2 / 3
命名!
ルミアの頑張りもあって、翌日の夜には言葉を返してくれるようになった。
そこでルミアは名前をつけてあげることに。
「えーっと」
ルミアは股間を覗き込んだ。
立派なものがついていた。
「男の子だね! うーん、じゃあ……」
顎に手を当て、スパークホースをじっと眺める。
頭から尻尾に向け、ゆっくり視線を動かし、
「あっ!」
四本ある足のうち、左後ろ足の下側だけ白くなっているのに初めて気付いた。
それはまるで、左後ろ足だけ靴下を履いているかのよう。
その特徴から名前をつけることにし、ルミアは目を閉じて考える。
(そのまま『くつした』はちょっとかわいそうだし……白い靴下、白い靴下……)
「そうだ! シロク! これからあなたの名前はシロクでどうかな?」
『しろ』い『く』つした、で、シロク。
「ブルッ!」
スパークホースは『シロク!』と、ルミアの言葉を繰り返した。
気に入ってもらえたようで、この子の名前は無事シロクに決まったのだった。
それから2日。
「――へえ、すごーい!」
「ブルッ!」
「じゃあじゃあ、ウインドタイガーは倒せる?」
「ブ、ブルッ!」
と、会話も弾むようになり、敵意が全く見られなくなったところで。
ルミアは今なら問題ないだろうと、シロクを洗ってあげることにした。
ここに来てからお風呂はまだ。
身体のあちこちに泥やおがくずがついていて、ばっちいからだ。
綺麗にしてあげたらきっと喜ぶ――そう考えての判断である。
「じゃあ、お願いします!」
職員の一人が頷くと、緊張した面持ちで檻に手をかける。
それを見る他の職員は、真剣な顔で剣に手をかけていた。
いざという時に、すぐ仕留められるように、だ。
確かに今は大人しいが、外に出した瞬間に暴れ出すかも知れない、と息を呑む。
そんな彼らとは対照的に、ルミアはニコニコとしていた。
シロクなら大丈夫だとわかっていたからだ。
そして実際に何事もなく、お風呂は終わり。
石鹸を洗い流したところで、
「きゃっ!」
シロクはぶるぶると身体を震わせた。
巨体にたっぷり含まれた水がまき散らされる様は、まるで横殴りの雨。
「……もー!」
おかげで服や顔がびしょびしょに。
ルミアはぷくーっと頬を膨らませる。
するとシロクは嬉しそうに目を細め、お風呂に入り直した。
かと思えば、すぐさま出てきてルミアの目の前へ。
「え、もしかし――」
予想通り、二度目の豪雨がルミアを襲った。
ルミアは目元を拭うと、シロクをキッと睨みつける。
「シロクっ! めっ!」
それを受け、シロクは「ブルルッ!」と高らかに笑うと、勢いよく駆けだした。
「あっ!! 待てー!」
ルミアもその後を追う。
その様は小さな姉弟であるかのよう。
何とも微笑ましい光景に、それまで気を張り巡らせていた職員たちは緊張を解き、明るい笑い声をあげた。
それから二週間が経った。
シロクが晩御飯を食べたのを確認したルミアは、後のことを女性職員に任せると、施設内に設けられた自室に入った。
その瞬間、大きな溜め息を吐く。
「どうしたらいいのかなぁ」
いくら檻が大きいといっても、自由に走り回れるほどではなく、シロクにしてみればストレスが溜まる。
だからルミアは初めてのお風呂を終えた翌日から、短い時間だけ檻から出してあげることにした。
もちろん、警戒は万全な状態で。
そうして数日観察した結果、シロクは一度たりとも暴れたり、攻撃の構えを取ったりすることなく、ルミアは危険性なしと判断。
一週間前から放し飼いするようになった。
それからも変わらず、敵意を見せることはまったくなく、そこは一安心。
だが、別の問題が発生してしまっていた。
シロクが素直に言うことを聞いてくれないのだ。
大好きなはずなのに、お風呂に入るよう言えば、逆方向に走り出す。
ご飯を用意すれば、見せつけるように寝床のおがくずを食べ始める。
散歩だと言えば、その場で寝転がる。
――と、挙げればキリがない。
最終的にお風呂に入るし、ご飯を食べれば散歩にも行くが、それは自分の意思であって、ルミアの言うことを聞いたという訳ではない。
こんな状態では、領主のために働いてくれと言っても聞いてもらえるはずもなく。
これまでお世話した子が、運よくお利口さんばかりだったこともあって、ルミアは頭を悩ませていた。
「わん! わん、わん、わぅーん!」
「えー? うっそだー!」
シロクはただ構ってほしいだけだよ。
ユキのそんな言葉に、ルミアは笑った。
自分はただナメられているだけ。
遊んでほしいと思われるほど、懐かれているとは感じていなかった。
「わん、わん!」
疑うルミアに、『絶対そう!』とユキが伝える。
「うーん、まあユキがそう言うなら。明日遊んでみるね?」
「わんっ!」
「ふふ。よし、じゃあご飯いこっか!」
翌朝。
朝礼を終えたルミアはユキと一緒に、職員に用意してもらった餌を持ってシロクのもとへ。
「おはよ! はい、朝ごはんだよー」
言いながら、牧草やカットしたリンゴなどが入った桶を目の前に置く。
すると、シロクはいつものように、寝床のおがくずを食べ始めた。
「もう!」
ルミアはぷりぷりと頬を膨らませる。
と、その時、昨晩ユキに言われたことを思い出した。
物は試し、と、遊びに誘ってみる。
「ねっ、シロク、今日はお散歩じゃなくて、私たちと一緒に遊ばない?」
耳がぴくっと揺れた後、シロクはすっと首を上げた。
その目は期待に輝いているように見え、ルミアは「おっ」と前のめりになる。
「ど、どうかな?」
「ブルルッ!」
「よかった! じゃあ、遊んでいる時にお腹が空かないように、しっかりご飯食べておいてね!」
シロクは素直に与えた餌を食べ始めた。
こんな素直に言うことを聞いてくれたのは、初めてお風呂に入れた時以来。
ユキが言っていた通り、構ってほしさにいじわるしていたようだ。
さすがユキ! と、隣を見ると、彼女はふふんと自慢顔。
ルミアはそのふわふわな背中を撫でると、他の魔物のもとへ向かった。
各魔物の健康チェックと施設のお掃除。
朝のお仕事を終えたルミアたちは、職員を二人連れてシロクのもとに。
「ブルルン!」
「あはは、お待たせ! それじゃ、あそぼっか。まずはボール遊びからでどお?」
「ヒヒーン!」
良いとのことで、三人と二匹は少し離れて輪を作る。
「じゃあ、いっくよー! それー!」
ルミアは両手で持ったボールを放った。
高く上がったボールは、緩やかな放物線を描いてシロクの頭上へ。
そうして落ちてきたボールを、シロクは下げた首を勢いよく上げることで打ち返した。
「わぁ! 上手~!」
「ブルルッ!」
シロクは嬉しそうな声を上げると、これまた器用に職員が繋いだボールを上げる。
その後もラリーは長々と続き、その間、シロクは本当に楽しそうだった。
それから綱引きや追いかけっこなども行い、たっぷりと遊んだところで。
機嫌が良さそうなシロクを見て、ルミアは次のフェーズに移ることにした。
「ねっ、シロクにお願いがあるんだけど、いいかな?」
「ブルッ?」
「あそこにあるの馬車って言うんだけどね。あの上に私たちが乗るから、それをシロクが引っ張ってほしいんだ。いーい?」
『いいよー』と軽い返事。
承諾を得られたことで、一緒に遊んでいた職員たちが、シロクに手早くハーネスを装着する。
特に嫌がる素振りも見せず、シロクは大人しくしていた。
そうして準備ができたところで、ルミアとユキは御者台に上がる。
「よーし! じゃあシロク、歩いてみて!」
シロクはブルッと声を上げ、ゆっくりと歩き出す。
「おー!」
何の問題もなく馬車は進んだ。
ルミアが人生で馬車に乗ったのは、森からこの街まで運んでもらったあの一回だけ。
まだまだ新鮮な感覚で、それはもうご機嫌である。
だが、それもたったの三分ほどでおしまい。
「ヒィーン!」
シロクは当然立ち止まると、ハーネスを鼻で指し、『これやだ!』と言ってきた。
いきなり身体を拘束させる器具をつけられたのだから、まあ、無理もないだろう。
時間をかけて徐々に慣れさせていくほかない。
「ごめんね、すぐに外してもらうからね」
ルミアはシロクを宥めると、職員にハーネスを外すようお願い。
今日はここまでとするのだった。
そこでルミアは名前をつけてあげることに。
「えーっと」
ルミアは股間を覗き込んだ。
立派なものがついていた。
「男の子だね! うーん、じゃあ……」
顎に手を当て、スパークホースをじっと眺める。
頭から尻尾に向け、ゆっくり視線を動かし、
「あっ!」
四本ある足のうち、左後ろ足の下側だけ白くなっているのに初めて気付いた。
それはまるで、左後ろ足だけ靴下を履いているかのよう。
その特徴から名前をつけることにし、ルミアは目を閉じて考える。
(そのまま『くつした』はちょっとかわいそうだし……白い靴下、白い靴下……)
「そうだ! シロク! これからあなたの名前はシロクでどうかな?」
『しろ』い『く』つした、で、シロク。
「ブルッ!」
スパークホースは『シロク!』と、ルミアの言葉を繰り返した。
気に入ってもらえたようで、この子の名前は無事シロクに決まったのだった。
それから2日。
「――へえ、すごーい!」
「ブルッ!」
「じゃあじゃあ、ウインドタイガーは倒せる?」
「ブ、ブルッ!」
と、会話も弾むようになり、敵意が全く見られなくなったところで。
ルミアは今なら問題ないだろうと、シロクを洗ってあげることにした。
ここに来てからお風呂はまだ。
身体のあちこちに泥やおがくずがついていて、ばっちいからだ。
綺麗にしてあげたらきっと喜ぶ――そう考えての判断である。
「じゃあ、お願いします!」
職員の一人が頷くと、緊張した面持ちで檻に手をかける。
それを見る他の職員は、真剣な顔で剣に手をかけていた。
いざという時に、すぐ仕留められるように、だ。
確かに今は大人しいが、外に出した瞬間に暴れ出すかも知れない、と息を呑む。
そんな彼らとは対照的に、ルミアはニコニコとしていた。
シロクなら大丈夫だとわかっていたからだ。
そして実際に何事もなく、お風呂は終わり。
石鹸を洗い流したところで、
「きゃっ!」
シロクはぶるぶると身体を震わせた。
巨体にたっぷり含まれた水がまき散らされる様は、まるで横殴りの雨。
「……もー!」
おかげで服や顔がびしょびしょに。
ルミアはぷくーっと頬を膨らませる。
するとシロクは嬉しそうに目を細め、お風呂に入り直した。
かと思えば、すぐさま出てきてルミアの目の前へ。
「え、もしかし――」
予想通り、二度目の豪雨がルミアを襲った。
ルミアは目元を拭うと、シロクをキッと睨みつける。
「シロクっ! めっ!」
それを受け、シロクは「ブルルッ!」と高らかに笑うと、勢いよく駆けだした。
「あっ!! 待てー!」
ルミアもその後を追う。
その様は小さな姉弟であるかのよう。
何とも微笑ましい光景に、それまで気を張り巡らせていた職員たちは緊張を解き、明るい笑い声をあげた。
それから二週間が経った。
シロクが晩御飯を食べたのを確認したルミアは、後のことを女性職員に任せると、施設内に設けられた自室に入った。
その瞬間、大きな溜め息を吐く。
「どうしたらいいのかなぁ」
いくら檻が大きいといっても、自由に走り回れるほどではなく、シロクにしてみればストレスが溜まる。
だからルミアは初めてのお風呂を終えた翌日から、短い時間だけ檻から出してあげることにした。
もちろん、警戒は万全な状態で。
そうして数日観察した結果、シロクは一度たりとも暴れたり、攻撃の構えを取ったりすることなく、ルミアは危険性なしと判断。
一週間前から放し飼いするようになった。
それからも変わらず、敵意を見せることはまったくなく、そこは一安心。
だが、別の問題が発生してしまっていた。
シロクが素直に言うことを聞いてくれないのだ。
大好きなはずなのに、お風呂に入るよう言えば、逆方向に走り出す。
ご飯を用意すれば、見せつけるように寝床のおがくずを食べ始める。
散歩だと言えば、その場で寝転がる。
――と、挙げればキリがない。
最終的にお風呂に入るし、ご飯を食べれば散歩にも行くが、それは自分の意思であって、ルミアの言うことを聞いたという訳ではない。
こんな状態では、領主のために働いてくれと言っても聞いてもらえるはずもなく。
これまでお世話した子が、運よくお利口さんばかりだったこともあって、ルミアは頭を悩ませていた。
「わん! わん、わん、わぅーん!」
「えー? うっそだー!」
シロクはただ構ってほしいだけだよ。
ユキのそんな言葉に、ルミアは笑った。
自分はただナメられているだけ。
遊んでほしいと思われるほど、懐かれているとは感じていなかった。
「わん、わん!」
疑うルミアに、『絶対そう!』とユキが伝える。
「うーん、まあユキがそう言うなら。明日遊んでみるね?」
「わんっ!」
「ふふ。よし、じゃあご飯いこっか!」
翌朝。
朝礼を終えたルミアはユキと一緒に、職員に用意してもらった餌を持ってシロクのもとへ。
「おはよ! はい、朝ごはんだよー」
言いながら、牧草やカットしたリンゴなどが入った桶を目の前に置く。
すると、シロクはいつものように、寝床のおがくずを食べ始めた。
「もう!」
ルミアはぷりぷりと頬を膨らませる。
と、その時、昨晩ユキに言われたことを思い出した。
物は試し、と、遊びに誘ってみる。
「ねっ、シロク、今日はお散歩じゃなくて、私たちと一緒に遊ばない?」
耳がぴくっと揺れた後、シロクはすっと首を上げた。
その目は期待に輝いているように見え、ルミアは「おっ」と前のめりになる。
「ど、どうかな?」
「ブルルッ!」
「よかった! じゃあ、遊んでいる時にお腹が空かないように、しっかりご飯食べておいてね!」
シロクは素直に与えた餌を食べ始めた。
こんな素直に言うことを聞いてくれたのは、初めてお風呂に入れた時以来。
ユキが言っていた通り、構ってほしさにいじわるしていたようだ。
さすがユキ! と、隣を見ると、彼女はふふんと自慢顔。
ルミアはそのふわふわな背中を撫でると、他の魔物のもとへ向かった。
各魔物の健康チェックと施設のお掃除。
朝のお仕事を終えたルミアたちは、職員を二人連れてシロクのもとに。
「ブルルン!」
「あはは、お待たせ! それじゃ、あそぼっか。まずはボール遊びからでどお?」
「ヒヒーン!」
良いとのことで、三人と二匹は少し離れて輪を作る。
「じゃあ、いっくよー! それー!」
ルミアは両手で持ったボールを放った。
高く上がったボールは、緩やかな放物線を描いてシロクの頭上へ。
そうして落ちてきたボールを、シロクは下げた首を勢いよく上げることで打ち返した。
「わぁ! 上手~!」
「ブルルッ!」
シロクは嬉しそうな声を上げると、これまた器用に職員が繋いだボールを上げる。
その後もラリーは長々と続き、その間、シロクは本当に楽しそうだった。
それから綱引きや追いかけっこなども行い、たっぷりと遊んだところで。
機嫌が良さそうなシロクを見て、ルミアは次のフェーズに移ることにした。
「ねっ、シロクにお願いがあるんだけど、いいかな?」
「ブルッ?」
「あそこにあるの馬車って言うんだけどね。あの上に私たちが乗るから、それをシロクが引っ張ってほしいんだ。いーい?」
『いいよー』と軽い返事。
承諾を得られたことで、一緒に遊んでいた職員たちが、シロクに手早くハーネスを装着する。
特に嫌がる素振りも見せず、シロクは大人しくしていた。
そうして準備ができたところで、ルミアとユキは御者台に上がる。
「よーし! じゃあシロク、歩いてみて!」
シロクはブルッと声を上げ、ゆっくりと歩き出す。
「おー!」
何の問題もなく馬車は進んだ。
ルミアが人生で馬車に乗ったのは、森からこの街まで運んでもらったあの一回だけ。
まだまだ新鮮な感覚で、それはもうご機嫌である。
だが、それもたったの三分ほどでおしまい。
「ヒィーン!」
シロクは当然立ち止まると、ハーネスを鼻で指し、『これやだ!』と言ってきた。
いきなり身体を拘束させる器具をつけられたのだから、まあ、無理もないだろう。
時間をかけて徐々に慣れさせていくほかない。
「ごめんね、すぐに外してもらうからね」
ルミアはシロクを宥めると、職員にハーネスを外すようお願い。
今日はここまでとするのだった。
あなたにおすすめの小説
好きすぎます!※殿下ではなく、殿下の騎獣が
和島逆
恋愛
「ずっと……お慕い申し上げておりました」
エヴェリーナは伯爵令嬢でありながら、飛空騎士団の騎獣世話係を目指す。たとえ思いが叶わずとも、大好きな相手の側にいるために。
けれど騎士団長であり王弟でもあるジェラルドは、自他ともに認める女嫌い。エヴェリーナの告白を冷たく切り捨てる。
「エヴェリーナ嬢。あいにくだが」
「心よりお慕いしております。大好きなのです。殿下の騎獣──……ライオネル様のことが!」
──エヴェリーナのお目当ては、ジェラルドではなく獅子の騎獣ライオネルだったのだ。
【完結】婚約者と仕事を失いましたが、すべて隣国でバージョンアップするようです。
鋼雅 暁
ファンタジー
聖女として働いていたアリサ。ある日突然、王子から婚約破棄を告げられる。
さらに、偽聖女と決めつけられる始末。
しかし、これ幸いと王都を出たアリサは辺境の地でのんびり暮らすことに。しかしアリサは自覚のない「魔力の塊」であったらしく、それに気付かずアリサを放り出した王国は傾き、アリサの魔力に気付いた隣国は皇太子を派遣し……捨てる国あれば拾う国あり!?
他サイトにも重複掲載中です。
没落した建築系お嬢様の優雅なスローライフ~地方でモフモフと楽しい仲間とのんびり楽しく生きます~
土偶の友
ファンタジー
優雅な貴族令嬢を目指していたクレア・フィレイア。
しかし、15歳の誕生日を前に両親から没落を宣言されてしまう。
そのショックで日本の知識を思いだし、ブラック企業で働いていた記憶からスローライフをしたいと気付いた。
両親に勧められた場所に逃げ、そこで楽しいモフモフの仲間と家を建てる。
女の子たちと出会い仲良くなって一緒に住む、のんびり緩い異世界生活。
私と母のサバイバル
だましだまし
ファンタジー
侯爵家の庶子だが唯一の直系の子として育てられた令嬢シェリー。
しかしある日、母と共に魔物が出る森に捨てられてしまった。
希望を諦めず森を進もう。
そう決意するシェリーに異変が起きた。
「私、別世界の前世があるみたい」
前世の知識を駆使し、二人は無事森を抜けられるのだろうか…?
転生能無し少女のゆるっとチートな異世界交流
犬社護
ファンタジー
10歳の祝福の儀で、イリア・ランスロット伯爵令嬢は、神様からギフトを貰えなかった。その日以降、家族から【能無し・役立たず】と罵られる日々が続くも、彼女はめげることなく、3年間懸命に努力し続ける。
しかし、13歳の誕生日を迎えても、取得魔法は1個、スキルに至ってはゼロという始末。
遂に我慢の限界を超えた家族から、王都追放処分を受けてしまう。
彼女は悲しみに暮れるも一念発起し、家族から最後の餞別として貰ったお金を使い、隣国行きの列車に乗るも、今度は山間部での落雷による脱線事故が起きてしまい、その衝撃で車外へ放り出され、列車もろとも崖下へと転落していく。
転落中、彼女は前世日本人-七瀬彩奈で、12歳で水難事故に巻き込まれ死んでしまったことを思い出し、現世13歳までの記憶が走馬灯として駆け巡りながら、絶望の淵に達したところで気絶してしまう。
そんな窮地のところをランクS冒険者ベイツに助けられると、神様からギフト《異世界交流》とスキル《アニマルセラピー》を貰っていることに気づかされ、そこから神鳥ルウリと知り合い、日本の家族とも交流できたことで、人生の転機を迎えることとなる。
人は、娯楽で癒されます。
動物や従魔たちには、何もありません。
私が異世界にいる家族と交流して、動物や従魔たちに癒しを与えましょう!
追放された聖女は、辺境で狼(もふもふ)とカフェを開く
橘 あやめ
ファンタジー
――もう黙らない。追放された聖女は、もふもふの白狼と温かい居場所を見つける――
十二年間、大聖堂で祈り続けた。
病人を癒し、呪いを祓い、飢饉のときは畑に恵みの光を降ろす。
その全てを、妹の嘘泣きひとつで奪われた。
献金横領の濡れ衣を着せられ、聖女の座を追われたアーシャ。
荷物は革鞄ひとつ。行く宛てもない。
たどり着いた辺境の町で、アーシャは小さなハーブティーのカフェを開くことに。
看板は小枝の炭で手作り。
焼き菓子は四度目でようやく成功。
常連もできて、少しずつ「自分の居場所」が生まれていく――。
そんなカフェに夜ごと現れるのは、月光のように美しい銀色の狼。
もふもふで、不愛想で、でも何かとアーシャのことを助けてくれる。
やがて、穏やかな日々を壊しに――妹が現れる。
※追放聖女のカフェ開業もの(もふもふつき)です!ハッピーエンド!
過労死して転生したら『万能農具』を授かったので、辺境でスローライフを始めたら、聖獣やエルフ、王女様まで集まってきて国ごと救うことになりました
黒崎隼人
ファンタジー
過労の果てに命を落とした青年が転生したのは、痩せた土地が広がる辺境の村。彼に与えられたのは『万能農具』という一見地味なチート能力だった。しかしその力は寂れた村を豊かな楽園へと変え、心優しきエルフや商才に長けた獣人、そして国の未来を憂う王女といった、かけがえのない仲間たちとの絆を育んでいく。
これは一本のクワから始まる、食と笑い、もふもふに満ちた心温まる異世界農業ファンタジー。やがて一人の男のささやかな願いが、国さえも救う大きな奇跡を呼び起こす物語。
きっと幸せな異世界生活
スノウ
ファンタジー
神の手違いで日本人として15年間生きてきた倉本カノン。彼女は暴走トラックに轢かれて生死の境を彷徨い、魂の状態で女神のもとに喚ばれてしまう。女神の説明によれば、カノンは本来異世界レメイアで生まれるはずの魂であり、転生神の手違いで魂が入れ替わってしまっていたのだという。
そして、本来カノンとして日本で生まれるはずだった魂は異世界レメイアで生きており、カノンの事故とほぼ同時刻に真冬の川に転落して流され、仮死状態になっているという。
時を同じくして肉体から魂が離れようとしている2人の少女。2つの魂をあるべき器に戻せるたった一度のチャンスを神は見逃さず、実行に移すべく動き出すのだった。
女神の導きで新生活を送ることになったカノンの未来は…?
毎日12時頃に投稿します。
─────────────────
いいね、お気に入りをくださった方、どうもありがとうございます。
とても励みになります。