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第17話 消失の連鎖と希望
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——次のニュースです…
六畳半の洋室に置かれたベッドに横たわりながら、遮光カーテンにより暗く染まった部屋でゲーム機を接続するためテレビをつける。
「…なーんか物騒な世の中だなぁ…学校行かない私には関係無いけど。」
今日も学校には行ってない。そんなところに行くよりも、家で見知らぬ外国人とネットで繋がりひたすら撃ち合うFPSをしている方が楽しい。
しかし今日は子供向けのネット対戦ゲームがしたくなり、ノートパソコンを閉じて埃を被ったゲーム機を取り出した。
——私は自分の名前が分からない。
過去に自分の名前が分からないと口にして、周りに軽蔑の目を向けられた事がトラウマなり学校に行く事が怖くなってしまった。
この一連を知っている者が居なくなるであろう高校に行くまでは学校に行かないと心に決めたのだ。
まぁ、こんな成績で受験できる高校なんて無いのだろうが。
午後三時に、スマホゲームのイベントがあるのでスマートフォンを開いた。
通知画面には、登録した覚えのない人物の連絡先が追加されていた。
『はじめまして。同じクラスの西船橋—と言います。
グループから連絡先を追加させていただきました。
この後、学校からの重要なお知らせというプリントを届けに行きます。
どうかよろしくお願いします。』
私は目を擦った。
確かにこの西船橋の下に書かれているであろう名がノイズとモザイクのような者で見えなくなっている。
「…西船橋…だっけ?とりあえず上がってくれる?」
戸惑いつつも階段を上がり、暗い部屋に電気をつけ二人は座り込んだ。
自分でもおかしい事を聞いた感覚がある。それでも、どうしても確かめなくてはいけない事だから…
「…お前さ…自分の名前………分かる?」
六畳半の洋室に置かれたベッドに横たわりながら、遮光カーテンにより暗く染まった部屋でゲーム機を接続するためテレビをつける。
「…なーんか物騒な世の中だなぁ…学校行かない私には関係無いけど。」
今日も学校には行ってない。そんなところに行くよりも、家で見知らぬ外国人とネットで繋がりひたすら撃ち合うFPSをしている方が楽しい。
しかし今日は子供向けのネット対戦ゲームがしたくなり、ノートパソコンを閉じて埃を被ったゲーム機を取り出した。
——私は自分の名前が分からない。
過去に自分の名前が分からないと口にして、周りに軽蔑の目を向けられた事がトラウマなり学校に行く事が怖くなってしまった。
この一連を知っている者が居なくなるであろう高校に行くまでは学校に行かないと心に決めたのだ。
まぁ、こんな成績で受験できる高校なんて無いのだろうが。
午後三時に、スマホゲームのイベントがあるのでスマートフォンを開いた。
通知画面には、登録した覚えのない人物の連絡先が追加されていた。
『はじめまして。同じクラスの西船橋—と言います。
グループから連絡先を追加させていただきました。
この後、学校からの重要なお知らせというプリントを届けに行きます。
どうかよろしくお願いします。』
私は目を擦った。
確かにこの西船橋の下に書かれているであろう名がノイズとモザイクのような者で見えなくなっている。
「…西船橋…だっけ?とりあえず上がってくれる?」
戸惑いつつも階段を上がり、暗い部屋に電気をつけ二人は座り込んだ。
自分でもおかしい事を聞いた感覚がある。それでも、どうしても確かめなくてはいけない事だから…
「…お前さ…自分の名前………分かる?」
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