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メス堕ち済みなのに頑張ってタチしてるセフレをたっぷり甘やかす⑤
大鳥の身体がぶるりと震える。汗で艶やかになった腹筋や脇腹が脈打つのがいやらしい。
その震えは期待なのか恐怖なのか、大鳥は朱色の混じった長いまつ毛を揺らし、ごくりと唾を飲み込んだ。
「全部、根元まで。入れたい。やだ?」
「前……入らなかったろ? 今日は入りそう……てこと?」
「それ、はじめてのとき……だよね? あの頃といま……全然違うよ? 入れたい。全部包んでよ……だめ? ね、大鳥……」
「ひァッ! あ、あ、あ……まっ、しょこぉ……あぁぁっ」
ゆっくりと腰を動かしながら甘えると、結腸より手前のヒダがくぽっくぽっと亀頭に引っかかり、その度に大鳥の身体がビクン! ビクン! と跳ね上がった。このまま押し進めたら入らないかなと試してみるが、やはり壁にぶつかる。
長い脚の、筋張ったふくらはぎを掴み、片足を自分の肩に乗せる。
やや浮いてしまう腰の下へ僕の膝を滑り込ませて支え、同時に太ももにも手を添えて支えながら角度を調整していく。
腰をぐっと寄せると、沈むような感覚がある。ここだ。本来であれば角度的に男性器で刺激できる場所ではない。柔らかいディルドなんかで開くにも苦労すると聞く……が、ここは自分の男性器の特徴を信じることにする。
「あっ、あゔッ……! か、がみ……? あ、あ……」
ぐぼんっととんでもない音をあげながら男性器を抜くと大鳥はきつそうに歯を食いしばり顔を歪めた。抜けた後も息を乱し余韻に声を上げながら、潤んだ瞳で僕を見上げてくる。
ローションをたっぷり手のひらに出し、大鳥の中にとぷとぷと押し込みつつ自分の男性器にも追加で塗り込んでいる間も……大鳥の濡れた瞳が静かに僕を見つめていた。
元々赤みのある髪色が橙色の灯りの下で、より一層べっ甲飴のような艶やかな色で輝いている。普段は流している長い前髪が乱れて顔をいくらか隠し、前髪の隙間から同じ色の濡れた瞳が見えるのが綺麗だ。彫りの深い鋭い瞳がいつにない柔らかさをもって、僕を見ること以外には何もできないであろう頼りなさで見つめてくる。
なにか言葉をかけようと思ったが何も出ず、息を飲む。
後頭部やうなじ、肩が熱い。
何も言わないまま男性器をあてがう僕に、今度は大鳥が息を飲んだ。
「なぁ、本当に入んの……? 結腸ってやべぇんだろ?」
「うん?」
「まんこ越え、とか書いてあるネット記事見た。どゆことって感じじゃん……」
「女性器でも……子宮口の中に突っ込む、なんて……無理。だから、そう言うのかもしれないね」
僕の発言に口をへの字に曲げて押し黙る大鳥の太ももをさすりながら、ゆっくりとまた中に自身を埋め込んでいく。入り口がきつい……緊張してる。和らげようと下腹部を撫でても怯えたように身体が跳ねるだけで、まるでもう一度処女をもらうかのような気分になった。
「怖がらないで。だいじょうぶ。ね?」
「べつに……どうってことねぇよ、本当にできんのかってくらい、で……ン……」
「ああ、中は本当に柔らかくなってるね? 気持ちいい……ほら、第一関門っ……!」
「ひぐッッ!」
もう一度、結腸手前の大きなヒダを通過する。ガチ、と歯の鳴る音が響き、中がビクビクと震え上がっていくのが深く伝わった。
イッちゃったのか。ガチガチに緊張されるよりはいい傾向だ。出し入れをしてヒダを繰り返しゆすってやると、ローションを足したせいでさっきよりもぶじゅぶじゅと派手でいやらしい音があがる。
大鳥は仰け反り顎を天に向け、声にならない叫びで喘ぐ。
「あー、きもちいい、きもちいい、ずっとイッてる、ね……? 大鳥、ほら、おまんこいじめって言うのはさ……こういうのを、言うんだよ……っ? イッてるまんこずーっとぐちゅぐちゅぐぽぐぽされるの気持ちいいね?」
「ヒッ、あっ……ゔゔゔぅ……! う、う、う」
「はぁ、あぁ、さっきまでの可愛い声は? どうしたの? そんな獣みたいなうめき声、出して。まだ……子宮ハメじゃ、ないよ?」
「ンッッ!」
奥に隠されたような、曲がり角にある入口を先っぽで叩く。とん、とん、と叩く度に当然ヒダが引っかかるので、大鳥は腕から手の甲に血管の青筋がはっきりと浮かぶほどにシーツを握りしめ、身体をビクつかせた。そしてこじ開けられないかとぐりぐりと押し回すようにしてみると、はっはっはっと繰り返される短い呼吸の間に「いたい」とか細い声が絞り出された。
「痛い? ここ?」
顔を見ても、絶頂を繰り返していたその端正な目や口の端は、造形的にも涙や汗でもとろっとろに崩れてしまい判断がつかない。呼吸音にも、あー、あー、と小さな声ではあるが蕩けきっただらしない喘ぎ声が混じってる。今は腰を止めているのにも関わらずだ。
しかし問いかけるのと一緒に奥の奥を刺激すると、ン、と唇がきつく結ばれた。
「痛いんだね……いきめる? 中、開くイメージしながら」
大鳥の視線が、ゆらゆらと天井を泳いでから時間をかけて僕を見る。そしてゆるゆると首を横に振った。肩に乗せた脚がずっしりと重い。力を入れられる状態ではないのかもしれない。
それでも、ぐい、ぐい、と何度も押し込み挿入を試みる……しかしそんなことをしても大鳥の顔がその度に歪み、痛みによって瞳に意思が戻ってくるだけ。入ることは叶わない。
「くそ……開け……」
「かが、み……」
イラ立ちが募って普段なら決して口から出ないような悪態を吐く僕を呼んだ大鳥の声は、落ち着きを取り戻し低く優しく耳に染みる。ハッとして目線を合わせれば、また首は左右に振られた。
「も、やめろよ……痛てぇよ……んなことしなくても、すっげぇきもちいいじゃん……」
「やだ。入れたい。全部、入ってない」
「お前のが、でかすぎっからいけねぇんだよ」
「でも君だって、初めての時はしたがってた。それに、きみ……まんこ越えだなんて言葉、覚えてきて……調べたんだよね? 結腸抜き」
つついてほしくないところだったのか、大鳥は得意の舌打ちをした。
「うっせぇなぁ、気になっただけだよ。もう、いいだろ……やめ」
「やだ」
「痛っ……!」
初めて挿入するときだって、その後だって、痛い思いを極力しないように気を遣ってきた。しかし今は、大鳥が痛がり抱えた太ももに汗が滲んで肌が濡れていくのも無視して、狭い入り口になんとか男性器を引っ掛けようと無理に腰を擦り寄せ続けている。
「ん、んっ……! おまえ、まじでやめ、うぅッ」
「うるさい、絶対入れる……開け、開けよ……この中、入れたい……っ」
「はぁぁ……っ?! なんなんだよおまえ、痛、やだ、やだって、やめろっ!」
「痛いなら、協力しなよ……いきんでみて……ね?」
「やだっつってんだろ、それ以上俺ん中に入ってくんなッ!」
大鳥の叫びに、熱く湿った、うっとおしく僕らにまとわりつく空気が、すっと温度を下げる。
それは痛い、という訴えのあとに言われるのは些か違和感があった。
その違和感の理由を考えたとき、下がった温度はまた上昇していく。
「大鳥……?」
気持ち程度だが腰を引いて突き当りから先端を離し、バツの悪そうに横を向いた頬とシーツの間に手を滑り込ませる。こちらを向かせようとしても、力を入れて大鳥はそれに反抗した。そして大きく息をついたあと、困惑の隠せない声で静かに、目を逸したまま詰め寄ってくる。
「やめろよ、やだっつってんだろ、怖ぇよ……目がマジなんだよ。お前いつもそんなんじゃねぇじゃん。痛いっつってもやめねぇし……なんなんだよ。すげー必死じゃん」
そう指摘されてしまうと、今度は僕の方が困ってしまった。
ぜんぶ入れてしまいたい、という願望があったとしても、相手が嫌がり痛がるのを無理矢理というのは僕の好む行為とは反するものだ。
「……君が、余力を残すなって」
「二回とか三回とか出せばいいだろ……セックスしたくないっつってるわけじゃねぇんだから。いつもみたいに、適当に気持ちよくなろうぜ……十分だろ」
「適当? だから、瑞生とのセックスで満足してるから、僕とはする必要ないって?」
「……は?」
僕の、自分でも訳の分からない吐露に、大鳥の顰め面がこちらを向く。僕の手を頬に連れたまま。
「お前、なに、気にしてたのかよ?」
「僕とのセックスのほうが、良いくせに」
「はぁ?」
「うるさいよ、本当に。君は。可愛くない。黙って、受け入れればいいのに……初めての時だって、できたよね? ほら、中……開いて?」
これ以上は会話しないほうがいい。なにか、気付いては良くないことに目を向けざるを得なくなる気がする。
目的を果たしてしまえばいい。なぜこんなに拘るのかとか、そんな事は考える必要はない。ただ快楽に身を堕とせばいいのだから。
しかし大鳥はそれでも抵抗を続ける。
「やだ、やなんだよ! 俺はこれ以上、お前に身体ん中埋められたくねぇんだよ!」
「もう少し先にいくだけ、だよ……? いまさら……」
「さっきみたいに頭真っ白にされて、さらに身体はお前に埋め尽くされるなんて、なぁ、やだ、やだよ、俺……」
感情を抑えるように声が揺れる。下唇が震えていて、泣いてるのかと思ったが、ずっと瞳は濡れているから感情によるものかはわからない。
ただ、目を覗き込もうと顔を寄せたらあの香水の香りが柔らかく昇ってきた。
「加賀見で、身体ん中いっぱいになんの、やだ……」
汗で蒸発したそれは、いつもよりバニラの強い、とても甘い匂いに感じて。僕の煙草の香りとは似ないモノとなっていて。
それでも僕はその香りに引き寄せられるように、弱々しい薄い唇に自分の唇で触れた。
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