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第14話 異常のクニ
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「この世界がおかしいのか俺がおかしいのか分からなくなってきた。なぁ、お前はどう思うよ。」
「あの…誰ですか…?」
ただコンビニに週刊誌と夜食のカップ麺を買いに来ただけなんだが、入り口近くに設置されたポストの上でしゃがみ込む知らない高校の制服を着た青年に質問を振られた。
「俺は最上 海莉ってんだけどさ。最近おかしーんだよこの世界そのものがよ。俺の話聞いてくれよ少年。」
俺には、学校で仲のいい奴が三人くらい居るんだが三人とも昨日学校に来なかった。
今日、そいつらになんで休んだのか聞いてみたらこう言ったんだよ。
「俺らは昨日、国を創ったんだ。」
国を作った?訳が分からない。
学校が終わってから、そいつらの中の一人がその国とやらを見せてくれると言うからついて行った。
街から離れた森の中、カラフルに塗られたビニールシートで覆われたその『国』とやらの中を俺は覗いた。
そこにあったのは素人技で作られた遊具などで遊ぶ小学生がいた。いや、正確に言えば『置かれていた』の方が正しいのだろうか。
腕をワイヤーで縛られ、足に釘を打ち付けられ固定された小学生が二十人程設置されていた。
「ここが俺らの創った『国』だ!」
「ということがあったんだ。」
僕は本当に何を聞かされていたんだろうかと感じたのだが、お互いその異常さを共有しあえる中になれるかもしれないと踏んだ。
僕の学校で起こったことも最上さんに話してみた。
給食に入った指、自害したクラスメイト、標本にされたやつ、人身事故の起こった校外学習などを。
「お前も大変だな。ここまでは普通の世界でもごく稀に起こる殺人事件となんら変わりない。でも起こる頻度が高過ぎるのが現状で、いつ非現実的な事が起こってもおかしくねぇのが一番怖い。それも、ゾンビとか人形が動くとか。」
「最上さん、また会うことがあれば情報共有してくださいますか?。」
僕は最上さんが頷いたのを見て、名前を述べてから家へ向かった。
「あの…誰ですか…?」
ただコンビニに週刊誌と夜食のカップ麺を買いに来ただけなんだが、入り口近くに設置されたポストの上でしゃがみ込む知らない高校の制服を着た青年に質問を振られた。
「俺は最上 海莉ってんだけどさ。最近おかしーんだよこの世界そのものがよ。俺の話聞いてくれよ少年。」
俺には、学校で仲のいい奴が三人くらい居るんだが三人とも昨日学校に来なかった。
今日、そいつらになんで休んだのか聞いてみたらこう言ったんだよ。
「俺らは昨日、国を創ったんだ。」
国を作った?訳が分からない。
学校が終わってから、そいつらの中の一人がその国とやらを見せてくれると言うからついて行った。
街から離れた森の中、カラフルに塗られたビニールシートで覆われたその『国』とやらの中を俺は覗いた。
そこにあったのは素人技で作られた遊具などで遊ぶ小学生がいた。いや、正確に言えば『置かれていた』の方が正しいのだろうか。
腕をワイヤーで縛られ、足に釘を打ち付けられ固定された小学生が二十人程設置されていた。
「ここが俺らの創った『国』だ!」
「ということがあったんだ。」
僕は本当に何を聞かされていたんだろうかと感じたのだが、お互いその異常さを共有しあえる中になれるかもしれないと踏んだ。
僕の学校で起こったことも最上さんに話してみた。
給食に入った指、自害したクラスメイト、標本にされたやつ、人身事故の起こった校外学習などを。
「お前も大変だな。ここまでは普通の世界でもごく稀に起こる殺人事件となんら変わりない。でも起こる頻度が高過ぎるのが現状で、いつ非現実的な事が起こってもおかしくねぇのが一番怖い。それも、ゾンビとか人形が動くとか。」
「最上さん、また会うことがあれば情報共有してくださいますか?。」
僕は最上さんが頷いたのを見て、名前を述べてから家へ向かった。
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