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第七章 雨が降れば必ず土砂降り
151 特別メニュー詰め合わせ ①
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私の環境は、最近少し変わった。三浦先生のご提案で、玲美ちゃんの所属する相良ゼミに副ゼミ生として参加させてもらうことになったのだ。
私は副ゼミという制度そのものを知らなかったし、相良ゼミは優秀な人間しか入れないゼミなので、聴講生のような形で参加できるということにもびっくりした。
なぜこんな中途半端な時期に?
そう思い、三浦先生に訊ねてみると「僕も四月からがいいのではと思い、前もって相良先生に相談していたんですが、『五月の連休明けくらいからの方が、やる気のないゼミ生が脱落してるから、引き受けやすい』というお返事だったので」というご回答だった。
相良先生は三浦先生の大学時代の先輩なのだそう。私的な会話をなさっている場面は見たことがないから、同じ学科の同僚ということ以外に、先生同士にそんな関係性があるなんて知らなかった。相良先生は女性だから、余計、つながりが見えなかったのだと思う。三浦先生は愛妻家だし、女子学生とも必ず一線引く方なので。
ゼミによって雰囲気は全然違う。三浦ゼミは、毎週三名ずつ順番に研究計画と進捗を発表する。他の人の進捗を聞くのは面白いし、自分の発表へのコメントは参考になるなあと思っているけど、成績不振者も多いゼミなのでそんなに鋭いツッコミはないし、三浦先生が発表後にコメントするのがメインなので、総じてのんびりしている。
相良ゼミは、前半に共通テキストの英語講読を行い、後半にゼミ生が進捗を発表する。英語講読の訳はランダムに当てられるし、日本語でも解釈に迷うような難易度の高いテキストなので、毎回丁寧な予習が必須だ。ゼミ生の発表は二名ずつで担当順番があるけれど、三浦ゼミと違って容赦ない指摘が次々と入る。相良先生のコメントもトドメといった感じに鋭い。優しい笑顔で言葉もやわらかい表現を使う方なので、却って鋭さが際立って見える気がする。脱落者が出るというのも納得。
まだ数回しか参加していないけれど、まだ進捗の発表はしていないせいか、意外にも私はついていけている。
春休みに三浦先生に課題として出された和訳は、相良ゼミの講読テキストだった。副ゼミ生として入るように急に言われたから、予習代わりに玲美ちゃんにいろいろ訊ねて判明したのだ。美術史のゼミだから、確かに私の研究分野との重なりはある。課題をこなしている間は、単純に三浦先生が私の研究の幅を広げようとしてくださっているのだと思っていたけれど、相良ゼミに参加しても大丈夫なようにというご配慮でもあったんだ。
通常の三浦ゼミ、相良ゼミの和訳と研究進捗発表、三浦先生の空き時間に見ていただいている私自身の研究の和訳と草稿、三浦先生から新たに勧められたIELTSという英語検定の試験対策、もちろんそれ以外にも授業はあって、私にとっては結構もりだくさんな状況になっている。
私は副ゼミという制度そのものを知らなかったし、相良ゼミは優秀な人間しか入れないゼミなので、聴講生のような形で参加できるということにもびっくりした。
なぜこんな中途半端な時期に?
そう思い、三浦先生に訊ねてみると「僕も四月からがいいのではと思い、前もって相良先生に相談していたんですが、『五月の連休明けくらいからの方が、やる気のないゼミ生が脱落してるから、引き受けやすい』というお返事だったので」というご回答だった。
相良先生は三浦先生の大学時代の先輩なのだそう。私的な会話をなさっている場面は見たことがないから、同じ学科の同僚ということ以外に、先生同士にそんな関係性があるなんて知らなかった。相良先生は女性だから、余計、つながりが見えなかったのだと思う。三浦先生は愛妻家だし、女子学生とも必ず一線引く方なので。
ゼミによって雰囲気は全然違う。三浦ゼミは、毎週三名ずつ順番に研究計画と進捗を発表する。他の人の進捗を聞くのは面白いし、自分の発表へのコメントは参考になるなあと思っているけど、成績不振者も多いゼミなのでそんなに鋭いツッコミはないし、三浦先生が発表後にコメントするのがメインなので、総じてのんびりしている。
相良ゼミは、前半に共通テキストの英語講読を行い、後半にゼミ生が進捗を発表する。英語講読の訳はランダムに当てられるし、日本語でも解釈に迷うような難易度の高いテキストなので、毎回丁寧な予習が必須だ。ゼミ生の発表は二名ずつで担当順番があるけれど、三浦ゼミと違って容赦ない指摘が次々と入る。相良先生のコメントもトドメといった感じに鋭い。優しい笑顔で言葉もやわらかい表現を使う方なので、却って鋭さが際立って見える気がする。脱落者が出るというのも納得。
まだ数回しか参加していないけれど、まだ進捗の発表はしていないせいか、意外にも私はついていけている。
春休みに三浦先生に課題として出された和訳は、相良ゼミの講読テキストだった。副ゼミ生として入るように急に言われたから、予習代わりに玲美ちゃんにいろいろ訊ねて判明したのだ。美術史のゼミだから、確かに私の研究分野との重なりはある。課題をこなしている間は、単純に三浦先生が私の研究の幅を広げようとしてくださっているのだと思っていたけれど、相良ゼミに参加しても大丈夫なようにというご配慮でもあったんだ。
通常の三浦ゼミ、相良ゼミの和訳と研究進捗発表、三浦先生の空き時間に見ていただいている私自身の研究の和訳と草稿、三浦先生から新たに勧められたIELTSという英語検定の試験対策、もちろんそれ以外にも授業はあって、私にとっては結構もりだくさんな状況になっている。
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