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第2部
第20話 激情
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午後六時二十七分。
悪魔犯罪対策課所属、宮沖トウヤ隊員の死亡を確認。
死因、腹部損傷による多量出血。
「そんなに、ただの人間が大切でしたか」
「あぁ……?」
体内に存在した、宮沖トウヤという生命が完全に消えた。いや、正しくは吸収されたというのが正しいだろうか。
ここ数ヶ月を含め、寿命をすり減らすような戦闘を一度しか行っていない状態だった故に、膨大な力を得てしまった。
恐らくこの女は、悪魔を感知することができるのだろう。宮沖トウヤの体内にある数個のコアを悪魔だと思い込み、攻撃に及んだと考えられる。
「いや……訂正しましょうか。悪魔を体内に飼っている人間はただの人間ではありませんよね」
「うるせえな……脳内会議なんざ後でやってろ」
トウヤの残した、最後の言葉。ブエルのコアがこの場に無いという事を理解した上で、救いを求めていたのか。もしくは、瞬間的に諦めてこの身を差し出したのか。
どちらにせよ、訳の分からない怒りという感情を孕むには充分すぎる。
地を蹴り、背後に回り込む。脚を回し、背骨をへし折らんとする力を込めて眼前の身を吹き飛ばした。
力を半永久的に供給出来る代わりに、人間の身体である事に囚われていた今までとは段違いだった。スピードとパワーと、その他諸々がまるで別の生物に思えるように。かつての力を思い出したように。
女は勢いに呑まれ、吹き飛んだ先に積まれた特売のティッシュ箱を撒き散らして倒れ込んでいる。
「あぁ……やはり醜いですね、堕天使というのは……」
「黙れ」
「かつて人だった身を理不尽にも我が物として攻撃に及ぶ……なんと非道な生物でしょうか」
「黙れつってんだよ」
気に食わぬ者を殺して食らう。なんて、今までしていなかった。その理由は明白で、そこに至る前に殺してしまうからだ。
当然、トウヤも気に食わなかった。身体は奪えないし、何かと生活を縛る機械のような性格をしている。
何が理由なのかは忘れたが、力を失ってからは毎日毎日こんな生活をしていた。
しかし、だからこそなのだろう。
宮沖トウヤという存在は、ただ食料を与えてくれる者ではない。3課だってそうだ。抵抗する術を持たなかった自身を匿っていたのだ。
いつしか生活の一部に、人がいた。
他者を見下し争うことしかしていなかった自信が、身近に人を居座らせていた。
情が芽生えてしまったのだろう。仮にも偉大なる公爵と呼ばれた自身に。
まさかコレが怒る理由になるなんて、数ヶ月前の自身に言えば信じてもらえないだろう。
しっかりと理解できている感情は何処へ向けるべきなのか。否、眼前の存在である。
「ただメシ食って生きてるだけじゃあ無かったんだな、オレ様は……」
「いきなり、なんですか?」
「お前には分かんねえだろうよ」
拳を握りしめ、少しずつ増えつつあるギャラリーの人々を完全に無視した視界で標的を捉える。
狙うは、当然その整った顔一択。しかしあちら側も、先ほどは油断していた。正面からとなると話が別になるだろう。
防御に徹した女は杖を眼前に構え、拳を受け止める。なぜ折れないのかは深く考えず、先ほど少し姿を見せた刃物の部分を警戒しつつ距離を置く事にした。
「遅れましたね、私は能天使指揮官ラファエルと申します。醜く世に這う堕天使の殲滅を提案させて頂きました」
「だったらトウヤ死んだの二次災害か?巻き込まれただけだろ、死んで詫びろ」
「尊い犠牲、というものではないでしょうか」
訳の分からない論を述べているのはお互い様だとは思うが、理不尽だと言われる側は手に取るように分かる。
どのような出来事だろうと、互いが持つ正義を喰らい合うだけの世の中なのだ。第三者の感情なんて、必要ない。
この場で戦闘を続ければ、恐らく関係のない死人が出るだろう。双方がそんな事はどうでもいいと思っているのだが、己の背負った命ならばなんと言うだろうか。
恐らく、人を巻き込むな。と語るだろう。
明らかなまでに弱い人間の一人でしかないトウヤが、こちらに向けて命令してくるのだ。自分の身を守ろうだとか思わずに、ただトウヤの中にある正義に従って生きているのだろう。
「……場所変えようぜ。ここだといつか人死ぬからよ」
「先程の言葉は理解していただけませんでしたか。それも尊い犠牲というものですよ」
「てめぇ本当に天使かよ」
天使と悪魔。向かい合って論を投げ合い、悪魔が民意を提示して、それを天使が否定すると。
なんともおかしな話というのだろうか。主観的な意見ではあるが、理想と現実のズレというのはこういう事を言うのだろう。
「人間が天使を崇めるからといって、それに必ずしも答える訳ではありません。我々も元は人間であり、人間臭い一面を引き継ぎ今を生きているのですよ」
「つまり、サマエルの言った通りかよ。ドス黒い人間性隠してた奴が天使になるとか選別ガバガバじゃねえか」
こういった事実を知れば知るほど、悪魔同士で争っていた時期が懐かしさの中に愚かさを生み出していく。
下らない理想を並べて互いを正当化し合っていたというのに、今はそれ以上を目の当たりにしているのだから溜まったものではない。
絶対的な信仰の元に生まれた存在。いつかは自身もこうなりたいと、一部の人間が信じて止まないその存在。
蓋を開けてみれば、外道との邂逅でしかないではないか。
「さて、そろそろ終わらせましょうか」
「テメェが謝って、か?」
悪魔犯罪対策課所属、宮沖トウヤ隊員の死亡を確認。
死因、腹部損傷による多量出血。
「そんなに、ただの人間が大切でしたか」
「あぁ……?」
体内に存在した、宮沖トウヤという生命が完全に消えた。いや、正しくは吸収されたというのが正しいだろうか。
ここ数ヶ月を含め、寿命をすり減らすような戦闘を一度しか行っていない状態だった故に、膨大な力を得てしまった。
恐らくこの女は、悪魔を感知することができるのだろう。宮沖トウヤの体内にある数個のコアを悪魔だと思い込み、攻撃に及んだと考えられる。
「いや……訂正しましょうか。悪魔を体内に飼っている人間はただの人間ではありませんよね」
「うるせえな……脳内会議なんざ後でやってろ」
トウヤの残した、最後の言葉。ブエルのコアがこの場に無いという事を理解した上で、救いを求めていたのか。もしくは、瞬間的に諦めてこの身を差し出したのか。
どちらにせよ、訳の分からない怒りという感情を孕むには充分すぎる。
地を蹴り、背後に回り込む。脚を回し、背骨をへし折らんとする力を込めて眼前の身を吹き飛ばした。
力を半永久的に供給出来る代わりに、人間の身体である事に囚われていた今までとは段違いだった。スピードとパワーと、その他諸々がまるで別の生物に思えるように。かつての力を思い出したように。
女は勢いに呑まれ、吹き飛んだ先に積まれた特売のティッシュ箱を撒き散らして倒れ込んでいる。
「あぁ……やはり醜いですね、堕天使というのは……」
「黙れ」
「かつて人だった身を理不尽にも我が物として攻撃に及ぶ……なんと非道な生物でしょうか」
「黙れつってんだよ」
気に食わぬ者を殺して食らう。なんて、今までしていなかった。その理由は明白で、そこに至る前に殺してしまうからだ。
当然、トウヤも気に食わなかった。身体は奪えないし、何かと生活を縛る機械のような性格をしている。
何が理由なのかは忘れたが、力を失ってからは毎日毎日こんな生活をしていた。
しかし、だからこそなのだろう。
宮沖トウヤという存在は、ただ食料を与えてくれる者ではない。3課だってそうだ。抵抗する術を持たなかった自身を匿っていたのだ。
いつしか生活の一部に、人がいた。
他者を見下し争うことしかしていなかった自信が、身近に人を居座らせていた。
情が芽生えてしまったのだろう。仮にも偉大なる公爵と呼ばれた自身に。
まさかコレが怒る理由になるなんて、数ヶ月前の自身に言えば信じてもらえないだろう。
しっかりと理解できている感情は何処へ向けるべきなのか。否、眼前の存在である。
「ただメシ食って生きてるだけじゃあ無かったんだな、オレ様は……」
「いきなり、なんですか?」
「お前には分かんねえだろうよ」
拳を握りしめ、少しずつ増えつつあるギャラリーの人々を完全に無視した視界で標的を捉える。
狙うは、当然その整った顔一択。しかしあちら側も、先ほどは油断していた。正面からとなると話が別になるだろう。
防御に徹した女は杖を眼前に構え、拳を受け止める。なぜ折れないのかは深く考えず、先ほど少し姿を見せた刃物の部分を警戒しつつ距離を置く事にした。
「遅れましたね、私は能天使指揮官ラファエルと申します。醜く世に這う堕天使の殲滅を提案させて頂きました」
「だったらトウヤ死んだの二次災害か?巻き込まれただけだろ、死んで詫びろ」
「尊い犠牲、というものではないでしょうか」
訳の分からない論を述べているのはお互い様だとは思うが、理不尽だと言われる側は手に取るように分かる。
どのような出来事だろうと、互いが持つ正義を喰らい合うだけの世の中なのだ。第三者の感情なんて、必要ない。
この場で戦闘を続ければ、恐らく関係のない死人が出るだろう。双方がそんな事はどうでもいいと思っているのだが、己の背負った命ならばなんと言うだろうか。
恐らく、人を巻き込むな。と語るだろう。
明らかなまでに弱い人間の一人でしかないトウヤが、こちらに向けて命令してくるのだ。自分の身を守ろうだとか思わずに、ただトウヤの中にある正義に従って生きているのだろう。
「……場所変えようぜ。ここだといつか人死ぬからよ」
「先程の言葉は理解していただけませんでしたか。それも尊い犠牲というものですよ」
「てめぇ本当に天使かよ」
天使と悪魔。向かい合って論を投げ合い、悪魔が民意を提示して、それを天使が否定すると。
なんともおかしな話というのだろうか。主観的な意見ではあるが、理想と現実のズレというのはこういう事を言うのだろう。
「人間が天使を崇めるからといって、それに必ずしも答える訳ではありません。我々も元は人間であり、人間臭い一面を引き継ぎ今を生きているのですよ」
「つまり、サマエルの言った通りかよ。ドス黒い人間性隠してた奴が天使になるとか選別ガバガバじゃねえか」
こういった事実を知れば知るほど、悪魔同士で争っていた時期が懐かしさの中に愚かさを生み出していく。
下らない理想を並べて互いを正当化し合っていたというのに、今はそれ以上を目の当たりにしているのだから溜まったものではない。
絶対的な信仰の元に生まれた存在。いつかは自身もこうなりたいと、一部の人間が信じて止まないその存在。
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「さて、そろそろ終わらせましょうか」
「テメェが謝って、か?」
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