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第二章 夢への道
第一話 大学入学
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入学してすぐのころ、単位のことを質問してきてくれた女の子がいた。名前は水鳥楓。偶然にも、彼女も私と同じく臨床検査技師を目指しているという。彼女は、臨床検査センターに就職することを目指していると言っていた。私は、特にまだ決まっていなかったので大学に入学して夢への一歩を踏み出したのだから、もっと考えなくてはならないと思った。むしろ、今まで就職先に関して考えてこなかったのは自分でもおかしいと思う。高校在学時は、臨床検査技師になるために何をしたらいいか、どの学校に進むべきなのかを考えていた。その時間と、母や母の知り合いの論文を読んで、自分なりに考察する時間が多かったために、はっきりとした就職先を考えるに至らなかったのではないかと思う。
同じ学部のため、楓とはすぐに仲良くなった。朝同じ電車に乗っていることもわかり、学校に着く前から電車や駅で見かけると声をかけて一緒に学校に行くことが多くなった。他にも、授業やレポート作成を一緒に行うことも多くなった。
しばらくして、冬也と久しぶりにキャンパス内で会った。冬也も当然、仲良くなった人がいたらしくその人と一緒に歩いていた。私のほうも楓と一緒に歩いていた時だった。冬也の友達と楓は知り合いだったらしく、4人そろってとても驚いた。なんでも、楓とその友達は中学の時からの友達らしい。そこで、私と冬也のことも話すと2人は一瞬驚いたような顔をしたが、そっちもかと笑っていた。そのまま、連絡先を交換し4人でレポートをするために図書館へ行った。
それからというもの、私たちは食堂で見かけると4人でご飯を食べるようになった。
入学してから1か月たったころ、ひさしぶりにまな香たちと会うことになった。さほど時間はたっていないのに、とても懐かしく感じた。まな香は、卒業してすぐに髪を染めていたのでかなり大人びたような感じがした。琴美は大学入学を機に、もともとメガネだったのをコンタクトに変えたらしい。以前から、コンタクトを勧めていた私としてはなぜか嬉しさがあった。行きたいお店を一通り回って、お昼を食べにファミレスに入った。それぞれに近況報告しあって、高校卒業間際のころの話をした。私と冬也の友達の話をすると、2人ともとても笑っていた。まな香と琴美は、私がいなくなって寂しくなったと言っていた。私も確かに、楓と一緒にいることが多くてもまな香たちのことを思い出すことが全くないわけではなかった。2人も同じようなことを考えてくれていたのかと、とてもうれしく感じた。
大学4年間は、夢に向かって確実な一歩を歩んでいきたいと思っていた。そのためにも、私は電車での移動時間や家での空き時間を利用して以前のように勉強していた。そのほかにも、時間的余裕のある授業に関してはほとんど出席していた。自分の知識がどんどん深まる気がして、とても充実していた。
同じ学部のため、楓とはすぐに仲良くなった。朝同じ電車に乗っていることもわかり、学校に着く前から電車や駅で見かけると声をかけて一緒に学校に行くことが多くなった。他にも、授業やレポート作成を一緒に行うことも多くなった。
しばらくして、冬也と久しぶりにキャンパス内で会った。冬也も当然、仲良くなった人がいたらしくその人と一緒に歩いていた。私のほうも楓と一緒に歩いていた時だった。冬也の友達と楓は知り合いだったらしく、4人そろってとても驚いた。なんでも、楓とその友達は中学の時からの友達らしい。そこで、私と冬也のことも話すと2人は一瞬驚いたような顔をしたが、そっちもかと笑っていた。そのまま、連絡先を交換し4人でレポートをするために図書館へ行った。
それからというもの、私たちは食堂で見かけると4人でご飯を食べるようになった。
入学してから1か月たったころ、ひさしぶりにまな香たちと会うことになった。さほど時間はたっていないのに、とても懐かしく感じた。まな香は、卒業してすぐに髪を染めていたのでかなり大人びたような感じがした。琴美は大学入学を機に、もともとメガネだったのをコンタクトに変えたらしい。以前から、コンタクトを勧めていた私としてはなぜか嬉しさがあった。行きたいお店を一通り回って、お昼を食べにファミレスに入った。それぞれに近況報告しあって、高校卒業間際のころの話をした。私と冬也の友達の話をすると、2人ともとても笑っていた。まな香と琴美は、私がいなくなって寂しくなったと言っていた。私も確かに、楓と一緒にいることが多くてもまな香たちのことを思い出すことが全くないわけではなかった。2人も同じようなことを考えてくれていたのかと、とてもうれしく感じた。
大学4年間は、夢に向かって確実な一歩を歩んでいきたいと思っていた。そのためにも、私は電車での移動時間や家での空き時間を利用して以前のように勉強していた。そのほかにも、時間的余裕のある授業に関してはほとんど出席していた。自分の知識がどんどん深まる気がして、とても充実していた。
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