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第3章 彼の名前
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彼は戸惑っていた。先程、ココルワ世界からこの超次元戦国時代の大阪城下町に来たのだが…
「(何故目の前にアユハがいるぅぅー!?)」
正確にはさっきまで見ていたアユハとは、かなり違う。
背が伸び、大人の体つきをしている。
元々綺麗だった顔もさらに綺麗になっている。
アユハの成長に戸惑う彼だが、すぐに隠れる。
「(マズイマズイッ!アイツ、まさかっ!?)」
ココルワ世界で、唯一異世界へ移動できる転移魔法[ワールドホール]を扱えるのは自分だけのはず、と思いながら隠れていると
「見ぃーつけた♪」
ドスッ
鈍い音が首の後ろから衝撃をくらって、彼は倒れた。
ー ー ー ー ー ー ー
「ふふっ。ねえ、あなたはこの世界で何がしたい?」
ここは夢か?現実か?全てあやふやだ。
「私はあなたとずっと一緒にいたい。私はあなたがーーーー」
俺は、俺は、俺は、俺は、俺はっ…?
「オマエハワタシ、ワタシヲカエセェェー!!」
ー ー ー ー ー ー ー
「ぐわはぁぁー?!」
「ひぇぇ!?」
二人の悲鳴が部屋に響く。
荒く呼吸しながら、彼は状況を確認する。
「(またあの夢か…最近になって多いな…)」
呼吸を落ち着かせようと深呼吸しようとしたその時
「バカ!アホ!ボケ!オタンコナス!」
といって蹴ってきた。
深呼吸しようとした間際だったので、蹴られた拍子におもいっきり咳き込んだ。
「ギャフッ!?ゴホォッゴホッ!?」
「あ…。大丈夫…?」
心配そうに、彼の顔を覗くアユハ。だが、ハッとしてすぐに表情を変える。
「こ、このバカ師匠!お主のせいだぞ!」
「あいや、ごめん。ていうかその話し方、アユハには合わないぞ」
「えっ、やっぱりそう?って違う違う!妾はおかしくないっ!」
「…」
うん、やっぱり合わない、と思う彼はそれが顔に出ていることを知らない。
「ぬぬぬ!!妾を侮辱するのか!?」
「いや、それ以前に普通の話し方でいいのに無理するなよ…」
なんやかんや、とりあえず変に上がったアユハのテンションを下げる彼はここに来た理由を聞いた。
「何で来た?それに[ワールドホール]は、どこで覚えた?」
「…お主に会って殴るために決まっとんじゃろがぁーー!」
という前に殴ってきたアユハ。
もろにくらった彼は、鼻血を出しながら再度ベットにダイブした。
「たったそれだけのことだけか?なら俺は、アユハを許すわけにはいかないな…」
再び立ち上がるとそう言い放つ彼から、アユハのプレッシャーを越えるプレッシャーを放つ(その際、周りにいた動物たちは突然逃げ出すという不思議が起こっていた)。
そのプレッシャーに気圧されて尻餅をつくアユハ。
「そ、それだけじゃないから!妾は他の世界を見て何かしら学べたらとも思って、[ワールドホール]を使ったのじゃ!」
必死に弁解するアユハ。
「はぁ、とりあえずそのしゃべり方やめろ。向こうで何が起きたか知らんけど、素のままがお前に一番合うから」
ため息をついてそう言う彼は、プレッシャーを収めた。
「…。師匠、単刀直入に聞きます。あなたはいったい何者なんですか?」
彼は一度考え込むと、ため息ながら答える。
「まず最初に、俺の事は名前で呼べ。話はそれからだ」
「…。わかった。フユシ」
フユシは笑う。
「ようやく名前で呼んだな。アユハ」
「む…。何で笑うの?」
「別にいいだろ。じゃあ、俺が何者かだな…」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
解説⬇
アユハ(246)身長158㎝
主人公フユシと別れて232年の年月がたったアユハ。破魔神教過激派が全滅した世の中で、生き残った魔族の保護と和睦・共存を目指し、見事共存関係が成り立った。現在、537代目現役魔王。
好きな食べ物 ポテトサラダ、ワイバーンの焼き肉、霜降り野草のごま和え
最近の趣味 ペットの飼育
現在の目的 異世界の見聞とフユシを探し出す。
魔族(ココルワ)
平均寿命986歳の好戦的な種族。姿形は人間と変わらない。元々狂暴な人型モンスターが突然変異で知能を持ち、人間とあまり変わらない生活をする。人間と860年の争いをするきっかけになったのは、魔族の内一人がモンスター化したのが原因。すぐに対策はできたが、モンスター化した際に人間側の方に被害を及ぼしたため。勇者フユシによって魔族はほぼ全滅したが、生き残りたちの努力で再び人間との共存関係が築かれた。
人間(ココルワ)
平均寿命75歳の好奇心旺盛だが、疑い深い種族。前述の通り、860年の魔族との争いを続けた。アユハ視点の現在は、魔族と共存している。
「(何故目の前にアユハがいるぅぅー!?)」
正確にはさっきまで見ていたアユハとは、かなり違う。
背が伸び、大人の体つきをしている。
元々綺麗だった顔もさらに綺麗になっている。
アユハの成長に戸惑う彼だが、すぐに隠れる。
「(マズイマズイッ!アイツ、まさかっ!?)」
ココルワ世界で、唯一異世界へ移動できる転移魔法[ワールドホール]を扱えるのは自分だけのはず、と思いながら隠れていると
「見ぃーつけた♪」
ドスッ
鈍い音が首の後ろから衝撃をくらって、彼は倒れた。
ー ー ー ー ー ー ー
「ふふっ。ねえ、あなたはこの世界で何がしたい?」
ここは夢か?現実か?全てあやふやだ。
「私はあなたとずっと一緒にいたい。私はあなたがーーーー」
俺は、俺は、俺は、俺は、俺はっ…?
「オマエハワタシ、ワタシヲカエセェェー!!」
ー ー ー ー ー ー ー
「ぐわはぁぁー?!」
「ひぇぇ!?」
二人の悲鳴が部屋に響く。
荒く呼吸しながら、彼は状況を確認する。
「(またあの夢か…最近になって多いな…)」
呼吸を落ち着かせようと深呼吸しようとしたその時
「バカ!アホ!ボケ!オタンコナス!」
といって蹴ってきた。
深呼吸しようとした間際だったので、蹴られた拍子におもいっきり咳き込んだ。
「ギャフッ!?ゴホォッゴホッ!?」
「あ…。大丈夫…?」
心配そうに、彼の顔を覗くアユハ。だが、ハッとしてすぐに表情を変える。
「こ、このバカ師匠!お主のせいだぞ!」
「あいや、ごめん。ていうかその話し方、アユハには合わないぞ」
「えっ、やっぱりそう?って違う違う!妾はおかしくないっ!」
「…」
うん、やっぱり合わない、と思う彼はそれが顔に出ていることを知らない。
「ぬぬぬ!!妾を侮辱するのか!?」
「いや、それ以前に普通の話し方でいいのに無理するなよ…」
なんやかんや、とりあえず変に上がったアユハのテンションを下げる彼はここに来た理由を聞いた。
「何で来た?それに[ワールドホール]は、どこで覚えた?」
「…お主に会って殴るために決まっとんじゃろがぁーー!」
という前に殴ってきたアユハ。
もろにくらった彼は、鼻血を出しながら再度ベットにダイブした。
「たったそれだけのことだけか?なら俺は、アユハを許すわけにはいかないな…」
再び立ち上がるとそう言い放つ彼から、アユハのプレッシャーを越えるプレッシャーを放つ(その際、周りにいた動物たちは突然逃げ出すという不思議が起こっていた)。
そのプレッシャーに気圧されて尻餅をつくアユハ。
「そ、それだけじゃないから!妾は他の世界を見て何かしら学べたらとも思って、[ワールドホール]を使ったのじゃ!」
必死に弁解するアユハ。
「はぁ、とりあえずそのしゃべり方やめろ。向こうで何が起きたか知らんけど、素のままがお前に一番合うから」
ため息をついてそう言う彼は、プレッシャーを収めた。
「…。師匠、単刀直入に聞きます。あなたはいったい何者なんですか?」
彼は一度考え込むと、ため息ながら答える。
「まず最初に、俺の事は名前で呼べ。話はそれからだ」
「…。わかった。フユシ」
フユシは笑う。
「ようやく名前で呼んだな。アユハ」
「む…。何で笑うの?」
「別にいいだろ。じゃあ、俺が何者かだな…」
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解説⬇
アユハ(246)身長158㎝
主人公フユシと別れて232年の年月がたったアユハ。破魔神教過激派が全滅した世の中で、生き残った魔族の保護と和睦・共存を目指し、見事共存関係が成り立った。現在、537代目現役魔王。
好きな食べ物 ポテトサラダ、ワイバーンの焼き肉、霜降り野草のごま和え
最近の趣味 ペットの飼育
現在の目的 異世界の見聞とフユシを探し出す。
魔族(ココルワ)
平均寿命986歳の好戦的な種族。姿形は人間と変わらない。元々狂暴な人型モンスターが突然変異で知能を持ち、人間とあまり変わらない生活をする。人間と860年の争いをするきっかけになったのは、魔族の内一人がモンスター化したのが原因。すぐに対策はできたが、モンスター化した際に人間側の方に被害を及ぼしたため。勇者フユシによって魔族はほぼ全滅したが、生き残りたちの努力で再び人間との共存関係が築かれた。
人間(ココルワ)
平均寿命75歳の好奇心旺盛だが、疑い深い種族。前述の通り、860年の魔族との争いを続けた。アユハ視点の現在は、魔族と共存している。
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