歪ミノ咎学園

軍艦あびす

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第16話 こっくり様 後編

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 二人は震えながら向かい合った。
「…ごめん…私そんなの…」
 綾はみさとに涙目で語り掛ける。
 好奇心で始まったこっくり様は、単なる人殺しゲームであったと痛感しながら…
「綾…私の耳…千切らないよ……ね?」
「……だって…私…」
 綾は泣きながらにも少し口の端を引きつらせ、分かりやすい作り物の笑顔でみさとの耳に手を掛けた。
「私………まだ死にたくないもの。」
 力いっぱいみさとの右耳を引っ張る。
 それが千切れるのも時間の問題だろう。
「綾ッ…やめ…て!痛い!痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛いッ‼︎」
 血を出しながらプチプチと血管の切れる音が聞こえる最中、みさとは必死に涙を流しながら訴えかけた。
 それでも手が耳を離す事はなく、綾も泣きながら声を上げた。
「嫌だ!やめない!私は……まだ生きてたいもの!みさとが死ねば私は生きられるんだから…」
 
 ブチッと音を立て、みさとの耳は千切れた。
「ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ‼︎」
 耳を抑え倒れこむみさとの手は、十円玉から離れていた。
「はぁ…はぁ…あは…あはははっ…」
 二人の人間だったものが横たわる中央で、ひとりの少女は笑っていた。
 
 同時刻、家でウェブサイトを開く西船橋は、こっくり様のサイトを発見した。
「こっくり様?なんだこれ…?」
 そこに記されていたのは単純なルールだった。
 ・大半は通常のこっくりさんと同じ。
 ・質問をする前に参加する人の数、こっくり様のお願いを聞く。
 
 ・本当に危険な遊びなので生半可な気持ちで遊ばないこと。
 
 『あ、や、な、い、そ、濁点、う、せ、濁点、ん、ふ、濁点、く、た、濁点、さ、い』
 
 人数分のお願いを——————聞くこと。
 恐らく、『プレイヤーは全員死ぬ。』
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