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第15話 こっくり様 前編
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放課後の教室に残る三人の女子生徒達は、いつものように会話を繰り広げていた。
「ねぇ、こっくり様って知ってる?」
うち一人、火神 みさとが話題を切り出す。
すかさず返事を返したのは、低身長が特徴的な黒木 綾乃。
「何それ?こっくりさんとは違うの?」
聞く話によれば、それはこっくりさんより過激な遊びだという。
方法はこっくりさんと似ているのだが、起こることが全て過激というのだ。
「なにそれエロいってこと…ではないか。まあ面白そうじゃん、やろーよ!」
南 綾は乗り気なようで、三人は了承し、こっくり様を始める事になった。
『こっくり様、こっくり様、いらっしゃったらはいの位置まで移動して下さい。』
鳥居に置かれた十円玉が『はい』の位置に移動する。
三人は驚きを隠せないようで、目を大きく見開いた。
このこっくり様とやらは少しルールが異なる。
こっくり様に質問するためには、こっくり様のお願いを参加している人間の数だけ聞く必要があるらしい。
十円玉は次のように動いた。
『あ、や、の、う、て、濁点、く、た、濁点、さ、い』
「…綾乃腕下さい?」
綾乃は左腕を紙の上にかざした。
瞬間に綾乃の腕は二の腕の真ん中あたりで切断され、床に転がり落ちた。
「きゃぁぁぁぁぁッ‼︎」
二人の悲鳴が響く中、肩を抑え倒れ込み、必死に息をする綾乃が十円玉から指を離れていた。
このこっくり様はこっくりさん同様、こっくり様が帰るまでに指を十円玉から離せば呪われてしまう。
数秒で動かなくなった綾乃を横目に恐怖を感じながら二人はこっくり様を続けていた。
『あ、や、み、さ、と、の、み、み、ち、き、濁点、る』
「ねぇ、こっくり様って知ってる?」
うち一人、火神 みさとが話題を切り出す。
すかさず返事を返したのは、低身長が特徴的な黒木 綾乃。
「何それ?こっくりさんとは違うの?」
聞く話によれば、それはこっくりさんより過激な遊びだという。
方法はこっくりさんと似ているのだが、起こることが全て過激というのだ。
「なにそれエロいってこと…ではないか。まあ面白そうじゃん、やろーよ!」
南 綾は乗り気なようで、三人は了承し、こっくり様を始める事になった。
『こっくり様、こっくり様、いらっしゃったらはいの位置まで移動して下さい。』
鳥居に置かれた十円玉が『はい』の位置に移動する。
三人は驚きを隠せないようで、目を大きく見開いた。
このこっくり様とやらは少しルールが異なる。
こっくり様に質問するためには、こっくり様のお願いを参加している人間の数だけ聞く必要があるらしい。
十円玉は次のように動いた。
『あ、や、の、う、て、濁点、く、た、濁点、さ、い』
「…綾乃腕下さい?」
綾乃は左腕を紙の上にかざした。
瞬間に綾乃の腕は二の腕の真ん中あたりで切断され、床に転がり落ちた。
「きゃぁぁぁぁぁッ‼︎」
二人の悲鳴が響く中、肩を抑え倒れ込み、必死に息をする綾乃が十円玉から指を離れていた。
このこっくり様はこっくりさん同様、こっくり様が帰るまでに指を十円玉から離せば呪われてしまう。
数秒で動かなくなった綾乃を横目に恐怖を感じながら二人はこっくり様を続けていた。
『あ、や、み、さ、と、の、み、み、ち、き、濁点、る』
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