【R18】神様はいつもきまぐれ+番外!!

テキイチ

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番外!!

126 お医者さまでも草津の湯でも(神様はいつもきまぐれ) ③

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「到着ー!」
「おつかれさま」
「祥こそおつかれさま! 運転ありがとう!」
「どういたしまして」

 結局渋滞を抜けて高速を降りたのが一時過ぎで、有名なお蕎麦屋さんで少し遅めのお昼を食べて、あとは下道でのんびり宿に向かった。
 チェックインをすませて、部屋に入る。思ったより広い。

「夕飯何時だったっけ?」
「六時半。部屋に運んできてくれる」
「わあ、いたれりつくせり」
「今五時前か……夕飯までどうする?」

 障子を開けると西日が差してきて、祥の髪の色がいつもよりも茶色く見えて、なんだかどきっとする。気のせいかな……。祥の目が、なんか……色っぽく見える。

「……遥?」

 声をかけられて、思わず立ち上がってしまう。

「お風呂! 行ってくる!」
「え?」
「だって温泉でしょ? 家のお風呂狭いし、大浴場、楽しみにしてたの! 夕飯まで入ってくる!」
「あ、そう……」

 何か言いたげな祥をそのままに、私は急いで入浴の準備をして、大浴場に向かった。

 温泉に入りたかったのは本当だけど。
 なんだろう……。付き合う前より緊張するというか、二人きりでちょっと風情ある空間にいるとどきどきしてしまう。

「あのまま一緒にいたら、始まっちゃう雰囲気だった……」

 いや、始まってもいいんだけど、彼氏なんだし。でも、そのまま止まらなくなって、夕飯持ってきた従業員さんに気まずい思いをさせたらまずい。って、なんで止まらないのが前提になっているのか。

 髪の毛をガシガシ洗い、身体も洗って、湯船に入る。そんなに人がいないので、すごくゆったりした気分になる。

「いい気持ち……」

 旅行は非日常で、でも私が求めてるのはたぶん日常で。ちょっとしたときめきは嬉しいけど、あんまりどきどきするのはなんだか落ち着かない。

「よし。ぎりぎりまでお風呂でリラックスしよう」

 こんなにのんびりお風呂で過ごすことって普段ないし、これはこれで贅沢。温泉を満喫してやる、と本当に夕飯直前までお風呂に浸かってしまった。
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