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本編
第五日
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気持ちを切り替えたい。そう思ったコンスタンツェは城の中の庭園を散策した。一年の半分近くが冬の国。日取りを選んでくれたのだろう、もう春の気配が近づいていて、ぽつりぽつりと花が咲き始めていた。
とても可憐な一輪の白い花が目についた。近くに顔を寄せると、すがすがしくもほのかに甘いとてもよい匂いがした。せめて心の慰めに部屋に飾ろうと手折りかけ、コンスタンツェは動きを止めた。手折ってしまったら、後は枯れて朽ちるだけだ。せっかく健気に咲いているのに、いたずらに弄びたくない。コンスタンツェは花をそのままにして、部屋へ戻った。
とても可憐な一輪の白い花が目についた。近くに顔を寄せると、すがすがしくもほのかに甘いとてもよい匂いがした。せめて心の慰めに部屋に飾ろうと手折りかけ、コンスタンツェは動きを止めた。手折ってしまったら、後は枯れて朽ちるだけだ。せっかく健気に咲いているのに、いたずらに弄びたくない。コンスタンツェは花をそのままにして、部屋へ戻った。
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