェ曰く、このクラスの人は魔力と材料さえあれば武器から防具、小道具から筆記用具までなんでも作れるらしい。これも高い魔力と優秀な魔法によって成し得ているのだろう。
そして、ここはそんなチートクラスが取りまとめているギルドということらしい。なんてこったい。
セリナの手の光に反応するように石についたコアがわずかに輝き出す。
真剣なセリナを固唾を飲んで見守っていると、やがてセリナはフゥ、と一息ついた。
「鑑定終了です。スライムのコアですね。こちらが引き取るとしたら八十ヴァルと言ったところでしょうか」
「うーん、買い取ってもらうには金額がイマイチね」
鑑定結果にアンジェは腕を組んで考え込む。
「はちじゅうばる?」
ぽかんとしていたら、アンジェがこんな感じでコアは鑑定ができ、そのままギルドに売ることができるのだと説明してくれた。
『ヴァル』というのはこの世界での通貨のことらしく、勿論強い魔物や珍しい魔物のコアのほうが高く売れる。言うまでもなく、スライムは最低値のほうだ。八十ヴァルなんてりんご一袋買えればいいほうだと言う。
ひとまずこれでコアが金になる理由はわかった。
次は「武器」だ――と言いたいところだが、セリナが提案してきたのは別物だった。
「あと……このコアだと小手なら作れそうです」
「小手?」
思わず素っ頓狂な声をあげる。その隣では「いいじゃない」とアンジェが目を輝かせた。
「今のムギちゃんは防具がないからちょうどいいと思うわ。どう? ムギちゃん」
「お、おう……じゃ、それで」
まだ話が読めていないが、アンジェが同意を求めてきたのでとりあえず頷く。
すると、セリナもセリナで「ちょっと待っててください」とその場でしゃがんで机の下の棚を開けた。
そこから古い木箱を取り出し、机の上に置き直す。
箱を開けると年季の入った短剣や具足が入っていた。セリナはその箱の中身を探り、奥から何かを引っ張り上げた。出てきたのは、それまた年季の入った鈍色の小手だった。
「これらは昔、冒険者の方々から寄付されたものなんです。自由に使って問題ないものなので、こちら差し上げますね」
「あら、いいのー? 太っ腹ね」
「ムギトさんのギルド登録祝いです。これくらいならすぐにできるので、もう少々お待ちください」
そう言ってセリナが小手をスライムのコアの横に置く。
「行きます!」
気合いの入った掛け声と共に、セリナは自分の手を叩いたあと、勢いよく机に両手を置いた。
「創造魔法!」
声を強めて呪文を唱える。
すると、コアと小手の下が輝き出し、瞬く合間に魔法陣が現れた。
魔法陣に反応してその二つがオレンジ色に光り出す。光に包まれたコアと小手は魔法陣の上でふわりと浮き、小さな光の球体になった。
そのタイミングでセリナはそっと手をかざし、二つの球体を融合させる。球体は合体した途端、互いを吸収したように大きくなり、カッと強く瞬いた。
神々しい光に目が眩む。だが、それもわずかな時間だけで、その後は徐々に輝きをなくし、ゆっくりと机の上に下降していった。
机に着陸すると同時に魔法陣も消える。そこに現れたものに、俺は目を疑った。
まず、コアが跡形もなく消えた。残ったのはあの古びた小手のはずだが、置かれているのは新品同様に真新しい小手だ。しかも、表面には青いジェルのような緩衝材がついている。
「はい、完成です」
セリナに渡され、恐る恐る小手を受け取る。
くっついた青い緩衝材は触ると弾力があった。まるで、スライムを固めたような弾力だ。
――スライム?
その感想を抱いた時、俺は息を止めていた。
「そう、これが創造――彼女たち【創造者】の能力よ」
「【創造者】……だと?」
アンジェ曰く、このクラスの人は魔力と材料さえあれば武器から防具、小道具から筆記用具までなんでも作れるらしい。これも高い魔力と優秀な魔法によって成し得ているのだろう。
そして、ここはそんなチートクラスが取りまとめているギルドということらしい。なんてこったい。
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