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番外編1 柳沢笑香の完璧な恋人
33.柳沢笑香の完璧な恋人 33
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自分の顔をじっと見下ろす眼鏡の奥の熱っぽい瞳に、笑香は史郎が再びその気になっていることを理解した。
史郎の顔が近づいて来た。笑香はそっと目を閉じた。温かい息が口にふれ、そして史郎の唇が自分の唇に重なって来る。強く押しつけられた、と思ったとたんに柔らかいその感触が離れた。まぶたを開くと、史郎にぐいと腕をつかまれる。
「部屋に行こう。早く」
切羽つまった声で言われて、笑香はふっと疑問がわいた。
笑香が彼のマンションに来て史郎はもう二回も精を放っている。今までの経験からいって、すでに満足していてもそれほどおかしくないはずだ。なのにどうして、今日はこんなにも前のめりなくらいに自分を欲しがるのだろう?
「あの……ええと。なんか、前にも聞いたような気がするけど……」
もじもじとつぶやきかける笑香に、史郎が深く眉をよせる。
「何?」
「史郎君、もう二回もしてるような気がするんだけど……。そんなに何回もできるものなの?」
史郎がにやりと口元に嫌らしい笑みを浮かべた。その露骨な表情に、笑香は一瞬身をすくませた。
「何度でもできるよ。今までだって君に悪いから少し遠慮してたんだ。それに昨日は今日のために、抜くのをずっと我慢してた。君としたくて……君の中で出したくて、ずっと我慢してたんだ。おかげでさっきは君を襲うみたいになっちゃったけど」
──そんなこと我慢しないで欲しい。
笑香はあきれた。つまり史郎は、今日は自分に手加減をする気が全くないということだ。これはもしかすると、自分にも相当な覚悟が必要かもしれない。
笑香はごくりと息を飲んだ。喉が渇いていることに気づいて、とりあえず水でも飲んで自分の気持ちを落ち着かせようと、ペットボトルを持ち直す。
まるで笑香をせかすように、笑香の腕をつかんだままの史郎の手のひらに力が入った。笑香はあわてて持っていたペットボトルのふたを開けた。
「ま、待って。ちょっと、喉が渇いて……」
あせって口元に水を運ぶ。笑香の喉が動くのを史郎はじっと見つめていた。ある程度水を飲み干して、その飲み口から笑香の唇が離れたのを確認すると、史郎は再び手のひらに力をこめた。
「行こう。……我慢できない」
ペットボトルにふたをした笑香は、まるで史郎に体を引きずられるような形で部屋に入った。
*
史郎は笑香をベッドにとどめ、眼鏡をはずすと机に置いた。あらためて笑香へ向き直り、そのまま中腰の格好で待ちきれないといったようにキスをする。今度は全くためらうことなくとがらせた舌が入って来た。笑香の顎を手で支え、深く唇を重ね合わせる。
熱のこもった史郎の行為に、笑香は彼が相当な意気込みで自分を望んでいるのがわかった。緊張感をその身に覚え、一瞬肩を縮ませる。
史郎の顔が近づいて来た。笑香はそっと目を閉じた。温かい息が口にふれ、そして史郎の唇が自分の唇に重なって来る。強く押しつけられた、と思ったとたんに柔らかいその感触が離れた。まぶたを開くと、史郎にぐいと腕をつかまれる。
「部屋に行こう。早く」
切羽つまった声で言われて、笑香はふっと疑問がわいた。
笑香が彼のマンションに来て史郎はもう二回も精を放っている。今までの経験からいって、すでに満足していてもそれほどおかしくないはずだ。なのにどうして、今日はこんなにも前のめりなくらいに自分を欲しがるのだろう?
「あの……ええと。なんか、前にも聞いたような気がするけど……」
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「何?」
「史郎君、もう二回もしてるような気がするんだけど……。そんなに何回もできるものなの?」
史郎がにやりと口元に嫌らしい笑みを浮かべた。その露骨な表情に、笑香は一瞬身をすくませた。
「何度でもできるよ。今までだって君に悪いから少し遠慮してたんだ。それに昨日は今日のために、抜くのをずっと我慢してた。君としたくて……君の中で出したくて、ずっと我慢してたんだ。おかげでさっきは君を襲うみたいになっちゃったけど」
──そんなこと我慢しないで欲しい。
笑香はあきれた。つまり史郎は、今日は自分に手加減をする気が全くないということだ。これはもしかすると、自分にも相当な覚悟が必要かもしれない。
笑香はごくりと息を飲んだ。喉が渇いていることに気づいて、とりあえず水でも飲んで自分の気持ちを落ち着かせようと、ペットボトルを持ち直す。
まるで笑香をせかすように、笑香の腕をつかんだままの史郎の手のひらに力が入った。笑香はあわてて持っていたペットボトルのふたを開けた。
「ま、待って。ちょっと、喉が渇いて……」
あせって口元に水を運ぶ。笑香の喉が動くのを史郎はじっと見つめていた。ある程度水を飲み干して、その飲み口から笑香の唇が離れたのを確認すると、史郎は再び手のひらに力をこめた。
「行こう。……我慢できない」
ペットボトルにふたをした笑香は、まるで史郎に体を引きずられるような形で部屋に入った。
*
史郎は笑香をベッドにとどめ、眼鏡をはずすと机に置いた。あらためて笑香へ向き直り、そのまま中腰の格好で待ちきれないといったようにキスをする。今度は全くためらうことなくとがらせた舌が入って来た。笑香の顎を手で支え、深く唇を重ね合わせる。
熱のこもった史郎の行為に、笑香は彼が相当な意気込みで自分を望んでいるのがわかった。緊張感をその身に覚え、一瞬肩を縮ませる。
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