【R18】人の好みは説明できない

テキイチ

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第六章 まだ願いごとが叶った頃

143 私と彼氏の初めての旅行 ③

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 夕飯を終え、私と新くんは手をつないで部屋に戻った。新くんと過ごす時間は、ちょっとしたことでも楽しくて、嬉しくて、すごく幸せな気持ちになる。

「お風呂、この前みたいに、若葉ちゃんが先に入る?」
「うん。時間がかかると思うし」

 カーディガンをハンガーに掛け、私は先にお風呂に向かった。

「わあ! 檜の香り!」

 浴槽が檜でできていて、とってもいい香り。いつも通りブラッシングしているだけでも、爽やかな香りになんだかリラックスする。ちょっとのんびりしすぎてしまったかもしれない。髪を洗っている途中で、新くんが入ってきた。

「ごめんなさい! まだ髪洗ってる途中……」
「急がなくていいよ。若葉ちゃんがよかったら、どんな風にしてるのか見たい」

 新くんの言葉に甘えて、私はいつも通り髪を洗い上げ、トリートメントをつけ、石鹸をネットで泡立てて身体を洗った。髪をすすぎ、身体にお湯を浴びようとしたら、新くんから声を掛けられた。新くんは私がトリートメントをつけている間に、全ての作業を手際よく済ませ、湯船に浸かっている。

「お湯、掛けていい?」
「ありがとう」

 新くんが湯船からゆっくりお湯を掛けてくれる。泡が綺麗に流れたので、ヘアゴムで髪をまとめて、私も湯船に入った。

「ごめんね。待たせちゃって」
「ううん。舞台裏を覗くみたいでこちらこそ申し訳ないなって思ったんだけど、すごくわくわくしたし、楽しかった」
「楽しい?」
「うん。美が作られていく工程を見せてもらった感じ。眼鏡がないから、ぼんやりしかわからなかったけど」

 普段通りにしているだけなので、よくわからないけれど。新くんを待たせてしまって申し訳ない気持ちでいっぱいだったから、楽しんでもらえたならよかったかもしれない。

「あんな風にして、このしっとりした肌はできていくんだなあ、とか」

 新くんは後ろからそっと私を抱きしめ、首筋にキスを落とした。お湯の中だから、いつもと感触が違う。腕をさするようにさわられるだけでも、なんだか感じてしまう。

「あぁ……」
「若葉ちゃんがじっくり積み重ねてきたものに、僕はふれているんだな」

 そっと耳を食まれ、くちづけられた。背中も、肩も、すごく繊細にふれられる。新くんが動くたびに、ぴちゃんぴちゃんと音がする。ゆっくり胸を揉まれて、思わず声が大きくなってしまった。

「や、だめぇ……」
「気持ちよさそうだよ」
「ん……だめだよう……」
「可愛い」

 もうこれじゃ足りない、もっと中に欲しい。そう思った時にクリトリスにふれられて、すごく声が響いた。

「やぁあん……!」
「しまったな……」

 新くんがぼそりとつぶやく。

「……どうかした?」
「ゴム、持ってくればよかった。さすがに生では駄目だし」
「ん……」

 新くんのそういうことをきちんと考えてくれるところがすごく好き。安心してできる。

「布団、行こう」
「うん……」
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