【R18】ハシビロコウによろしく

テキイチ

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本編

10 一人でやってみて? ④

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 あっというまの九十分。大画面で見られてよかった。それに尽きる。円盤も買おう。

「ありがとうございました……」
「ええ? 俺の方こそ、すごく面白い映画見られて、よかったよ!」

 宮西さんは爽やかな笑顔でそう答えてくれた。待ち合わせの時の虚無顔とは明らかに違うし、映画を見る前の業務用っぽい笑顔でもない気がする。宮西さんが本当に面白いと感じたのなら、それはよかった。私の好きなものを楽しんでもらえたことも嬉しい。

「これからどうする? 食事にはちょっと早いかな」

 宮西さんから訊ねられる。

「じゃあ……」

 私は勇気を出し、宮西さんの手を握った。

「愛佳ちゃん」
「そろそろ、二人きりに、なりたいです」

 最初から二人きりではあるけれど。だって、メインの目的はそれだから。

「……ラブホでいい?」
「どこでもいいです」

 宮西さんは手を積極的に握り返してはくれない。まあ、そうだよね。外しこそしないけど、それは外したら感じが悪いからだろうし。
 おそらく行き慣れているのだろう。宮西さんは夜の雰囲気の方向へ、どんどん迷いなく進んでいく。

「どの部屋がいい?」

 ラブホに入ると、タッチパネルを示し、宮西さんは訊ねてきた。正直わからない。

「どこでもいいです」

 私がそう言うと、宮西さんは少し見比べ、部屋を選択した。二番目に高い部屋。安い方じゃないのが、さすがの気遣い。

 五階だったので、エレベーターに乗る。タッチパネルを選択する時点で手は離れてしまったし、こちらから何か仕掛ける勇気ももうない。階数の電光掲示をひたすら見つめた。
 エレベーターが五階に着いた。ちょうどエレベーターからすぐの部屋。宮西さんは迷いなく扉を開ける。

 部屋に入ると、そのままベッドに押し倒された。びっくり。宮西さん、意外とやる気ある。
 少しずつ服を脱がされ、下着だけにされた。少しの間眺められる。今日は清楚な感じで攻めてみたけど、どうだろう。
 特に何も言われず、下着も外された。あんまり下着に興味ないタイプなのかな? おっぱい大好きだし、それはそれで納得。
 そんなことを考えていると、宮西さんから声を掛けられた。

「愛佳ちゃん、一人でやってみて?」
「はい?」
「自分で、してみせてよ」
「え?」

 宮西さんがにやりと笑った。
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