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第四章 走る前に歩くことを学べ
096 問題に気づくまでが問題 ④
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受験後の一週間はのんびり過ごすつもりだったけど、全然そんな気になれなくて、ひたすら部屋で勉強した。せっかく生活のことが頼れる環境なんだから、今それを利用しなくてどうするの、そう思って。
ノックの音がした。
「はあい」
「入っていい?」
大和くんの声だ。
「どうぞ」
ゆっくり扉が開き、いい匂いがするので、思わず振り返った。
「大和くん、それ」
「差し入れ。俺が作った」
大和くんはホットケーキと紅茶をのせたお盆を手にしていた。大和くん、普段は料理なんて全然しないのに。
「よかったら、温かいうちに食べてよ。姉さん」
床にお盆ごと置いて出ていこうとする大和くんに、あわてて声を掛ける。
「ありがとう!」
大和くんはにこっと笑って出ていった。
大和くんが作ってくれたホットケーキはとってもおいしかった。昔、大和くんとよく一緒にホットプレートでホットケーキ焼いたなあと思い出して、なんだか懐かしくなる。さっきの大和くん、あの頃の笑顔だったなあ。
タネを丸くするんじゃなくて、四角いホットプレートいっぱいに伸ばして焼いたらどうなるだろう? なんて、やってみたこともあった。結局、クリームを塗って、巻いて、これじゃロールケーキじゃん! なんて笑いながら食べた。
あの頃から大和くんは理系だった。納得いくまでいろいろ試すのが好き。医学部、受かるといいなあ。
おいしいものを食べて、昔のことを思い出して、なんだかのんびりした気持ちになった。集中して作業が進んだのはよかったけど、こういう時間もやっぱり大事だよね。向こうに戻っても、勉強と、新くんと会って楽しむのと、メリハリつけよう。
そういえば、パソコンはWordの入力に使っているだけで、ネットにつないでなかったな、と思い、Webメールをチェックすると、三浦先生から返信が届いていた。返信日は私が送った当日。ごめんなさいと思いながらメールを開く。いつも細やかな返信をくださる先生が、珍しく一行だけで、却って印象に残った。
《問題点に気づいたら、半分は解決ですよ。 三浦》
ノックの音がした。
「はあい」
「入っていい?」
大和くんの声だ。
「どうぞ」
ゆっくり扉が開き、いい匂いがするので、思わず振り返った。
「大和くん、それ」
「差し入れ。俺が作った」
大和くんはホットケーキと紅茶をのせたお盆を手にしていた。大和くん、普段は料理なんて全然しないのに。
「よかったら、温かいうちに食べてよ。姉さん」
床にお盆ごと置いて出ていこうとする大和くんに、あわてて声を掛ける。
「ありがとう!」
大和くんはにこっと笑って出ていった。
大和くんが作ってくれたホットケーキはとってもおいしかった。昔、大和くんとよく一緒にホットプレートでホットケーキ焼いたなあと思い出して、なんだか懐かしくなる。さっきの大和くん、あの頃の笑顔だったなあ。
タネを丸くするんじゃなくて、四角いホットプレートいっぱいに伸ばして焼いたらどうなるだろう? なんて、やってみたこともあった。結局、クリームを塗って、巻いて、これじゃロールケーキじゃん! なんて笑いながら食べた。
あの頃から大和くんは理系だった。納得いくまでいろいろ試すのが好き。医学部、受かるといいなあ。
おいしいものを食べて、昔のことを思い出して、なんだかのんびりした気持ちになった。集中して作業が進んだのはよかったけど、こういう時間もやっぱり大事だよね。向こうに戻っても、勉強と、新くんと会って楽しむのと、メリハリつけよう。
そういえば、パソコンはWordの入力に使っているだけで、ネットにつないでなかったな、と思い、Webメールをチェックすると、三浦先生から返信が届いていた。返信日は私が送った当日。ごめんなさいと思いながらメールを開く。いつも細やかな返信をくださる先生が、珍しく一行だけで、却って印象に残った。
《問題点に気づいたら、半分は解決ですよ。 三浦》
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