ドゥームレジスター

バルッ!!

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空に走る裂け目から、まるで雷が落ちるようにして黒い光が降り注いだ。その光の中から姿を現したのは、ローブの男たちとは比べ物にならないほどの威圧感を持つ一人の人物だった。

その男は漆黒の甲冑を纏い、背中には闇の翼を広げている。彼の手には、禍々しい魔力が宿る長い剣が握られていた。その剣の周囲には黒い炎が揺らめき、ただ見るだけで圧倒される力が放たれている。

「待ちわびたぞ、神野大地。」
低く響く声が砂漠全体にこだました。

「お前は……誰だ?」
大地が剣を握りしめ、声を震わせながら問いかけた。

「我が名は『ダリウス』。この計画を主導する者にして、古代の封印を解き放つための力を集める者だ。」


ダリウスは封印の核に目を向け、その存在を支配するかのように手を掲げた。すると核から放たれていた光が急速に弱まり始めた。

「封印はもうすぐ崩壊する。我々が目覚めさせるべき力――『原初の王』が復活すれば、この世界の理を塗り替えることができる。」

「原初の王だと……?」
エリオットが驚きの声を上げた。

「古代の伝説に記されている、すべての自然の力を支配する存在。そんなものを目覚めさせてどうするつもりだ!」

ダリウスは冷たく笑いながら答えた。
「この世界は腐りきっている。新たな秩序を築くために、古代の力を取り戻す。それが我々の使命だ。」

「そんなことはさせない!」
大地が叫び、剣を構えた。


ダリウスが剣を振り上げると、黒い炎が広間全体に広がり、一行に襲いかかった。ロイクが盾で防御するが、その炎の衝撃はこれまでの敵とは比べ物にならないほど強力だった。

「ぐっ……こいつ、桁違いだ!」
ロイクが体勢を崩しながら叫ぶ。

フィーネが剣で反撃を試みるが、ダリウスは剣を軽く振るだけで彼女の攻撃を弾き返した。

「この力……まるで神そのものだ。」
エリオットが魔法を準備しながら呟いた。

「それでも、俺たちで止めるんだ!」
大地が「時の収束」の力を発動し、ダリウスの動きを捉えようとする。


「時の収束」でダリウスの動きを遅らせることには成功したものの、その剣から放たれる魔力は時間の力すらねじ曲げるように広がっていく。

「このままじゃ、奴には勝てない……!」
大地は焦りを感じながらも、自分にできることを模索していた。

その時、黒い本が再び光を放ち、大地の中に声が響いた。

《神野大地、貴方の力は最後の覚醒を迎える準備が整いました。『時の結晶』の力を発動し、この戦いを終わらせなさい。》

「時の結晶……?」

《これは、時の力を結集し、敵の力を封じ込める究極の力です。覚悟を持ち、この力を完全に解放するのです。》

大地は深呼吸し、剣を高く掲げた。
「これで……終わらせる!」


剣が青白く輝き、周囲の空間が一瞬静止した。大地の剣先から放たれた光が広がり、時間そのものを結晶化させていく。その結晶がダリウスの黒い炎を吸収し、徐々に彼の動きを封じ込めていった。

「この力で……お前を止める!」

大地が剣を振り下ろすと、結晶の力がダリウスの体を完全に包み込み、その動きを止めた。

「まさか……この私が……。」
ダリウスは静かに崩れ落ち、黒い炎と共に消えていった。


ダリウスが消えた後、封印の核が再び輝きを取り戻し、砂漠全体に静寂が訪れた。

「やったのか……?」
ロイクが剣を下ろしながら言った。

エリオットが封印の核を調べ、安心したように頷く。
「封印はまだ維持されている。これで計画を止めることができたはずだ。」

「……でも、本当に終わったのかな。」
大地は剣を見つめながら、不安げに呟いた。

フィーネが彼の肩に手を置き、力強く言った。
「今はこの勝利を信じよう。そして、次に何があっても立ち向かう準備を整えるんだ。」


一行が砦に戻ると、空には再び青空が広がり、長きにわたる戦いが終わりを迎えたように思えた。しかし、大地の胸の中にはまだ拭いきれない不安が残っていた。

「もし、また奴らが現れたら……次も俺たちが戦うんだよな。」

「そうだ。だが、お前には力がある。私たちもいる。」
フィーネが微笑みながら答えた。

「そうだね……どんな未来が来ても、絶対に諦めない。」
大地は剣を握りしめ、前を向いた。
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