ブルガリブラックに濡れる〜恋人の元・セフレ(攻)を優しくじっくりメス堕ちさせる話〜

松原 慎

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元タチの俺が他の男に掘られないようエロ拷問するとか言ってるけど⑮

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 水泡好き、水泡だけ、俺は水泡のだから。
 隼人は砂糖水のような声でうわ言のように何度も何度も繰り返した。聞いているうちにこれは誰に向けて言っているのだろうかと考える。
 しかし、とちゅん、とちゅん、と甘く突いているうちにゆるんでいた中の締まりが良くなり、だんだんと言い聞かせるようなその言葉は聞こえなくなった。

「あっ、あっ……きもちい、ゆっくりすき、きもちいよぉ」

 代わりに聞こえてきたのはとろとろに甘えた声。

「うん、気持ちいいね。気持ちよくなってる隼人、かわいい……」

 汚れた足元をバスタオルで軽く拭いて、隙間なく抱きしめる。抱きしめながら、中で甘えてくる膨らみを小さな動きで撫でるように刺激する。腰を少し持ち上げて隼人も擦り付けるような動きをしてくれて、二人で愛し合ってるのが実感でき、本当に溶けて混ざりあってしまいそうな気分だった。

「はやと、愛してるよ」

 自分じゃないみたいな夢を見てるような声が出た。

「あ、うれし……みなわ、すき、だいすきっ……」
「うん」

 背に添えた手を腰を滑らせてぐっと引き寄せる。薄いおなかを押し上げる感覚とともに隼人が「あっ」と声を漏らした。

「みなわ、も、しんどくねぇ……? らく……? きもちい……? みなわ、こわれない?」

 首に回っていた隼人の手が僕の頬をさすさすと撫でる。慰めてくれるみたいに。

「壊れるってなに……壊れないよ? とにかく今は、アドレナリンが……すごく、出てる」
「んぁ……?」
「興奮してる……ってこと。それに、幸せだよ。君が僕のものだから」
「おれ、みなわの……」
「そうだね。人に教えてあげちゃうくらいね」
「あ……」

 そしてまた、ぎゅーっとしがみついてきた。足も強ばって中にも力が入る。とても恥ずかしくて、いたたまれない気持ちなのだろう。それでも僕を許しちゃう君が愛しい。

「もっと奥まで、入っていい?」
「あ、えと、ゆっくり……」
「うん。ぎゅーってしながら、ゆっくり、ゆっくり、進めようね。隼人が……怖くないように、しよう。怖かったら、怖いって……言うんだよ?」
「ん……すきって……あいしてるって……」
「うん。いっぱい言う」

 こくんと頷く顎が、肩に柔らかくぶつかる。
 よしよしと頭を撫でて、そのまま頭と腰を固定するように強く抱く。そうして何度かゆっくりと出し入れしたあと、腰を奥へ進めていく。
 かわいい甘えん坊のしこり。その少し奥の、隼人がすぐおしっこ漏らしながらイッちゃう男の子のポルチオ。さらに奥に進むと、ヒダが大きく狭い場所がある。しがみつく隼人の指が肌に沈む。

「怖い?」
「へ、いき」
「無理しないよ」
「あ……」
「いいこ、いいこ」
「おれね、みなわ優しくて……うれしい……」
「隼人が頑張ってくれたから、僕も嬉しい」
「こいびとセックスみたい」
「みたい、じゃないよ」

 篠原に恋人宣言したのだから。見せつけたのだから。僕らは今、恋人なんだ。
 寂しがり屋ですぐふらふらしちゃう口の悪い甘えん坊な君と、独占欲が強くて君をいじめるのも甘やかすのも大好きな僕で、恋人でいいじゃないか。ちょっと痛々しい気がしなくもないが、いい塩梅の二人なんじゃないかと思うよ。
 ずっと恋人でいたいよ。

「いま、こいびとだった……へへへ……」

 ほんの少し。切ない気持ちになりそうだったが、ほんわかした声が聞こえてきて口元が綻ぶ。

「そろそろ、進めるね。へいき?」
「うん……」

 腕の中で隼人の身が縮まるのがわかる。

「力、抜いて」
「えと……あ、どしよ……」
「いいこだね。大丈夫だよ、きもちいいから。ね……」
「あっ……」

 緊張した身体がふわりと柔らかくなった、その瞬間に。
 指では触れられなかった場所に自身を突き入れる。
 隼人は息を吸って声にならない声を上げつつ腰をビクッと持ち上げ、鼓動するみたいに入口から中までを激しく律動させた。そして膝をガクガクと震わせながら、亀頭にちゅうちゅう吸い付いてくる。
 つまりはそこを通過しただけで、イッてしまった。

「あぁっ……おっ……ぉっ……」

 膝が震えるのに呼応するように鳴き声が聞こえる。僕としても竿を揉まれて亀頭を吸われ、こんなの全然我慢できない。もっと馴染ませてあげるつもりだったのに、ヒダを揺すってカリに引っ掛けるのが止められない。

「う…………ン、あーっ…………これ、ほんといい……君のなか……だいすきっ……」
「あっ、あッ、まっ、おまんこイッて、イッてるおまんこだめっ、ぉっうっ、いぐいぐいぐ」
「ごめんね、いくらでもイッていいから……っ……はぁー……やばい、これやばい、止められない、やっばい……」

 これでも激しくなりすぎないよう、隼人をきつくきつく抱きしめて自分を抑えながら動いてる。
 でも動きを止めることはできなくて、動いてるうちに気持ちよくて、吸い付いてくる肉壁に誘われて制御が利かなくなってくる。
 もうこうなってくると僕の頭も「隼人のおまんこ気持ちいい、隼人の中にたくさん擦り付けたい、我慢汁塗りつけたい」でいっぱいになってくるし、これらの思考は全て「隼人のお尻の穴に自分の男性器を激しく出し入れする」ことに集約するので、我慢するために強く抱いていたはずの腕はいつの間にか、隼人が少しでも快楽から逃げないよう固定するためにその身体を強く強く抱きしめ押さえ込んでいた。
 隼人は腰を浮かすことも、僕に突かれる勢いで身体がずり上がっていくこともできず、ひたすら前立腺を押し潰されながら大きなヒダを揺すられビリビリと擦りあげられている。顔は見えないが密着した僕に伝わるほど腹がビクビク波打ってる。

「あ、りゃめ、あ、あ、あ、おまんごあつい、やけちゃう、どろどろなってるぅ、アッ、おまんこおかしくなっちゃうぅぅ! おまんこへん、へんっ、ぉっ、あ、ちんぽ、おちんぽかたい、おちんぽにぐちゃぐちゃされちゃうよぉ、おまんことけるぅ……!」
「ほんとだね、隼人のケツマンコどろっどろ……隼人の男の子まんこがドスケベでおちんちん大好きだからそんなにぐちゃぐちゃになっちゃうんだよ? おちんちんで気持ちよくなれるのよく知ってて、おちんちん入れてもらうの大好きな、特別エッチな男の子まんこだから」
「おっ、おおッ」

 隼人が仰け反りそうになるのをベットに沈めて押さえ込み、さらに奥、結腸の手前まで中に進む。もうこうなるとさすがに抱きしめてられないので、肩と脇腹を掴んで押し込んでから、両足を掴んで腰を高く持ち上げ、隼人の身体を折りたたむみたいにする。小さな上半身でこの長い足がついた下半身を支えるのは大変そうだが頑張ってもらうしかない。
 そうして穴を上に向け、杭を打ち込むみたいに腰を落とす。

「あッ!!」

 短く声をあげ、そのあとは見開いた目を白黒とさせて息ができなくなってる。早く結腸もぶち抜きたい。
 左手では太ももを押さえ込み、右手は隼人の顔の真横に置く。そして改めて涙と汗でぐちゃぐちゃになった顔をゆっくりと眺めた。
 眼球は上を向いちゃってて口は閉じられなくて酷い顔をしているのにかわいい。本当にかわいい。とん、と奥を突くと、ビクッと反応してよくわからない声をあげる。これだけ見てると快感に壊れちゃったみたいだ。

「はーやーと」
「あぐっ」

 どちゅ、と今度はもっと深く突く。そしてだんだん、だんだんとそれを重ね、ピストン運動を再開させた。すると大人しかった隼人はまた声をひっきりなしにあげ始め、口元を歪めた垂れてきた鼻水をなんとか啜った。その全てが愛しかった。

「あ、おく、おぐ、おくぅ……! や、とめ、待っ、あぅッ!」
「あは、深いね……あー、イッてるイッてる、やっば……そんなんじゃ腰止まんないって。メスって言われるより……男の子のくせにエロまんこっていわれるほうが、興奮する?」
「あ、ぉ、ぉっ……おぉ……まんこえろいって言われるとぉ、きもちくなっちゃうのぉっ……まんこいくの終わんにゃいぃぃぃ……っ」
「うわ……スケベだね。えっち。ちんぽ弄りよりおまんこ弄りが大好きな変態まんこ」
「あ、しょんなこと言っちゃ、あっ……あっ、あっ、あーっ」
「あ、おっぱいも大好きだもんね、まんこ弄りだけじゃないね、ごめんね?」
「ひゃうっ!」

 ちっちゃく立ち上がる健気な乳首に指先でちょっと触れただけで、ぐぅっとお尻全体に力が入る。つまりめちゃくちゃにおちんちんを締めあげられる。あー気持ちいい。
 隼人の身体って機械いじりしてるみたいに反応が正確だ。楽しい。楽しいし、気持ちいい。そして可愛くて、愛しい。つまりは最高だ。

「ね、自分で乳首いじって?」
「え、や、むり」
「写真撮りたいからさ」
「やだ! も、おくるの、やだぁ……っ!」

 すでにぐちゃぐちゃなのだが、ぽろぽろっと大きな涙の雫がいくつも落ちる。僕は隼人のスマートフォンを拾いながら慌ててそんな彼を宥める。

「違うよ、泣かないで。見せないよ、誰にも。こんな可愛いとこ見せない。僕が見る用」
「おなにー、すんの?」
「そう」
「でも毎日、会う……」
「うーん……君にはわからないかもしれないけど、自慰はしたい」
「へんたい……」
「変態じゃない。普通」
「へんたいっ……」

 転がってた掛け布団のかどっこで顔を隠す。両手で布団もってるのがなんとも可愛い。

「可愛い。結腸、抜いていい?」

 とん、と手前を突く。

「んぅっ! ううう!」

 怒った声。

「見せないよ? ハメ撮り……いっぱいあるけど、見せたことない」
「いっぱいは、ねぇもん……」
「あ、うん、ない」

 隼人が朦朧としてる時とか、目隠しして即ハメ待機や即尺待機してる時の動画を思い浮かべながら肯定しておく。

「隼人でしか、抜きたくないな……でもおかずないなら、仕方ない。続けよう」

 ちらりと。目だけ布団から出てくる。かわいい。可愛いしか言えなくなる。

「うん?」

 首を傾げて見せるが、無言。しかし無言のまま布団から出て、尖らせた唇が見えたと思ったら。
 躊躇いがちに、その指先は自分の胸の先を愛撫し始めた。撮っていいよとは言われていない。
 しかし腕を折り曲げて両方の手を使い、自分の乳首を摘み擦るいやらしい姿にカメラを向けても文句を言ってくることはない。ただ「あ、あ」と恥ずかしそうに控えめな声を漏らしながら、目を細めて僕を見る。涙にたっぷり濡れたその瞳で。
 腰がぶるりと震える。なんて従順なんだろう。とても恥ずかしそうにしているのがまた、僕のためだというのを強調していて堪らなかった。

「動くよ?」
「あっ」

 撮影を続けたままピストン再開。
 顔が歪み、手が止まっても、ハッとしてまた乳首を弄って、いいところに擦れるとキュッと目を閉じて我慢して。
 このまま結腸入れるとこまで撮影したい。ぶち込まれる瞬間撮りたい。ほんっとかわいい。
 どちゅ、どちゅ、どちゅ、と奥に当たる頻度が高くなる。壁ではない壁に当たる度に隼人の顔に緊張が走る。だめだ、そんな顔されたら余計に我慢できないよ。


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