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第25話
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二学期の開始から訳2週間が過ぎた頃。少し涼しくなってきた季節に謎の安心感を感じ、窓の外に咲いている濃い赤で染められた紅葉を風流だなんて考え、心を和ませる。
教卓の前でどうでもいいような話を広げる担任教師の声を聞き流すようにゆったりと体を溶かすよう机の上にへたれこんだ。何の話なのかは聞き取れない…というか、聞きたくないので全力で無視をしているのだった。
「5日後に迫った修学旅行…という事で、今から4人班を組んでもらう。このメンバーでの行動が基盤となるんだぞ。」
そう、この始末である。集まったメンバーを見てみよう。みんなの人気者、桜御影。陸上部の元エース的存在、月見斗真。
うん。一人足りないのである。かといって教室からの迫害を多々感じる僕と同じ班など桜御影の存在を置いたとしてもお断りという訳なのだろう。誰一人として寄ってきてくれないのである。
「なんかもうここ3人だろ。このクラスは元からどっか一人足りないんだし…」
まあ、ありがたい限りである。それによって修学旅行先で面倒なことが起きなさそうなので3人が妥当、寧ろよしである。
「今年から沖縄か…去年の卒業生に悪いな…」
部活動からの引退を果たした斗真は、帰路を共にすることになっていた。眠そうな顔にあくびを浮かべ、身体を伸ばし呟いていた。
「まあでも問題はいろいろあるよな。日向お前変な気起こすなよ?」
「起こすわけないだろ。女子部屋が不本意な人間が何すると思ってんだよ…」
今まで外泊系の行事では苦労を重ねてきたのだ。しかしそれもまた慣れ…という訳にはいかず、歳を重ねるにつれ問題は増えるばかりである。
「日向ちゃんと一緒に寝たら怒られるかな?」
「ほぼ100%の確率で怒られるだろ…」
この2人に協調性が無いのはいつもの事だが、振り切れた協調性のおかげで双方がボケとツッコミの役割を果たすという珍しいコンビが結成されていた。
「八雲の班って3人だったよな?」
修学旅行まで残り2日。担任教師に呼び止められた僕は嫌な予感を感じつつ振り向いた。
「そうですが…な、なにか…」
謎の半笑いがこみ上げ、絶対気持ち悪い顔してると悟る。頬よ正常に動いてくれ。
「他組で1人余りが出たんだ。八雲の班に入れてやってくれないか?」
嘘だろ。なんでこんな事が起こるんだよ。
いろんな意味で修学旅行終了が近づくまま、その事実を斗真と御影ちゃんに伝えたのだった。
「へーどんな子かな、あんまり他のクラスは喋らないからなー」
「いや鬼畜すぎるだろ1人他クラスってそいつ可哀想だわ」
予想はしてたけど全く動じてないこの2人。もう個人的に1周半回って恐怖を感じるレベルだった。
「とりあえず伝えられたのは2組の24番って事だけなんだけど…」
何故名前を出してくれなかったのかという不安がチリも積もれば状態だったが、やはり気になるものは気になるので3人で2組を訪れる事にした。
「ねぇ、このクラスの24番って居る?」
おそらく初見の相手に話しかけられるその能力を分けていただきたいものである。俗にコミュ力と呼ばれるものだろうが、僕に不足しているものだとはすぐに分かるものだった。畜生。
「あー…今日は鳴上さん風邪で来てないよ」
紫苑さんかよ。いや、ここは喜ぶべきなのだろう。下手な名前も知らないような相手が来るよりというか寧ろ良い場所に落ち着いたのではないだろうか。そうに違いない。
「え?普通男じゃねえの?おれの居場所どこだよ…」
「…僕がいるよ。」
この日僕は、何故か斗真から『裏切り者』と呼ばれる事になった。いや、なんでだよ。
教卓の前でどうでもいいような話を広げる担任教師の声を聞き流すようにゆったりと体を溶かすよう机の上にへたれこんだ。何の話なのかは聞き取れない…というか、聞きたくないので全力で無視をしているのだった。
「5日後に迫った修学旅行…という事で、今から4人班を組んでもらう。このメンバーでの行動が基盤となるんだぞ。」
そう、この始末である。集まったメンバーを見てみよう。みんなの人気者、桜御影。陸上部の元エース的存在、月見斗真。
うん。一人足りないのである。かといって教室からの迫害を多々感じる僕と同じ班など桜御影の存在を置いたとしてもお断りという訳なのだろう。誰一人として寄ってきてくれないのである。
「なんかもうここ3人だろ。このクラスは元からどっか一人足りないんだし…」
まあ、ありがたい限りである。それによって修学旅行先で面倒なことが起きなさそうなので3人が妥当、寧ろよしである。
「今年から沖縄か…去年の卒業生に悪いな…」
部活動からの引退を果たした斗真は、帰路を共にすることになっていた。眠そうな顔にあくびを浮かべ、身体を伸ばし呟いていた。
「まあでも問題はいろいろあるよな。日向お前変な気起こすなよ?」
「起こすわけないだろ。女子部屋が不本意な人間が何すると思ってんだよ…」
今まで外泊系の行事では苦労を重ねてきたのだ。しかしそれもまた慣れ…という訳にはいかず、歳を重ねるにつれ問題は増えるばかりである。
「日向ちゃんと一緒に寝たら怒られるかな?」
「ほぼ100%の確率で怒られるだろ…」
この2人に協調性が無いのはいつもの事だが、振り切れた協調性のおかげで双方がボケとツッコミの役割を果たすという珍しいコンビが結成されていた。
「八雲の班って3人だったよな?」
修学旅行まで残り2日。担任教師に呼び止められた僕は嫌な予感を感じつつ振り向いた。
「そうですが…な、なにか…」
謎の半笑いがこみ上げ、絶対気持ち悪い顔してると悟る。頬よ正常に動いてくれ。
「他組で1人余りが出たんだ。八雲の班に入れてやってくれないか?」
嘘だろ。なんでこんな事が起こるんだよ。
いろんな意味で修学旅行終了が近づくまま、その事実を斗真と御影ちゃんに伝えたのだった。
「へーどんな子かな、あんまり他のクラスは喋らないからなー」
「いや鬼畜すぎるだろ1人他クラスってそいつ可哀想だわ」
予想はしてたけど全く動じてないこの2人。もう個人的に1周半回って恐怖を感じるレベルだった。
「とりあえず伝えられたのは2組の24番って事だけなんだけど…」
何故名前を出してくれなかったのかという不安がチリも積もれば状態だったが、やはり気になるものは気になるので3人で2組を訪れる事にした。
「ねぇ、このクラスの24番って居る?」
おそらく初見の相手に話しかけられるその能力を分けていただきたいものである。俗にコミュ力と呼ばれるものだろうが、僕に不足しているものだとはすぐに分かるものだった。畜生。
「あー…今日は鳴上さん風邪で来てないよ」
紫苑さんかよ。いや、ここは喜ぶべきなのだろう。下手な名前も知らないような相手が来るよりというか寧ろ良い場所に落ち着いたのではないだろうか。そうに違いない。
「え?普通男じゃねえの?おれの居場所どこだよ…」
「…僕がいるよ。」
この日僕は、何故か斗真から『裏切り者』と呼ばれる事になった。いや、なんでだよ。
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作者ツイッター: twitter/minori_sui
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