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第37話 都市伝説
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ひたすらに走り続ける渡辺を横目に正門へと続く坂を下っていた。自分に都市伝説じみた事が起こっているなんて、誰かに伝えてみれば腫れ物扱いだろう。
実際に起こっている事なので都市伝説ではないが。
同時刻、屋上には、歩く西船橋の姿を見つめる井ノ尾の姿があった。
「……なんの用?」
ドアを開ける音に反応して井ノ尾は口を開いた。立て付けの悪いドアから現れたのは平林だった。
「井ノ尾、お前だろ?○月△日にショッピングモールで小西を殺したの……」
「それが…何?私が小西を殺したとして、アンタに関係あるの?」
この屋上では過去に飛び降りたことがある。そんな懐かしい記憶も今は昔の事。骨の数本折ってでも好奇心を抑えられる気がしない。
「お前があの馬鹿共を殺してるのはわかった。そこで頼みがある……俺に、木智山を殺させてくれないか?」
平林の頼みを聞いた井ノ尾は口を引きつらせ笑いながら答えた。答えはNOだった。
「木智山は私が殺す。アンタには渡さない…」
「おっと怖い顔すんな冗談だよ。今日お前に会いにきた理由はまた違う用だ。お前…オカルトは詳しい方か?」
「まぁ、興味がない訳じゃあ無いけど…それが何?」
話の要件は簡単なものだった。
この世界に存在するオカルト…いわゆる、都市伝説に区分されるものに近頃違和感を感じていた。
数日前、ある動画投稿者は有名な都市伝説、合わせ鏡を実況した動画を投稿した。
合わせ鏡は、深夜〇時に合わせ鏡をすると幽霊が、そのあとは自分の過去と未来が見えるというもの。そして、過去や未来が見えても絶対に声を出してはいけない。声を出したが最後、鏡の中に連れ去られ二度と戻る事ができなくなるというものだ。
だが、勿論『実況』だ。声を出した途端に動画が終わっている。毎日更新されていた動画はその日以来出ていない。
「で?何が言いたい訳?」
井ノ尾は平林の要件が分からなかった。
「他にも沢山の都市伝説が現実で起こっている。それなら×××××××××も実現するんじゃないかと…」
その言葉を聞いた井ノ尾は、血色を変えて平林を睨んだ。
実際に起こっている事なので都市伝説ではないが。
同時刻、屋上には、歩く西船橋の姿を見つめる井ノ尾の姿があった。
「……なんの用?」
ドアを開ける音に反応して井ノ尾は口を開いた。立て付けの悪いドアから現れたのは平林だった。
「井ノ尾、お前だろ?○月△日にショッピングモールで小西を殺したの……」
「それが…何?私が小西を殺したとして、アンタに関係あるの?」
この屋上では過去に飛び降りたことがある。そんな懐かしい記憶も今は昔の事。骨の数本折ってでも好奇心を抑えられる気がしない。
「お前があの馬鹿共を殺してるのはわかった。そこで頼みがある……俺に、木智山を殺させてくれないか?」
平林の頼みを聞いた井ノ尾は口を引きつらせ笑いながら答えた。答えはNOだった。
「木智山は私が殺す。アンタには渡さない…」
「おっと怖い顔すんな冗談だよ。今日お前に会いにきた理由はまた違う用だ。お前…オカルトは詳しい方か?」
「まぁ、興味がない訳じゃあ無いけど…それが何?」
話の要件は簡単なものだった。
この世界に存在するオカルト…いわゆる、都市伝説に区分されるものに近頃違和感を感じていた。
数日前、ある動画投稿者は有名な都市伝説、合わせ鏡を実況した動画を投稿した。
合わせ鏡は、深夜〇時に合わせ鏡をすると幽霊が、そのあとは自分の過去と未来が見えるというもの。そして、過去や未来が見えても絶対に声を出してはいけない。声を出したが最後、鏡の中に連れ去られ二度と戻る事ができなくなるというものだ。
だが、勿論『実況』だ。声を出した途端に動画が終わっている。毎日更新されていた動画はその日以来出ていない。
「で?何が言いたい訳?」
井ノ尾は平林の要件が分からなかった。
「他にも沢山の都市伝説が現実で起こっている。それなら×××××××××も実現するんじゃないかと…」
その言葉を聞いた井ノ尾は、血色を変えて平林を睨んだ。
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