素人が教える漫画家になるための話

自称小説家 TK

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ネームの話②

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 ネームを描く時に、コマ割りを考えるのが一番難しいと思います。それは、映画やアニメを作るよりも難しいからです。
 逆に、映画やアニメのシーンを1つのコマとして、ネームの時間軸に沿って、コマ毎に埋めていく感じで作っていくと、簡単になっていきます。

 例として、前回考えた桃太郎の話をネームにしていきます。

 2ページ目の話を動画としてイメージします。「昔々ある所に」で1コマ、「お爺さんとお婆さんが住んでいました」で1コマ、「お爺さんは山へ芝刈りに」で1コマ、「お婆さんは川へ洗濯に」で1コマとして、説明が足らない、あるいは客観的に見て、話が分からない時は、間にコマを挿みはさみます。
 最初の背景の後に、お爺さんとお婆さんの住んでいる家とかを1コマ増やしたり、家から出ていく2人とかのコマを入れたり、仕事をしているコマを増やしたりと、必要なコマを足していきます。

 とりあえずとして、小さい紙(メモ用紙など)に、1コマずつ描いていって、1ページ分のコマを並べてみると、良いかもしれません。コマ数が多いなら、4段にするとか、大きく見せたいなら、2段にしたりとか、キャラを引き立たせたいなら、右上のコマを大きくしたりとか、コマの枠を無くしてみたりとか、やってみて下さい。
 その考えた物を、ネームとして清書して、問題が無いかチェックします。慣れたら、いきなりネームから描けるようになるので、頑張って下さい。

 キャラの位置、吹き出しの位置、背景の位置、ストーリーに沿っておかしくないか、セリフが多すぎないか、読者として、客観的に読んでみます。自分が一番厳しい読者として、審査します。

 自分自身、これで良いと思うのなら、原稿用紙に実際に漫画を描いて、出来上がった物を漫画好きな友人等、いなかったら親兄弟、嫌なら投稿サイトで見てもらうか、雑誌に応募すると良いでしょう。
 自分が動かなければ、反応は帰ってこないので、勇気を出して動きましょう。でなければ、それで終わりです。絵を描くのが下手でも、原作者募集の所もありますし、綺麗に描けなくても、売れた漫画家先生は沢山います。

 速攻でブーメランが帰って来そうですが、面白ければ誰でも売れます。


 以上がネームの描き方の紹介でした。
 次回は、アイデアの出し方を少し話して、この話を終わりにしたいと思います。
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