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第2部
第21話 終結
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変わることのない情勢に、違いが睨み合うその場はなんとも簡素な一角だった。そこに確かに存在した双方の鋭い眼光は、ただ眼前を射殺さんとばかりを考えているのだろう。
「何にも覚えてねえけどよ。上司がテメェみたいな奴ばっかりなら堕天したくもなるだろうな」
それぞれの種が己たちを守るために、他を食い荒らす。そうやって生き残ってきた記録というのが生物の残した歴史なのだ。弱肉強食は必然であり、個々が掲げた正義の前には武力だけが力を得る。
理由がどうであれ、弱き者は強き者に狩られる宿命なのか。
仮にそうだったとしても、狩られる側になるつもりなど毛頭ないわけだが。
常軌を逸した速度を得た身は、真っ向の殴り合いを提案しているらしい。即座に踏み入った懐を目掛け、その拳を叩き込んで抉る。
何度も見た光景に重なるよう吹き飛ぶ姿にも、しっかりと防御の姿勢を見せるラファエルが居た。やはり三度目ともなれば全てを察知されているのだろう。
ガラス張りの店を貫通して商品棚の中身をまき散らし、それらの上へと軽く受け身を見せる。背景の崩れかけた無機質な商品棚を足場として吹き飛ばし、杖から抜刀した真剣を突き立てていた。
あまりに瞬間の出来事へ対応が遅れたこの身は、当然ガードが疎かになっている。避けることさえ出来なかった刹那の隙に、右肩部分に得ていた感覚が全て痛覚へと変化した。
「糞がぁッ‼︎」
正体を確かめる必要もなく、さも当然のように刀身が貫通して赤黒く濡れている。致命傷かと言われればそれ程でもないが、追撃を避けられない理由には充分過ぎる。
突き立てられた仕込み杖に気を取られ、正面から迫る物に対応が遅れてしまった。顎へ向けられたラファエルの膝をモロに喰らい、脳が揺らぐ感覚を覚える。
「ルシファー以外は簡単に処理できると思っていたのですが、思いのほかタフですね」
「あぁ……うるせぇなぁ糞が……」
やはり痛感するのは、その圧倒的力量差だった。恐らく、いつも通りの能力であれば瞬殺されていたかもしれない。
「もう駄目だ。我慢出来ねえ」
「諦めてくださるのですか」
「いや……マズイ飯でも満足できるくらい。腹が減った」
肩に突き刺さったままの剣を抜き取り、垂れる血を他所に眼前へと向き直る。
もう、何でもいいのだ。
この空腹を満たせるのなら。
この虚空が巣食う精神を満たせるのなら。
「ブチ殺してテメェを食う」
踏み込んだ居合に、使い慣れない真剣を叩き込む。ほぼ鈍器としか扱えない己の技術に失望しながらも、ラファエルの腕へ斬撃を加えることには成功したらしい。
「なっ……⁉︎」
「さぁ……テイスティングの時間だ」
刀身を縦になるよう回転させて、全力を込めて上側へ振り上げる。食い込んだ腕の肉が削がれ、切断されたのちに鮮血をまき散らした。
それに比例するように、ラファエルの口調に似ても寄らない悲鳴がその場に響く。
「天使サマも痛覚あるみたいだな」
悶絶するラファエルの姿を横に、剥がれて落ちた肉片を拾い上げてイフリートの力で炙り、体内へと放り込んだ。
「おい、ブエルよりマズイじゃねえか」
皮と肉だけのカケラを吐いて飛ばし、粗悪な味に悶絶しつつも仕方なしと己に語りかける。だがしかしトウヤの仇と考えれば、こんなものではまだまだ足りないだろう。
「お前らにもコアはあんのか?」
「何故ッ……答えて貰えると⁉︎」
「じゃあいいわ。この目で確かめる」
ラファエルの眼前に座り込み、悶絶する姿を掴んで持ち上げる。所在どころか存在するかも分からない存在を求め、調理開始といこう。
爪を立て、恐らく心臓部位であろう場所を目掛けて抉る。
だが、その瞬間に己の手が掴んでいたのは空虚だった。眼前に居たラファエルの姿は跡形もなく消え去っていたのだ。
「あぁ……?」
疑念を浮かべて首を傾げていると、背後から言葉が飛ぶ。それは聞き慣れないというか、初めて聞くものだった。
「……終わりだ。マジで迷惑かけたな」
「誰だテメェ」
「能天使指揮官カマエル」
肉のえぐれた腕を抱えていた、その女が背負っていたものはラファエルだった。ラファエルと同じくして天使を語る存在は、どうも好戦的な様子は見られない。
「テメェら、堕天使殺すんじゃねえのか」
「確かに、いっときの感情で起こした一件だ。マジで申し訳ねえとは思ってる。アタシがお前らに勝ってたら、身勝手だってこと気づけなかった」
「何言ってんだテメェ……?」
「終戦だって言ってんだよ」
「……あ?」
一度切れてしまった何かというのは、怒りを生み出すためのトリガーだったのだろう。だが、それが再び同じ音を立てていた。
「ふざけてんじゃねえぞ。人殺しといて『間違いでした』だと……?」
最早返す言葉も失ってしまったという様子を見せる天使は、視線をそらす。明らかに逃げ場を作ろうとする姿に、いつしか抱えていた感情は呆れへと変化してしまった。
ふと、その背後からもう一つの影が現れた。忌まわしくも懐かしい、久しい顔ぶれだ。
「そうじゃないでしょ、カマエルちゃん」
「テメェなに気安く名前呼んでんだマジで殺すぞ‼︎」
ボロボロになっていた一張羅を羽織らず、まるで仕事帰りに酔っ払ったオッサンみたいな格好をしたマモンが言葉を飛ばす。カマエルと呼ばれた天使は、呼応するように嫌悪の声を響かせていた。
「……ベリアル。いらねえと思うけど、一応返しとくぜ」
マモンの手によって投げられたのは、紛れもないブエルのコアだった。この数十分に不足していた、最も大切な存在である。
「糞がッ……」
「何にも覚えてねえけどよ。上司がテメェみたいな奴ばっかりなら堕天したくもなるだろうな」
それぞれの種が己たちを守るために、他を食い荒らす。そうやって生き残ってきた記録というのが生物の残した歴史なのだ。弱肉強食は必然であり、個々が掲げた正義の前には武力だけが力を得る。
理由がどうであれ、弱き者は強き者に狩られる宿命なのか。
仮にそうだったとしても、狩られる側になるつもりなど毛頭ないわけだが。
常軌を逸した速度を得た身は、真っ向の殴り合いを提案しているらしい。即座に踏み入った懐を目掛け、その拳を叩き込んで抉る。
何度も見た光景に重なるよう吹き飛ぶ姿にも、しっかりと防御の姿勢を見せるラファエルが居た。やはり三度目ともなれば全てを察知されているのだろう。
ガラス張りの店を貫通して商品棚の中身をまき散らし、それらの上へと軽く受け身を見せる。背景の崩れかけた無機質な商品棚を足場として吹き飛ばし、杖から抜刀した真剣を突き立てていた。
あまりに瞬間の出来事へ対応が遅れたこの身は、当然ガードが疎かになっている。避けることさえ出来なかった刹那の隙に、右肩部分に得ていた感覚が全て痛覚へと変化した。
「糞がぁッ‼︎」
正体を確かめる必要もなく、さも当然のように刀身が貫通して赤黒く濡れている。致命傷かと言われればそれ程でもないが、追撃を避けられない理由には充分過ぎる。
突き立てられた仕込み杖に気を取られ、正面から迫る物に対応が遅れてしまった。顎へ向けられたラファエルの膝をモロに喰らい、脳が揺らぐ感覚を覚える。
「ルシファー以外は簡単に処理できると思っていたのですが、思いのほかタフですね」
「あぁ……うるせぇなぁ糞が……」
やはり痛感するのは、その圧倒的力量差だった。恐らく、いつも通りの能力であれば瞬殺されていたかもしれない。
「もう駄目だ。我慢出来ねえ」
「諦めてくださるのですか」
「いや……マズイ飯でも満足できるくらい。腹が減った」
肩に突き刺さったままの剣を抜き取り、垂れる血を他所に眼前へと向き直る。
もう、何でもいいのだ。
この空腹を満たせるのなら。
この虚空が巣食う精神を満たせるのなら。
「ブチ殺してテメェを食う」
踏み込んだ居合に、使い慣れない真剣を叩き込む。ほぼ鈍器としか扱えない己の技術に失望しながらも、ラファエルの腕へ斬撃を加えることには成功したらしい。
「なっ……⁉︎」
「さぁ……テイスティングの時間だ」
刀身を縦になるよう回転させて、全力を込めて上側へ振り上げる。食い込んだ腕の肉が削がれ、切断されたのちに鮮血をまき散らした。
それに比例するように、ラファエルの口調に似ても寄らない悲鳴がその場に響く。
「天使サマも痛覚あるみたいだな」
悶絶するラファエルの姿を横に、剥がれて落ちた肉片を拾い上げてイフリートの力で炙り、体内へと放り込んだ。
「おい、ブエルよりマズイじゃねえか」
皮と肉だけのカケラを吐いて飛ばし、粗悪な味に悶絶しつつも仕方なしと己に語りかける。だがしかしトウヤの仇と考えれば、こんなものではまだまだ足りないだろう。
「お前らにもコアはあんのか?」
「何故ッ……答えて貰えると⁉︎」
「じゃあいいわ。この目で確かめる」
ラファエルの眼前に座り込み、悶絶する姿を掴んで持ち上げる。所在どころか存在するかも分からない存在を求め、調理開始といこう。
爪を立て、恐らく心臓部位であろう場所を目掛けて抉る。
だが、その瞬間に己の手が掴んでいたのは空虚だった。眼前に居たラファエルの姿は跡形もなく消え去っていたのだ。
「あぁ……?」
疑念を浮かべて首を傾げていると、背後から言葉が飛ぶ。それは聞き慣れないというか、初めて聞くものだった。
「……終わりだ。マジで迷惑かけたな」
「誰だテメェ」
「能天使指揮官カマエル」
肉のえぐれた腕を抱えていた、その女が背負っていたものはラファエルだった。ラファエルと同じくして天使を語る存在は、どうも好戦的な様子は見られない。
「テメェら、堕天使殺すんじゃねえのか」
「確かに、いっときの感情で起こした一件だ。マジで申し訳ねえとは思ってる。アタシがお前らに勝ってたら、身勝手だってこと気づけなかった」
「何言ってんだテメェ……?」
「終戦だって言ってんだよ」
「……あ?」
一度切れてしまった何かというのは、怒りを生み出すためのトリガーだったのだろう。だが、それが再び同じ音を立てていた。
「ふざけてんじゃねえぞ。人殺しといて『間違いでした』だと……?」
最早返す言葉も失ってしまったという様子を見せる天使は、視線をそらす。明らかに逃げ場を作ろうとする姿に、いつしか抱えていた感情は呆れへと変化してしまった。
ふと、その背後からもう一つの影が現れた。忌まわしくも懐かしい、久しい顔ぶれだ。
「そうじゃないでしょ、カマエルちゃん」
「テメェなに気安く名前呼んでんだマジで殺すぞ‼︎」
ボロボロになっていた一張羅を羽織らず、まるで仕事帰りに酔っ払ったオッサンみたいな格好をしたマモンが言葉を飛ばす。カマエルと呼ばれた天使は、呼応するように嫌悪の声を響かせていた。
「……ベリアル。いらねえと思うけど、一応返しとくぜ」
マモンの手によって投げられたのは、紛れもないブエルのコアだった。この数十分に不足していた、最も大切な存在である。
「糞がッ……」
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