201 / 201
番外編・取り違えと運命の人 小話集
200 My Funny Valentine ④
しおりを挟む
リカルドは私の腰をしっかりつかむと、肉同士がぶつかるくらい激しく腰を動かし始めた。動物のように四つ足になって、シーツをつかんで、快楽に耐える。気持ちいい。気持ちいいけど、こんなすぐにイッたら駄目。恥ずかしすぎる。でも、どうしても声が出ちゃう。
「あっ……! ああ……! あっ、あっ、あーっ! やあぁぁん!」
「気持ちよくなりたくて、身体開いて、こんな奥まで許しちゃって。ジュリエッタ、俺からすっかりはしたない身体にされちゃった」
動きを少しゆるめたリカルドから、やっぱり意地悪を言われ、膣内が勝手に蠕動し始めていることに気づいた。イク直前の兆候。
「や……やだぁ……」
「こんなにエッチな子は、もうセックスなしじゃすまないよね」
「なしじゃ、だめ……リカルドじゃなきゃだめ……」
私の瞳は涙で潤んで、リカルドがどんな顔をしているのか、もうよく見えない。リカルドは私の耳元で「反則」と囁くと、もう一度リカルドは私の最奥をガツガツ突いて、一緒に気持ちよく達した。
一回愛し合って、私はしばらく意識を飛ばしていたらしい。気づいたら、リカルドが私をにこにこ顔で見つめていた。リカルドらしい、おひさまみたいな笑顔。
「私、リカルドの顔……だいすき……」
「俺、全然ハンサムじゃないのに」
そう言ってリカルドはやっぱりくすくす笑う。
「リカルドの顔を見ると、嬉しくて、いつでもとびきり楽しい気持ちになるの。そんな人は、あなたしかいないのよ」
いわゆるハンサムではないかもしれないけど、大好きな顔なの。そんな想いを込めて、私からキスをすると、ほのかにチョコレートの味がした。甘くて、ほろ苦さが深みを与えてくれて、もっと食べたくなる。
リカルドも同じことを考えていたみたいで、今度はリカルドから咥内を貪られた。私達はいつも、そのままなし崩しに二回戦に突入してしまう。
今度はのんびりした正常位だけれど、ベッドでのリカルドはちょっぴり強引で、やっぱり男の人だなと実感させられる。外ではみんなに対して平等に優しいのに、二人きりの時は独占欲を隠さない。私しか知らない、リカルドの男性的な顔。
身も心もとろとろに溶かされて、かき混ぜられて、じっくりたっぷり愛される。心地よくて、ずっとこうしていたくなっちゃう。
「ジュリエッタ、腰の使い方、上手」
「勝手に動いちゃうの……」
「気持ちよくなりたいもんねえ」
「イキたいんじゃなくて、一緒に気持ちよくなりたいの。伝わる?」
私がそう言うと、リカルドは「わかるよ」と低くつぶやき、微笑んでくれた。
リカルドは無言でつながったまま腰はあまり使わず、手で私の身体のいたるところにゆっくり優しくふれて、キスもたくさん落としてくれた。言葉なんかなくてもとても愛されていると感じて、胸がいっぱいになる。
最後の方はお互いもうほとんど動いていなかったのに、感極まって達してしまった。
「明日も仕事なのに、ジュリエッタが可愛くて、ついやりすぎちゃった」
「も、もう……」
今日はいつもよりもたくさんリカルドに痴態を見せてしまったような気がして、恥ずかしくてたまらない。
「だって、ジュリエッタ、俺が喜びそうなこといっぱい考えてくれてたんだもん。嬉しいに決まってるじゃない」
「それは、リカルドがいつも私が喜ぶこと考えてくれるから、私もしたいんだもの」
「気が合うね!」
リカルドは私の頭を優しく撫で、そのまま髪の毛を弄ぶように手で梳いた。リカルドが好きと言ってくれたから、丁寧に扱うようになった、お気に入りの髪。
「ジュリエッタは、運命の人の座を、俺に一生独占させときなさい」
「私も、リカルドの運命の人の座を、一生独占する……」
私の言葉にリカルドは目を見開くと、次の瞬間優しく微笑んで、耳たぶと唇にキスしてくれた。
「あっ……! ああ……! あっ、あっ、あーっ! やあぁぁん!」
「気持ちよくなりたくて、身体開いて、こんな奥まで許しちゃって。ジュリエッタ、俺からすっかりはしたない身体にされちゃった」
動きを少しゆるめたリカルドから、やっぱり意地悪を言われ、膣内が勝手に蠕動し始めていることに気づいた。イク直前の兆候。
「や……やだぁ……」
「こんなにエッチな子は、もうセックスなしじゃすまないよね」
「なしじゃ、だめ……リカルドじゃなきゃだめ……」
私の瞳は涙で潤んで、リカルドがどんな顔をしているのか、もうよく見えない。リカルドは私の耳元で「反則」と囁くと、もう一度リカルドは私の最奥をガツガツ突いて、一緒に気持ちよく達した。
一回愛し合って、私はしばらく意識を飛ばしていたらしい。気づいたら、リカルドが私をにこにこ顔で見つめていた。リカルドらしい、おひさまみたいな笑顔。
「私、リカルドの顔……だいすき……」
「俺、全然ハンサムじゃないのに」
そう言ってリカルドはやっぱりくすくす笑う。
「リカルドの顔を見ると、嬉しくて、いつでもとびきり楽しい気持ちになるの。そんな人は、あなたしかいないのよ」
いわゆるハンサムではないかもしれないけど、大好きな顔なの。そんな想いを込めて、私からキスをすると、ほのかにチョコレートの味がした。甘くて、ほろ苦さが深みを与えてくれて、もっと食べたくなる。
リカルドも同じことを考えていたみたいで、今度はリカルドから咥内を貪られた。私達はいつも、そのままなし崩しに二回戦に突入してしまう。
今度はのんびりした正常位だけれど、ベッドでのリカルドはちょっぴり強引で、やっぱり男の人だなと実感させられる。外ではみんなに対して平等に優しいのに、二人きりの時は独占欲を隠さない。私しか知らない、リカルドの男性的な顔。
身も心もとろとろに溶かされて、かき混ぜられて、じっくりたっぷり愛される。心地よくて、ずっとこうしていたくなっちゃう。
「ジュリエッタ、腰の使い方、上手」
「勝手に動いちゃうの……」
「気持ちよくなりたいもんねえ」
「イキたいんじゃなくて、一緒に気持ちよくなりたいの。伝わる?」
私がそう言うと、リカルドは「わかるよ」と低くつぶやき、微笑んでくれた。
リカルドは無言でつながったまま腰はあまり使わず、手で私の身体のいたるところにゆっくり優しくふれて、キスもたくさん落としてくれた。言葉なんかなくてもとても愛されていると感じて、胸がいっぱいになる。
最後の方はお互いもうほとんど動いていなかったのに、感極まって達してしまった。
「明日も仕事なのに、ジュリエッタが可愛くて、ついやりすぎちゃった」
「も、もう……」
今日はいつもよりもたくさんリカルドに痴態を見せてしまったような気がして、恥ずかしくてたまらない。
「だって、ジュリエッタ、俺が喜びそうなこといっぱい考えてくれてたんだもん。嬉しいに決まってるじゃない」
「それは、リカルドがいつも私が喜ぶこと考えてくれるから、私もしたいんだもの」
「気が合うね!」
リカルドは私の頭を優しく撫で、そのまま髪の毛を弄ぶように手で梳いた。リカルドが好きと言ってくれたから、丁寧に扱うようになった、お気に入りの髪。
「ジュリエッタは、運命の人の座を、俺に一生独占させときなさい」
「私も、リカルドの運命の人の座を、一生独占する……」
私の言葉にリカルドは目を見開くと、次の瞬間優しく微笑んで、耳たぶと唇にキスしてくれた。
1
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(4件)
あなたにおすすめの小説
肉食御曹司の独占愛で極甘懐妊しそうです
沖田弥子
恋愛
過去のトラウマから恋愛と結婚を避けて生きている、二十六歳のさやか。そんなある日、飲み会の帰り際、イケメン上司で会社の御曹司でもある久我凌河に二人きりの二次会に誘われる。ホテルの最上階にある豪華なバーで呑むことになったさやか。お酒の勢いもあって、さやかが強く抱いている『とある願望』を彼に話したところ、なんと彼と一夜を過ごすことになり、しかも恋人になってしまった!? 彼は自分を女除けとして使っているだけだ、と考えるさやかだったが、少しずつ彼に恋心を覚えるようになっていき……。肉食でイケメンな彼にとろとろに蕩かされる、極甘濃密ラブ・ロマンス!
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている
井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。
それはもう深く愛していた。
変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。
これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。
全3章、1日1章更新、完結済
※特に物語と言う物語はありません
※オチもありません
※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。
※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
ダブル シークレットベビー ~御曹司の献身~
菱沼あゆ
恋愛
念願のランプのショップを開いた鞠宮あかり。
だが、開店早々、植え込みに猫とおばあさんを避けた車が突っ込んでくる。
車に乗っていたイケメン、木南青葉はインテリアや雑貨などを輸入している会社の社長で、あかりの店に出入りするようになるが。
あかりには実は、年の離れた弟ということになっている息子がいて――。
屈辱と愛情
守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。
【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
…あぁ‼️そうだったんですね💦
大変失礼致しました🙏
多分、197話でバレンタインを初めて聞いてた風だったのに、東方では…とあったので勘違いしてしまったのかもしれません💦…自分の読解力のなさに反省…💦次のお作も楽しみにしております✨
松竹梅 様
ご意見ありがとうございます!
松竹梅さんのおっしゃる通り、197話でジュリエッタは初めてバレンタインの話を聞いています。説明が長くなるよりもテンポよく進める方がよいかと思い、「もともとは西方の国の行事」とビアンカに言わせることで、「(西方の行事から派生して)東方の国では、愛する人にチョコレートをあげるんだって!」というジュリエッタの台詞を成立させようと考えました。松竹梅さんのご意見から、ビアンカの「もともとは」だけでは弱く、もっと細かい説明がないと納得できない方もおられるんだなとわかりましたので、とても参考になりました。ありがとうございます!不親切な書き方で申し訳ありません。
また何か書いたら投稿しようと思っていますのでお読みいただけると嬉しいです!よろしくお願いいたします!
今読み返していて気づいたのですが
バレンタイン話で197話では西方、198話では東方になっています💦
承認しなくて大丈夫です
松竹梅 様
お知らせありがとうございます!この箇所は間違いではなく、あえて変えています。
ジュリエッタの「東方の国では、愛する人にチョコレートをあげるんだって!」という台詞は、リカルドの「西方の国では、今日、愛する人に贈りものをするんだって!」という台詞と対にしたかったのと、現実でもチョコレートを贈るのは日本と韓国くらいだそうなので、作者の意図としては東方と西方の混在が正しいのです。
取り違えシリーズは検索しなくてもすむように、あえて異世界サンドイッチ的な名称を多用し、現実と照らし合わせやすいようにしているのですが、私が想定した「お約束」が通じなかった、ということかなと思っています。明記していないので、誤字と解釈するのが間違っている訳ではないですし、別サイトでも同じ誤字報告をいただいたことがあるので、わかりづらいのかもしれません。今後の参考にいたします。
また何か書いたら投稿しようと思っていますのでお読みいただけると嬉しいです!よろしくお願いいたします!
松竹梅 様
感想ありがとうございます!私がネタバレをしているので、ネタバレを含むにチェックを入れました!
同じ言葉を重ねるの、天丼っていうらしいですね!別の方の感想で教えていただきました!私も気に入っています!!
この話のキャラクターはイタリア語で名前を付けているんですけど、ジュリエッタはイタリア語ではJではなくGになるのだと、私もこの話を書いた時に知りました!
URLはイタリア語のロミオとジュリエットのWikipediaなのですが、金髪ジュリエッタの方はこのロミオとジュリエットにちなんで名づけられたという裏設定があります。
https://it.wikipedia.org/wiki/Romeo_e_Giulietta
リカルドはイタリア語だと本当はリッカルドなんですけど、促音が入ると私が書きづらいという理由のみでリカルドにしました!すまない!!
二人の子供の名前は、実を言うとIでは始まらないんです。その話も書けるといいなあと思っています!
また何か書いたら投稿しようと思っていますのでお読みいただけると嬉しいです!よろしくお願いいたします!!