ドゥームレジスター

バルッ!!

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砦に戻り、戦いの記録が整理される中、大地たちは束の間の平穏を感じていた。しかし、心のどこかで、彼らは完全な終わりが訪れたわけではないと感じていた。特に、大地の胸には微かにくすぶる疑念が残っていた。

砦の広間で、エリオットが古代の文献を広げながら言った。
「これまでの封印の記録を調べたが、『原初の王』についての詳細な情報はまだ不明だ。ダリウスやアークスが言っていたことを考えると、目覚めそのものは未遂に終わったはずだが……。」

「確かに、光の柱は消えたし、封印は守られた。けど、完全に安全だと言い切れない気がする。」
フィーネが鋭い視線で窓の外を見つめた。

「これからどうする?」
ロイクが問うと、エリオットが地図を指差した。

「まず、各封印の状態を監視し続ける必要がある。それと同時に、『原初の王』に関する記録をさらに深く掘り下げる必要があるだろう。」


そのとき、砦の門番が急ぎ足で広間に駆け込んできた。
「大地殿!フィーネ殿!砦の外に奇妙な男が現れ、貴方たちに会いたいと……。」

「奇妙な男?」
大地が眉をひそめる。

門を開けると、そこにはボロボロのローブを纏い、杖を携えた老人が立っていた。その瞳は不思議な光を湛えており、ただ者ではない雰囲気を放っている。

「貴方たちが、封印を守った者たちか……。」
老人が低い声で呟いた。

「その通りだ。あんたは誰だ?」
フィーネが警戒しながら尋ねる。

老人は杖を地面に突き、静かに答えた。
「私はかつて、この世界の理を紡ぐために封印を作り上げた者の末裔だ。」

その言葉に、一行は驚きの表情を浮かべた。


老人は砦の中に招き入れられ、封印と原初の王に関する話を始めた。
「封印は本来、この世界の調和を保つために設けられたものだ。しかし、それを操ろうとする者が現れるたびに、その力は逆に脅威となる。」

「原初の王とは何なんだ?私たちはその存在についてほとんど何も知らない。」
エリオットが尋ねる。

老人は静かに頷き、語り始めた。
「原初の王は、この世界の根源的な力を象徴する存在だ。力そのものが自我を持ち、世界を作り直すことができる。だが、その目覚めは必ずしも幸福をもたらすわけではない。」

「それじゃあ、私たちは何をすればいい?」
大地が剣を握りしめながら問いかける。

「貴方たちは既に多くの封印を守った。その力を持つ者として、原初の王が完全に覚醒するのを防ぐ道を探らねばならない。」


老人の話を聞き終えた一行は、新たな目標を胸に再び旅立つ準備を始めた。原初の王の完全な覚醒を阻止し、世界の調和を守るための方法を見つけることが、次なる使命となった。

「もう一度この世界を回り、封印の力とその秘密を調べる必要があるな。」
エリオットが地図を広げて言う。

「次はどこへ行く?」
ロイクが問うと、エリオットは指を地図上の未踏の地に置いた。

「ここだ。『影の大地』。封印に関する情報が最も多く記録されていると言われている古代都市だ。」

「また厄介な場所になりそうだな。」
ロイクが苦笑する。

「それでも行くしかない。世界を守るためには、もう後戻りはできない。」
大地が剣を握りしめ、力強く答えた。


砦を後にした一行は、影の大地を目指して北へと進み始めた。これまでの戦いで得た力と絆を胸に、さらに深い真実を追い求める旅が幕を開ける。

空は青く澄んでいたが、遠くの地平線には再び不吉な兆しが漂っていた――。
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