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3.ミカちゃんと私
8.逃げるどころじゃなかった
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「楽に、て……あ、やぁ……」
ひやりとした手がTシャツの下に潜り込み、「嫌なんですか?」とミカちゃんが囁く。
「だ、だって当たり前だよ。そんな、彼氏とかでもないのに」
はあはあと息を荒げながらそう返すと、ミカちゃんはまた笑って、「本当に?」と耳を齧った。
ぞく、と背筋を悪寒と違うものが走って、私は動けなくなってしまう。
「あ……や、だめ……」
「そういうわけでもなさそうですが?」
ミカちゃんはくつくつ笑って、しがみつく私の背を撫で上げた。
「あっ、だ、だって……は、んっ」
言いかけた私の口をミカちゃんが塞ぐ。舌を差し込まれくちくちと絡められて、瞬く間に頭がぼうっとする。
口を合わせたままじっと私を見るミカちゃんの目は、やっぱり笑ったままだ。
Tシャツの下でいつの間にか前に回された手が、私の膨らみを確かめるようにやわやわと捏ねていた。
その頂きにあるものには触らないように、ゆっくりと、優しく……まるで焦らされているようで、ますます身体の奥に渦巻く熱が増す。
もじもじとつい脚を擦り寄せるように動かしたことに気づいて、ミカちゃんが嬉しそうにますます目を細めていく。
「う……は、ぁ……」
ようやく離れた口から、銀に光る透明な糸が1本伸びた。
「本当に嫌なら、腕を振り払って逃げればいいんですよ」
「ぁ……」
はあはあと荒い息を吐くだけの私にミカちゃんは囁いて、腰のほうへと手を伸ばし……。
部屋着代わりに着ているショートパンツの上から、ミカちゃんが脚の間に指を滑らせる。それだけで私の腰が痙攣したようにびくりと動いてしまう。
「……随分と、湿っているようですが?」
「ぅ、やだ、そんなこと……」
「では、自分で確かめてみますか?」
ミカちゃんはしがみつく私の片手をそっと外し、脚の間へと導いた。
「……んっ!」
「ほら、ね?」
私の指が、服の上から股間を強くこすり……ぬるりとした手応えと刺激に、びりっと電流が走ったように身体がこわばってしまう。
「律子さんのここ、随分と湿ってしまっているでしょう?」
「あ、あ、いやぁ……」
ミカちゃんの手でぬるぬると指を押し付けられて、まるで自慰でもしているかのような状態だ。なのに、腰はもっともっとと言うかのようにびくびくと震えて、それ以上のものを求めている。くちゃくちゃと、脚の間から湿ったものを掻き回す音が聞こえ始める。
「ぅ、あ、ああん」
手に擦り付けるように腰が動いて止まらない。自分の指も止まらない。もっと強い刺激が欲しくなって、自分から力を入れて擦ってしまう。
「あ、はっ……や、ぁ……ミカちゃん、や、なのに……」
「ここには私と律子さんだけなんですから、もっと素直になってもよいんですよ」
「ぅあ、あ、あ、ミカちゃん、もう……だ、めぇ……」
がくがくと震えだす私の身体から、急に、乱暴に、ミカちゃんが手を引き離してしまう。
「っは、やぁ、もう、ちょっと、なのに、あ……」
ぐだぐだの頭で、はあはあと息を荒げて私はミカちゃんに抗議する。
もう少しだった。もう少しで、あそこに昇りつめられたのに。
ミカちゃんはそんな私を楽しそうに見下ろして、くすくすと笑う。
「ひとりだけで、自分でよくなってしまうなんて、律子さんは意外にいやらしいのですね」
「え、ぁ……」
とたんにカッと血が上り、顔が真っ赤に火照る。だって、今のは、ミカちゃんが……ミカちゃんなのに。
「だ、だって……ぁ」
「私ではなく、律子さんが自分でしていたのですよ」
混乱したまま恥ずかしさに泣きそうになる。どうしていいかわからず見上げると、ミカちゃんは何故かとても優しく微笑んでいた。
「途中でやめてしまって、辛いのですね」
「ぅ……でも……」
疼くような熱は、もっともっとと身体を急き立てる。脚の間で、もっとを要求しながら、そこがひくひくと蠢いている。ゆらゆらと腰が動いてしまう。
「ぁ……でも、でも……」
はあはあと息を荒げたまま、私は途方にくれる。どうすればいいというのだろう。
「律子さん」
「ぅ?」
呼ばれて、反射的にミカちゃんを見つめる。
いきなりくちゅ、と音が立って、脚の間が服越しにわずかに抉られた。
「っは! あ!」
それだけでびくびくと身体が痙攣してしまう。
「ここに、欲しいのでしょう?」
くすくすと笑いながら、ミカちゃんの指にぐりぐりと抉られる。
「あっあっあっ……あ、だめえ、もう、やぁ、だめえ」
「だめなんですか?」
ぴたりと指の動きが止まり、私はまた押し付けるように腰を動かしながら「いやあ」と繰り返す。
「どちらなんですか? 嫌、ではわからないですよ」
「あっ、だって、はぁん」
どろどろに蕩けた頭で、まるで意味のわからないことを繰り返すように、私は「だって」と繰り返す。
今与えられているものでは足りなくて、だけど、それを口にすることは躊躇されて、でも、やっぱりそれだけでは足りなくて。
「律子さん、素直になって、いいんですよ」
くつくつ笑いながらミカちゃんが囁き、また耳を食む。ぴりっと牙が掠めて、なんだか気が遠くなって、もう……。
「んあっ!」
ぐり、とまた抉られて声を上げてしまう。もう、それだけじゃ足りない。もっと、もっと……。
「律子さんは、何がお望みですか」
「ぁ……あ、あっ……」
はあはあと息を吐きながら、私の望むもの、と考える。
「も、もっと……」
「もっと?」
「もっと、して」
「もっとして、それでどうしたいのですか?」
ミカちゃんの指が私の敏感な突起を強く擦り上げて、私はまたびくびくと身体を震わせた。
「ん、はっ……あああっ!」
「さあ、正直に話してください」
「あ、あ、もっと、あ、それで、ミカちゃん、あ……ちょうだい、ミカちゃんの、ちょうだい」
ぐちゃぐちゃとこね回されながら、もう頭がおかしくなりそうだった。この疼きと熱さをどうにかしてくれるなら、なんでもよかった。
そう訴えて悶えている間に、ショートパンツも下着も、あっという間に脱がされてしまった。
「お漏らしでもしてしまいましたか。ぐしょぐしょですね」
「ぅ、やっ……」
指で軽く触られただけでぴちゃぴちゃと音を立てるそこは、もうぐちゃぐちゃに濡れていた。後から後から溢れるように蜜が湧き出して止まらない。
「あっ、はぁっ、んっ」
入口の周りを擦られるだけで、腰が動いてしまう。
「あ、あ、それだけじゃ、やあ……」
まるで曝け出すようにだらしなく脚を開いて、ミカちゃんの手に腰を押し付ける。
「ああ、そんなにはしたない格好で。律子さんは仕方ないですね」
ミカちゃんはそう囁くと、いきなりつぷりと指を埋めた。
「あっ! ああああああっ!!」
中に与えられた刺激で、身体が跳ねる。ぎゅうぎゅうとミカちゃんの指を食い締めながら、私の意識は一瞬真っ白に塗り潰されてしまった。
はあはあと喘ぐことしかできない私に、ミカちゃんは「これだけでいってしまいましたか?」と嘲るように笑う。「そんなことでは、これ以上先に進めませんね」とさらに中を掻き回す。
私は息も絶え絶えに、ただ悶えることしかできない。
「ぅ、あ、あ、また、あ……」
脚の間から止めどなく湧き上がる快楽に、身体を翻弄され、引き攣らせると、ミカちゃんが指をぴたりと止めた。
「あ、やあ!」
「何が、嫌なのですか?」
「やめちゃ、いやあ……んっ」
ミカちゃんがまた口を塞いだ。くちゅっと音を立てて舌を絡め取り、吸い込んで、ぴりっと牙を掠らせる。何度も何度も掠らせる。
ひくひくと蠢く場所にいれた指を、またゆるゆると動かし始める。
「んっ、んふっ」
ぐちゅぐちゅと音を立てて掻き回す指の数はいつの間にか増えていて、私の中の疼きをどうしようもなく高めていった。
「んっ、ふ、ぅん、んんっ」
ぐちゅりと指を引き抜かれて、思わず声を上げてしまう。こんな半端なところで止めてしまわれたら、死んでしまうんじゃないか。
口を離したミカちゃんが、ぺろりと舌舐めずりをするように唇を舐める。ちらりと下を覗き込み、くくっと笑い声をあげる。
「ああ、こんなにひくひくと蠢いて、律子さんは本当にいやらしいですね」
「ぅあ」
くち、と音を立てて入口をなぞられ、追いかけるように腰が浮いた。
「指では足りないのでしょう? 違うものが欲しいですか?」
「ぁ……」
違うもの。
もっと、違うもの。
指より、もっといいもの。
「……あ、ほし……ちょうだい、ほしい」
ミカちゃんに縋り付き、必死で身体を押し付ける。
笑みを深めて、ミカちゃんは私を貪るようにキスをしながらチャックを下ろした。服を脱ぎ捨てて、はあ、と息を吐いて脚を割り開く。脚の間にミカちゃんの身体が置かれて、これから私に与えられるものへの期待に心臓が高鳴る。
ミカちゃんは、まるで私が大切なものであるかのようにそっと手で頬を包み、キスをした。もう片方の手で腿を抱え、ぐいと腰を前に進める。
「ん……っふ、んんっ」
指よりもずっと太いミカちゃんの雄芯が、私の蜜道を分け入っていく。襞が擦れて蕩けるような感覚がお腹の底から這い上がり、私を冒していく。
「んん、んんっ……ぅふっ!」
舌も貪られて、中も抉られて、視界が私を見つめるミカちゃんの目の赤い色だけに染まっていく。頭が恍惚として、何もわからなくなってしまう。
もっと欲しくて、襞が楔を奥へ奥へ取り込もうと必死に蠢いているのを感じる。
「っは! ぁ、ん……ふぅっ、あっ、あっ!」
口を離されても、与えられる快楽を貪るのに必死で、他に頭が回らない。
「あっ、いいっ、は、んっ」
ゆっくりと前後に動くミカちゃんにしがみつきながら、また昨晩のことを思い出す。
……今、あの牙で貫かれたら、どうなってしまうんだろう。
「は……んはっ」
赤く充血し、潤んだ目でミカちゃんを見上げながら、じっと考える。
今、血を吸われたら、私はどうなっちゃうんだろう。
「どうしましたか?」
薄く笑って見下ろすミカちゃんの口元に、白く尖った歯が覗く。
「あ……はっ、あ……」
ちらりと赤い舌と、白い牙が……。
「は……あ、刺して。吸って。あ……」
ミカちゃんはくすりと笑った。
「駄目ですよ。月に一度だけという約束です」
「いちど……あ、いっかい、だけ……」
「そうですよ。昨日戴いたばかりですから、次はひと月後です」
「ひと、つき……」
呆然とする私に、ミカちゃんは苦笑する。
「そんなに、よかったのですか?」
「は……」
「普通では、もう物足りないと?」
「ぅ……んぅ、はあっ!」
急に強く突き込まれて、背を反らしてしまう。
「これでは、足りませんか」
「あっ、あっ、ああっ!」
がつがつと激しく抉られて、首にキスをされて、びくびくと中が震える。
「律子さんの身体を損ねてはいけませんから、今日は飲みません」
「あ……あああっ!」
奥を擦り付けられながら、脚をしっかりと絡めて、力いっぱいミカちゃんの身体にしがみつく。
「だから、我慢してくださいね」
「ぁ……?」
ふふ、と笑って、ミカちゃんがぺろりと首を舐めた。腰を押し付けて円を描くようにぐりぐりと奥を抉られて、目の前がちかちかとする。
「ひと月後には、とてもよくしてあげますからね」
「ぅあ……よく……あっ」
涙が滲んで涎まで垂らしたとてもだらしない顔のまま、ひと月後になればあの牙で刺して、吸って貰えるのだと考える。
叩きつけるように、抉りこむように穿たれて、悶えるばかりの私を見下ろして、ミカちゃんが笑った。
「いきたい、ですか?」
「あ、いき、いきた、い……ぁ」
はあはあと息を荒げながら、もう一歩でいけるのに、と身悶える。
「そんなに、よいですか」
「うあああああっ! っは、」
笑いながら首を舐められて、がくがくと身体が揺れる。否が応でも、昨日のあの瞬間、身体に走った甘い衝撃を思い出す。
「律子さん、いってください」
叩きつけるように穿ちながら、ミカちゃんが耳朶を齧った。
痛みと一緒にちりちりとした快感が背筋を走り抜けて、ミカちゃんに抉られた場所へと到達する。
「ああ、あああああああっ!」
びくんびくんと魚のように身体が跳ねて、頭が真っ白に染まる。蜜壷の奥のミカちゃんをぎゅうぎゅうといっぱいに締め上げる。
「っは、律子さん……」
ミカちゃんも声を漏らして震え、ぐっと腰を押し付けた。
何かをする気力もなく、タオルケットに包まってぐったりと転がったまま、とうとうやっちゃった、と考える。
比喩的な意味でも行動的な意味でも、やっちゃったな、と。
捕食者と被捕食者でそれはない、とずっと思っていたのに、これじゃ考えてることとやってることが逆じゃないか。身体から落とされるって、まんまこういうことじゃないのか。
機嫌よく昼食の準備をしているミカちゃんの背中をちらりと見ながら、もう、これからどんな顔して暮らしていけばいいんだろうと考えた。
ひやりとした手がTシャツの下に潜り込み、「嫌なんですか?」とミカちゃんが囁く。
「だ、だって当たり前だよ。そんな、彼氏とかでもないのに」
はあはあと息を荒げながらそう返すと、ミカちゃんはまた笑って、「本当に?」と耳を齧った。
ぞく、と背筋を悪寒と違うものが走って、私は動けなくなってしまう。
「あ……や、だめ……」
「そういうわけでもなさそうですが?」
ミカちゃんはくつくつ笑って、しがみつく私の背を撫で上げた。
「あっ、だ、だって……は、んっ」
言いかけた私の口をミカちゃんが塞ぐ。舌を差し込まれくちくちと絡められて、瞬く間に頭がぼうっとする。
口を合わせたままじっと私を見るミカちゃんの目は、やっぱり笑ったままだ。
Tシャツの下でいつの間にか前に回された手が、私の膨らみを確かめるようにやわやわと捏ねていた。
その頂きにあるものには触らないように、ゆっくりと、優しく……まるで焦らされているようで、ますます身体の奥に渦巻く熱が増す。
もじもじとつい脚を擦り寄せるように動かしたことに気づいて、ミカちゃんが嬉しそうにますます目を細めていく。
「う……は、ぁ……」
ようやく離れた口から、銀に光る透明な糸が1本伸びた。
「本当に嫌なら、腕を振り払って逃げればいいんですよ」
「ぁ……」
はあはあと荒い息を吐くだけの私にミカちゃんは囁いて、腰のほうへと手を伸ばし……。
部屋着代わりに着ているショートパンツの上から、ミカちゃんが脚の間に指を滑らせる。それだけで私の腰が痙攣したようにびくりと動いてしまう。
「……随分と、湿っているようですが?」
「ぅ、やだ、そんなこと……」
「では、自分で確かめてみますか?」
ミカちゃんはしがみつく私の片手をそっと外し、脚の間へと導いた。
「……んっ!」
「ほら、ね?」
私の指が、服の上から股間を強くこすり……ぬるりとした手応えと刺激に、びりっと電流が走ったように身体がこわばってしまう。
「律子さんのここ、随分と湿ってしまっているでしょう?」
「あ、あ、いやぁ……」
ミカちゃんの手でぬるぬると指を押し付けられて、まるで自慰でもしているかのような状態だ。なのに、腰はもっともっとと言うかのようにびくびくと震えて、それ以上のものを求めている。くちゃくちゃと、脚の間から湿ったものを掻き回す音が聞こえ始める。
「ぅ、あ、ああん」
手に擦り付けるように腰が動いて止まらない。自分の指も止まらない。もっと強い刺激が欲しくなって、自分から力を入れて擦ってしまう。
「あ、はっ……や、ぁ……ミカちゃん、や、なのに……」
「ここには私と律子さんだけなんですから、もっと素直になってもよいんですよ」
「ぅあ、あ、あ、ミカちゃん、もう……だ、めぇ……」
がくがくと震えだす私の身体から、急に、乱暴に、ミカちゃんが手を引き離してしまう。
「っは、やぁ、もう、ちょっと、なのに、あ……」
ぐだぐだの頭で、はあはあと息を荒げて私はミカちゃんに抗議する。
もう少しだった。もう少しで、あそこに昇りつめられたのに。
ミカちゃんはそんな私を楽しそうに見下ろして、くすくすと笑う。
「ひとりだけで、自分でよくなってしまうなんて、律子さんは意外にいやらしいのですね」
「え、ぁ……」
とたんにカッと血が上り、顔が真っ赤に火照る。だって、今のは、ミカちゃんが……ミカちゃんなのに。
「だ、だって……ぁ」
「私ではなく、律子さんが自分でしていたのですよ」
混乱したまま恥ずかしさに泣きそうになる。どうしていいかわからず見上げると、ミカちゃんは何故かとても優しく微笑んでいた。
「途中でやめてしまって、辛いのですね」
「ぅ……でも……」
疼くような熱は、もっともっとと身体を急き立てる。脚の間で、もっとを要求しながら、そこがひくひくと蠢いている。ゆらゆらと腰が動いてしまう。
「ぁ……でも、でも……」
はあはあと息を荒げたまま、私は途方にくれる。どうすればいいというのだろう。
「律子さん」
「ぅ?」
呼ばれて、反射的にミカちゃんを見つめる。
いきなりくちゅ、と音が立って、脚の間が服越しにわずかに抉られた。
「っは! あ!」
それだけでびくびくと身体が痙攣してしまう。
「ここに、欲しいのでしょう?」
くすくすと笑いながら、ミカちゃんの指にぐりぐりと抉られる。
「あっあっあっ……あ、だめえ、もう、やぁ、だめえ」
「だめなんですか?」
ぴたりと指の動きが止まり、私はまた押し付けるように腰を動かしながら「いやあ」と繰り返す。
「どちらなんですか? 嫌、ではわからないですよ」
「あっ、だって、はぁん」
どろどろに蕩けた頭で、まるで意味のわからないことを繰り返すように、私は「だって」と繰り返す。
今与えられているものでは足りなくて、だけど、それを口にすることは躊躇されて、でも、やっぱりそれだけでは足りなくて。
「律子さん、素直になって、いいんですよ」
くつくつ笑いながらミカちゃんが囁き、また耳を食む。ぴりっと牙が掠めて、なんだか気が遠くなって、もう……。
「んあっ!」
ぐり、とまた抉られて声を上げてしまう。もう、それだけじゃ足りない。もっと、もっと……。
「律子さんは、何がお望みですか」
「ぁ……あ、あっ……」
はあはあと息を吐きながら、私の望むもの、と考える。
「も、もっと……」
「もっと?」
「もっと、して」
「もっとして、それでどうしたいのですか?」
ミカちゃんの指が私の敏感な突起を強く擦り上げて、私はまたびくびくと身体を震わせた。
「ん、はっ……あああっ!」
「さあ、正直に話してください」
「あ、あ、もっと、あ、それで、ミカちゃん、あ……ちょうだい、ミカちゃんの、ちょうだい」
ぐちゃぐちゃとこね回されながら、もう頭がおかしくなりそうだった。この疼きと熱さをどうにかしてくれるなら、なんでもよかった。
そう訴えて悶えている間に、ショートパンツも下着も、あっという間に脱がされてしまった。
「お漏らしでもしてしまいましたか。ぐしょぐしょですね」
「ぅ、やっ……」
指で軽く触られただけでぴちゃぴちゃと音を立てるそこは、もうぐちゃぐちゃに濡れていた。後から後から溢れるように蜜が湧き出して止まらない。
「あっ、はぁっ、んっ」
入口の周りを擦られるだけで、腰が動いてしまう。
「あ、あ、それだけじゃ、やあ……」
まるで曝け出すようにだらしなく脚を開いて、ミカちゃんの手に腰を押し付ける。
「ああ、そんなにはしたない格好で。律子さんは仕方ないですね」
ミカちゃんはそう囁くと、いきなりつぷりと指を埋めた。
「あっ! ああああああっ!!」
中に与えられた刺激で、身体が跳ねる。ぎゅうぎゅうとミカちゃんの指を食い締めながら、私の意識は一瞬真っ白に塗り潰されてしまった。
はあはあと喘ぐことしかできない私に、ミカちゃんは「これだけでいってしまいましたか?」と嘲るように笑う。「そんなことでは、これ以上先に進めませんね」とさらに中を掻き回す。
私は息も絶え絶えに、ただ悶えることしかできない。
「ぅ、あ、あ、また、あ……」
脚の間から止めどなく湧き上がる快楽に、身体を翻弄され、引き攣らせると、ミカちゃんが指をぴたりと止めた。
「あ、やあ!」
「何が、嫌なのですか?」
「やめちゃ、いやあ……んっ」
ミカちゃんがまた口を塞いだ。くちゅっと音を立てて舌を絡め取り、吸い込んで、ぴりっと牙を掠らせる。何度も何度も掠らせる。
ひくひくと蠢く場所にいれた指を、またゆるゆると動かし始める。
「んっ、んふっ」
ぐちゅぐちゅと音を立てて掻き回す指の数はいつの間にか増えていて、私の中の疼きをどうしようもなく高めていった。
「んっ、ふ、ぅん、んんっ」
ぐちゅりと指を引き抜かれて、思わず声を上げてしまう。こんな半端なところで止めてしまわれたら、死んでしまうんじゃないか。
口を離したミカちゃんが、ぺろりと舌舐めずりをするように唇を舐める。ちらりと下を覗き込み、くくっと笑い声をあげる。
「ああ、こんなにひくひくと蠢いて、律子さんは本当にいやらしいですね」
「ぅあ」
くち、と音を立てて入口をなぞられ、追いかけるように腰が浮いた。
「指では足りないのでしょう? 違うものが欲しいですか?」
「ぁ……」
違うもの。
もっと、違うもの。
指より、もっといいもの。
「……あ、ほし……ちょうだい、ほしい」
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笑みを深めて、ミカちゃんは私を貪るようにキスをしながらチャックを下ろした。服を脱ぎ捨てて、はあ、と息を吐いて脚を割り開く。脚の間にミカちゃんの身体が置かれて、これから私に与えられるものへの期待に心臓が高鳴る。
ミカちゃんは、まるで私が大切なものであるかのようにそっと手で頬を包み、キスをした。もう片方の手で腿を抱え、ぐいと腰を前に進める。
「ん……っふ、んんっ」
指よりもずっと太いミカちゃんの雄芯が、私の蜜道を分け入っていく。襞が擦れて蕩けるような感覚がお腹の底から這い上がり、私を冒していく。
「んん、んんっ……ぅふっ!」
舌も貪られて、中も抉られて、視界が私を見つめるミカちゃんの目の赤い色だけに染まっていく。頭が恍惚として、何もわからなくなってしまう。
もっと欲しくて、襞が楔を奥へ奥へ取り込もうと必死に蠢いているのを感じる。
「っは! ぁ、ん……ふぅっ、あっ、あっ!」
口を離されても、与えられる快楽を貪るのに必死で、他に頭が回らない。
「あっ、いいっ、は、んっ」
ゆっくりと前後に動くミカちゃんにしがみつきながら、また昨晩のことを思い出す。
……今、あの牙で貫かれたら、どうなってしまうんだろう。
「は……んはっ」
赤く充血し、潤んだ目でミカちゃんを見上げながら、じっと考える。
今、血を吸われたら、私はどうなっちゃうんだろう。
「どうしましたか?」
薄く笑って見下ろすミカちゃんの口元に、白く尖った歯が覗く。
「あ……はっ、あ……」
ちらりと赤い舌と、白い牙が……。
「は……あ、刺して。吸って。あ……」
ミカちゃんはくすりと笑った。
「駄目ですよ。月に一度だけという約束です」
「いちど……あ、いっかい、だけ……」
「そうですよ。昨日戴いたばかりですから、次はひと月後です」
「ひと、つき……」
呆然とする私に、ミカちゃんは苦笑する。
「そんなに、よかったのですか?」
「は……」
「普通では、もう物足りないと?」
「ぅ……んぅ、はあっ!」
急に強く突き込まれて、背を反らしてしまう。
「これでは、足りませんか」
「あっ、あっ、ああっ!」
がつがつと激しく抉られて、首にキスをされて、びくびくと中が震える。
「律子さんの身体を損ねてはいけませんから、今日は飲みません」
「あ……あああっ!」
奥を擦り付けられながら、脚をしっかりと絡めて、力いっぱいミカちゃんの身体にしがみつく。
「だから、我慢してくださいね」
「ぁ……?」
ふふ、と笑って、ミカちゃんがぺろりと首を舐めた。腰を押し付けて円を描くようにぐりぐりと奥を抉られて、目の前がちかちかとする。
「ひと月後には、とてもよくしてあげますからね」
「ぅあ……よく……あっ」
涙が滲んで涎まで垂らしたとてもだらしない顔のまま、ひと月後になればあの牙で刺して、吸って貰えるのだと考える。
叩きつけるように、抉りこむように穿たれて、悶えるばかりの私を見下ろして、ミカちゃんが笑った。
「いきたい、ですか?」
「あ、いき、いきた、い……ぁ」
はあはあと息を荒げながら、もう一歩でいけるのに、と身悶える。
「そんなに、よいですか」
「うあああああっ! っは、」
笑いながら首を舐められて、がくがくと身体が揺れる。否が応でも、昨日のあの瞬間、身体に走った甘い衝撃を思い出す。
「律子さん、いってください」
叩きつけるように穿ちながら、ミカちゃんが耳朶を齧った。
痛みと一緒にちりちりとした快感が背筋を走り抜けて、ミカちゃんに抉られた場所へと到達する。
「ああ、あああああああっ!」
びくんびくんと魚のように身体が跳ねて、頭が真っ白に染まる。蜜壷の奥のミカちゃんをぎゅうぎゅうといっぱいに締め上げる。
「っは、律子さん……」
ミカちゃんも声を漏らして震え、ぐっと腰を押し付けた。
何かをする気力もなく、タオルケットに包まってぐったりと転がったまま、とうとうやっちゃった、と考える。
比喩的な意味でも行動的な意味でも、やっちゃったな、と。
捕食者と被捕食者でそれはない、とずっと思っていたのに、これじゃ考えてることとやってることが逆じゃないか。身体から落とされるって、まんまこういうことじゃないのか。
機嫌よく昼食の準備をしているミカちゃんの背中をちらりと見ながら、もう、これからどんな顔して暮らしていけばいいんだろうと考えた。
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